詩人:どるとる | [投票][編集] |
がらくたでつくった僕のお城は
いつか空に手を伸ばした人のように
やがて雲を追い越して高いところまで届いたよ
冬を 越さずに 春を待たずに 僕の中に咲いた気持ちはやがてアカシアの花になって 気まぐれな旅人になってドアを開ける
どこにでも行けるドアを探していたんだよ
ひとりにひとつだけあるはずのドアを探していた
どこにでもあるドアには取っ手なんてなくて
君の心が鍵になって 知らない明日に連れて行く
その向こうでまた新しい物語が歩き出すよ
壊しながら作り替えたりもしながら
だんだん 形になるものをつくってる
子供はイメージだけで空も飛べるんだよ
夜を越えずに 朝を待たずに 君の中に生まれた気持ちはやがて ラブレターになって 宇宙飛行士になって きのうに手を振る
誰にでも会える不思議なドアを探していたんだよ
この世界のどこかにあるはずのドアなんだ
夢を見たりするのは君の勝手な旅のスケジュールで
誰もそれを強制も邪魔もしないよ
その気になった時にだけドアは開くんだ
地図は 白紙のままで 道はただいくらでもあって 好きなように選べばいいだけなのに 旅を楽しめない人はひたすら 生まれてきたことを後悔するだけだよ でもそれって悲しくないか?
どこにでも行けるドアを探していたんだよ
ひとりにひとつだけあるはずのドアを探していた
どこにでもあるドアには取っ手なんてなくて
君の心が鍵になって 知らない明日に連れて行く
その向こうでまた新しい物語が歩き出すよ
窓の向こうではもう夜が明けて朝が見えるよ。
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愛を人は間違えて覚えてはいませんか
優しいだけの愛は愛とは呼びません
時には北風のように
あなたの間違いを厳しく諭すその厳しさの中に愛はそっと咲いている
愛を真っ正面から語るなら気取らずおごらず飾らずに
ほんの少しだけ 厳しさを戒めるように
あなたのことを愛してると言葉じゃなく
肌にふれて そのぬくもりで君に応えよう
人を愛す為の「愛してる」の言葉には 優しさなんかたまに 見えるくらいでいい
人に愛される為の「愛してる」の言葉など なんの役にも立ちません
愛されたいと思うなら 涙する誰かのそばに黙って寄り添いなさい
愛の形を間違えて覚えてはいませんか
愛はいわば背もたれのない椅子です
愛には寄りかかるための背もたれなどはいりません
愛は疲れた心を暫しあずける場所だから
愛をきれいごとで謳うなら 讃えず変に敬わず持ち上げず
ほんの少しだけ 微笑むように ささやいて
愛は愛だと そのままの意味だと愛を知らない子供たちに教えるのが大人のつとめ
人を貶める為の「愛してる」の言葉など 愛など名乗るもおこがましい
印象を良くする為の「愛してる」の言葉はまるで空っぽの瓶のよう
空気の重さだけが そこに愛があるかのように巧みに愛になりすましている
人を愛す為の「愛してる」の言葉には 優しさなんかたまに 見えるくらいでいい
人に愛される為の「愛してる」の言葉など なんの役にも立ちません
愛されたいと思うなら 涙する誰かのそばに黙って寄り添いなさい
そうして教わったものそれだけを「愛」と呼ぶことだ。
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目を開いて見えるものは 大抵のものはすべてあざやかな色に染まっている
目を閉じるとただ暗闇だけがどこまでも僕の世界を覆って色なんてないね
窓の外の雨音が聞こえるのも 誰かの声が聞こえるのも 同じ世界の今だから
今ある悲しみや喜びに差別なんかない
ただ君と僕が生きる世界が違うだけだ
それは 冷ややかに僕の手のひらに降る雨
それは あたたかな僕の心に差す陽射し
僕を愛する人だけがくれる 無償の愛
口を開いて こぼれる言葉は 嘘に紛れて誰かをやたらに傷つける
口を閉ざせば 目を閉じるより僕は役立たずで途方に暮れるだけ
誰かがその生涯を閉じるのも誰かの産声が上がるのも 同じ世界の姿だから
生まれもっての境遇に悪意はない
誰ひとりそれに口出しをすることはできない
それは 冷ややかに僕の手のひらに降る雨
それは あたたかな僕の心に差す陽射し
僕を愛する人だけがくれる 無償の愛
それは 今日まで積み重ねてきた思い出
それは 明日からまた積み重ねる思い出
人を愛することができる人だけが与えられる 見返りのない愛
それは 冷ややかに僕の手のひらに降る雨
それは あたたかな僕の心に差す陽射し
僕を愛する人だけがくれる 無償の愛。
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僕はひとり あてどもなく歩いているんだ
何かを探している
何かを求めている
目の前にある広い世界を どこまでも歩いて行くんだ
何ひとつ きっと僕には手にする ものなんてない
いつかは全てこの身も跡形もなく消える
それでも 今僕は生きてる 大きな命をこんな小さな身体にあずけて
流れる日々の中
何もかも失ったように 空っぽのままで
僕は今日を生きる
それはくだらないことだとしても
僕が消えたそのあとには小さな小さな実を結べるさ
君はひとり 意味を携えて生きているのさ
誰かを愛したり
誰かに愛されたり
繰り返すんだ 途方もない旅の中 君は君の今を生きて
誰だって きっと同じ気持ちさ 泣きながら 少しずつ 生きる痛みも時が変える
それでも 今僕は生きてる 大きな命をこんな小さな身体にあずけて
流れる日々の中
何もかも失ったように 空っぽのままで
僕は今日を生きる
それはくだらないことだとしても
僕の血を分けた命はへたくそでも たったひとつの時代を生きる
蝶々結びひとつ 忘れられた思い出の片隅に残る
かけがえのないものよ どうか消えてしまわないで。
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「虐待」や「育児放棄」
思わず目をそらしたくなるようなこの世界の現状
「いじめ」や「戦争」
今に始まったことじゃないのにわかったようなことを言うよ
大人たちはテレビの中でお涙ちょうだいとばかりに 誰が悪い 何が悪いと まくしたてる
ただ叫ぶだけじゃ何も変わらないのに
きれいごとほざくなら最後まで 汚れずにまっすぐに生きてみろよ
ここに生まれた この奇跡みたいな たったひとつの偶然の時間を 僕は生きている
笑ってばかりもいられないけれど
雨のち晴れでまた晴れたら 誰かのぬくもりに包まれながら 幸せだと泣きたい
なにが正しくてなにが間違いなのか わからない少年はただ目に見えるものや聞こえてくるものを道しるべにして 歩きやすい道を歩いてる
大人たちの言うことは大抵いいかげんだから信じすぎるとあとで裏切られるよ
ただ いいことはいいと言うだけなら誰でもできる
大切なのはどれだけ自分から曲がらずにいれるかだ
生まれてきたことを生まれてきてしまったと嘆くか生まれてこれたと 喜ぶかですべてが変わってく
ほんの数十年の人生の中でたったひとつの愛に出会えたら 愛してくれてありがとうと僕は笑いたい
どうして 愛せないのか 自分のお腹を痛めた我が子を
どうして 傷つけてしまえるのか こんなにも優しく笑って
それでも傷だらけであなたをお母さんと お父さんと呼ぶ我が子を
ここに生まれた この奇跡みたいな たったひとつの偶然の時間を 僕は生きている
笑ってばかりもいられないけれど
雨のち晴れでまた晴れたら 誰かのぬくもりに包まれながら 幸せだと泣きたい。
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僕の瞳が見たままの世界が僕の世界だ
君の瞳が見たままの世界が君の世界だ
君が見た世界と僕が見た世界は違うから
重なれない世界の中で分かり合うには
君が僕の見ている世界を知ることだ
そして僕が君の見ている世界を知ることさ
少年は曇りのない眼差しでまっすぐに世界を 見つめているから
そんな目で見つめられたら僕はもう何も言えなくなる
君の目には僕の心は一体どんな ふうに映っているんだろう
そんなことが容易に想像出来てしまうから
僕の耳が聞いたことだけが本当のことだ
ならば君が聞いたことは嘘なのかな
君が聞いてることと僕が聞いてることは
二つ重ねて本当のこと どちらも嘘じゃない
君が僕のいる世界に足を踏み入れてくれたら 僕も君のいる世界に行こう
少女は あどけない笑顔を浮かべながら
まだ愛想笑いなど知らない ひたむきな心で 世界を懸命に愛そうとしているのが君にはわかるかい?
君の瞳の中に 鏡みたいに映る僕が いくら笑っても それは君には笑ってるようには見えない
鏡に映した己の姿はどこまでもただ理屈ばかりのつまらない大人だった
少年は曇りのない眼差しでまっすぐに世界を 見つめているから
そんな目で見つめられたら僕はもう何も言えなくなる
君の目には僕の心は一体どんな ふうに映っているんだろう
そんなことが容易に想像出来てしまうから。
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ほら 今日も日が暮れて
あっという間に帰る時間が来ました
あなたも今頃いつもの帰り道を
鼻歌なんて歌いながら歩いてるかな
「早く帰って来ないかな」
「早く君に会いたいなあ」
遠くにある離れ離れの二つの気持ちがひとつに重なる瞬間
この道はいつでも どこかに必ずつながっているけれど
僕が行くこの道は明日へと続いてる道だから
あなたの帰りを待っている 優しいあの人の笑顔があれば
もう何もいらないよ
僕は迷わずに君と同じ 明日へ行こう
ほら 時計がまた回れば 夜明けは早足に暮れていく
お腹がすいたなあ 今日の夕飯なにかなあ
あなたはそんなこと考えているかなあ
「遅くなってごめんね」とか「プレゼント買ってきたこと」とか そんなことはいいんだ あなたに会いたいだけで駆け足になる
この道は長い長い人生の中のほんの1日の終わり
大したことじゃないけど 振り返ればいろんなことがあった
泣いたり笑ったり今日もたくさん思い出が出来ました
あとは風呂に入って寝るだけ
僕はドアを開けて 君に言うんだ 「ただいま」
この道はいつでも どこかに必ずつながっているけれど
僕が行くこの道は明日へと続いてる道だから
あなたの帰りを待っている 優しいあの人の笑顔があれば
もう何もいらないよ
僕は迷わずに君と同じ 明日へ行こう。
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泣きたくもなるだろう 寂しいときには
泣いていいんだよ 我慢なんかする必要はないさ
どうしてだろう言葉にならないのは
目を閉じても耳をふさいでも 悲しみは消えることはないよ
だから少し 立ち止まってみる 降り出した雨の中
ラララ ラララ 続いていく 物語は 今日も
朝が夜になる 夜が朝になる その繰り返しで
雨のち晴れでまた晴れる その繰り返しだ
ああそこには都合のいい神様など いないだろう だからせめてあなたはあなたに優しいあなたになるのだ。
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何か悲しいことがあったときは
側にいる誰かに助けを求めなさい
弱さをさらけ出すことは
恥ずかしい事じゃないから
誰だってひとりじゃ寂しくて切なくて
でも誰かが側にいればきっとひとりじゃわからないことがわかるんだ
片方の手を 誰かの手とつないで 歩いていく僕ら歩いていく
ひとりじゃ 出来ないことも
誰かと力を合わせれば
はじめて出来る事がある
違う人同士すべてを分かり合えなくても
心は通い合うさ
ほらあなただってどこかで誰かに
助けられて救われている みんな誰かに支えられているのに
ひとりで生きてるように思ってるだけだ
心が寒さにふるえるときには
胸の中隠してる寂しさを見せて
傷跡さえもごまかさないで 笑わないからさ
空回りしてばかりの僕は不器用で
時々途端に孤独に気づくと夜も眠れないときがあるんだ
小さな優しさや思いやりでいいから 誰かのぬくもりに包まれたい
生きていくということは
簡単なようで意外と難しい
振り返ると間違いだらけで いつも何か不安そうにしている
そんな僕がいる
ひとりで生きてる気になってるだけの
僕なんていざひとりになったら 何ひとつうまく出来ないよ
でも本当にひとりきりなら 僕を思う厳しさもないね
ひとりじゃ 出来ないことも
誰かと力を合わせれば
はじめて出来る事がある
違う人同士すべてを分かり合えなくても
心は通い合うさ
ほらあなただってどこかで誰かに
助けられて救われている みんな誰かに支えられているのに
ひとりで生きてるように思ってるだけだ
ひとりで生きてるようで いつも誰かに
足りない部分を補ってもらってる僕らは
見えない誰かの優しさや愛に気づけずひとりだと勘違いしてるだけだ
ひとりになろうと思ってもひとりになんてなれるはずもないよ
だって僕らが謳ってるひとりは ひとりなんかじゃないんだから生きてるかぎり謳えない ひとりのうた。
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あなたの瞳を まっすぐに見つめる瞳がある
いくら目をそらしてもその瞳はあなたから目をそらさない
あなたを探すように 小さな瞳は誰もいない部屋を見渡す 隠れん坊しているわけじゃないのに
あなたは「もう愛せない」と強引に突き放した
何も特別なことを望んでいる訳じゃなく
ただ愛されたいだけ
その一心で 子供はあなたをお母さんと呼ぶんだよ
どうかどうか その瞳に気づいてあげて
あなたの腕の中で寝息を立てて眠る
遊び疲れたのかな どんな夢を見ているのかなあ
いつからか変わってしまった気持ちを今度は私が探す番だよ
鬼はあなただよ
思い出すよあなたを生んだあの日の空の色
あなたが笑うそれだけで世界が輝いたの
あなたが生まれたとき 私のもとに生まれてきてくれてありがとうって
確かに 私は思っていたのに
時が変えたもの それはなんだろう
命を育てていくのは思うよりも辛かったよ あなたを愛している気持ちとあなたを拒んでしまう気持ちの狭間でいつも一人迷い悩んでた
何も特別なことを望んでいる訳じゃなく
ただ愛されたいだけ
その一心で 子供はあなたをお母さんと呼ぶんだよ
どうかどうか その瞳に気づいてあげて
私は確かに あの日あなたのお母さんだったのに
私はいつからあなたのお母さんでいることから逃げたの。