詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の好きな人は とてもぶきっちょな人です
料理も下手くそ 危なっかしくて見てられない
だけどとっても優しくて思いやりのある
そんな人
愛しているって言葉にしなくても
いつの間にか伝わる想い。
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流れる雲が どこかに旅立って行くよ
コンパスなんていらない
地図もいらないさ
誰かが 決めた正しさに振り回されるなんて
ごめんとばかりに レールからはずれた
たとえば 世界に正しさなんてものがあるなら
それを踏み越えられたとき 何が本当の正しさなのか
気づいた僕には迷いはなかった
愛とか優しさとかに 火照らされて
熱くなった心が 思い出すあの情熱
まだ青葉のような僕は何も知らない
それでも今の僕にしかできないことがある
さあ 明日の僕らに会いに行こう
まーるい朝日が昇って夜が明けたら
夢から覚めたら いつもと変わらない部屋
夢も希望もないなんてさ
まあこんなもんでしょう
誰が 決めたんだろう たったひとつの道しか歩いちゃいけないって
道はこんなにたくさんあるのに
たとえば 明日が ひとつしかなくたって
扉は 無数にあって 夢はその数だけ あるからさ
何度でも あたって砕けてみよう 恐れないで
一体何をためらうことがあるだろう
制限なきこの世界に最早道などない
正しさなんて既成概念に囚われるな
色も形もない ましてや見えもしないまやかしに
さあ明日の僕らを笑わせてみよう
イメージするんだよ笑っている顔を
立ち止まった道に咲く花とかに
心うばわれて そっと枯れゆく命に
想い ゆだねながら風はそれでも
流れていく ここからでは見えない
遠い 遠い 丘の向こうへ
愛とか優しさとかに 火照らされて
熱くなった心が 思い出すあの情熱
まだ青葉のような僕は何も知らない
それでも今の僕にしかできないことがある
さあ 明日の僕らに会いに行こう
まーるい朝日が昇って夜が明けたら。
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恋をしたのは いつだったでしょう
胸の奥が シュンとなってしまうような
そんなはじめての気持ちなんだ
通り過ぎてく時間さえ愛しい
君の瞳の そのガラス玉みたいな
鏡に映る 色とりどりの季節
メリーゴーランドに乗せて 連れていこう
言葉にならない 気持ちになったとき
どんな知識も役には立たない
恋をしているだけで無力になるよ
でも今までのどんな気持ちより
満ち足りた幸せに出会えたような
薄紅色に 想いは染まって
ああ 引き返したくない この迷路から
いくつ 空を見上げて
いくつ 花を 愛でても 変わらない世界
握った手のぬくもりだけで お腹いっぱいさ
照れ隠しみたいにして笑った
18の僕は 遅咲きの初恋の夢の中にいた
持ち得るすべての策を労しても
手に入れることはできないこの幸せ
さすがの僕の言葉の在庫も品切だよ
やさしい雨が ほほをすべるように降る
心は濡れている 歓喜の涙に
ああ どうして 僕らは恋をすると
こんなにも 弱くなってしまうのかな
でも その代わり 恋をすると
こんなにも 優しくなれるんだ
誰かを愛することでわかったことの1つ
言葉にならない 気持ちになったとき
どんな知識も役には立たない
恋をしているだけで無力になるよ
でも今までのどんな気持ちより
満ち足りた幸せに出会えたような
僕は 必要のないすべてをなくして
最後に残った必要なただひとつの物に気づいた。
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それは まるで 海を照らす灯台のような
見守るくらいのささやかな ほどこし
愛するというより 撫でるようなもので
そっとふれるように伝わる想いだ
指先に灯る 小さな明かり
生ぬるい優しさとかじゃなくて
たとえば寒い夜に浸かるお風呂みたいなものなんだ
愛することの 難しさと大切さの両方が半端な僕を 抱きしめてる
愛することは とても痛くて でも
愛することは とても気持ちがいい
愛されることは 恥ずかしい
愛されることは くすぐったい
でも 愛することも愛されることも
うれしいのは変わらない
人を愛してわかったこと
人に愛されてわかったこと
その両方に 僕は今愛されている
そして 愛している
生半可な気持ちはまるで駄目なイメージ
だけどそれくらいのほうが うまくいく
愛は計算じゃないから答えもないんだ
頭でっかちの人じゃ苦労するだろうなあ
ちょっとたまに間違えるいい加減さで
危なっかしいくらいの手つきで
頑張って努力して やっと 勝ち得る 銅メダルみたいな
もしくは 駆け足で走ってやっと人とどっこいどっこいのような
愛すること 愛されること
それ以上に 難しいことはない
ただ愛したり愛されたりするだけなら
優しさや思いやりなんて必要ない
だけど心をどこかに置き忘れたような
愛はきっと長続きはしないから
愛しい人よ 頼りない背中を支えていて
君がいないと 笑えないことも
家事ひとつまともにできないことも
実証済みだよ だからそばにいて
情けないところまで愛されたい
星のない夜に迷うときはと目を閉じて
今何が足りないのか 必要なのか ない頭で考えてみる夜明けまで。
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僕の好きな人は かなりぶきっちょな人
家事をやらせれば すぐに怪我をする
料理なんて とんでもない
だから 危なっかしくて見てらんない
頑張っていいところを探そうとするけど
何分何十分考えても思い付かない
優しくないし 口も悪いし
なんだったら 頭も悪い
だけど 好きならそんなこと関係ない
好きなだけで 十分そばにいる理由になる
何年後 何十年後も一緒にいたいな
もっと君と笑いたい
もっと君と泣きたい
まだまだ行きたい場所がある
まだまだ やりたいこともある
子供も欲しいし エッチもしたいな
僕の好きな人は こんな人です
人におすすめできません
なので僕が引き取ります
死ぬまで僕が愛します
だから、誰にも渡さないよ
誰も欲しがらないけど
僕だけのものさ
僕の好きな人は よくサボりたがる
寝るのが好きで 働くのが嫌い
素直じゃないし ピュアでもない
顔も平均並みだし 体型もラララ
口に出そうものならカミナリ
ずっと先の未来の今も一緒にいたいな
買い物するけど
相変わらず 荷物は僕持ち
だけどたまに見せる優しさは
飴と鞭みたいでわるくない
眠れない夜は 星を数えた
でも先に寝られた
なお返品は不可です
クレームも受け付けません
君と一緒になったのが運の尽き
僕の最初の間違い
だけどいつの間にかお似合いの二人
今日も二人三脚
もつれた足で踊る 下手くそなダンス
意地悪なのもそれなりに 理由がある
あなたは素直じゃないけど 本当は知ってる
あなたが 優しいこと
だから 好きだよ
君を愛せるのは世界広しといえど僕くらいだね
大役を任されてる。
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今にも雪が降りだしそうな 空を見上げて
僕はいろんなイメージを心に落書きしていた
浮かんではすぐに沈んでいく気泡のような思い
忙しなく流れる街並みを 抜け出して
時間からはずれた場所で出会った
ささやかな休日 ため息は白く煙り
冬の色にすっかり染まっていた
いつの間にか広がる夜の向こう
作り物の光で輝いた街も案外美しい
365日の最後の月を彩る真っ白な雪が
濁った僕の心を 白紙にするように
開かれたページにはシミひとつなかった
なんとなく買ったスニーカーで歩いたら
少しだけ何かが違って見えたような気がした
訳もなく急かす 時間だけが 時計を置き去りにしている
一度 着たらもう二度と着ない服みたいに
同じ気持ちにはなれないと知りながらも
何度でも巡る季節にいつかと同じ思いを
重ねてみるけれどやっぱりどこか違うよ
微妙に色合いが異なる絵の具のように
違う形で 僕の心を染める冬の色
いつか出会ったような気持ちの筈なのに
目にするたびにはじめての感覚が胸を貫く
万華鏡のよう 覗きこむたび新しい景色
だけどこの切なさだけはいつも同じ色
流れ行く 人混みに酔いながら たどり着く
夕暮れさえも なぜかどこか寂しげで
言葉にならない気持ちにさせるよ
名前のない気持ち手のひらにのせて
ぎゅっと 握ると手の中で たやすくとけた
僕は忘れない暫く残った冷たさを その時の思いを
いつの間にか広がる夜の向こう
作り物の光で輝いた街も案外美しい
365日の最後の月を彩る真っ白な雪が
濁った僕の心を 白紙にするように
開かれたページにはシミひとつなかった
そしてまた 僕は 道ともいうべき新しいページに
小さな一歩をゆっくりと刻んでいく
その一歩からまた始まる 行きつ戻りつの振り出しからのストーリー。
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気づけば もう さよならの時間
早く帰らなきゃとただいまって言葉を
胸にしまいながら 駆け足で家路を行く
歩道橋の真ん中に来たときに
ちょうど沈む夕日が見えました
なぜか いつの間にか僕は涙を流していた
その時の涙の色を僕はいつまでも忘れない
だってとてもやさしい色だったから
こうやって 大切なものを一つ一つ
僕は手にしながら 同じように
何か大切なものを なくしていくだろう
だけどそのなかで きちんと何が大切なのか
判断できるだけの心を 養っていく
心が帰る場所は ひとつだけ 温かなあなたが待つ
いつまでも色褪せない思い出という屋根の下
時計が 忙しく刻む時間も
空と同じように 心を宿してる
悲しみや喜びがこの胸に伝わる
お腹が鳴るのは どうしてなんだろう
どんなに 悲しい日もお腹だけはすくよ
泣きながらも 考えている夕飯のこと
生きたい気持ちをなくしてもそのたび 僕は気づくのさ
生きたいと思う気持ちは消えないこと
生きていくなかで 見つけた大切なものを
拾いながら あるいは落としながら
形あるものにはない見えないものに心は 気づくんだ
人が最後に抱きしめていたいのは思い出だけだと思った
まだ道は続く これから先もまだまだいろんなことがある
悲しいこと 嬉しいこと たくさんのことに出会いたい
途方に暮れても帰る場所だけは 消えない
この世界にひとつだけあなたがいる場所
こうやって 大切なものを一つ一つ
僕は手にしながら 同じように
何か大切なものを なくしていくだろう
だけどそのなかで きちんと何が大切なのか
判断できるだけの心を 養っていく
心が帰る場所は ひとつだけ 温かなあなたが待つ
いつまでも色褪せない思い出という屋根の下
「おかえり」と「ただいま」が交わせる場所。
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絵に描いたような 幸せな未来を
待ちわびていたよ何の構えもなしに
どこへ行くというの こんな 無防備な心で
疑いなんか 知らない
裸のままの無邪気さは
傷つくことに不慣れで すぐに逃げたがる
愛とか優しさとかじゃなくて
その醜い 傷跡さえも愛したい
よこしまな 感情にさえもふれたい
そばにいたいと思えば思うほどに
僕は弱くなってしまう 情けなくなってしまう
鏡に映った 僕の姿は愛を知ったことで 優しさを覚えた
君のせいってことにして 迷わず手を握ることにしたよ
ショウトフィルムのなかの主人公とヒロインみたいに
定められた愛に生きる二人は 正義で
レールをはずれた二人は悪なのですか
もし 愛に 定義や基本姿勢なんてものがあるなら
本にでもして 形にしてくれないと すぐ道に迷ってしまう
抱きしめた まだ完璧じゃない手つきで
頼りない 背中でおぶってしまった
間違いだらけでも間違い探しはしない
答え合わせも 確かめ算も無意味だ
弱いまま 情けないまま 愚かなら愚かなままで
線をはみ出すくらいの覚悟で 生きていきたい
そうして見えてきたものを たとえば愛と名付けよう
街にあふれる いくつもの
つまらないラブソングに
吐き気を催すようになったのは
いつからだろうか きれいごとが 散乱した言葉に辟易して
愛を愛してると解釈するにはいささか素直過ぎるな
それとも僕が年老いたのかな
愛とか優しさとかじゃなくて
その醜い 傷跡さえも愛したい
よこしまな 感情にさえもふれたい
そばにいたいと思えば思うほどに
僕は弱くなってしまう 情けなくなってしまう
鏡に映った 僕の姿は
愛を知ったことで 優しさを覚えた
君のせいってことにして 迷わず手を握ることにしたよ。
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あてどもない気持ちに降る理論の雨
レールをはずれた曖昧で あやふやな行程
このまま 宛もなく時間の外れで 世界と離ればなれ
さしずめ それはシューティングスター
きれいなものだけが目に映る
汚いものは 見えないふりだ
身ぶり手振りのパントマイムの 格好で
嘘とごまかしに首尾よく彩られた正義
泣いたり笑ったりするのも演技力が試される
いつまでも 悪と正義の勝負はあいこでしょ
譲り合うこともしないし 手をつなぐこともない
背中合わせの左右対称 きつねとたぬきの化かしあい
揺るぎない 正しさを 否定しあうゲーム
優越感に浸りたい心が 他人の積み上げた正しさを崩す
悪逆非道の積み木遊びは続く 世界の終わりまで
手のひらの裏と表
空と大地の違い
たとえば相反するものの相反するところ
求められる間違い探し
存在するすべての物の否定肯定の議論
あるなしクイズみたいにより分ける世界
見えないだけで ないと見なされたすべては不透明
それでも 触れられるものは感情さえも 受け入れる
勝ち負けにこだわり過ぎて 存在の是非は置いてきぼり
トマトとカボチャ程度の違い そんな安いプライドは捨てろ
見えるか 見えないか
聞こえるか 聞こえないか
それくらいの 違いで世界を見るなら
つまらない 手にした物差しは
何を計るためにある?
見えないものに勝手な形を押し付けてるだけのまやかしだ
身ぶり手振りのパントマイムの 格好で
嘘とごまかしに首尾よく彩られた正義
泣いたり笑ったりするのも演技力が試される
いつまでも 悪と正義の勝負はあいこでしょ
譲り合うこともしないし 手をつなぐこともない
背中合わせの左右対称 きつねとたぬきの化かしあい。
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言葉には できないけど
確かな その思い
白く 染まっていく
街並みに 浮かんだ
涙の舟 静かに 帆をたたむ
誰もが 急ぎ足で生きるのに君だけは
時を忘れたように 一歩を恐る恐る
確かめながら 歩く
映る 鏡の向こう
よこしまな 心に
醜さが 見え隠れ
若さが捨てきれず
あやふやな視線
ぼやけていく輪郭
暦はジュニアリー
もうすぐで 終わる
今年も 終わる
あと 少しの命
落ちて 沈んで
また 這い上がる
暦は ジュニアリー。