詩人:どるとる | [投票][編集] |
歩き続けて どこに行くんだろう
宛もないままで気まぐれな旅は続く
風の残したあしあとをたどればその先に
青い空が 広がって白い雲が流れてた
幸せはいつも 風の中 気づかずに通り過ぎてる
見知らぬ駅のベンチの下に咲く花
涙流さなければ 出会えないものを
君はたくさん持っている
人はそうやっていくつもの日々を流れるように生きていく
いつの間にかあんなに小さかった
君が僕の背丈を軽々追い越していた
言葉を覚えすぎて余計なことを知りすぎた
人をいたずらに傷つけて心を腐らせた
どうして 僕は 生きているのだろう
答え合わせしても わからないよ
答えなんてあるのかな
悲しみを知って 優しさを知る
誰かの痛みを肩代わりするように
伝わるはずもない痛みが涙になって
僕の心に深く突き刺さる
同じ痛みを感じれたならどんなにいいだろう
君のすべてがわかるのに
できないことばかり求めてしまうよ
焦りを隠せない
気持ちが伝わらない言い訳に
涙流さなければ 出会えないものを
君はたくさん持っている
人はそうやっていくつもの日々を流れるように生きていく。
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優しさばかり求めていたら
痛みを知ることが嫌になった
花を愛でることと虫を殺めることの
違いがいまいちわからない
だから 間違いだらけの日々
胸に刺さった棘が抜けないよ
悪にもなりきれず正しさも貫けず
僕はただ 中途半端などっちつかずだ
いっそ悪魔になれたら いいのに。
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積み重ねた嘘は脆くも崩れ去り
緑のなかを 潜り抜けてたどり着く
秘密基地で日が暮れるまで遊んだ
シャツに隠れた肌だけが白く浮いて
カッコ悪いと笑った君に僕も笑った
それはほんの少しの出会い
青ざめた空から降り注ぐ熱光線
昨日見た夢の続きと風鈴のささやき
花火が咲いた夜空の向こう
夏の魔物は ぱっと笑った
ただそれだけで僕の笑顔をさらってく
鼻緒を結んでまた 歩き出す
彼方に見える秋は 遠い夕暮れの赤に染まり
着物の裾を 風がからかう。
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ただ一面の青の中を走る
リュックひとつ背負って走る
一人心を道連れに
流れる景色を飛ばしながら
砂漠の果てへ約束の場所へ
波をかき分け やぶを抜け
とんでもないことをやらかしてやろう
ほんの少しの出会いに浮わつきながら
残された胸に焦げ付いた想いは
いつかの名前も知らない気持ちに染まる
花は咲く 季節を選ばずそこに雨が降れば
生まれ持った力で殻を破りひとりでに歩き出す
このまま目も眩むような夏の真ん中へ
ドライブ・ア・ゴーゴー。
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降るように 刺さるように 落ちてくる陽射し
手を伸ばせば いくらでもつかめそうな太陽なのに
あなたはいつも遠くにあって指先さえ触れさせちゃくれない
拙い言葉をつなげていつの間にか 出来上がった
下手くそな メロディと詩に乗せて 空を飛ぶための羽にする
つま先から 踏み出すこの力強い一歩は
いつの日かあまねく世界を制覇するだろう
この手にありったけの光を集めれば翼になる
ほら できないことなんかきっと何ひとつないんだ。
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恋しさにほほを
紅に染めていたよ
どんな小さな喜びも
見逃さないようになったのは
誰かを愛することを知ったからでしょうか
自分を愛することしか知らなかった僕に
あなたが教えてくれたのは人を愛することの喜び
すみれ咲く季節 見上げるほどに長い坂道
降るように 差す陽射し 七色に輝いて
いたずらに過ぎてく時間ならばいっそ
誰かを心から愛するそんな余裕が欲しい
ただ手をつなぐそれだけのことが 恥ずかしい
照れ隠しみたいにしてただ僕は幸せの中で笑った
積み重ねていく時間のぶんだけ歳を重ね
命の重さを身をもって受け止めている
いつものあのパン屋の角を曲がればほら
少しだけゆったりとした日々が送れるよ
おたがい忙しすぎて 大事なことが 見えなくなるまえに
すみれ咲く季節 見上げるほどに長い坂道
降るように 差す陽射し 七色に輝いて
眼差しを そっと 空に向ければ
幸せなんて いつの間にかすぐそばにある
ただ、気づかないだけ 本当の幸せはとてもありふれているから。
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景色の中を 流れる時間
ありふれた街の ありふれた一日
誰かの笑顔があって
誰かの涙があって
たまに 雨が降ってもすぐに 晴れ渡って
花が咲くように 散るのも早い命の物語
ただここにあるというただ それだけのことが
僕のすべてだ
笑わないで聞いてくれ 悪魔になりたかったのに
君があまりにも優しいから
僕はまた ただのありふれた 人になってしまう
空の色など気にしたことはない
気持ちがそもそもないのだろう
何かのきっかけがあって
何かのタイミングで
答え合わせしてみたら 計算は役に立たなくなった
僕がもしも花ならば 咲くだけで生きていることになる
でも僕は花じゃない
生きていることはどうすればそう言えるのか
わからない僕は 悩みの中にいた
空欄を埋められずに 空白のままの解答欄を残した
飽きもせず連日連夜降り続く雨の音を聞きながら
僕は考えていた 生きることとか生きていくこととか
想像に花を咲かせて色とりどりの
ただここにあるというただ それだけのことが
僕のすべてだ
笑わないで聞いてくれ 悪魔になりたかったのに
君があまりにも優しいから
僕はまた ただのありふれた 人になってしまう
悲しみに泣き 喜びに笑う どこにでもいる人になってしまう。
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手のひらを本みたいに広げて
イメージをふくらましてごらん
目を閉じた暗闇に まぶたの裏で描く光
想像力さえあれば世界には終わりなんかない
再現なくどこまでもその手を伸ばして
つかんだ太陽をその胸に引き寄せて
泣いて笑って ただそれだけのストーリー
晴れ渡ってたまに雨が降って 雷が光って
止まらないスピードで磨耗する命を奮わして
もっと感じたい 生きていることを
おとぎ話の結末を期待しちゃいけないよ
現実は血なまぐさく残酷なものだから
おとぎ話のようにはうまくはいかないよ
だから、悲しいときには泣けばいい
うれしいときには 笑えばいい
ありふれた生き物のままでいようか
大地に根を張る 木のように空を見上げていたい
大胆に生きていくには
線からはみ出すくらいの力強さで
あらゆる常識を笑い飛ばすんだ 生半可な想いはいつしか
僕の宝物のひとつになったよ
若さは時に 足かせになるけどその寸足らずな気持ちは間違いなく即戦力になる
転んだ傷痕 その痛みのぶんだけ涙がある
だけど 痛みの向こうにあったのは笑顔だった
案外世界は狭いんだなって思ったよ
同じような思想 似たり寄ったりの概念
世界の大きさを決めつけてはいけないよ
思い込みは世界をつまらなくしてしまう
昨日の続きから始まる世界に朝が来て
まっさらなページにも消えない痛みが
だから、ずっと僕は忘れられないんだよ
悲しいことは悲しいままで
うれしいことはうれしいままで
同じ気持ちであの日を思い出す
向こう側まで透けて見えるビー玉みたいに 純粋でいたい
せめてこんな世界なら 少しの嘘も憎んでいたい
悪は きっと妥協した瞬間に悪になるんだ
今さら気づいたことがあまりにも多すぎる
僕は いつも人より少し遅れて 過ちに気づく。
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目の前にある ドアを開けて
遠い旅に出掛けましょう
このドアはどこに僕を連れていってくれるのかな
いろんな味のする七色の風に 吹かれて
僕は 今日もまた 悲しみ そして喜び
たまに 誰かに愛されて 誰かを愛して
夜の終わりを告げる太陽が 君と出会えば
新しいページは静かにめくられて
その扉の向こうには何があるんだろうな
行ってみようか君と二人その手を繋いで。
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君を思うと胸のここらへんが苦しくなって
君を傷つけると なぜか僕まで傷ついてしまう
ばらばらのはずの心と気持ちがいつの間にか
ひとつに重なっていた
同じ空を見上げてる今なら どんな
強い風にあおられても
手放さないでいられるよ 君を愛する気持ち
それが 僕を強くしている
そして君に愛されて
僕は今日も 笑っていられる
雨の中に 咲いている花を見たときに
僕は勇気がわいてきた こんな小さな命も懸命に生きてるから
たとえば君を嫌いになっても僕は君を愛さずにはいられない
君から目をそらすくらいなら 僕は死んでしまいたい
でも そんなことを言ってしまったら
君は 悲しい目をするだろう
だから僕は生きていくしかない
君を 愛することしかできない
そして君に愛されることしかできない
でもそれが 何よりも僕の幸せになる
世界でただひとり君に愛されてる
ただそれだけのことが僕を動かす大きな力になるよ
だから、愛させてください
この世界から僕がいなくなるまで
同じ空を見上げてる今なら どんな
強い風にあおられても
手放さないでいられるよ 君を愛する気持ち
それが 僕を強くしている
そして君に愛されて
僕は今日も 笑っていられる
言葉にするのは恥ずかしいから空に残す 置き手紙
君に届けと祈る。