詩人:どるとる | [投票][編集] |
凍えそうな冬の午後に
なぜかふいに
よみがえる記憶
ずっと前見た気がする満開の桜
記憶の中を鮮やかな桃色をした花びらが今も舞っている
いつものように過ごした1日もなんかそれだけであたたかく包まれるような気持ちになるね
かじかんだ手に
息を吹きかけて
重いリュック背負い
とぼとぼ帰る僕
冬なのに 冬なのに
なぜか心なしか
春が来たような
束の間の安らぎ
思い出の中をたゆたう君の笑顔と忘れたふりしてる悲しいさよなら
はじまりの季節なのに
出会いと別れ いっぺんに味わってしまった
記憶の中に咲くあの桜は今も残酷なくらい満開なのに
ほら 今は美しいものを見てもただふつうの景色と見分けもつかなくて
心が美しいものを見つめようとしないのさ
それほど君は美しかった
そして君との別れは悲しかった 悲しかったんだよ
それでも 今は今でなにげに幸せだったりして
そんな矛盾した気持ちで生きる僕は自分でも不思議だ…ただ不思議だ
凍えそうな冬の午後に
なぜかふいに
よみがえる記憶
ずっと前見た気がする満開の桜
記憶の中を鮮やかな桃色をした花びらが今も舞っている
ふわり 風にさらわれた枯れ葉 一枚
まるで僕みたいだ
今さら 押し込めていた
切なさがじわりと僕を冷やしてゆく
悲しみの雪にうもれ心まで真っ白になった僕を照らす太陽
やがてその悲しみも溶けてなくなる
それもまた悲しいね
今もねたまに思い出すんだ 君の笑顔 君のさりげない癖や仕草
忘れられないことがまた切ないけれど
僕は今を生きるよ
春になればまたお待ちかねの新しいつぼみが花開くように
僕も心新たに生きよう
どこかで今も笑ってる
君と同じように
さよならを始まりに変えてゆくよ
生まれ変わる
桜のように
僕は目覚めてゆく
少しずつ 夜は明けてく
新しい旅が始まる
今日のために明日のために。
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難しいものじゃないんだよ
恋なんてたとえばね足し算と引き算さえできればあとは簡単
愛する人が泣いていたら引き算をつかえばいい
どうやったら悲しみを減らせるかなって
恋は足し算と引き算
場合場合で使い分けてさゆけばあとはただそばにいて
世界一愛してる誰かのためならばできるはずだ
さあ はじめよう
足し算と引き算
恋にはそれが一番
適してる。
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今も君のくれた笑顔が胸に咲いている
冬の寒い夜に明かりをともしてくれる
僕を照らす 太陽
時に輝くお月さま
今日も1日
それなりに頑張った
いつもの具合で乗り切った
自信は常にない
だけれど君のくれた笑顔だけはずっと僕を照らしている
だから厳しい冬の夜も全然とはいかなくても少しくらいなら笑えるんだ
ほら眠ってしまえば平気だよ
なんて 言葉にするのも辛いのに
冬はまだ終わらない
始まったばかりだ
雪もまだ降ってないし
クリスマスも来てないし
これからだ
もっとひとりのさびしさが増すのはね
肌を突き刺す寒さより心の寒さのほうにたえれるかが心配です
心にはもう真冬が訪れているから
厳冬夜 寒いなあ
心までカチンコチン。
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僕の耳をやさしい君の声が音となって聞こえる
まるでそれは風のようにたゆたう
ふゅるりら
ふゅるりら
冬の街
通り抜ける風
ふゅるりら
ふゅるりら
誰かが残した足跡
旅の記録
それはすべて確かな音
それがすべて確かな色
今 音は風に変わり
僕の全身を包む
やさしい君の声が。
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こんなに広い世界なのに
まるでロッカールームの中にいるような立場とも心とも肩身の狭い日々
僕はただ箱詰めされた羊羹のように少しの隙間もなく生きている
ロッカールームの中はひどく黴臭くなんにも音がないからツマラナい
でもそれを望んだのは僕なんだから文句は言えない
唯一の救いは酸素があることで肺呼吸が円滑にできることだ
ただそれ以外は
孤独な生活
ロッカールームの中の生活
たとえるならば一番
それがぴったりだ
どこかしら幸せなような
どこかしら不幸せなような
そんな生活
ひとり気ままに夢を見る日々。
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どこまでも広がる暗闇はまるで自分の中に広がる不安や危機感を形にしたような
邪悪なる象徴
手を伸ばせばすぐに掴めるような幸せならとっくの昔に掴んでるさ
さあ クライシス
危機を煽る秒針 短針 長針
命までもを切り刻む
運命の斬撃
ああ 心まで傷だらけ。
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真夜中の風呂は滴る水滴さえも妙に響く
静かな静かな異空間
しかしとても優雅だ
時間を気にせず長風呂
素晴らしくいいものだ
僕はそう思う
真夜中風呂というものは
どんな名湯よりも素晴らしいものだ。
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あまいあまいりんごのようなやさしい蜜の味
君への思いがあふれて止まらない日々
愛の種はやがてきれいな花になり
さなぎのような気持ちはやがて蝶になる
ゴミだしの日に悲しい気持ちやもどかしい気持ちも一緒に捨てられたらいいのにね…
伝えるべき言葉のむずかしさよ
どうしたら難なく伝えられるの?
簡単な言葉じゃ足りなくて
難しすぎても言うほうも聞くほうも疲れてしまうんだよ
だから 僕は短くてもしっかり気持ちを込めて削る部分はちゃんと削って
君に伝えるよ
今はまだ未完成でも
いつかちゃんと君の心に届けるから
待っててね
アイラブユー
それまでのさびしさをもふたりは分かち合える
傷つきながらも
ふるえながらも
きっとこの愛の種が咲く日を信じてる
パッと咲いて
パッと散りゆく
そんな人生だ
だけれど
愛があれば
儚い人生でもね
きっと幸せなはず
だから ふたり
出会い恋に落ちたのさ
この魔法は解けずにずっと続く
僕は君が好きで
君は僕が好きで
やっぱり明日も
やっぱり来年も
ずっとずっと
そんなふうに
変わらない僕らが
変わらない足跡を
それぞれ2つずつ
残していく 世界に
今日もどこまでも広がる空の下
口笛 吹きながら
心に蒔いた 愛の種にうれし涙の水をやる
時おり悲しすぎて
心はぬかるむ
だけれどそんなときは君がなんとかしてくれる
ああ いつものように
今日も泣いたり笑ったり
いつのまにかなんだかんだで過ぎてゆく日々
ため息ついたあとに
気づくと笑ってる
そんな自分に気づいてはなんだかホッとするのさ
僕は生きてる
君の目の届く場所で
そして君も生きてる
僕のすぐ傍で
僕のすぐ傍で
あまいあまいりんごをひと口で頬ばる
その匂いでもう僕はメロメロさ
なんてね また意味もなく笑ってしまう
脈絡なく続く日々
それもまた幸せの形。
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君に伝えたいことが多すぎて
どれから先に伝えたらいいかわからなくなってしまうよ
こんなに近くにいつもいるのにね
心もこんなに近いのにね
言葉はその距離が嘘のようにはるか彼方
もじもじ
こそこそ
恥じらい咲いた
勇気はあっけなく
散ってった
かくかくしかじかなのさ
君に伝えたいことはいつだって
かくかくしかじかなんだ
それじゃわからない
いくらなんだって
でも いくら言おうとしても出てくる言葉はちっぽけなおせじばかり
走り出した季節
はじまりの予感
そして風にとばされた勇気の行方
今も探してる
探してるふりで新しい勇気つくりだす勇気もないまま
通り過ぎる季節にまた僕はぺこりと頭さげるだけで何も言えなかった
とりあえず黙秘権で逃げ通そうとする自分が笑うだけ
言いたいことは
言うべきことは
かくかくしかじかなんて曖昧なものじゃない
でもね今日もまたかくかくしかじかで逃げてきてしまった
さよならと手を振る
君に振り返ることもできずに僕は夕闇に溶けて消えた
色あせた毛糸のマフラーたなびかせて
ため息の霧に紛れ
嫌みのように
きらめく街へ消えた
好きだよ 大好きだよ
それさえ言えないまま
視点の合わない日々を
さまよい歩く 僕だよ
持てあましてる優しさと誰かのぬくもり欲してるこの手の切なさよ 雪が降り出すまえにどうか言えますように
僕は願う 空に。
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朝の絵の具くわえた野良猫が夜の隙間を縫うように走る跳ねる塀を飛び越す
目には見えない野良猫はこの夜の街に絵の具をぶちまける
ほら朝が来たよ
目覚めは今
逃さないで朝焼け
昇る太陽
夜はもう終わり
虹色に輝く朝を
彩る君の笑顔
おはようと一言
グットモーニングサニーデイ
本日は晴天なり
見渡すかぎりの青空
今日はお出かけしたい気分
心も晴れやかさ
雲足を追いかけながら意味もなく街へ駆け出す
夢への扉開けるように縛るものの何もない世界へさあ行こう
さあ行こう
目覚ましが告げる
幸せのはじまりの音
リンリンと鳴り響く
グットモーニング!
グットモーニング!
さあ起きろ 僕よ
野良猫が朝を連れてきた
朝焼け見に行こう
ぐーっと背伸びして
輝く太陽に言おう
おはよう グットモーニング 今日も1日よろしくどうぞ。