詩人:どるとる | [投票][編集] |
駆け出したその瞬間から風になって
明日に向かって銃口をかまえる
夜明けは カーテンを瑠璃色に染めて
大きなあくびしながら君は目を覚ました
まだ見ない新しい物語が始まるといいな
君は扉のノブにもう手をかけている
僕の大好きな歌は 歌っている
ロックンロールはなり止まないって
放たれたらそのまま星になる勢いだ
リメンバー リメンバー
帰らない人の面影が雨上がりの
水溜まりに 映ってあの日を回想するんだ
4段式のリボルバーそのままの 勇気で引き金を引くんだ
撃ち抜くのは自分の弱さだ
込めるのは 弾ではなく 安いプライドか
否、違うよ
信念にも似た 覚悟だ。
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ページをめくるように夜は明けていく
窓の外を過ぎる景色 に見惚れながら
君のことをこっそり思ったりするよ
駅のベンチの下に咲いた名前も知らない
花に重ねた君の面影にそっと笑って
可笑しいなあ もう忘れたはずなのに
僕の中にはまだ君が溢れている
よみがえる回想シーンが何度でも
あの日の涙を 繰り返し映すから
僕は何度でも 悲しくなってしまう
僕はいくらでも 切なくなってしまう
また同じことの繰り返しだ
巻き戻すように振り出しからのスタート
リセットボタンがないか探すよ
でもそんなものあるわけもないよね
何とかしてなくしたものを取り返したい
目をつむる暗闇に灯る明かりは
いつも優しく足元を照らすのに
目を開くと まるで嘘のように消えてしまう
もう一度、君に会いたいよ
たどっていく足跡を途中で見失う
一番大切なものは ひとつしかないんだよ
僕は何度でも 君に会いたくなる
僕はそのたびに 君に会えないことを知る
君がいなくなったって世界は続いてく
果てしなく時は淀みなく流れていく
何を見ているのかな あるいは何も見てないのかな
僕は 相変わらずちっとも前に進めないや
戻らないのは知っているけれど
君に会いたい気持ちは 消えない
だから何度でもあの日のように 君を呼ぶよ
よみがえる回想シーンが何度でも
あの日の涙を 繰り返し映すから
僕は何度でも 悲しくなってしまう
僕は何度でも 切なくなってしまう
また同じことの繰り返しだ
巻き戻すように振り出しからのスタート。
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快速電車の窓から望む流れる景色を
追いかけるように見つめてる僕の眼差し
悲しいことなんかは慣れれば平気だよ
笑いたきゃ笑えばいい 好きにすればいい
何もかもが どうでもよくなったみたいに
空は心なしか いつもよりきれいに見えた
知ってるかい?死を覚悟した人の目には
こんな汚れた世界がきれいに見えるんだよ。
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駅前の 色褪せた木のベンチ
今日撤去されるらしい
危険だから新しいのと取り替えられると聞いたけど
あのベンチにはそれなりに思い出があるのです
君と待ち合わせるのに目印代わりに使っていたっけ
わかりづらい場所にあったけどそれなりに重宝したんだよ
あのベンチには 誰も知らない
僕らだけの思い出が 座っているのに誰も 気づかない
はじめて口づけを交わしたことも
あのベンチは 見ていたのかなあ
少し恥ずかしい思い出だ
なぜだかベンチがトラックで運ばれていくとき
僕の目にはあのベンチが泣いているように見えた もらい泣きなんかじゃないよ
強がった僕の頬に涙がこぼれ落ちた
二人は 付き合って間もない頃は
手をつなぐことも恥ずかしかったね
ただでさえ狭いベンチの隅っこに
間に無意味に 隙間をあけて
座っていたのを覚えてるよ
少しずつベンチの隙間を 埋めていったのは
時間と人は言うだろう でも多分僕らの心が 近づいたから
距離もそれと同じように縮んでいった証だと思うんだ
あのベンチには 僕らも知らない誰かの思い出が
数えきれないほど 刻まれてるのかな
その傷の一つ一つにも ちゃんと 意味があるならいいな
ただの傷だって シミだって 大切な宝物
暮れかけた街の空遠ざかる トラックの荷台に乗せられた
ベンチにお疲れ様と手を振る僕に
座ってくれてありがとうって ベンチが言ってくれてるような気がしたら また涙が 流れたんだよ
人にはただのベンチだ
景色のひとつに過ぎないね
もしかしたら 目にも止まらないかもしれない
でも僕らには間違いなく 大切な宝物
なぜだかベンチがトラックで運ばれていくとき
僕の目にはあのベンチが泣いているように見えた もらい泣きなんかじゃないよ
強がった僕の頬に涙がこぼれ落ちた
そのときの涙さえ 何年後かには思い出になるのかなあ。
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流れる景色が 電車の窓に映る
まるで本を読むように移ろう
時計なんて 持って行ってやらないよ
時間になんて 縛られるつもりはないんだ
群れからはぐれた鳥のように宛もなく
知らない駅までの切符を買って
どこか遠い場所まで逃避行だ
昔のJRのキャッチフレーズを思い出す
「そうだ 〇〇に行こう」
確かそんなんだったよなあ
心を友達にして旅に出よう
時間からはみ出したっていい
レールから 外れたっていい
世界の果てへでも行こうかなあ
どこか遠くまで 風にさそわれて
君が送ってきた絵はがきにある景色
今度休みがとれたらそこに行こう
山々を抜けて トンネルをくぐれば
雲のレール空と海の境が曖昧なライン
旅立ちの 一歩目は不安になるだろう
それでも同じだけ期待もひとしお
これから どんな明日が待っているだろう
流れ星よりも 早く飛び乗った 電車
夢が現実になったような気がするよ
少しだけ 久しぶりに浮わついた気分
心と手をつないで 旅に出よう
仕事なんか 後回しでいい
今しか出来ないことをするんだ
夜を一足で飛び越えて 着地も決まった
このまま二人 幻になろう
地図にさえ 記されてない 場所に今から行くよ
地図は 二人で 作ってゆくんだよ
少しだけ 遠回りな作業だ
準備はいいかい?引き返せないよ
心を友達にして旅に出よう
時間からはみ出したっていい
レールから 外れたっていい
世界の果てへでも行こうかなあ
どこか遠くまで 風にさそわれて
空を旅するあの雲にあこがれて。
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レールに刻まれていく足跡
追いかけていくような旅だ
どこかからが始まりで
どこまでが終わりなのか
それさえも曖昧だ 不明瞭 あやふやなライン
蹴って 地面を蹴って
先へ先へ 行く思い
魂削って 描く
未来なら 上出来だ
器が 光を受け止めて
三日月を浮かべたような夜だ。
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海と空を隔てる 曖昧なライン
あやふやな線だから指でなぞれない
世界の端から端までつなげているのか
一本の線で 空と海を分けているのかな
幼い日からの 小さな 疑問は とてもまっすぐな直球ストレートのボールのようだ
迷いのない 弾道のような軌道を 描いて
突き刺さるように 思いはまちがいなく届いてゆく
よしんば目をつむったって 反れない軌道
計算したように ストライクゾーンめがけて走る白い道筋
僕の好きな野球選手が投げるボールに
迷いは見られなかったどんな日も
たとえ投げたボールがいうことを利かなくても 選手はそれを恥じない
応援席で見ているよ
期待に応えてくれなくていい ただ満足する一球を
観客が息を飲む中、ボールを投げた選手はマウンドを走り抜ける さあここからが勝負
歓声が上がる 観客の呼吸が ひとつになる
突き抜けろ そのまま野球場を走る風になってくれ
テレビで観た ロケットが カウントダウンして
火を吹いて 発車するその瞬間の 感動とロマン
僕らの 思いはひとつに束ねられて
彼が投げたボールに集約された
迷いのない 弾道のような軌道を 描いて
突き刺さるように 思いは届いてゆく
よしんば目をつむったって 反れない軌道
計算したように ストライクゾーンめがけて走る白い道筋
スターマインに 見えたよ。
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夏の陽射しが 屋根に降り注いで
蝉が朝から晩まで鳴いている
庭の池 跳ねた鯉 その瞬間の
美しさを写した ポラロイド
思い出が 畦道を駆け抜けて
風になってくイメージ 抱いた
深呼吸のあとぐっとペダルを 前に漕ぎ出す
その力で 走り出す自転車
回る前輪を 追いかける 後輪
チェーンは 好調に回転をする
蚊取り線香 悩ましく 煙をあげる
水筒に入れた麦茶の氷が溶ける
入道雲を広げた空がぐっと近くなる
ああ夏だ くどくどした説明はいらない。
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ペダルを踏む足にぐっと力を込めて
上り坂を 迎えたらそのままかけ上がる
青空に託した思いは夏の暑さを越えてく
汗と一緒に流れるといいなあ
笑って泣いて それだけで 過ぎていく
他愛もない日々を 暮らしている
手と手をつないで作った輪の中においで
君の見てる世界を変えてみせるよ
そのまま鬼さん手の鳴るほうへ
闇が晴れたらいつものように笑うから
目を開いてごらん そこに見える世界が
角度を変えれば違う世界だ
蜜柑の皮を上手に剥けない僕は
いつも君に 剥いてもらったっけなあ
理由なんかきっと要らないんだろう
求めてもない ただ君に笑ってほしくて
右目と左目で見え方が違うように
昨日と今日とじゃまるで違う世界だ
やっとのことでつかまえた君の背中
もう離さないといつものように笑ってた
夕暮れの道に 2つの影法師が揺れる
どんなに走っても明日には追いつかない
だからひたすら僕らは待ちぼうけだ
手と手をつないで作った輪の中においで
君の見てる世界を変えてみせるよ
そのまま鬼さん手の鳴るほうへ
闇が晴れたらいつものように笑うから
笑うから。
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十年後友達で いれたならいいなあ
百年経っても友達のままでいたいよ
その頃には もう僕はいないかもしれないけど
君と僕は空と海のように体は別々だけど 同じ世界に生まれただけ
こうして手をつなげばほら
いつだって ひとつになれている気がする
ずっと一緒にいるだけでそれ以上何もできない
僕が伝えたいことは 一体なんだろう
鈴を鳴らしたように君が笑えば 僕も同じように笑う
それだけで面白くていつの間にか 日は暮れていく
ひとつの買い物袋を 二人で分けあうように持って 帰る幸せ
未来から 来たのよって 君は冗談を言う
僕を幸せにするためになんて言う
よく出来たシナリオだねって 僕が言ったら
君は 真面目な顔をして
「君が幸せになれなきゃ僕も幸せになれないんだよ」って 歌った
下手くそな声だったけどほら
僕の心の真ん中に 届いたよ
特別なことは何もできなくても一緒にいる時間が宝物
君と重ねてく思い出がまたひとつ増えた
言葉で言っちゃえば簡単だね でも言葉では 言い切れないからやっぱり難しいね
今日も君の 後ろ姿ばかり見ているよ
君の背中は僕より低いのに 僕より何倍も大きく見えるんだ
写真を アルバムにおさめるように
ひとつまたひとつ かけがえのない時間が
忘れられない 思い出を刻んでゆく
いつか、言えるかな
今は胸にしまったままの ありがとうや愛してるを
僕の大好きな フレンド
ずっと一緒にいるだけでそれ以上何もできない
僕が伝えたいことは 一体なんだろう
鈴を鳴らしたように君が笑えば 僕も同じように笑う
それだけで面白くていつの間にか 日は暮れていく
ひとつの買い物袋を 二人で分けあうように持って 帰る幸せ。