詩人:どるとる | [投票][編集] |
両手で持てるだけの花を摘むように
誰かの死を悼むように僕はわずかな優しさであなたを思いやる
それはまるで料理の皿の端のパセリのように
脇役におさまったただの食べ残されるのが運命の飾り程度の小さな命
それでもそんなパセリのようなあなたを僕は愛している
儚い命を 五分の魂を
抱きしめて 噛みしめて 百年ほどの時間の中 途切れるまでは終わらない
僕はあなたを皿の上のパセリなどとは思わない
君が主役さヒロインさ。
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障害者の人を簡単に馬鹿にする人がいた
五体満足の人がえらそうにハンデを抱える人を笑うのを見た
こんな大人になりたくない
そんな大人は大人じゃない
頭では計算できない
愛や優しさがある
どんなに学があっても解けないものがある
どうして思いやりを持って生きれないのか
街にあふれる人ごみの中 こんなに人がいるのにさ 人の間に吹く風はこんなに冷たいのだろう
シミが目立つよ 汚いシミが 人間の心の汚れ 映したように
懸命に生きる人をあざ笑う人ばかりだ
当たり前なことさえできない人がいる
それを当たり前とさえ思えない人がいる
どんなに頭が良くてもどんなに金を持っていても大切なものはいつも見えないものだろう
そうは思わないかい?
シミが増えたよ 汚いシミが いつの時代にもあるような話さ
人の涙や生き様を踏みつけるような人はいっそ消えればいいさ
旅人の名を借りたようなこの自由なようで不自由な毎日を
今日も生きている
それさえひとつの努力じゃないか
誰も規制はしないのに生きることの喜びに笑いかけて 落ちる涙を知りながらも
僕は生きることを選んだんだ
シミのない人はいない
汚れのない真っ白な時代はない
だからこそ僕らは少しでもそのシミを増やさないよう
できるだけ目の前のか弱い人に 優しい眼差し向けるように
生きていかなくちゃ
生きていかなくちゃ
それが僕らの生き方だろう。
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優しい夜だ なんとなく
静かな夜だ どことなく
ねむりは突然にやって来て
夜は当たり前に訪れて
僕らを夢の世界へ誘うよ
ねむりの唄 音じゃない聴こえないメロディ
心を揺さぶる
今あなたのために
今私のために
ほら、唄える唄がある
それは夢の中だけでしか聴こえないメロディ
目覚めたら忘れてる
ねむりの唄
悲しいことなど
鼻で笑えばいいさ
苦しいことほど
つかの間に過ぎる
僕を独りにする
寂しいだけの夜など
あるものか
目を閉じればそれだけで夜は輝きを取り戻す
真っ暗な視界の中にも虹は架かる
雨が上がるように
夜明けが君を
迎えに来るまで
ねむりの唄は響くよ
ねむりの唄が響くよ
まるで聴こえないメロディ
心を揺さぶる
記憶の彼方で光る誰もが好きな唄
ねむりの唄。
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君といるとなぜだか時間も忘れてしまうよ
君は僕のいちばんのこの世界で愛する人
やさしいやさしい時間が流れる 君とのやさしい時間の中
限りある日々を輝かせよう 限られた命が燃え尽きるまで
やさしいやさしい時間に包まれ 日だまりのような時間の中
いつか終わりが来てもね どんなに歳を重ねても変わらない気持ちで好きと言えたらいいな
数えきれない愛の言葉も
本当は永遠に君に囁いていたい
少しずつ僕ら 大人になってゆく
そのたびにやさしさを忘れないようにしよう
余裕はいつでもあるわけじゃない
だから時にはすれ違うよ
分かり合えない時さえあるけど
譲り合い 助け合う
心捨てずにいようね
そうすればきっと僕らいつまでも大丈夫
何度でも何度でも 恋に落ちるよ 同じ人に
やさしい時間が 満ちている いつかは訪れる終わりさえ君とならば怖くはない
だからやさしいやさしい時間の中で 僕らは愛し合うよ
それぞれのスピードで行こう 手をつなぎ転ばないように
時には喧嘩もしようじゃないか 隠したまじゃ辛いから
素直になって 心ひらいて 喧嘩しても次の日にはもう仲直り
単純すぎるほどに 愚かな二人は今日も
白い光の中 微笑む
やさしいやさしい時間の流れる 部屋の中
やさしいやさしい時間に包まれ 日だまりのような 時間の中
いつでも二人は幸せだから 特別な明日なんて必要はないのさ
僕には君がいて
君には僕がいるよ
やさしいやさしい時間だよ。
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いいさ、独りでも
楽しいことがあれば笑い
悲しいことがあれば泣くだけだ
いいさ、泣かないよ
寒けりゃ着込めばいいし
暑けりゃ脱げばいいことさ
今日の痛み
今日の安らぎ
今日だけの出会い
今日だけの切なさ
それは全てつかの間の風のようなものさ
気まぐれな誰かの思いつきのようなもの
子供の手に握られた
小さな小さな風車
風に吹かれ回るよ回る 何かに動かされないと風車も回ることさえできない
僕らにしても同じだろう
いいさ、独りでも
いいさ、泣かないよ
寂しけりゃ慰めてくれる誰かがいる
悲しけりゃ心配してくれる誰かがいる
誰にとっても同じじゃない
僕には誰もいやしない
だから自分の傷は自分で唾でもつけて癒やすほかない
今日の悩み
今日の迷い
今日だけの経験
今日だけの空しさそれが全てつかの間に吹く風のような
気まぐれな誰かの…
もういいよ、もういいさ
言うのさえ疲れたよ
傷つきすぎた
歩きすぎた
何もかもが遅すぎた
あとはただ燃え尽きるまで 回れよ回れ
風車のように。
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夜は暗い 暗いから電気をつける 暗いから明るい話をする
それでも暗い夜には誰かが僕の夜を明かりの代わりに照らしてくれる
ナイトライト
ナイトライト
それはあなた
ナイトライト
ナイトライト
それがあなた
憎しみと怒りで
体中が満たされて
走り出す雨の中
僕は帰ってきました
明かりに群がる虫たちのようにわずかな希望にさえすがりつきたい僕らを試して 試しているのだ
ナイトライト
ナイトライト
美しさの形
ナイトライト
ナイトライト
光の中へ
僕はあなたと行くんだー
あなたと僕とで行くんだー
その先へと その果てへと その奥へと
ただ優しさや単純な愛でもって 扉を開く。
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大好きな場所
大好きな人
ありふれている
なんて素敵なんだろう
当たり前な幸せ
気づかないとわからない
テーブルの上の質素な食事もみんなで食べればごちそうだ
特別なものなんて何ひとつないけれど
君がいて 僕がいる
ただそれだけで
もうそれだけで
いいんだよ
地球がまわる 今日もまわる
僕らの頭の上で
誰のためでもなく まわる
青い地球はまわる
悲しいことも
嬉しいことも
皆に等しいものだけど
ふつうがいちばんさ
川面をただよう木の葉
流れに逆らうこともなく
時に身をまかせてる
僕も風のようにただまっすぐにありのまま
誰かを愛したい
誰かに愛されたい
当たり前に
地球がまわる 僕らがどんなに悲しみにさらされても
地球はまわる すべての人の営みに寄り添うように
緑の地球はまわる
「そんなことは当たり前だ」とか「願わずとも不屈であれ」
そんな曲がった姿勢で生きるのは悲しいよ
だから、
まわる地球の真ん中で 僕らはただお互いに歩み寄り
小さな小さな命をふるわせながら 生きる
手をつないでいる
肩を並べて歩いてる
そして泣いて笑って
今日も暮れていく空の下で地球の中から
世界を見渡している
愛という 世界を
夢という 世界を
君という 世界を
まわる地球の片隅で
ただそっと 静かに
僕をつづけてる。
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目の前にある今日という1日が 見えていますか?あなたには
もしも見えているのなら 大切なものは一体なんなんだい?
お金でもなけりゃ
愛でもないような気がするんだけれど
それは目にも見えなければ形さえない何かだよ
ただそこにいるだけで
ただ、日々笑い泣くだけで
幸せなんてきっとね
見えなくてもたしかにそこにあるんだよ
当たり前なことがいつも いちばん幸せな気がするから僕は何も望まない。特別なものなんて何ひとつ要らないさ
今がいちばん幸せだと思うのならまだまだ幸せになれるし
今がいちばん悲しいときだと思うのならこれ以上悲しい日は来ないさ
ほら見てごらん、笑顔という虹が出たよ
もう悲しむことはない あとはケセラセラ。
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していいこととわるいことさえわかっていれば優しくなれる
していいこととわるいことだけわかっているなら生きていける
目の前の誰かに汚い言葉を言う日には
きっとあなたの心は晴れやしない うまく笑えない
それもそのはずだ
心はうまくできている
僕らは優しさを捨てられないよ
心を消せないように
傷つけたら傷つけたぶんだけ心が痛むのさ
傷つけたことの後悔が残るんだ
ごめんなさいの気持ちが生まれる
人に助けてもらったら「ありがとう」
人に迷惑をかけたら「ごめんなさい」
それくらいわかっていれば今日も明日も躓かず歩いていけるさ
していいこととわるいことはそれだけ
それだけなのになぜか時に難解になる
だけれど、優しさがあればこそ 僕らはあなたに謝りたくなるし感謝もしてるんだ
心ではわかってる
本当はわかってる
していいこととわるいことの判断
いいかわるいか
それだけなのに
それだけなのに
引かれた線をはみ出してこんがらがる世界
面倒だね 難しいね
だけど 単純だよ
簡単だよ 僕らがしていいこととわるいことをわかっていればいいだけなんだよ
していいこととわるいことの違いをわかっていればいいだけのことだよ
戦争やいじめのない明日が早く来るといいな
願いながら僕はまた目を閉じる。
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誰の頭の上にも悲しみは等しく降り注ぎ 身をかばう傘もなく心はまともに濡れてしまうよ
たくさんの人の中に紛れても寒さにふるえる大衆の中の孤独に 不安の色を隠しきれない
いつでも傘を忘れた時のあのどうしようもない感じが離れないんだ
寄せては返す波の引き際を見計らい 名残惜しい今日との別れを引き延ばそうとするけど 去ってゆく今日の背中には追いつけずいつも置いていかれる
記憶の片隅に立てかけられたままのあんぶれら そこにある。