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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[4687] 夕暮れ帰り道
詩人:どるとる [投票][編集]


夕暮れ帰り道
ひとり歩けば
空の向こうは
もう夕闇が迫ってきていたよ

街の明かりもぽつりぽつり点きはじめて
空っぽの胸に淡い切なさ生まれたよ

悲しかったことや
うれしかったこと
伝えて 教えて
僕だけに

切なさを連れて歩く
幸せの影に涙が見える
それでも生きることを選んだから今日もあの夕日を眺めてる

ここは夜のお腹の中
誰もがひとり
思い思いの今を
それぞれに生きていたことだろう

星の瞬きに心奪われてしばらく見てたよ
公園のベンチ ぼんやりと帰り道の途中

辛かったことも
隠してる悩みも
話して 聞かせて
よかったら

痛みを抱えて生きる
絶望の果てにある希望
それでも生きてることを誇りに思いたいから僕は生きている

夕暮れ帰り道
今日もひとり
ポケットの中
涙を隠していた自分を慰める

さよならするように
ほらチャイムが鳴る
背中丸めて帰るなら
最後くらい笑えよ

悲しいのなら
切ないのなら
ひとりで悩まずに
僕を呼んで

切なさを連れて歩く
幸せの影に涙が見える
それでも生きることを選んだから今日もあの夕日を眺めてる

涙が出るほど真っ赤に燃えているよ
きれいだね きれいだね そうだ明日も生きよう

こんなきれいな夕日眺めよう。

2013/02/03 (Sun)

[4688] 今も昔も旅人
詩人:どるとる [投票][編集]


空を眺めている 何万年前の人と同じ空を
海を泳いでる はるか前の人も泳いだ海を

何か探している
何か追いかけている
人は誰も旅人

今も昔も旅人なんだ
君も僕も旅人なんだ

今日も何かを探してる
明日も誰かを探してる

そこに何があるのか
それはわからないけど

旅人は行く 果ての果てまで

命の灯 消えるまで。

2013/02/03 (Sun)

[4689] 傷跡
詩人:どるとる [投票][編集]


君が悲しいときは
僕も悲しいんだ
君が嬉しいときは
僕も嬉しい

生まれたことを憎んでしまえば
たったそれだけのための人生になってしまう
だから生まれてしまったと嘆くより
生まれてこれたと思いたい

君に見せてあげたいものがたくさんある
君に教えてあげたいことがたくさんある

生きていくことは
思うよりも辛くて
しんどいだろう
だけど死ぬことは
それ以上に辛くて
難しいんだろう

いろんな痛みを
抱えながら人は
生きていくんだろう
そして死ぬことよりも
大事なこれからを
見つけるんだろう

傷跡の上に傷跡が重なるように刻まれてもまだ足りないよ

君はまだ歩けるよ

君が雨に降られれば
僕も雨に降られよう
君が悩んでいるなら
僕も一緒に悩もう

ここにある境遇を憎んでしまえば
たったそれだけのために人生が散ってしまう
だから生まれてしまったとぼやくより生まれてこれたと喜びたい

生きていくことは
人が言うより辛くて
面倒だろう
だけど生きてるから
価値のあることも
あるのだろう

いろんな痛みを
耐えながら人は
生きてゆくんだろう
そして生きてることをいつしか心から幸せに思えたらいいな

今日の上に今日が重なるようにカレンダーの中降り積もる

君はまだ笑えるよ。

2013/02/03 (Sun)

[4690] 僕を好きな君と君を好きな僕
詩人:どるとる [投票][編集]


僕が好きな君がいて
君を好きな僕がいて
それだけで ただそれだけで僕らは僕らになれるんだ

君が知ってる僕は
どんな僕なんだろう
僕が知ってる君は
どんな君だったっけ

二人三脚するように
生きて行くのが恋と
思っていたけれど
なかなか足並みそろわないな

うまくいかないことばかり
はじめてのことばかり
たまに出る愚痴や文句に
君を知らず傷つけて そして見えてくる僕の愚かさに気づくよ

僕を好きな君と君を好きな僕が
紡ぐたった百年ほどの短い物語
僕を好きな君と君を好きな僕が
ここにいるだけでそれでいいんだよ

ほかには何も特別にはいらない
ただずっと同じ気持ちであり続けること
それだけ変わらなければいつまでも
僕らは僕らのまま笑いあえるさ

僕を好きな君と君を好きな僕のまま

僕は君を好きなままで
君は僕を好きなままで

僕を好きな君と君を好きな僕がいる。

2013/02/03 (Sun)

[4691] 詩人のいる風景
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そこに言葉があっても その言葉をうまく使える人がいなければね

そこに筆と絵の具があっても その筆や絵の具で絵を描ける人がいなければね

僕は詩人だ だから詩を書く だけどうまい詩は書けない
だけど詩人だ だから詩を書く だけどうまい詩は書かない

君も詩人だ だけど詩を書く 人の詩はなぜか光って見える
言葉を知れば 詩を書けるわけじゃない だけど詩を書きたい

その一心で 机なり携帯やパソコンの液晶に 向かう

詩人のいる風景がある その背中は何を思い描いてるのか

ペンを走らすその手にはどんなイメージがあるのだろう

教えて 伝えて 世界が少しずつ広がる。

2013/02/03 (Sun)

[4692] 君の心に寄り添って
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君は僕の勇気だ
君は僕の自信だ
君は僕の誇りだ
君は僕の見本だ

君は僕の模範だ
君は僕の居場所だ
君は僕の教科書だ
君は僕のすべてだ

君という人を軸にして世界が回っている
君という人を支えにして闇の中を行く

僕は君のなんだろう
ただ隣にいるだけ
そばにいるだけじゃ
手持ち無沙汰だよ
心持て余してしまう

だから君の心に寄り添って 誰より近くで 誰よりそばで
君の安らげる場所でありたい 君の帰る場所になりたい

いつも僕の心に寄り添って 誰より近くで 誰よりそばで
僕の味方になってくれるように 僕の帰る場所であるように

僕も 君の心が寄り添えるような そんな心を持ちたい

汚れのない愛を捧げたい 永久に。

2013/02/04 (Mon)

[4693] あしたのドア
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少し不安げに 僕はドアを開けて ため息で始まりため息で終わる今日から帰った

期待はしないよ どうせうまくいかないから
最初から決めつけて閉ざされた心 抱えて生きる僕だよ

悲しいのはわかっているつもりさ
だけれど殻を破れない 僕はいまだ雛鳥のままなんだ

迷いもためらいも捨ててあしたのドアを開けて
雨の中でも 笑っていられたらいいのにな
ためらいや弱さが邪魔をするから
遠ざかるあしたの背中 眺めて 自ら希望を失う

少し自慢げに 君はドアを開けて 恐がることもせずに当たり前のように群に紛れる

たくさんの人の中にいると なんだか誰も似通った顔で
自分が誰なのか 君は何処なのか わからなくなる

誰も誰の代わりにもなれないよ
だけど たったひとりきりの自分というものを時に見失う

気後れも何もかも捨ててあしたのドアを開けて
闇の中でも輝いていられたらいいのにな
人と自分を比べてしまうから
遠ざかる理想の背中
追いかけても もう遅い 今は届かない光だ

都合のいいノブやカギはない あしたのドアには
自分でこじ開けるすべや策を探さなきゃ あしたは永遠にこないままだ

だから、

迷いもためらいも捨ててあしたのドアを開けて
雨の中でも 笑っていられたらいいのにな
ためらいや弱さが邪魔をするから
遠ざかるあしたの背中 眺めて 自ら希望を失う

気後れも何もかも捨ててあしたのドアを開けて
闇の中でも輝いていられたらいいのにな
人と自分を比べてしまうから
遠ざかる理想の背中
追いかけても もう遅い 今は届かない光だ
それでもドアを開けるしかない僕らは
あしたという無条件に与えられる 時間を 今日もただ過ごしてる

君はそうして迎えたあしたに満足しているのかい?

2013/02/04 (Mon)

[4694] 生まれる命
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森羅万象すべてのものにある命よ
揺らぎながら落ちる誰かのお腹の中に
今日も生まれている

変わりゆくもの
変わらないもの
数えてはあなたを
そこに重ねるんだ

独り淋しく
冷たい部屋で死んでく人も
家族に囲まれて
あたたかい部屋で死んでく人も
それぞれの今日を生きてる

今日を生きた 君が明日も生きて また今日と同じ思いで生きる
そんな繰り返しのずっと先で君はいつか命の重さを感じるだろう

何気ないふうに生まれる命 ここにそこにいつも輝きながら
ほら 芽吹くよ咲くよ。

2013/02/06 (Wed)

[4695] さよなら冥王星
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僕はもうここにはいない 影さえ残さない
惑星のひとつから外れた 孤独な星さ

新聞でもテレビでも伝えきれないだろう
痛みや苦しみや本当の幸せまでは届かない

僕も冥王星と同じさ
何も変わりない

たくさんの人の群から外れた孤独な人さ

さよなら さよなら
その背中を向けて
少しずつ削れる
命を感じていた
もうベッドは
もぬけのからさ

さよなら僕の
冥王星よ どこに消えた
闇の中に浮かんでた
あなたの姿は
ただそこにいるだけで優しくて
僕は大好きでした

君はもうここにはいない 足跡さえ残らない

遠い空より遥かな宇宙より ずっと遠くへ 行ってしまったから

行ってしまったから。

2013/02/05 (Tue)

[4696] 絵を描く日々
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色のない日々 モノクロの日々
僕は独り 空を見上げていた 割れた窓から あなただけをそっと見ていたよ

泡のような日々 絶えず生まれる日々
君も独り 空を見上げている ステンドグラスがキラキラ輝いて光を跳ね返してる

何を描こうか 誰と描こうか
孤独な絵描きさ 僕は 人生画家

光と影が巧く入り交じる よくできた世界
だけど 肝心なものはいつもなぜか矛盾していて それも含めてよくできた世界

午後のアトリエ いつも足りない絵の具の代わりに 命のかけらを使い回して
僕はまた少し 時間を奪われた

心のアトリエ 何万何億の絵の具の中のたったひとつの色に染まった命が
紡ぐ物語 危ういながらも先へと進む

悲しみも喜びも一枚の絵の中さ
涙も笑顔も同じ世界にあるように
残酷な現実も穏やかな昼下がりも
海や大地や空と国境を越えて繋がっているように

僕らもすれ違う毎日を生きている

それはまるでさながら絵を描く日々

戯れでもおふざけでもなく 僕は描く

悲しみさえも 形にすれば浮き上がる傷跡

消せない油性の傷跡
僕は絵を描く人

絵の具は尽きない
何度でも幾らでも
この心に描かれる

それはまるでさながら映画を観てるよう

全くの他人ごとさ 遠目で見ている人生

伝わるか 届くのか
自画像は描けない

自分の失敗や弱さや過ちはこんなに達者に描けるのに

それはまるでさながら器用な不器用者

自分の姿を知らずして 僕は世を写し取る

ひたすら絵を描くように生きる日々だ。

2013/02/05 (Tue)
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