詩人:どるとる | [投票][編集] |
目を閉じてごらん 見えないものが見える
耳をすましてごらん 聴こえないものが聴こえる
当たり前という言葉に隠されて
見えない誰かの愛に気づけるかな
寄り添って たまには喧嘩して
すれ違うこともあるよ だけど気づけば
また寂しくなってどちらからともなく謝って仲直り
大切なことは
ただひとつの思いを守り抜くことにある
大切なことは
ただひとりの人を愛し続けることにある
たとえば 誰かを強く思う気持ちを
愛というのならば 僕は君を愛してるんだろう
ねえもう少し 君と一緒にいたいな
そして良かったらこの先もずっと一緒にいたいな
僕は多分頬を赤くしながら 君に言うよ
「僕とずっと一緒にいてください」
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ひとりで見ていた世界はとても
暗くて 寂しかったよ
ふたりで見る世界はまばゆくて
たくさんの音と光にあふれていた
絶えず落ち続ける 砂時計
半分を切った今も
スピードを落とさず刻々と命を削ぐ
目を閉じ 耳をすまし 暗闇と無音の中に
描いたものを 僕は世界と呼んでいた
だけど 目を見開き 耳をふさいでた手を解き放って そこにあるものが世界だと気づかされた
ほらもう ひとりでもうまく歩けるよ
君がくれた勇気だ
ありがとう。
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どれだけの言葉を集めても
どれだけの世界を広げても
わからないものはわからないまま
私の胸にぽっかりと空いた穴を埋める
絶え間なく流れる時間に
はじき出したい答えはどこまでも遠ざかってゆく
=の先はまるで闇に覆われたかのように何ひとつ見えない。
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その白さを 汚す
私の中の 弱さを
指差して
悪と呼ぶならば
この世界には
正しさなど何ひとつない
すべてのものには多少の穢れは内在するのだから。
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この世界は わからないことばかりだな
どこまで行っても変わり映えしない景色
進んでいるのか戻っているのかさえ
わからないままなのさ
ずい分前未来と呼んでいた昔も
そして今も同じ世界の今日なのに
未来は未来 同じ顔
ただ少し生き方が変わっただけ
ただ少し風向きが変わっただけ
それだけで世界は変わる 変わってゆく。
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ひとつひとつ命を紡ぐ日々
ひとつひとつほつれてはまた生まれて
この世界はほころんでいくのです
毛糸玉のように
ひとつの世界から
時の毛糸が 少しずつ少しずつほぐれていく
生きる悲しみ生きる喜び
様々な感情 手のひらで包んで
愛しているとささやけばどこか優しくなれる
大切な人の陽射しに照らされ
いつの間にか 眠るように逝けたらいい
百まで届くか この命
伸ばした手は 限りなく明日を欲する
ほころびの先の末路
まだ 見えない山の頂
今はただ 前進あるのみ。
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何かを重ねるように
何かを紡ぐように
終わらない繰り返しの中で
僕らはほころびの先をつまんで
自ら望まず手繰り寄せる終わりを
いわばこの世界は
ひとつの毛糸玉
そして僕らは
その毛糸玉からほつれた小さく細い糸屑
僕は今の心を紐解く言葉を持たない
悲しくて うれしくてどこか切なくって
季節が巡るたびに想うんだ
僕はまたひとつ歳をとって
終わりに少しだけ近づいたんだなと
昨日と今日を
重ね合わせてみるけど
似てるようで違うからね
合うはずもないよ 同じ景色でも
起こりうる出来事さえ違うから
ねえ 息をしてそして 吐き出す行為は
いつまで 僕らは
出来るんだろう
当たり前なことも永遠じゃないんだ
僕は目を閉じて暗闇を抱きしめた
心地よくて 痛々しくて 生きることはね
どんな人も同じ 悲しみと喜びを背負う
僕はまた ひとつ何かを知って
何かを忘れてく 遠い昔に見たあの夢
それは もう手の届かない幻
僕は けして引き返せない道を歩いてる
悲しくて うれしくてどこか切なくって
季節が巡るたびに想うんだ
僕はまたひとつ歳をとって
終わりに少しだけ近づいたんだなと
進んでいるようで
僕は 鞘を刀に納めるように もといた場所に戻っていくんだと。
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僕はひとりぼっち
夜の中 朝の中
どこにいても
ひとりぼっちさ
君もひとりぼっち
悲しみの中 喜びの中
どんな気持ちでも
ひとりぼっちだ
悲しくて うれしくて
たまらないから
言葉にならずに立ち止まって
見上げた空に星を探してた
生きている
僕は生きている
ただそれだけのことが僕を生かしてる
そんな当たり前なことが僕の存在を支えている。
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たとえば僕が死んだとしたら
一体誰が僕の死を悼んでくれるだろう
友達も恋人も家族もいないとしたら
きっと僕はたった一人空に昇るだろう
雨が降る 日が陰る
街並みは 静けさに包まれて代わりに
傘の花が咲き乱れる
どこに行こう どこまで行こう
誰と行こう 誰とでも行こう
僕のまま あるがまま
生きていこう 生き続けて行こう
僕が死んだら きっといちばん悲しいのはほかの誰でもない僕自身だろう
僕自身だろう。
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たったひとりの人を死ぬほど愛したい
たったひとりの人に死ぬほど愛されたい
見せたくない部分までさらけ出してよ
君のすべて 僕なら愛してやれるから
君と交わすのは舌と舌を絡め合う
ディープキスみたいな甘い誓い
この世界が 壊れてしまうまで
この手を離さないでいようね
たったひとつの時間の中で笑ったり
たったひとつの時間の中で泣いたり
いろんなことを繰り返して生きてく
そんな日々が明日をつくっていくんだね
君と犯すのは 同じ罪さ 僕らは共犯者
僕は君が好き 君は僕が好き
そんな思いだけが 世界を照らしてる
君と交わすのは舌と舌を絡め合う
ディープキスみたいな甘い誓い
この世界が 壊れてしまうまで
この手を離さないでいようね
すべての夜が寄り集まって
すべての朝が寄り集まって
今、ひとつになる。