詩人:どるとる | [投票][編集] |
自分自身のことを知っているかい
いちばん身近でいちばん大事にしなきゃいけない
自分自身のことがいちばんわからない
近くて遠い自分というものが 時々見えなくなってしまう
自分を信じることを自信と呼ぶならばいっそ全てをかなぐり捨てて
自分が自分であることを自身と呼ぶようにあるがままを叫ぶんだ
とってつけたようなその安いプライドを今こそ 捨て去って
僕らは裸の心で大いなる未来への一歩を踏み出すんだ
自分ってものの正体を知っているのか
何をしたいのか 何をすべきなのか
わかっているようでわかってない
向き合えずに自分から目をそらしてた
合わせ鏡のように自分の心と向き合ったとき そこに見える自分の醜さを憎め
人を愛するだけならば きっと容易い
嘘だろうと愛してるって言えるんだよ
だけど本当は自分自身を愛することがいちばん難しいんだ
見えない心の底 人知れず隠してる哀しみを 傷跡とは呼ばないで 誇りだと言えた日こそ素晴らしい
それぞれの譲れないものを今互いに
抱えたままで 歩いてごらん
上手になんて出来なくてもいい
ありのままの姿形で笑い泣きなさい 生きなさい
おまえの生き様が見えざるものの輪郭を知らず知らずなぞるだろう
自分を信じることを自信と呼ぶならばいっそ全てをかなぐり捨てて
自分が自分であることを自身と呼ぶようにあるがままを叫ぶんだ
とってつけたようなその安いプライドを今こそ 捨て去って
僕らは裸の心で大いなる未来への一歩を踏み出すんだ
人を愛するだけならば きっと容易い
嘘だろうと愛してるって言えるんだよ
だけど本当は自分自身を愛することがいちばん難しいんだ
見えない心の底 人知れず隠してる哀しみを 傷跡とは呼ばないで 誇りだと言えた日こそ素晴らしい。
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上手になんて歩いていけなくてもいいさ
不器用だって 下手くそだっていい
生き方には決まった形なんて無いんだ
諦めることになれてしまえば
挑むことからずっと逃げ続けてしまえば
さぞかし楽だろう
だけどね それじゃいつまでも前には進めない何も変わらない
胸に知らず知らず
打ち込んだ邪魔くさい楔を引き抜くのは
おまえの勇気だ
おまえの強い意思だ
叩かれることになれてしまえば ねえ
理不尽に傷つけられたって叫べないよ
大事なのは正しさをどう見定めるかだ
道端に落ちてる空き缶や吸い殻に
何をおまえは思う?
いい気はしないだろ
そうさ片付けなきゃ
人としてあるまじき行為を指差してこれが悪だと叫ぶため
僕は己の悪を憎む
ああ知らず知らずついたあの嘘が 誰かの心に傷をつけたとしたら
何が悪く何が正しいかより 目をそらしてた深淵をのぞき込み
闇の中に目を凝らせ
そこに答えがある
胸に知らず知らず
打ち込んだ邪魔くさい楔を引き抜くのは
おまえの勇気だ
おまえの強い意思だ
胸に知らず知らず
打ち込んだ 楔はやがて引き抜かれて
錆びついた心は静かに回りだすだろう
おまえの明日はそこから動き出すだろう。
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「運命」とか「境遇」とか そんな言葉で片付けられてしまうのだろうか
この世の中にのさばる理不尽や不条理を
自らが産み落とした我が子でさえ愛せない
その瞳にはほんとに大事なものが映っているのか
いつか 抱いたあの気持ちは嘘ですか?
小便垂れ小僧が戯れに
一生懸命描いた 落書きのように
きっとそこには 何の罪の意識も無いはずなのに
大人ばかりが 真っ白なその画用紙に
余計なものを書き足すように
あるはずもない企みを 真面目に生きるその様に見ている
子供はあなたに愛されたいだけでそれ以外は何も望まない
目の前にある真っ直ぐな笑顔を 僕らはただ 抱きしめればそれで 立派に愛だといえる
「あなたの元に生まれてしまったばかりに」
なんて子供は思わないよ
あなたが「あんたなんか生むんじゃなかった」と冷たく突き放しても
まだひとりで歩けないうちから おまえがその脆すぎる命を粗末にすれば
きっと誰もがおまえを非難して 理解などしてくれないだろう
どんなに冷たくあしらわれても
おまえに縋って あなただけが世界でただひとりの親だと
微笑む我が子の瞳はおまえの荒んだ心にどう映るんだろう
おまえが傷つけたその傷の一つ一つに
おまえの弱さが映る
おまえの醜さが滲む
いざ愛そうとするとうまくいかずに空回りしてしまう
簡単じゃないさ 人を愛するとか 愛されるということは ねえ
それでも最後まで愛するために 生んだ命だろう?
子供はあなたに愛されたいだけでそれ以外は何も望まない
目の前にある真っ直ぐな笑顔を 僕らはただ 抱きしめればそれで 立派に愛だといえる
子供はあなたの表情を読み取って 実に素直に泣き笑いを繰り返す それを非難するならば 愛などやっつけに過ぎぬ。
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子供には大人には見えないものが見えているんだよ
もう大人には 聴こえなくなったものが
子供には 聴こえているんだよ
たとえば 形のないものに 形を見るような
さもなくば 色のないものに 色を 見いだすような
子供は目や耳で感情を表現しながら
僕ら大人にはわからない世界を 見つめている
僕ら大人には到底聴こえない音に 神経を集めてる
それはまるで 計算の行き届かない
果てしない宇宙のよう 素敵だね
子供には 大人の見ているものとはまた違う世界が見える
子供は 大人よりずっといろんな大切なことを知ってる
たとえば 見えないイメージを 絵にするように
たとえば 何もない場所から 何かを生み出すように
子供は 辿々しいながらも ちゃんと
声と言葉の代わりに 眼差しで伝えてる
あなたに愛されてることも知ってる それがどんなに幸せなことなのかも
あなたが気付いてあげなくちゃいけない
手を握ってお話して
いっぱい抱きしめて
一緒に泣いて笑って
同じ時間を 過ごす
その中で知ることはあまりにも多く学ぶべきこともある
ほら当たり前なこと ありきたりなことをこんなに幸せに思うことは多分もう一生ない 君がくれた
気持ちだよ ありがとう
子供は目や耳で感情を表現しながら
僕ら大人にはわからない世界を 見つめている
僕ら大人には到底聴こえない音に 神経を集めてる
それはまるで 計算の行き届かない
果てしない宇宙のよう 素敵だね
子供は 辿々しいながらも ちゃんと
声と言葉の代わりに 眼差しで伝えてる
あなたに愛されてることも知ってる それがどんなに幸せなことなのかも
あなたが気付いてあげなくちゃいけない
手を握ってお話して
いっぱい抱きしめて
言葉じゃなくて声でもなくて愛してるって伝えてあげよう
痛みや安らぎを駆使して愛されてるっておしえてあげよう
心から。
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今日もまた 日は暮れて 赤錆のような空が広がる
またきのうの焼き直しのような今日だった
出来損ないの一日が終わったのも束の間
また始まる 空回りしてばかりの一日
本日は あいにくとどしゃ降りです
一体何のために僕は生きているのだろう
なんとなく不意に生まれる疑問が思いのほか胸に深く突き刺さる
欲しいものは夢とかお金じゃなくて
願ってるのは幸せとか安定とかじゃなくて
きっと 今を生きているという名の実感
それが無いうちは 僕は生きているとは思えない 思わないよ
今年の桜の開花は遅くなるらしいと
テレビが伝えてる 僕には関係ないな
隣はなにをする人ぞ
どうだっていい なんだっていいさ
遠い親戚が自殺したと聞いたけど 人のことだと冷酷なほど無関心でいれる
一体誰のために重ねる時間だろう
こうして 日がな一日壁に寄りかかってるとむなしさに 簡単に「死にたい」なんて思うのさ
必要なのは 恋人とか話し相手とかじゃなくて
生きているっておしえてくれる
ここにいていいって笑ってくれる
そんな当たり前な優しさなんだろう
今はただ 無い物ねだりで むなしさを埋め合わせる為の都合のいい 愛を貪る日々
誰にもわからない
誰もおしえてなんてくれやしない
神も仏もないこの世界で本当のことなんて知らなくてもいい
嘘でも笑えるおとぎ話に等しい
欲しいものは夢とかお金じゃなくて
願ってるのは幸せとか安定とかじゃなくて
きっと 今を生きているという名の実感
それが無いうちは 僕は生きているとは思えない 思わないよ
だから僕は 半分死んでて半分 生きてます
本当に生きているとは言えないのです。
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悲しみを見つめている
喜びを見つめている
愛しさを見つめている
憎しみを見つめている
いろんなものに囲まれ抱かれながら
いろんなものに支えられ 包まれながら
僕らは 今日も明日も何十年後も生きる
僕らは 月曜日も火曜日も日曜日だって生きる
なんのため誰のため生きているというのだろうか
いつまでもどこまでも僕は行けるだろうか
わからない わからないことが何なのかわからない
それだって なんだって 生きることだけ考えていりゃ
いつの日か見えるってどこぞの馬鹿がほざいてた
僕はそれを哲学と呼ぼう。
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嘘をつくのは誰のため?
嘘をつくのは何のため?
傷つかないように傷つけないように
プライドにガーゼをあてがうように
自分を守って 自分を庇っています
重ねた嘘の分だけ雨は冷たく この胸を
じわりじわりと濡らすだろう
つき続けた 嘘はやがてその重みに
耐えきれずに 心を押しつぶすよ
何かを必死に守っていたようで
何も守れちゃいなかった
何かと必死に闘っていたようで
相手のいないリングの上で
自惚れて格好をつけていたよ
拭い去れぬ弱さの影を 僕は一人見つめながら
退屈だと ほざいては 自分がついた嘘からずっと目を反らしてた。
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ぼんやり眺めていた 沈んでいく夕日を
あっという間だね 一日なんてすぐに終わる
傷つけられたり 傷つけたりするやりとりの中
どちらが悪いんでもなくただ 流れるまま 季節は僕の目の前を歩く
僕がついた嘘は 君の心に突き刺さって
もう二度と抜けない刃に変わるんだ
誰かを守るためについたはずの嘘でも
時に 思いがけず人の心傷つけてしまうよ。
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通りを歩くといろんな景色が見えてくる
道端に座り込む若者は理解を求める割に周りの声に気が付く耳がない
裏通り愛と平和と
甘い恋物語を歌う
シンガーは人の斯くあるべき姿をおしえてくれない
理想論やきれい事ばかりを並べ立てるだけ
常識の上に 胡座をかいて 私や僕をわかってと言ったところで世の中は微笑んじゃくれないさ
おまえの是非を問うのは出来合いのような法律か それとも崇め奉られた神や仏か
かげろうのように移ろいながら
意識と無意識の狭間で今日も若者は愛に飢え
不器用に愛を寄越せと歌っている
草花はいい 動物はいい 憧れの向こうに見てるのは なんだろう
楽がしたくて 面倒くさくて とりあえず世の中に逆らって 都合の悪いことからひたすら逃げてます
根っからの怠け者は親の臑という木にぶら下がったまま
そこから見えるちっぽけな世界を睨む
流行りがおしえてくれるのは 本当のような顔をした嘘偽り
あがいてもがいて どうすりゃいいか頭悩まして考えた
だけど答えは 追いかける程 僕から遠ざかってゆく 努力の嫌いな若輩者は諦めという間違った挫折の仕方を覚えました
旅人というには格好のつかない着の身着のまま生きている そんな僕が知った愛とはいつか親がくれたビンタに他ならぬ
常識の上に 胡座をかいて 私や僕をわかってと言ったところで世の中は微笑んじゃくれないさ
おまえの是非を問うのは出来合いのような法律か それとも崇め奉られた神や仏か
かげろうのように移ろいながら
意識と無意識の狭間で今日も若者は愛に飢え
不器用に愛を寄越せと歌っている
若い内は誰もあまのじゃく
だけどそんな あなたの中には
優しく素直なあなたもいてただ誰かのぬくもりが欲しいと 歌っているだけ
それをひねくれ者と世の中は呼んでいる。