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[190908] あったかい

詩人:どるとる


橙の空が うなだれた街を抱きしめている日暮れ

言葉にすれば ただ悲しみがほほをなだらかに伝うだけ

誰かと誰かの別れ際
交わした また明日の声が
チャイムの音に 重なるとき

僕は目を閉じた あなたの
下手くそなイメージを描いて

明日の笑ってる 君の顔を映した空が
夜になって 星を降らせたら

少しだけ 胸の奥があったかくなったよ

途方に暮れた 雨どい
開けたままの 窓
ひび割れた 硝子

夢から覚めた あとのしばらくのまどろみ
ぽつりぽつり 点く街明かり

僕は目を閉じた あなたの
下手くそなイメージを描いて

明日の笑ってる 君の顔を映した空が
夜になって 星を降らせたら

少しだけ 胸の奥があったかくなったよ

別れたそばからあなたに会いたくなったよ。

2016/02/13 (Sat)
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