詩人:どるとる | [投票][編集] |
目が覚めたら そこにあった
広がった 世界が波紋のように
どこに続いてるのかわからない
ドアをくぐれば そこに世界があった
まだ形も色もなかった頃に
開いたドアの向こうに世界があった
意識がドアになって目を覚ました 僕は自我を 持って
知って言葉はないから 産声上げて 泣いたよ
気づいたときには ここにいたよ
開いたつもりもないドアをくぐれば
生まれたあとで誰かの胸に抱かれてた
そして僕は また探してる
神秘やロマンス 夢を食べて
力をつけて 血になって 肉になって
その何でもない 一歩が
明日につながるドアになる。
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月面に 降りたって
クレーターにひとめぼれ
地図もない旅は
始まりも終わりもない
いつか 誰かが 書いた小説の
続きを求めて 旅立つ心
歩いて 行こう 道が 途切れても
歩いて 行こう 空が見えなくても
そこに 世界があるのなら
僕は 行くよ
希望などなくていい
期待などされなくていい
あらすじをたどらない
レールをはみ出すよ
掟の外に 行きたい
歩いて 行こう 道が 途切れても
歩いて 行こう 空が見えなくても
そこに 世界があるのなら
僕は 行くよ。
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イメージすれば 広がる 日常描写
あらすじなんて はみ出したっていい
レールを 外れた旅に出よう今から
明日を想像するチカラが未来をつくるよ
道をつくるのは君のその手次第
頼りない思いは翼になって
強がりだろうと ちゃんと力になってく
君を 空に羽ばたかせる 風を起こすよ
誰にでも原風景があるだろう
ふわり 舞い上がる 羽を持つ心だけが
自由を 手にしてるんだ
だから、飛ぶよ
恐くても 風を呼ぶよ
おいで 僕を 連れてってくれないか
いつか描いた 場所まで
頼りない思いは翼になって
強がりだろうと ちゃんと力になってく
君を 空に羽ばたかせる 風を起こすよ。
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待ちきれない 夜がある
明日何があるのかもわからない
僕が生まれた街の空は君の生まれた街の空と同じ
でもやっぱり少しどこが違う
星座を並べた 夜の空が 遠い物語を語る
ベガの輝く夜は どんなねがいも叶うよ
幸せになんてすぐなれる 魔法みたいに。
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宇宙を描いた 部屋の天井
電気を消して 目を閉じれば
もう そこは宇宙
押し入れには 思い出
引き出しには 押し花
机には ラブレター
話をしようかこの夜が明けるまで
くだらなくてありふれた話をしようか
明日は今日よりとても悲しいから
雨に濡れても 少しは笑えるよ。
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手のひらに星が落ちた 夜には
ビルの隙間を 縫うように歩いた
二人で 街を一周しよう
コーヒー飲みながら
言葉にならない気持ちだから
手をつなぐだけでいいの
愛なんてそれだけでいいの
涙や笑顔が 僕の心の形なら
あなたが悲しいときには
僕も同じ気持ちになるよ
なんて 生意気を言ってみるのさ。
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目を閉じて 旅に出かけよう
イメージを広げて 知らない世界へ
掟もない 自由な世界には
苦しみなんてなかった
僕は堤防を歩いて 海を 眺めてた
少しの 波の音だけが 近づいたり遠のいたりする
愛する人への手紙には
きれいな貝殻をひとつ入れた
君が好きな花の 絵はがきを添えて
遠い街へ 届けよう
寝静まる街並みに そっと降る星の雨
ここにあったよ ずっと探してた大切なもの
僕が出来るのは ほんの少しのゆうきを
あなたにあげることだけ
悲しくても笑うから
そんな僕を 見ていてね
君の街まで この思いは届くかなあ
そっと 目を閉じる夜には
どんな距離さえ越えて
あなたのポストに届くから
愛する人への手紙には
きれいな貝殻をひとつ入れた
君が好きな花の 絵はがきを添えて
遠い街へ 届けよう
寝静まる街並みに そっと降る星の雨
ここにあったよ ずっと探してた大切なもの。
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頬杖ついて まだかな まだかなって
今か今かと 待ちくたびれてる
自分にとって大切な人の 帰りを 首を長くして
そわそわ 落ち着かなくて トイレに行ったり
ベランダに出たり 忙しない 夜
ただいまって あなたが 帰ってきたら
誰より先に あなたの胸に飛び込んで
おかえりって 言うから 抱き締めてね
この思いを 待たせたぶんだけ
全部受け止めてね
残業って電話があった日には がっかりしちゃう だって今夜はあなたの誕生日
だけどそれでも働くあなたは素敵だね
今ごろ何してるかな
たまらなくなって駅まで迎えに行ったら
大げさだねってあなたは優しく笑った
誰にでも大切な人は必ず一人はいるはずで
その人の為に何かがしたいって思うはずで
久しぶりに 早く帰ってきたら 嬉しくて
愛してるなんて言ってしまう
毎日が記念日
たとえば離れ離れの人がいるならば
離れただけで気持ちも離れてしまうのかな
そんなわけはない だってどんなに離れても
気持ちはひとつだから
だから 今日も持ち帰るの 不届きのただいま
ただいまって あなたが 帰ってきたら
誰より先に あなたの胸に飛び込んで
おかえりって 言うから 抱き締めてね
この思いを 待たせたぶんだけ
全部受け止めてね。
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椅子から 立ち上がったり また座ったり
忙しい日々を 代わる代わる繰り返すだけ
時計は 捨てられないから 命はやがて 空へと 昇るだろう
季節のはじまりに なぜか胸がさわぐのは
なぜかはわからないけど生きていくよ
明日が雨でも晴れでも関係ない
命が明日もあるなら雨に濡れることさえ幸せ
陽射しの雨が 光の加減で七色に光る
何かを失うたび 何かを手にするだけ
言葉にならない代わりに誰かを愛したよ
誰かに愛されたよ
窓から風がはこばれて花の香りがした
幸せなんてそれくらいで十分だ
多くを望みすぎてしまえば欲が出る
いちどだけでも笑えれば ひとりぼっちでも幸せ
理不尽に殴り飛ばされてもいい
その痛みを 誰かの痛みだと思うから
斜めった世界でもまっすぐに歩きたい
季節のはじまりに なぜか胸がさわぐのは
なぜかはわからないけど生きていくよ
明日が雨でも晴れでも関係ない
命が明日もあるなら雨に濡れることさえ幸せ。
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玉虫のような きらびやかな思い出が
朝の テーブルに そっと並んでる
恋する人は誰も皆 優しさを知る
目を閉じてまぶた伏せて 染まれ心よ
空の色に 水の色に 光の色に
たとえるならば 恋するときの色に
短い命が 終わった 手紙は届かない
映画の エピローグには冷たい雨が降る
幸せは 悲しいほど遠回りして終わる
そのほうが 悲しみは深くなるのさ
だけど知りたくなかったなんて
間違っても言えない
恋する人は誰も皆 優しさを知る
目を閉じてまぶた伏せて 染まれ心よ
空の色に 水の色に 光の色に
たとえるならば 恋するときの色に
帰れ心よ 世界が終わったような
悲しみに勝つために明日はあるはずだ
だからここからまた歩き出す
思い出すだけの思い出ならいらない。