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幸せだ そう思うだけで幸せになれる気がする
不幸せだ そう思うだけで幸せなことにさえも気づけない僕がいる
だから不幸せだと思うよりいつでも幸せだと思っていたい。
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波のよう 時間が寄せては引いていく
波のよう 感情がこみ上げては沈んでいく
波のよう 僕らは帰る場所を知っている
波のよう 行き来する毎日は波のよう
僕らは引いていくときは二度と帰らない波になる
押し寄せてくる波はさっきの波とは違う波
長く遥かな波がやがて沖の向こうに帰る日は勤めを果たした波のよう
僕らは皆、波のよう
帰る場所を知っている
来るべき終わりを知っている
それはまるで波のよう。
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なんだか 悲しい
そう思うから悲しい
だから嬉しい
そう思うほうが楽しい
なんだか 苦しい
そう思うから辛い
だからおもしろい
そう思うほうが気楽だ
何もかも ごまかしてしまおう
何もかも 紛らわせることができるなら
悲しいと思うことで毎日が悲しくなるなら
嬉しいと思うことで毎日を楽しく過ごそう
なんだか そのほうがいいよ
なんだか そのほうが生きていけるよ
嘘も方便 心さえだましても 泣いてるくらいなら笑ってるほうがいい
なんだか なんとなくそう思うだけで
幸せになれそうな
そんな気がする
あくびひとつ
おならひとつ
箸が転がるだけ
なんだかそれさえ
特別な出来事みたい
なんだか すべてのことに重なるよ。
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グーが石なら パーは紙でチョキがハサミだ
石を包むのは 紙で
ハサミが切るのは紙で
ハサミを壊すなら石だ
じゃんけんポンで出した手が それぞれ勝ち負け決めるなら
世界は たくさんのグーチョキパーであふれている
グーはグーでも
たくさんの
チョキはチョキでも
たくさんの
パーはパーでも
たくさんの
それぞれの個性がある生き方が出した手の形になる
だから、出した手が勝ち負けを決めるじゃんけんだって
生き方ひとつ 重ねたら 勝ち負けなんて関係なくて
ただそこには個性という世界が あなたの手のひらに広がっている
それだけでグーチョキパーは無限大
それぞれのグーチョキパーがあるからね
じゃんけんひとつにしてみても 勝ち負け以外に 出る個性
あなたの出したその手にはどんな個性があるのかな
じゃんけんしようよ
勝ち負けじゃなく
あなたの個性を見たいのさ
あなたの生き方見たいのさ。
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僕は青色 空の色
海の色 宇宙の色
君は赤色 夕暮れの色 トマトの色 血潮の色
いろんな色が 束になって 寄り集まって
できてるこの世界 明日もみんなで
いろんな色に 染まって 比べっこして
お互いの良さや光り輝く何かを見つけて
それを精一杯愛するんだ
誰かの涙を 誰かの傷跡を染める色があるのなら 形のないものにさえ魂が宿る
いろんな色があるんだね この世界には
数え切れないほどの人の色 いろんな色
理想の上ではばら色の未来
本当はくすんだ灰色
でも明日が晴れるなら何色でもいい
ひとつ以上の色が集まったら 違う色が混ざって また新しい色になる
いろんな色になる
この世界も。
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改札を出て 夜空見上げて ため息ひとつ吐き出して
めずらしく真面目に考えてみたんだ 生きてゆくこととか生きている今のことを
悲しいことがあれば泣いて
楽しけりゃ笑って
そんなありふれた日々の生活の中で
地道に働いて金を稼いでまた誰もいない家に帰る
そんなことの繰り返しが死ぬまでつづくと思うとため息もでるよね
なんだかんだで この歳になって
もう引き返せない道
取り戻せないものばかり
気づけば胸に思い出があふれそうなほど築かれて
足並みがそろわないうまく立ち回れない
絵に描いたような大人になれない僕たちへ
それでいいんだよと語りかける人がいる
そしておまえはよくやったといつか自分に言えたなら
その日こそは祝杯をあげようよ
これだけ生きれたんだからあとはもう大丈夫
終わりまでこのまま歩こう
このまま生きよう。
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素直な愛の前では
どんな言葉も
通用しない
無垢な子供のような
汚れを知らない白さには嘘さえつけない
僕はどうしたらいいだろう
時を持て余してしまうよ
言葉はつかえない。
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伝えたい思いがある
届けたいことがある
初めてでも
そうじゃなくても
誰かに向けて贈りたいメッセージがある
それが最初でも最後でも 愛する誰かのために心に刻みつけて
消えないように永遠に残る思いをあなたに
世界中の誰かから誰かへ向けられた
たくさんのメッセージの中に僕や君の思いもあるんだよ
憎しみでも愛情でも心配でも不安でも
苛立ちでも退屈でも夢でも希望でも
気まぐれでも羨みでもやっかみでも
伝えたい言葉がある
届けたい人がいる
不器用だって
へたくそだって
世界でただひとりあなただけに贈りたい
メッセージがあるよ
世界はいつも逆さまで時計はいつも合わなくてどこかじゃまだ夜の途中 べつのどこかでは朝のさなか
今、僕の瞳に映るあなたは笑ってるけど
涙流す人を慰めるメッセージを贈りたい人もいるからね
戦争とかいじめとかくだらないこと
つづいてるこの世界
そろそろ大事なものに気づいても良さそうなのにねまだまだ気づかない世の中のほつれに
僕らは目をそらし耳を塞いでるままだ
だから過度なくらい
愛を持ってみても
いいんじゃないかな
そのほうが面倒なこと考えずに優しくなれるよ
伝えたい思いがある
届けたいことがある
あなたから私へ
私からあなたへ
誰にでも贈りたいメッセージがあるんだ
悲しい報せでも
おめでたいことでも
伝えなくちゃ伝わらないよ
大好きだとか愛してるだとか言える僕たちは幸せなんだろう
ほら、ためらわないで思ってること
言葉にしてごらん
深い夜が明けるさ
世界に明日がくるさ。
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君の心に雨が降る日は僕が君の傘になろう
君の心に幸せが溢れる日には僕はあなたのその幸せを共に分かち合うだろう
悲しかったり嬉しかったり いろんなことがあるそれが人生
僕らは愛というものをこれからどんなふうに築いていくのかな
冷たい風にふるえている 君のその背中にできるだけあたたかい眼差し向けるよ
君は僕のかわいい照る照る坊主
どんな悲しみも降り止まさせてしまう
僕も君の照る照る坊主になれるかな
君がくれる元気を僕も君にあげたいな
そしていつか僕たちは出会った意味を知るだろう
運命だとか奇跡だとか大げさだとは思うけどもしかしたらそんなんだったらいいな
そう思うよ
君の心が傷つく日には僕が君の薬になろう
君の心が時に見えないそんな時でもすれ違いながらでも少しずつ君の心を思うよ
他人と他人が同じ屋根の下に暮らすだけ
それだけでいろんなことがあるもんだな
僕らは見えないものに都合のいい名前をつけてそれが幸せと思い込むけれど
よく考えてみるとこんなありふれた日々こそ幸せだと気づく
君は僕が雨宿りする屋根なのさ
どんな時でも僕の味方してくれる
僕も君が雨宿りできる屋根になりたい
君がくれる幸せを僕も君にあげたいな
誰も誰かの大事な照る照る坊主
どんな人にでもそんな存在がいるよ
君は誰かのかけがえのない光さ
すぐ傍で泣いてる人を慰めてあげてね
そういうことが愛なのかもしれない
単純でも質素でもいいのさ
窓辺に吊された 照る照る坊主のように
明日天気にしておくれ 世界規模じゃなくても 誰かの心くらい 晴れに変えられたらそれだけで上出来。
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君は少し不安げにその柔い手を伸ばした
回る映写機僕の瞳が映す出来損ないの日々
大したことは何もない
ただ君だけがいるだけで
ありふれたこともまるで特別なもののように見える
愛されている
抱きしめている
ただそれだけで
人は幸せになれることを知る
愛してはじめて
抱きしめられてはじめて
僕はわかった気がした
人の優しさやぬくもりの有り難さや偉大さが
愛されている
抱きしめられてるように
僕もあなたを愛したいのさ 抱きしめたいのさ
君にただひとりだけ
愛されるような人でありたい
だからこの手を強く
握りしめて 唯一の愛を誓うんだ
僕らは少し危なげに踏み出した一歩を
巡る季節変わりゆくもの数えてはため息
偉そうなことは何も言えない
ただ君を愛しているだけで
それが自信にもなり勇気にもなり僕を強くしてくれる
愛されるたび
抱きしめるたび
何度でもこの世に愛のある意味を知る
愛するというのは
愛されるということ
愛されるというのは
愛するということ
繋がってるんだ
愛すれば愛されるように
だからこの心を動かして
君だけに 唯一の愛を贈るんだ
当たり前なことだと思っているんだよ
人が人を愛すること愛されること
それをなくしたら人は人の愛を知らないまま育つだろう
そんな悲しいことはない だから愛を知り愛を教えていくんだ
人から人へ また人へ
愛されている
抱きしめられている
思う以上の愛をお互いがお互いに感じている
唯一あなただけが知る特別な愛を誰かにも伝えて
愛は肩代わりできないけど 伝え継ぐことはできるから。