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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[4897] さよならにさよなら
詩人:どるとる [投票][編集]


信号が赤に変わる
空はすっかり燃え尽きて真っ黒け
焦げたみたいに僕には見えたんだ
夜はまるで深い海の底のよう
車は魚、排気ガスはあぶく 海底を泳いでゆく
どんな悲しみも どんな喜びも
いつかはきれいに片づいてしまうから
言いかけた さよならをしまって
「また会おう」とだけあなたに言おう

さよならにさよならさ 今日の涙は
明日には笑顔に変わる
信じていよう 待ちこがれていよう
いつかわかるから 生きる喜びに
出会うその時 あなたはあなたでいる意味に気づくでしょう

飴色の夜明けが
空を光で包んで朝をはこんだ
昨日の痛みは消えないけれど
朝の夢うつつの中で君は何を見つけたの
そして僕は何を見つけたんだろう
どんな憎しみも どんな愛しさも
いつかは何もなかったように消える

白紙のままの画用紙に今日を描いたら
笑ってる自分をそこに描こう
はじまりにはじめまして 今日の別れは
明日には出会いに変わる

歩いていこう 歩き続けよう
いつかたどり着けるから 描かれた今日の片隅で あなたはあなた自身を見つけるでしょう
どんな命も どんな時間も
いつかは終わるから

言いかけた さよならをしまって
「また会おう」とだけあなたに言おう
さよならにさよならさ 今日の涙は
明日には笑顔に変わる
信じていよう 待ちこがれていよう
いつかわかるから 生きる喜びに
出会うその時 あなたはあなたでいる意味に気づくでしょう
昨日と今日が つながるその時 そこに明日は生まれるでしょう

昨日と今日が つながるその時 そこに明日は生まれるでしょう
あなたが生まれるでしょう。

2013/11/17 (Sun)

[4898] お片づけの魔法
詩人:どるとる [投票][編集]


散らかしたまんまの部屋の中
君のことを思い出していた
いたずらに傷つけた今日のこと
君は優しかったね それなのに僕は

子供だって散らかせば
お片づけ出来るのにね 僕は散らかしたまんま 君に謝れずにいる

ごめんね それさえ言えればまた二人
いつものようにきっと笑いあえるのに

素直になれないこの心 裏腹の気持ち
アブラカタブラ お片づけの魔法唱えよう

大人はわがままだね
子供にこういう時は素直になるものだって言うのにね

愛してる そっとつぶやけば また二人
寄り添って 甘い口づけ出来るのに

うまくしゃべれない 黙ったままの夜
子供が二人の手をとって言いました

ねえ お母さん お父さん 仲直り仲直り
お片づけの魔法唱えたのは君だったよ

素直に今 向き合えば 二人はラララ
散らかした心片づけて ごめんね言えたよ。

2013/11/17 (Sun)

[4899] 和音
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悲しみの青 蒼 碧
喜びの赤 紅 朱
和音になって
押し寄せる 感動が
画面から 飛び出す3D
私を染める 夢 努 ユメ
あなたを染める光
和音になって
さざめく星たちのうた
イヤホンから 流れるmelody
すべて混ざり合って また はなれて
また元どおり
いちからやり直し
世界は振り出しから
世界の振り出しから

つま先から歩き出そう。

2013/11/23 (Sat)

[4900] 透明度
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水ほどに 汚れやすい
人の心は 最初から 悲しく

硝子ほどに 傷つきやすい
人の心は 最初から
脆く

ただ、持って生まれた運命を 笑う強さを持って生きなさい

大事なのは どれだけ汚れずにいるかじゃなく
大事なのは どれだけきれいでいられるかだから。

2013/11/23 (Sat)

[4901] 毎日
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悲しいことやうれしいこと
実にいろんなことがある毎日
泣いたり 笑ったり 僕らは忙しい
面倒なことはしたくないから
忙しなく動く街を横目に僕は
寝ていよう 寝ていよう

悲しいのかも
うれしいのかも
この頃はあいまいで
ただ忙しさに
振り回されてる
そんな毎日
そんな毎日

雨が降る日もあるだろう
晴れる日だってあるだろう
愛されたり 嫌われたり めまぐるしい
なるべく目立たないように
果てしなく広がる空でも見上げながら
あくびをしていよう
あくびをしていよう

生きたいのかな
死にたいのかな
それさえあいまいで
ただ流れるままに
流されるままに
僕は生きてる

朝が来て 夜が来て
また朝が来ての繰り返しの中 回る時計
生きるってことが時々なんだかわからなくなるんだ

悲しいのかも
うれしいのかも
この頃はあいまいで
ただ忙しさに
振り回されてる
そんな毎日
そんな毎日

生きたいのかな
死にたいのかな
それさえあいまいで
ただ流れるままに
流されるままに
僕は生きてる

ああ 笑いたいのに
笑えないんだよ
世間は 冷たくて
自分のことしか
頭にない人ばかり
いくつもの傷跡のそばを
素通りしていく
そんな毎日さ。

2013/11/23 (Sat)

[4902] 独りぼっちのラブストーリー
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記憶の映写機が回れば よみがえる思い出
深く刻まれた物語 君の笑顔がそこにあった

ああ 幸せは 確かに描かれた
中途半端なハッピーエンド

永遠を歩く 僕は独りぼっち
君はいない 君はいない

独りぼっちのラブストーリー
走り書きするように生きている

過ぎて行く日々 季節は色づいてゆくけど
まっさらなままの画用紙を染めた君という色

ああ 幸せは確かにここにあった
どうして 消えてしまったんだろう

降り止まない雨に濡れながら
明けない夜を背負いながら

独りぼっちのラブストーリー
早く終われと 祈ってる

永遠を歩く 僕は独りぼっち
君はいない 君はいない

独りぼっちのラブストーリー
走り書きするように生きている。

2013/11/24 (Sun)

[4903] 
詩人:どるとる [投票][編集]


僕は嘘をついていた
自分にもあなたにも
他の大切な人にも
僕は嘘で守っていた
そう思いこんでいた
それも嘘だった
嘘で出来た見えない
服を着ても
悲しみを避けて歩くことは出来ないね

嘘に嘘が重なって
嘘が嘘を呼んで
その嘘がまた
嘘と重なって
僕は嘘に埋もれる
僕は嘘に埋もれる

僕は嘘をついている
世界にも街並みにも
花や草木にも
平静を装っている
そう思わせたくって
無防備だった
それさえも気づかず
それさえも気づかず
傷だらけになって
やっと気づいた

嘘に嘘が重なれば
嘘が嘘に早変わり
その嘘がほら
嘘に染まってく
僕は嘘に染まってく
僕は嘘に染まってく
僕は本当のことが
言えなくなる

僕は嘘をついている
僕は嘘をついていた
明日からの僕は
嘘で笑おうか
嘘で泣こうか
それはイヤだな
だから嘘の中に
そっと愛をしのばせる
そっと心をしのばせる

嘘に嘘が重なって
嘘が嘘を呼んで
その嘘がまた
嘘と重なって
僕は嘘に埋もれる
僕は嘘に埋もれる
嘘に嘘が重なれば
嘘が嘘に早変わり
その嘘がほら
嘘に染まってく
僕は嘘に染まってく
僕は嘘に染まってく
僕は本当のことを
言ってしまうよ

傷つけるかもしれない
それでも、嘘よりも大事な本当を言うよ
愛してる 愛してる。

2013/11/24 (Sun)

[4904] 砂時計
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部屋の中を 満たす時間が
一つ一つ消えてゆく

失っては手にしてゆくように
僕のこのか細い五指をすり抜けてく

こぼれていくように 落ちてゆく
砂のような 命の欠片
削れていくように
奪われていく
体中をまとう熱 体温

目を伏せて 呟いたさよならには 誰にも
触れられない

だから、あなたを愛した日々を忘れたふりをする

夕暮れの赤い色が染めたのは
君の頬と街並みだ

河の流れに逆らうように生きる
有り体の片隅灯る

流れてゆくように
流されてゆく
刻み込んだ記憶の断片

消し去るみたいに薄らいでしまう
あなたと交わした数千の口づけ

どうにも出来ない 誰にも変えられない
さだめは 君を包んで

しっかりとつながれた手を そっと切り離させるよ

こぼれていくように 落ちてゆく
砂のような 命の欠片
削れていくように
奪われていく
体中をまとう熱 体温

目を伏せて 呟いたさよならには 誰にも
触れられない

だから、あなたを愛した日々を忘れたふりをする

僕は あなたに愛された日々を壊せない

ああ、あなたのいない明日の世界を歩くよ。

2013/11/24 (Sun)

[4905] 走馬灯ヒストリー
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かがり火 燃えて
あなたの死を
悼んだ僕の今日は

何かを胸の奥に
残したんだ

鉛のように沈む
心は走馬灯のように駆けめぐらせる
君との記憶を

そんな顔で 笑わないでよ
思い出すほどに 君に会いたくなる

こんな僕を 許さないでよ
やさしい君の あの笑顔がまだ僕を照らしてる

押し寄せる 波は
あなたです
それはさざ波のよう

やさしく包んで
また遠ざかる

あなたの柔らかな腕が僕を包んで
離さない ぬくもりが僕に忘れてと笑う

そんな顔で 笑っていた
君がいた この場所に君がいた

こんな僕を 愛していた
僕は君を幸せに出来ていたかな ねえ

そんな顔で 笑わないでよ
思い出すほどに 君に会いたくなる

こんな僕を 許さないでよ
やさしい君の あの笑顔がまだ僕を照らしてる

浮かぶ船の上
時の河 水面に映る
あなたの笑顔が
すべてを 語る
淡いヒストリー

そんな顔で 笑っていた
君がいた この場所に君がいた

こんな僕を 愛していた
僕は君を幸せに出来ていたかな。

2013/11/24 (Sun)

[4906] あんさんぶる
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子供を抱きしめるのと
子供をたたくこと
同じ手で 違うことをすること
人は違っても意味は違っても
「親」と「子」であったなら
いつでもそこに心がなければね
「虐待」と「愛情」の狭間で 揺れている
これは後者か前者なのか そして誰が決めるのか
わからないから 手探りのまま僕らは子供と向き合う

例えばそこに複雑に 絡まり合う 片結びのような今があって
でも 心なくしてまであなたを 傷つけることは多分 愛なんかじゃないと思うから
あなたを傷つけてしまいそうな時は
「愛してるよ」ってぎゅっと抱きしめるんだ

大人として向き合う
親として向き合う
その違いは歴然で 子供にとっては
親も大人も大した違いはない
だけど「親」というだけで
あなたが子供にとってどれだけ尊いか

たたけば手に痛みが伝わって
あなたの手が 心に後悔という絵を描くでしょう
うまく出来てるんだ ちゃんと反省出来るよう
例えばふとした場面に 子供と目と目が合う瞬間があって
何気なく笑いかけて ただあなたが笑い返してくれる それだけでいい 心が救われるからね

親は子供を生んだときから親なんじゃなく
子供がただの大人を親と認めた時から親なんだって思う

例えばそこに複雑に 絡まり合う 片結びのような今があって
でも 心なくしてまであなたを 傷つけることは多分 愛なんかじゃないと思うから
あなたを傷つけてしまいそうな時は
「愛してるよ」ってぎゅっと抱きしめるんだ

「ありがとう」とか「おはよう」とかただそれだけで
伝わるもの 見えないものまで見える
「愛してる」なんてめったに言わないけど 心と心重ね合わせるように
いつも胸の中で何度も繰り返す アンサンブル
いつも胸の奥で何度も呼び合ってる アンサンブル。

2013/11/29 (Fri)
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