詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰よりも大好きな君に伝えたい これからもよろしくね 愛してる
恥ずかしがり屋だからうまく伝えられない だけど頑張って伝えるから
素直な気持ちひとつ生まれたら きっと君にこの思い 着飾らずに伝えられる
そう思うから
硝子のような 壊れやすい君の心 傷つけないように
そっと手を伸ばして
君を抱きしめるから
僕を夜に閉じ込めないで
愛してるって言わせてよ 愛してるって言っておくれよ
長く辛い月日を一緒に乗り越えたくて
僕は今足踏みしてるよ
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他人の頬に伝う涙と
自分の頬に伝う涙を
秤にかけて
どちらがどれだけ
重く尊いか量っても
そこには意味は生まれない
生まれた場所や
もって生まれた境遇を
いつまでも嘆いていてもそれはただ悲しいだけだ
運命は時に残酷にあなたを突き放して
傷つけることもあるけれど
雨空が晴れていくようにきっといつかは笑える時が来るから
生きていくことをただ悲しいだけで終わらせないで
あなたの幸せを見つけられるのはあなたしかいないんだから
向こう側が透けて見えるビードロのような潔く嘘のない心で
誰とでも 向き合いたい気持ち抱えながらも時に人の闇に気づいて 憎しみにのみこまれそうになるけど
それでも人の優しさや思いやりを知っているから
他人と自分のあいだにそびえる壁をぶち壊して なにが違うというのか 人の欠点や失敗を笑う自分を
迷わず悪と呼びなさい
見た目とか姿形じゃなくて中身から美しく輝きたい
ビードロのような透明な気持ちで 包み隠さず向き合えたなら
他人も自分と同じようにためらいもなく愛せるから
世の中の暗い影の事情 時によぎる嫌なニュース
そんなもの本当は少し考えればわかりそうなものなのにどうして僕らはつまらない争いを 虐めをやめられないのか?
階段を駆け上がって
ビルの屋上に来た夕暮れ そこから見える夕陽の赤さに命の片鱗を垣間見る
平気で人を傷つける人にも見せたいこの景色 あなたには聞こえるか?謳うまでもないこの呼び声が
ゴミで散らかすような行為を僕は きれいごとや単なる同情で片づけようとは思わないけれど
あまりに目に余る世の中の汚さに 時にこの身をふるわせて
憎しみさえわき上がるのを禁じ得ない
僕自身さえ自分を美しいとは完全に言い切れない部分もあるけれど
人の命を脅かすことや人を悲しませることにはなんの心も感じられない。
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世の影から目をそらした世界はこんなにも美しいのに
少し視線を移せば
ゴミで散らかしたような世界がある
ほらねまた夜が
君の瞳の中を
黒く塗りつぶす
世の中の影、
日の当たる場所
繰り返す光と影
現実はとても
醜くて 鏡をかえして君にそのままを伝える
誰かの背中に差す影を僕は 見ていたはずなのに何ひとつ かける言葉もないままに
ありふれていても
当たり前でも
それがあなたの
助けになるのなら
僕はそっと
言いたいな
こんどは
ちゃんと謳いたい
光と影の重なる この世界にも救いがあることを 僕は知っているのだから
悲しみと喜びが 交互に降るこの世界にも愛があることを知ってもらいたい
あの夕陽の赤や
あの星たちの
またたきに
目をつむるのは
あなたの勝手だけど
いつまでもそのままじゃあまりに悲しいな
そろそろ 泣き止んで
虹をさがそう
雨上がりは近い。
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なぜか優しくて
どこかいつもとは
違う そんな夜
扉を開けて
手のひらを
開いて
そこに見えた
あなただけの
箱庭に宇宙を
広げて
独り言でも
聞きたいよ
伝え 伝わる
言葉じゃ言えない
何かを今僕は
心の中で掴んだよ
右も左も白い
白い夜
あたり一面
白い 白い夜
悲しいことは
忘れて 今だけは
どこまでも白い
白い世界
星たちの心
うつしたような
汚れなき 夜
闇さえ あたたかく
僕を包み込んで
あの海へと
あの空へと
続くように
灯りはともり
君を照らすだろう
迷わずに帰っておいでどんなに遅くても「ただいま」と迎え入れよう
全ての悲しみを
全てのやりきれなさを
全てのせつなさを
全ての歯がゆさを
僕は今、受け入れるから
迷わずに歩いて来てごらん どんなに時間を惜しんでも夜は明ける
それなら どうか
今夜だけの優しい時間に身をあずけて
夢のような夜でも過ごそうよ 一緒に
眠れないことがまるでうれしくて
苦しみは やがて 安らぎに変わり
生きてゆくことが少し楽になりそう。
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全ての人の心に夜明けが来ればいいな
全ての人の心に朝が訪れればいいな
泣き止んだ空にお日さまが昇っていつの間にか君も笑ってる
嘘ばかりの日々にたまには 何もかも包み隠さず 向き合えたらいいのにね
僕らは嘘がないと不便なんだね
まだ夜明けまえの空に 僕は 小さな願いをひとつ たくした
全ての人の明日が楽しいものでありますように
全ての人の明日に幸せがあふれますように
君の涙 僕の涙 秤にかけても意味はない
どちらも尊くてどちらも同じ重さだから
全ての人の明日が穏やかに過ぎればいい
全ての人の明日に僕は同じだけの幸せを祈る
まだ夜明けまえの空に 飛び立つ鳥を見た 僕も羽を広げて
明日に飛び立とう
迷う時間さえもったいない
さあ 訪れた朝に ドアをひらこう
明日があなたを待ってる。
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空いた電車の中
流れる景色を見ていた
移ろう季節は
少しずつ色あせる
どうしようもなく
美しく 淋しげに
からっぽの心
あいた穴を見つめて
当たり前だと思っていた存在をなくした時 はじめて何かがいけなかったような気がした
楽しくないな 独りじゃ 食べるのも笑うのも
背中合わせの日々
やっぱり もう一度君の笑顔を見たい
この淋しさを嘘にする あなたの声が 言葉が明日の景色変えるから
からっぽのこの心に
愛を 注ぎ足して
空いた電車のような寂しげな日々に
もう一度 にぎやかな毎日を 願うから。
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ひとりきりの夕食
ただようむなしさ
行き場もなく
さまようはかなさ
味も覚えてないくらい
君は元気ですか?
ちらつくのは 君の残像
あのドアを 開けたままで
僕の時間は止まったまま
箸を口に運んでも
たまに水を飲んでも
悲しみは消えない
時間が変えるのは
僕の姿形だけ
君の記憶や思い出はずっとあの頃のままだよ
恋をしたことが
悲しいことだとは
思わないけれど
消えない残像が
今日も僕の瞳の奥で
残酷なほど美しく笑う。
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心が痛んでしまう夜には 言葉はなんにも要らないね
時にはそういう時もあるって思うから
躓いても転んでも
それがきっと、
あとで きれいな花を咲かせるための種になることを知る
人生は楽しいことばかりじゃないからね
時には 苦しくて命さえ投げ出したくなるよ それが当たり前さ
生きていることが
とても悲しくて
でもうれしくて
生きてゆくことが
なぜか痛くて
たまに気持ちよくて
口笛ひとつ ふいに吹いた風に吹いてみる
気づくとひとりのさみしさもほら
やさしい夜が包んでくれる
散らかったままの心
片づけてくれるのは
ちいさな幸せ
少しずつ 色を取り戻す
こんなふうにただ宛もなく笑うのもいいものだな
無駄なんかじゃないさ
今にこの涙が嘘になるよ。
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なくしものはなんですか? 近頃笑うこともなく不安ばかり募って
人の速さに合わせて生きている そんな毎日だ
似たような顔の中に
似たような態度並べて
ついでのような「ありがとう」や中身のないあいさつ
見かけ倒しのその心
忘れているものが
多すぎる この世界
欠けているものが
多すぎる 人間たち
片づけようか たまには散らかったその心を
単純に誰とでも手を繋ぐ そんな気持ちがこの世界から争いをなくすのに
人を思いやるだとか
人を気遣うだとか
人の気持ちになるだとか
たったそれだけができないかい?
たったそれだけのことが難しいかい?
少しだけ 周りに目を配る
少しだけ 視線を変えてみる
耳をすまして 目を凝らしてみる
たったそれだけのことができないかい?
雑草のような どこにでも咲く 野の花のように あなたが景色に咲くのは 誰のためでもなく ただそれは
風にただよう木の葉のように なんでもない素敵なこと
なくした色を探しに行こう つまらなそうにして歩くあなたのその顔に笑顔が欲しいのさ
たったそれだけのことができないかい?
否が応でも夜は明けるよ ならばとりあえず 雨上がりまで泣こう
それでいいから。
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今夜は遅くなるから
今夜は飲んで帰るから
夕飯はわるいけど用意しなくていいから
たまには親父も飲みたいときもあるんだ
いやなことがあればあるほど 飲んで忘れたい
大人は子供が思うほど楽しいことばかりじゃない
ほら今日も泣きたくなるような 夕暮れの赤この瞳に燃えてる
子供の寝顔こっそりのぞき込んで 笑う親父の幸せそうな顔といったらないね
寝ないで待っていてくれる奥さんの優しさに泣きそうになる
親父の涙は 輝いて
大の大人も泣くんだって こっそり見ていたあの夜
親父の笑顔は輝いて
リビングで 慰めあっていた愛する二人のラプソディ 遠く
今もすぐそばに。