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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[4267] まなざし
詩人:どるとる [投票][編集]


傘を差して 雨粒を避けながら 歩く君の後ろをそっと見つめてる

僕は君の毎日に追いつけず 置いていかれる

どうしてそれほどうまく生きれるんだろう

僕にはできそうもないな そんなふうに笑ったりは

時に君を見つめる瞳が憎しみで曇ったり
時に君を見つめる瞳が涙で潤んだり

そして今日も僕の見つめる先で君がいっしょうけんめい生きてる

まなざしがぶつかった時 重なったとき
僕は気づかされるよ
自分の愚かさ 浅ましさ

アングル変えればほらね 景色も人も変わるんだよ 少しずつその憎しみを愛に変えられたなら

まなざしに優しさが
まなざしにぬくもりがともる。

2012/09/29 (Sat)

[4268] シャツ
詩人:どるとる [投票][編集]


この雨が止んだら
君と笑おう

昨日の涙が嘘のように
今日は笑おう

傘は要らないよ
手ぶらでも大丈夫
笑顔だけは忘れないで雨が上がったら笑おう

ふいに悲しくなる
ふいに切なくなる
なぜだか心は空っぽ
がらんどうさ

真っ白な気持ちでいよう
洗い立てのシャツのような

汚れのない心で笑おう

憎しみならあとでも果たせるさ
今はただあの澄み切った空のように
単純な青に染まろう

単純な青に染まろう。

2012/09/29 (Sat)

[4269] 今を生きるすべての人に
詩人:どるとる [投票][編集]


笑顔どこかに置き去りにしている人ばかりだな
形だけの笑顔は笑顔とはきっと呼ばないんだよ

好きでもない仕事とただお金稼ぐための愛想笑いとお世辞をばらまく そんな日々に疲れ果てて生きる意味をなくす

今を生きるすべての人へ 伝えたいことたくさんあるけど
自分を愛すように人を愛してみろ それだけを今は届けたい

涙もろくにうまく好きなときに流せない時代の中で
嘘っぱちの笑顔でも喜ぶ人はたくさんいるだろう

でもね心から付き合えば きっと本当のこともわかるのに
嘘をつくことで知りたくない自分の弱さや過ちをモザイク代わりにしてる

ここに生きてるすべての人よ 心から今を愛していますか?
欲張らなければ幸せになることなど容易いだろう

物で溢れかえった世の中に欲望が風船よろしく膨らんで 幸せの価値は下がり続ける

僕はそんな現実に
悲しさを見ている

今を生きるすべての人が主人公。

2012/09/29 (Sat)

[4270] そこにあるべきもの
詩人:どるとる [投票][編集]


何気なく過ぎてく
毎日がある
なんの興味もなさそうに知らん顔する
そんな人がいる

当たり前な日々がある
今日がありそして明日がある
今日が終われば明日が訪れる
日は昇れば必ず沈むように

誰かのへたくそな口笛が 聞こえてくる夕暮れ
途端に重なるように鳴るチャイム
ミスマッチなその組み合わせが なんだか穏やかで僕は笑ってしまった

愛して ゆるして
励まして 憎んで
時に背中向けて

単純で 難解な
愚かなようで賢い
そんな僕らがいる

例えばそこにあって当たり前と思っているものが 本当は当たり前と思い込んでいるだけかもしれないということに
僕らは気づいているかな

そこにあるべきものが必ずしも永遠じゃないこと

さみしいようだけど
それが現実なんだよ

傷つけて 傷ついて
庇って 守って
腹を抱え笑う

貪欲で生意気で
可愛くて愛らしくて
そんな君がいること

僕はそれを当たり前とは呼ばない

だけどそこにあってしかるべきものだと思うんだ

だからそこにいておくれ この世界からさよならするまで

愛という言葉の意味を僕に 伝えてよ。

2012/09/29 (Sat)

[4271] 僕が僕であるように
詩人:どるとる [投票][編集]


花が咲くように
当たり前な日々の中
繰り返される人の死と新しい命の誕生

僕はただなんのためらいもなく笑い
目の前に掲示された答えに没頭する
なぜだとかどうしてだとか疑問もないまま

開け放した窓の向こうにある憧れや
誰かが誰かにそっと手渡す永遠を誓う言葉に

僕が僕であるように
君が君であるように
それはただなんの種も仕掛けもない
ひっくり返しても表も裏もない
当たり前なことだけど

それを幸せに思うのは
とても不思議なことだって思うのさ

僕が僕でないのなら
君も君じゃないだろ
だけれど僕ら何年何十年時を経ても
僕は僕のままだし
君も君でしかない
そうさ今も今までもこれからもずっと
くだらないほどの確かな真実 受け止めて 受け入れて

読み進めてく 百年にも及ぶ長編小説

シナリオも用意されてないストーリー

僕が此処にいて
君が其処にいて
空があって
川が流れて
雲が浮かんでる世界の中
「お腹がすいた」
そう思うまで気づかなかったけど
僕も自分の足で間違いながらも歩いてきたことを知る

ただそれだけでもなかなかできないことさ
途中で諦める人もいるから

だからもう少し僕や私っていう自分に自信を持てばいい

花を咲かすように
当たり前な日々の先。

2012/09/30 (Sun)

[4272] ぬかるみ
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はまったあとで気づく 自分の甘さと過ち

ぬかるみに足を突っ込んで 出られない

急かされると空回り
自分さえもわからない

ぬかるみに意識奪われて うまく笑えない

せっかくの喜ばしい時間さえ むなしい。

2012/09/30 (Sun)

[4273] 悲しいときのお約束
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悲しいときは
笑わなくていいさ
無理しなくて
いいんだよ

君が笑いたくなったら
笑えばいいさ
無理して笑っても
悲しいだけだよ
涙流すより

人は不思議なもので
悲しいときほど笑いたがるけれど
無理なんかして笑っても見てるほうが悲しい気持ちになるだけだよ

悲しいから泣くのに
悲しいのに笑うなんて世の中がそうさせるのか

悲しいときも笑わなくちゃ生きられないような毎日じゃいたたまれない
だから
悲しいときのお約束をしておくれ
せめて僕の前では笑っておくれ

少しは救われるだろ
少しは楽になるだろ
打ち明けておくれ
君の心の闇を

僕ならいくら傷ついたっていいから
悲しいときのお約束だよ 指切りしよう。

2012/09/30 (Sun)

[4274] 線上の彼方から
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何かを探してる
何かを求めてる
何かを欲してる

何かを信じてる
何かを疑ってる
何かを呼んでいる

生まれては消えてく
1日を見送って
また夜明けが
そしてまた夜が
朝を平らげる

再生ボタンを押すように 動き出す人の波が
常に何かを壊すように時間に逆らえず
常識という引かれた線をなぞるように
はみ出すこともなく
立ち止まることもなく
直線の上から終着駅をめざして歩き続ける

線上の彼方から
日はまた昇り
そして沈む

その繰り返しの中で
僕はまた笑い泣く
その行為になんの意味がある?

街にまた夜が来て
灯りがともって
さみしさが
少しの窓の隙間からも流れてきて僕はとたんに悲しくなる

問うほどに迷いが深まるのを僕は遠い目で見つめてる

この線上の彼方から彼方へと 視線をとばしては 未来へも過去へも帰っていける

さよなら
さよなら
また会う日まで
神様も仏様も
関係のない世界で
通ずるリアルに
つまらない
理論をばらまいても

僕の心の景色とは
必ずしも重ならない。

2012/09/30 (Sun)

[4275] わたしの情景描写
詩人:どるとる [投票][編集]


君が見た景色は この窓辺から見えるあの真っ赤な夕陽をまだ
記憶に焼き付けてる

僕が見た景色は あの丘の上から 見下ろす街並みと人の流れと 朝から降るにわか雨

少しアングル変えれば180度違う人生

君の瞳に映る景色が
今日の悲しみならば
僕の笑顔には追いつけない
僕の瞳に映る景色は
どの角度から見ても
憎たらしいほどの幸せだけだから

すべての人の瞳に映る景色はそれぞれに違うから 必ずしも心は重ならない

僕が見てる世界が君が見てる世界とは 360度違うように

私は私なりの情景描写をする

嬉しかったり
悲しかったり
それを思うのは
こちらの自由な意思で
それは誰にも責められないことだとわかっているつもりなのに

僕は君の瞳に同じ景色を求めて つい君の見てる悲しみが 頭から消えてしまう

僕は 雨の降る街のはずれまで きたけど
やっぱりこの気持ちには逆らえない

何度でもすれ違う景色だけれど

私は私なりの情景描写にのっとって
なおかつ君の景色も解りたい

同じものを見ても違う見方があるように
必ずしも心は重ならない それを知ったから

私は私だけの情景描写以外にも

興味や愛を注ぐよ。

2012/09/30 (Sun)

[4276] さよならの音階
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さよなら さよなら
今日の日よ
夜に食べられて
皿の上には
パセリだけ
残されて

夢の卵を割ったら
ほら黄身や白身のように
昨日と何ら変わらない新しい君が生まれる

さよならとは知らないまま 生まれてきた僕らは
途中で人には終わりがあることを知らされ 立ち止まった

さよならにたどり着くまでのマホロバの時を歩くこの旅の意味を考えた

さよならの音階が少しずつ 押し寄せてくる
さよならの音階は浮き沈みを繰り返す

悲しみや喜びや安らぎや痛みを 消化もできぬままに 次々に胃に詰め込まれるような 感覚に似てる

容量を軽くこえた
日々の重さに
悲しい笑いが
こみ上げる

それでも生きること
それだけでも誇らせて

それでも苦しむのも
仕方ないと堪えている

さよならを知らせて
その時が来たらどうか

静かな眠りが 夢のように 訪れるように。

2012/09/30 (Sun)
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