詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕はきれいごとは好きじゃないから
たまには汚い言葉で君を傷つけてしまう
僕は正義の味方じゃないから
たまには言い訳も嘘もついてしまうよ
だけど誰かを愛すると決めたからには
なにがあってもその人を死ぬまで愛することを誓うんだ
人を愛することや
人に愛されることは思うより難しくて
面倒ででも面白い
悲しいことや 嬉しいことに
いっしょに泣いたり笑ったりして
ただそれだけことがうれしくて
悲しくて 積み重ねる時間の中
わざわざ言葉にしなくても 愛は何気なく生まれてる
僕はかっこいい言葉なんて吐けないし
気障ったらしい言葉も好きじゃない
建て前より本音で向き合いたいと思う
多分、面倒なほうだと思うけれど ねえ
だけど何かをやるとなったら最後まで
あきらめることは簡単にはしないから それだけはわかってね
ひとりじゃわからない 二人だからわかること
ひとつひとつ増えてく 一分一秒ごと
当たり前なことやありふれたことさえ
二人なら 二倍楽しい 二倍悲しい
ただ君といっしょにいたくって
ただ僕のそばにいてほしくて
愛されてることや愛してることなんとなくわかるんだ
愛はなんだと言われたら きっと僕なら
こう言うよ
「愛はひとりじゃつくれない。誰かと育ててくものだ」と
何もない場所にも愛は生まれるんだ
ほら、そこに愛し合う人がいれば
種も水も肥料もいらない ただ心が愛を育てるんだよ
いつか花を咲かすよ
悲しいことや 嬉しいことに
いっしょに泣いたり笑ったりして
ただそれだけことがうれしくて
悲しくて 積み重ねる時間の中
わざわざ言葉にしなくても 愛は何気なく生まれてる
愛なんて 大げさな事じゃなくって
誰にでも 持ってる気持ち
誰かを思う心 それがもう愛なんだよ
だから誰でも愛することができる
だから誰でも愛されることができる。
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涙の花が咲いたよ
ほら 悲しい色に
染まって揺れてる
笑顔の花が咲いたら
ほら 幸せそうな顔で そよそよと笑ってる
僕はどんな花かな
きれいな花かな
僕はどんなふうに
見えるかな
景色の中に かすかな夏の息吹き
光る雨の雫、頬を濡らせば
心、空の青さに 染まったまま 瞳の奥に
いつかなくした気持ち生まれたよ
頬にえくぼ
眉間にしわ
何を見てる何を聞いてる
日陰に逃げて
蝉しぐれの中 音の雨に うたれて
水面に映る月 影を照らす光 そこにあるすべてを愛そう
目の端 過ぎる太陽 眩しさに目を伏せて 言葉にならない切なさや悲しさに
僕は包まれて 胸の奥に いつか芽生えた気持ち 生まれたよ
声をからして鳴く蝉たちのあの声は
僕の夏を彩りながら 頭の中を回る
流れ伝う汗さえ恋しいや。
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心がふるえて それが涙になる
泣くことは 弱虫だからじゃないよ
泣かないで我慢して そんなのばかばかしい
だからほら 素直に泣いてごらん
少しずつ 強くなって 一歩ずつ 前に進めればそれでいい
僕は 優しい誰かと一緒じゃないと
すぐに泣いてしまうから
そのくせ ずるくて嘘ばかりつくけれど
優しい人か優しくないかって言われたら
優しくなんかないけれど あなたと一緒にいたいのさ
あなたと笑っていたいのさ。
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僕らはとても弱い生き物だから
そんなには強がれないのです
街の雑踏の中に紛れ込んでるだけ
寂しさはどこまでもついてくる
例えば この街の片隅で 誰かもわからない人の死を悼むことが出来たなら
まだ心は消えてはいないだろう
そこにある人の涙や傷跡を見て見ぬふりして
素通りする 僕らの心なんて腐っているからね
見た目だけは美しい病におかされた花なんて見かけ倒しさ
僕らはとても 頭がいい生き物だから
いつでも利益を最優先に考える
例えばその頭の良さを人の為に使えたら
きっと誰からも好かれる人になれるだろ
例えばそこにある 当たり前な毎日の中
そっと見え隠れする人のずるさや浅ましさが僕にはどうにも見過ごせないのです
そこにある人の心と心が重なり合うその時
何ものにも勝るような力に変わるから ほら見ててごらん
内に秘めた美しさで勝負するのさ
そんなふうに咲いた花こそ美しい
「孤独」の中にあるものと向き合って
目をそらして たまに殴り合って 自問自答
自分が好きになれる僕になるんだって走り出す
そこにある人の涙や傷跡を見て見ぬふりして
素通りする 僕らの心なんて腐っているからね
見た目だけは美しい病におかされた花なんて見かけ倒しさ
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寂しい気持ちは なかなかぬぐえないもので
きっと明日もあさっても僕につきまとう
いつも悲しみと手をつないで歩いてる
もう片方の手は喜びとつないでる
悲しいときは
とにかくひたすら
泣きまくるしかない
それしかないよ
泣きたいときは 泣けばいいんだよ
そんな当たり前なことさえ難しい世の中
涙を愛想笑いで隠して まるで恥ずべきことのように思わせる
そんな世界は嫌いだ
心が何よりも 優先される世界ならいいのにな
きっと見える景色があざやかに変わるよ
いつも気づけば暗がりを見つめている
そして時には大好きな人を見つめてる
辛いときは
辛いって言わないとわからないよ
弱音も隠さず見せて
悲しいんだから泣いて当たり前
わざわざ素直な心を隠して平静を装うな
本当に恥ずかしいのは悲しいのに笑ってるそんなあべこべの心だ
ほら 今日もいつの間にか日は暮れて
空は燃えるように真っ赤に染まってる
空は何も偽ることなんかない ただあるがままそこにある
だから僕も 心のままに生きてみよう
泣きたいときは 泣けばいいんだよ
そんな当たり前なことさえ難しい世の中
涙を愛想笑いで隠して まるで恥ずべきことのように思わせる
そんな世界は嫌いだ
悲しいんだから泣いて当たり前
わざわざ素直な心を隠して平静を装うな
本当に恥ずかしいのは悲しいのに笑ってるそんなあべこべの心だ
そして素直に泣けたとき 君の心は晴れている 気持ちいいだろう
その気持ちを忘れなければ いつでもありのままの僕になれる
どこかに追いやった心を取り戻せる。
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見上げてごらん
白い雲を抱いた青い空
「当たり前」というつまらない概念に隠れて見えない
大切なすべてを僕は今目の前にしている
青い空よ 今日も雄大に広がっている
何も言わずに僕のひとりごとを聞いてよ
僕もいつか 君のように誰かを大きく 包み込んでみたい
耳をすましてごらん
風の音 川のせせらぎ
そこにあるのに見えない聴こえないというだけで
まるで何もないように思う僕らの身勝手を許してね
青い空に 心まで包み込まれて
何も言えない 気持ちになってしまうんだ
僕も君の青に染まりたい 君のようにでっかくありたい
静かにただ立ちつくす 景色の中に
そっと目を閉じて感じるもの 心がつかんだ答え
今紐解かれてく
青い空よ 今日も雄大に広がっている
何も言わずに僕のひとりごとを聞いてよ
僕もいつか 君のように誰かを大きく 包み込んでみたい
僕も君の青に染まりたい 君のようにでっかくありたい。
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僕らは物語の続きを読んでいる
僕らは流れる時の途中を生きている
瞳に映る世界は本当だけれど
それも君が生きている間だけの本当だ
でもね目の前にあるすべては 嘘でもまやかしでもないよ
それだけはわかる
いくつもの時代が
いくつもの人々の生き様が
すれ違っては 交わっては 絶えず
入れ替わり 立ち替わり そこに新しい今を築く
描き出す足跡 目には見えない生きた証を刻み込め
この物語は僕を約束された終わりへと連れて行く
しなやかに引かれた時の曲線 果てへと伸びる
映し出された 世界は誰にでも同じ世界
血さえ鮮やかに映す
いかさまもずるも出来ない 時計仕掛けのシネマ
頭の中で回り続ける歯車は
やがて錆び付いて動けなくなる
そこにある人々の営みの数だけ
物語はあって 君にもあるんだよ
僕は僕の物語の中で生きている
君は君の物語の中で生きている
いくつもの葛藤が
いくつもの人々の暮らしが
折り重なるように 積み重なって そして
つながったり 途切れたりしながら
今日も君という物語が続いてる
目を閉じたときの暗闇を恐れるのは 光を知っているから
この物語は 誰もを取り巻きながら 続いてく
ページは絶えず捲られていく 止まることはないのさ
映し出された世界は誰の味方でもない
命さえ惨く奪い取る
誰にも手を差し伸べることはない 無関心というシネマ
この物語は僕を約束された終わりへと連れて行く
しなやかに引かれた時の曲線 果てへと伸びる
映し出された 世界は誰にでも同じ世界
血さえ鮮やかに映す
いかさまもずるも出来ない 時計仕掛けのシネマ。
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明日何が起きるのか
それを僕らは知らない
起こりうる出来事のそのすべてを知れたなら
きっと今日はつまらない 1日になるだろう
だから何も知らないまま 僕は明日に手ぶらで向かう
明日の明日のそのまた明日で
僕らは笑っているかな それとも泣いているかな
知りたいような知りたくないような
そんな気持ちで僕は夜が明けるのを待っているよ
明日誰が生まれるのか
はたまた死んでしまうのか
そんなことのすべてが今日の僕らを
良くも悪くも変えていくよ
なんとなく見上げてる空は教えてくれる
明日のことは明日考えればいいさって空は言ってる
明日の明日のそのまた明日で
僕らは笑っているかな それとも泣いているかな
知りたいような知りたくないような
そんな気持ちで僕は夜が明けるのを待っているよ。
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本当のことなんて何ひとつ無いこの世界で
僕たちは歌うのさ
ありきたりの正しさを
木の葉を隠すなら木の葉の中よろしく
悪を隠すなら悪の中っていうような
世の中を指差してこれが悪って言えたら
僕はすぐ悪者になってしまうだろう
まるでよく出来た仕組まれた茶番劇
最初から僕に 希望なんて無いのさ
思い描く理想的な世界には
誰ひとり悪者なんていないっていうのに
僕たちの知る世界はとてつもなくずる賢くて
好きになろうとすればするほど裏切られるんだよ
だからこそ僕たちは正しさを歌うことをやめてはいけない
だから今日もはげしい雨にうたれながら 冷たい風に吹かれながら 歌うのさ
ありきたりの正しさを。
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何処まで行こうか
この両足で
行けるところまで
道は続くだろう
空は果てしなく
ただ広がっていて
絶え間なく流れる
時が 続いていく
僕はこれでいいのか
わからないまま
ここまで来てしまったよ
空っぽのままの頭には 何ひとつ役にたちそうなものはない
ただ、生きることだけはやめちゃいけないような気がして
星ひとつない夜空を見上げてる僕だ
駅の改札出れば
夜の闇が
どこまでも 景色を包み込んでいました
頼りない背中に 未来を背負ったまま
何を見つめてる?何も見えない瞳で
僕は 生きることしか出来ないよ ただそれだけしか出来ない
へたくそだっていいから とにかく生きてみたいのさ
笑われたっていい 僕は僕の誇りにかけて今を生きてゆくよ
光がなければ自分が光になればいい
そして自分が自分を照らせばいい。