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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[7353] シネマのヒロイン
詩人:どるとる [投票][編集]


雨も 通り過ぎたから 今すぐ君に会いに行くよ
羽も翼もない僕だけど
大丈夫地面を一歩一歩歩く足はある

珈琲を淹れて待っててくださいな
君を待たせたなら待たせたぶんだけ
君を笑わせてみせるね

今日は 君と僕が出会った大切な日 きっと 楽しい夜になるよ
けっして映画の中にあるような劇的な恋じゃない
でも君のために 僕は 頑張ってみせるから
そばで見ててね。

2016/02/13 (Sat)

[7354] ループ
詩人:どるとる [投票][編集]


この世界は ひとつの大きな観覧車
誰かの思いを乗せて渦を巻く

ぐるぐると 幾重にも連なる ドラマが
明日の君に バトンを手渡して 歩き出す物語

やたら眩しすぎる 太陽を 背にして君は行く
歩き出したらもう止まらない
この世界にある巡るものすべて 時計の針も レコードも。

2016/02/13 (Sat)

[7355] あなたと歩くための道
詩人:どるとる [投票][編集]


日の落ちる間際の 街に流れる時間は

どこか 静かに誰かの帰りを待っている

母親のようなそんな優しい顔をしてる

ああ 急がなくていいから帰っておいで

ずっとずっと遠くから聞こえる声

帰り道いつも手をつなぐ人もいないけど

見えないあなたの手が僕の手を握る

そんなあたたかなイメージを抱いている

遠く離れたこの街からあなたを思う

弱さがはみ出して涙になってしまうよ

でも笑わないでね明日も頑張るから

そっと流れる景色をおだやかな時間が

抱きしめているように見えたんです

一日の中で一番好きな時間なんだよ

ああ 商店街のコロッケを買っていこう

熱々のうちに ひとつつまみ食いした

どうしても寂しいときはあなたのことを

思い出してもいいかい?って思う前から

あなたの顔が浮かぶ 枕を濡らす夜

遠く離れたこの街から見る空は

ふるさとの街とちっとも変わらない

元気にしてるかな ふいに声が聞きたくなる

小さな窓を 陽射しがゆっくりと飴色に染めて

振り返りそうになったけれど 僕はあわてて前を向いた

道は後ろにできるものだと どこかで読みました

だから道を作るよ 疲れはてても歩いて 歩いて

いつかあなたと歩くための道を

帰り道いつも手をつなぐ人もいないけど

見えないあなたの手が僕の手を握る

そんなあたたかなイメージを抱いている

遠く離れたこの街からあなたを思う

弱さがはみ出して涙になってしまうよ

でも笑わないでね明日も頑張るから

飽きずに待っててねすぐにホッとさせるから。

2016/02/13 (Sat)

[7356] 受験坂
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星を盗み 夜から光を 奪ったならずっと夜は 暗いままだ

目をつむった まぶたの裏には 宇宙が広がり
いつでも あなたに会える

なくしたものの輝きばかりに 心を奪われている

そんな僕の瞳に映るものになんか価値はない

この坂を かけ上がったなら 見えるすべてに
僕は負けるだろう

僕は負けるだろう。

2016/02/13 (Sat)

[7357] あったかい
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橙の空が うなだれた街を抱きしめている日暮れ

言葉にすれば ただ悲しみがほほをなだらかに伝うだけ

誰かと誰かの別れ際
交わした また明日の声が
チャイムの音に 重なるとき

僕は目を閉じた あなたの
下手くそなイメージを描いて

明日の笑ってる 君の顔を映した空が
夜になって 星を降らせたら

少しだけ 胸の奥があったかくなったよ

途方に暮れた 雨どい
開けたままの 窓
ひび割れた 硝子

夢から覚めた あとのしばらくのまどろみ
ぽつりぽつり 点く街明かり

僕は目を閉じた あなたの
下手くそなイメージを描いて

明日の笑ってる 君の顔を映した空が
夜になって 星を降らせたら

少しだけ 胸の奥があったかくなったよ

別れたそばからあなたに会いたくなったよ。

2016/02/13 (Sat)

[7358] 桜色の栞
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人の命が 時計なら時間を刻んでいく

その途中に僕らは生かされている

胸の中に大切にしまった思い出が

本の途中に挟んだ栞のように

続きを読みたい気持ちを阻んでる

宛もなくめくるページの向こうには

まだ知らない朝があって夜があって

出会ったこともない人が笑ってる

一分一秒ごとに失われていく時間が

ほらまたひとつ君の時間を奪っても

今日だけでもたくさんの思い出ができた

それだけでもう生まれた意味はあるよ

栞がないのなら桜の花びらを挟んで

今日はここまで読みましたって証に

涙も笑顔も忘れないようにしまうよ

過ぎてく日々 流れる人波に揺られて

どこまで行くのだろうかこの心は

風がめくるページのその向こうには

今日の悲しみに報いるような幸せがある

雨上がりにふさわしい虹のような幸せが

刻一刻と 迫るめでたしのその時までには
まだ少しだけ 余裕があるみたいだなあ

明日はどんな人との出会いがあるかな

それだけでも 生きていく意味にはなる

風に流されてく 葉っぱの一枚にも

今は亡き人の面影を重ねれば

なんて 愛しくこの瞳に寄り添うのだろう

涙が 溢れて止まらぬ初春の夜

一分一秒ごとに失われていく時間が

ほらまたひとつ君の時間を奪っても

今日だけでもたくさんの思い出ができた

それだけでもう生まれた意味はあるよ。

2016/02/13 (Sat)

[7359] 写真
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ふいに押し入れから出したアルバムに
ピースサインで 笑う君の写真が出てきた

あの頃、僕はバカをやっていた
ただ過ぎてく時間なんか気にしないで
その瞬間その瞬間がいちいちきらめいていた

写真に映る あなたにまた恋をするなんて

そんな恥ずかしさを風が笑った 日曜日

覚えていますか?あの桜の咲いた道を
君と二人で歩いた日のことを

僕は今も鮮明に覚えているよ
つないだ手のあたたかさまで真新しい

僕ら 二人はもう別々の道を歩いてる
でもこの旅のどこかでまた出会えたら
出会えたらいいな

苦手なお酒も飲めるようになったよ
少しは 君の理想に届いた気がするよ

新しい 服に袖を通した日に なにかが変わった気がしたけど
何が変わったというんだろう まだ僕は一人ではうまく歩けない

写真を 手にとって懐かしい君を見たとき

涙の粒が 写真にこぼれて君の顔が滲んだ

流れていく日々の中を風のように渡り
季節は幾度もこの体を通り過ぎた

交わした口づけは今も君だけなのに
もう一度誰かと重ねたいとは思わない

季節の終わりは新しい季節の始まり
好きな服の好みが変わるように 容易く気持ちを動かせたなら

心は今も 君のもとにある
返してください 君と過ごした日々のすべてを
なんて 罪深いことを考えてしまう僕を
君は 愛せなかったってことも わかっているのに

覚えていますか?あの桜の咲いた道を
君と二人で歩いた日のことを

僕は今も鮮明に覚えているよ
つないだ手のあたたかさまで真新しい

僕ら 二人はもう別々の道を歩いてる
でもこの旅のどこかでまた出会えたら
出会えたらいいな。

2016/02/13 (Sat)

[7360] 遠い空
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誰かを愛する 気持ちを総称して恋と呼ぶならば
この思いも また隔てなく恋なんだろう

胸を突き刺すような痛みが 走るのは
そういえば君と目が合ったときなどで

胸の奥に 相容れぬはずの幸せと痛みが同居してるような
そんな気持ちの 僕は恋わずらい

それを恋と 知った時僕は思ったよ
うれしい反面気づきたくなかった だって 届くはずもないから

いくら手を伸ばしても 届かない 君のまっすぐな笑顔
恋をしている それだけで精一杯で

打ち明けることなんか とてもできなかったよ
とうとう言えなかった 「好き」の一言
それはもう過ぎた雨

朝の霞がかったような空に浮かぶ雲に似ている
うすらぼんやりとした気持ちが僕を宙に浮かす

時々言葉をかわすだけの関係
すれ違っても 挨拶するのがせいぜい

君と僕を はかりに乗せて あまりにかけ離れた二人に
ますます君は僕から遠くなり 空の上

青空に 浮かぶ白い雲になりたい
君という空に浮かぶたくさんの雲のひとつになりたい

そして時折 君を見つめていられれば 幸せ
それくらいの恋ではいけないでしょうか
少し 情けなく頼りない恋ですが

そんな恋もしてもいいでしょう
伝わらないのではなく伝えないままの 思いもまた恋です

たとえるならば 遠い空を見上げる人の瞳が見つけた 星のひとつに 見惚れていた時間
僕は そんな幸せな時間を生きていた
だから僕が伝えるべきは好きではなくありがとうです

それを恋と 知った時僕は思ったよ
うれしい反面気づきたくなかった だって 届くはずもないから

いくら手を伸ばしても 届かない 君のまっすぐな笑顔
恋をしている それだけで精一杯で

打ち明けることなんか とてもできなかったよ
とうとう言えなかった 「好き」の一言
それはもう過ぎた雨。

2016/02/13 (Sat)

[7361] ミチナリ
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明けては暮れる毎日
思い出し笑いしながら
今日も 相変わらずの暮らしぶり

大切な人の帰りを待つ
大切な人の大切の人は 待ちくたびれて先に寝てしまう

そっと帰った僕は 机を枕に寝てる君の背中に 毛布をかけた

今どれくらいの人が笑いながら 泣きながら夜を過ごしてるの

多分世界中の人たちの指をかりても数えきれないほどの

涙や笑顔が この世界中にはあふれていることを僕は知ってる
あなたの今が夜でも朝でも あなたのそばにいる大切な人が笑ってる

そんな今を過ごしているのならば 明日も 道なりに 進めばいいだろう

落ち込んで立ち直る毎日
下世話な話を軽やかにかわして
鼻で笑ったら さよならをしよう

大切な人が泣いているとき 力になれないのが一番辛いよ
でも肝心の僕は頼りない

だから時々お互い気づきゃなきゃね いなきゃいないで寂しいってことに

今、僕と同じように 夜明けを待ちわびているのは誰ですか?

焦れったいほどに夜明けが遅くて そわそわしている気持ちも

残さず伝えたい 目の前の夢の中にいる大切なあなたに

明日の天気はどうでもいいよ とりあえず僕のことより君が心配

願えるのなら どうか明日も君の笑った顔が たくさん見れますように

もう夜明けが待てない
そんな気持ちに させるのはなんだろう おしえて

今どれくらいの人が笑いながら 泣きながら夜を過ごしてるの

多分世界中の人たちの指をかりても数えきれないほどの

涙や笑顔が この世界中にはあふれていることを僕は知ってる
あなたの今が夜でも朝でも あなたのそばにいる大切な人が笑ってる

そんな今を過ごしているのならば 明日も 道なりに 進めばいいだろう。

2016/02/13 (Sat)

[7362] 手の鳴るほうへ
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クラップ ユアハンズ 手を叩けば
大概のことは きれいさっぱり消えていくのさ

屋根の上に 回る風見鶏
羽もないのに あんなに自由に
空を飛ぶ鳥より むしろ優雅です

さあ お時間があるなら 世界中の幸せを
探しに行くよ その手段や方法は問いません

海へと続く道 落ちるように 転がる坂道

自転車のタイヤが 焼けそうな

陽射しで焦がされた アスファルト

手の鳴るほうへ おいで こちらです

幸せの入り口は案外 身近にある

ナイトアンドデイ
夜を明かせば
見知らぬ 物語の ページがめくられて

まだ夢の続きをさまよってるような
かすかなまどろみに揺られてる

頭を振って 思い直す 記憶を追いかけて
地図なき旅路に出掛けてゆく風来坊

海へと続く道 落ちるように 転がる坂道

自転車のタイヤが 焼けそうな

陽射しで焦がされた アスファルト

手の鳴るほうへ おいで こちらです

幸せの入り口は案外 身近にある

たとえばあの 丘の向こうに

たとえばあの 屋根の上に

探したら案外簡単に見つけられる。

2016/02/13 (Sat)
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