詩人:どるとる | [投票][編集] |
歩道橋から 見た夕日が今 沈むのを
どんな気持ちで 僕は見送るんだろう
隣で笑うばかりの僕の 不器用な手で
どこまで愛せるかな 世界中で今、僕が一番愛するこの人を
笑わせてあげるよ 悲しいときでも
ただいまも言えないくらい疲れた日も
穏やかに受け入れて流れてく 時を
君と一緒に生きられたならそれだけで
幸せはこの手に舞い降りてくる
だから今日も 愛してるなんて言わないよ
なんだか これ見よがしだから
言葉はなくても つながっていたい
まな板の上で 野菜が踊るように
切られる度に 跳ねて着地する
今夜の夕飯を聞く僕に 出来上がるまで内緒と笑う君
多分幸せとは こんな時間のことを言うのだろう
出来ないことは 出来ないと言って
出来ることだけやればそれでいい
不器用ならば その不器用さごと
愛せるようなそんな人になればいい
幸せなんていつの間にかなっているもの
形だけの愛なんて いらないよ
目には見えなくても大切な宝物
積み重ねて やがて思い出になる
優しさだけじゃ 多分 うまくはいかないからたまには
喧嘩や言い合いもしてそれくらいがちょうどいいよ
仲直りのあとのキスもまた 格別さ
笑わせてあげるよ 悲しいときでも
ただいまも言えないくらい疲れた日も
穏やかに受け入れて流れてく 時を
君と一緒に生きられたならそれだけで
幸せはこの手に舞い降りてくる
だから今日も 愛してるなんて言わないよ
なんだか これ見よがしだから
言葉はなくても つながっていたい
赤い糸に似た 運命付けられた 絆で。
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こぼれ落ちた空の涙
僕の涙と 混じってひとつに重なったよ
どしゃ降りの雨なのに 差せる傘はひとつもない
悲しみは受け流すことは出来ないのかなあ
行き交う人の中
誰もが わけもなく先を急いでる
みんなが見ているのは自分のことばかり
他人のことなど お構い無しとばかりに
目の前にある涙を 気づいてないふりして素通りしてる
僕も 右に同じ。
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聞きたくもないことも聞いてしまうんだよ この耳は 嫌みなくらいお利口さんで
嫌なことも 拾ってしまうんだよ
耳を塞いでも どうやら無駄らしい
悪口を 言うときの人の顔は
どんな顔よりも 醜い顔をしているんだ
誰かのことを非難する自分の顔を鏡で見たことあるかい?
きっと多分誰もないだろうなあ
ひどい顔をしているのに
言葉にしなくていいことも
わざわざ言葉にしたがる僕らは
とても 贅沢な生き物だ
言葉は本来 誰かを傷つけるより
誰かを助けるためにあるべきなのに
どうして僕らは そんなことさえ
忘れてしまうんだろう
あまりにたくさんの憎しみを抱えすぎて 人を思いやる心に気が回らないんだなあ
だから、気づけば大切な人はみんな
僕から 離れていったんだろう
見たくないことも 目についてしまうんだ
見たくなければ目を閉じればいいのに
どうにも 目をそらすことが苦手です
目にあまるような光景が目の前にあると
都合のいいときだけこの目はよく働いて
自分を 敵視したり蔑む人の眼差しに向かって
汚い言葉で やり返すように言い返す
悲しみの中に いるうちに
大切なことを忘れてた
素直じゃないから平謝りだけど
また なんかあったら助けてちょうだい
言葉にしなくていいことも
わざわざ言葉にしたがる僕らは
とても 贅沢な生き物だ
言葉は本来 誰かを傷つけるより
誰かを助けるためにあるべきなのに
どうして僕らは そんなことさえ
忘れてしまうんだろう
あまりにたくさんの憎しみを抱えすぎて 人を思いやる心に気が回らないんだなあ
だから、気づけば大切な人はみんな
僕から 離れていったんだろう
だからまた 離れた大切な人や気持ちを
かき集めているんだろう
また昨日のように心から笑えるように
自分と同じ境遇の誰かを愛せるように。
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うれしいときには 見えないのに
悲しいときにだけ 見える誰かの優しさ
気づかないくらいささやかな
「あなたがいること」のありがたさ
存在の意味なんて難しいことはわからない
でもただひとつ わかってることは
君が好きだということだけ
人は一人じゃ何も出来ない
だから誰かと一緒に笑い泣くんだ
一人じゃわからない喜びや悲しみを
誰かと分かち合うように 生きる
つないだ手と手に 灯るぬくもりは
不確かなものばかりの世界にたしかな愛を描いて
ギュッと結んだ ほどけない約束
同じ気持ちを 持っている
ただそれだけで二人は明日も二人のまま
愛は ねだるものじゃないんだよ
求められる前から与えるものだ
季節が移ろっても 大切なものが変わらない世界で
誰かを愛し 誰かに愛されたい
暮れゆく街並み 沈む夕日
涙でさよならもいいけど 最後くらいは笑ってよ
悲しいときには 泣けばいい
うれしいときには 笑えばいい
それを遮ることは出来ないよ
ひたすら僕しか出来ないことを探す日々
ついに訪れた夜の 暗い 闇の中でも
消えない明かり それは君だよ
僕は見つけたの 幸せの在処
人は一人じゃ何も出来ない
だから誰かと一緒に笑い泣くんだ
一人じゃわからない喜びや悲しみを
誰かと分かち合うように 生きる
つないだ手と手に 灯るぬくもりは
不確かなものばかりの世界にたしかな愛を描いて
ギュッと結んだ ほどけない約束
同じ気持ちを 持っている
ただそれだけで二人は明日も二人のまま。
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ささやくように本のページをめくる風
そっと自転車が 景色を飛ばしてく
笑いながら 君は泣いた 予報にない雨に降られながら
五時のチャイムが 街に染み渡ってゆく
手と手が離れてくその瞬間の寂しさを覚えていて
二度と 味わいたくないのなら
ほらね明日もこの 夢の続きで 君に会えたらいいなあ。
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夏が春を追い越して しまったような
少し汗ばむ 陽気に上着を脱いだ
この街に住んでからもういくつ季節が過ぎただろう
まだ 知らない空や景色に会いに行こう君を道連れにして
東京の夜は どこか少し切なげで
通り過ぎてく 光
電車の窓の外 幻想的なイルミネーション
夢を見ているような
そんな日曜日。
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夜明けの街を 駆け抜けてゆく時間
まだ覚めやらぬ夢の中を急ぎ足で
ぼんやりとしたままの頭を 揺らして
叩き起こされて 挙げ句布団を奪われた
アパートの階段 一段飛ばしでかけ降りる
空から落ちてくように
メーター振り切って
日常を けしかけて
僕は 風になる
神様は関係ないさ
色とりどりの 街を抜けて
単色の つまらない
学問を蹴飛ばして
僕は僕なりの答えを 見つけるよ
決意表明の足跡を 黒板に刻むよルラララ。
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水色の空が電車の窓に映る
いくつかの色と音が 街を染める
にぎやかな表通り リズムがとれそうな
いろんな 文化が集まって 出来ている
なんだかどこか 悲しいようで
どこか そわそわして 落ち着かない心
振り子のように 行ったり来たりする
東京の夜はカクテルに沈んで
グラスを傾けて 余韻に酔いしれて
七色の夢の途中で目覚めて
気づいたら 月は頭の上まで 昇ってる
行く宛のない 旅に理由をくださいな
今に意味のなさに 呆れ果てしまうよ
目を見開いて 確かに見届けてみよう
光と影の交差する ゼブラ模様の世界
なんだか いつになく 落ち込んでて
昨日より少し あとひとつ何か足りない
悲しみと喜びで 混ざりあって目眩がする
東京の夜は あっという間に過ぎてく
悲しむ暇もない 笑う暇もなさそうだから
雨に濡れた昨日の僕の涙を
忘れたように 語るのは今日限りにしよう
時計が回る 夜が明けて まばゆい光で
目が眩んだら 上手に 狂ってゆこう
この街の色と 混ざって 跡形もなし
東京の夜はカクテルに沈んで
グラスを傾けて 余韻に酔いしれて
七色の夢の途中で目覚めて
気づいたら 月は頭の上まで 昇ってる。
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カクテルこぼしたような
薄紫色の空が 電車の窓から覗いてる
移り変わる景色はまるで映画を観ているみたいだ
スカイツリーの影に隠れてすっかり
存在を忘れられた東京タワーも夜になるときれいなもんだなあ
いくつもの言葉を 僕は手がかりにして
この悲しみのスパイラルから 抜け出す算段をしている
思い出したように 走り出す野良猫は
この街を 僕なんかより知り尽くしている
誰かの涙を そっと何も言わずに眺めては
また違う誰かの夜を覗きにゆくのさ
羽があったなら飛び回りたいよ
見過ごすにはあまりにも素敵な出来事がこの街を 賑やかにしている
しかめっ面 仏頂面 アホ面 表情豊かな君の顔
まだ知らないこの街の噂が僕を待っている気がする
当たり障りのない会話を続けながら
誰かが何か失敗をやらかさないかなと
今か今かとその機会を伺う
泣きながら 笑いながら 怒りながら 照れながら
過ぎてく夜を 遠く見送っている
夜のてっぺんでこの街を見下ろして
誰かの涙をさらってく泥棒になりたい
騒ぎ立てるほどニュースは何もないや
残された嘘と言えないままの愛してる
夢から覚めたら 夜が明けたなら 君にこの気持ちを 間違いなく届けたいよ
そんなことを企んでいるんだ
どこかで僕の帰りを首を長くして待っている
僕が君に 届けたいのは 貸し借りできない心です
どうか受け取ってくれないか?
思い出したように 走り出す野良猫は
この街を 僕なんかより知り尽くしている
誰かの涙を そっと何も言わずに眺めては
また違う誰かの夜を覗きにゆくのさ
羽があったなら飛び回りたいよ
見過ごすにはあまりにも素敵な出来事がこの街を 賑やかにしている
この夜を きらめかせている。
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春を待っている 道に刻んでゆく足跡
去年と同じことを言っているねと
君は こっそり 笑いながら言うのです
積み重ねてく 思い出は少しずつ
二人を あの頃より間違いなく
大人にしていくから
いつまでも同じ気持ちでいられる
そんなこと 夢みたいだけど
あなたを 思う気持ちを枯らせやしない
桜舞うこの道を 手をつなぎ歩く
歩幅なんて気にせずに
きっとそれくらいが僕らには
ちょうどいいんだろう
そしてたまに寄り添うくらいが
ちょうどいいんだろう。