詩人:どるとる | [投票][編集] |
お母さんと子供が手をつないで帰る
幸せのイメージはいつでも変わらない
夕暮れの街 あの夕日が沈むまでに
お家に帰ろう 今夜はハンバーグだよ
どこにあるだろう この世界で僕が
まっすぐに帰りたいと思う場所は
どんなに悲しい日でも会いたいと思う
そんな人が僕を待っていてくれる幸せ
ただいまを言うときありがとうも言おう
ついでに愛してるなんて言ってみよう
あなたの笑顔を思いながら
歩道橋を渡って つないだ手のぬくもりを
この手のひらに思い出しながら
思うのは思い出せる記憶がある幸せ
雨の日でも 晴れた日でも君が笑えば
心は 晴れるよだからまた笑ってよ
幸せとは きっと手を伸ばせば届く場所にある
だけどあまりに近くにあるために 気づかないんだなあ
どこにあるだろう この世界で僕が
まっすぐに帰りたいと思う場所は
どんなに悲しい日でも会いたいと思う
そんな人が僕を待っていてくれる幸せ
今日も日が暮れるよ
一番会いたい人はもういない
空に描く 君の笑顔
ただいまは僕にとって 少しだけ 悲しい言葉だ。
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あの日、確かに僕は君を好きになって
ほっぺたを赤くしたりなんかしていた
火照った 体が焼けるように熱くて
恋をしているんだと気づいたんだ
放課後のチャイムが鳴るまえに伝えなくちゃ
いつまでもこうしてても埒が明かないんだ
夕暮れの下駄箱つまらない恥ずかしさについに渡せず後ろ手に隠した 淡い想いを綴ったラブレター
「君が好きだ」その一文字に込めた あなたへの思い
伝えたいけど 伝えるのがこわいんだ
傷痕をさらすようでとても恥ずかしい
いつも君の背中ばかり見ていたから
肝心な時どんな顔だったか思い出せない
どんなに 嘘をついたって 意味はないんだ
カッコ悪くても ありのままの僕を 伝えるよ
伝えるはずだった好きですの言葉は
「なんでもない」なんて便利な言葉で いつもごまかされてしまう
「君が好きだ」今の僕には果てしなく遠い言葉
ただ単純に叶わぬ恋でもこの気持ちを
知ってほしいだけなのに それだけなのに
どうしても それ以上の何かを求めてしまう心が 言葉にするのをためらわせてる
踏み出さなければ続きなどあり得ない
止まったままの時計
夕暮れの下駄箱つまらない恥ずかしさについに渡せず後ろ手に隠した 淡い想いを綴ったラブレター
「君が好きだ」その一文字に込めた あなたへの思い
はじめて人を好きになった 大人になるための小さな痛み。
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その目に映る世界が 写真のように
たったひとつの何かを 被写体にしてるなら
僕はさぞかし邪魔だろう
だから、ただの景色になるよ
口笛 吹きながら 終わりを待つ
空はただ 雲を浮かべて 徒然なるままに
筆を走らせ 日々を綴るだけ
猫が 鳴いたよ 帰り道の黄昏 おいてけぼりの影
君の名前を呼んで ちょっとだけ困らせたい気持ちになる
この世界が 幻になるまえに
つかまえてごらんなさい幸せを
いろはにほへとと 笑った日々が
いつの間にか思い出になるから
いつの間にか 宝物になるから。
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終電を逃した僕はため息をひとつ
燻らせて 夜のホームに立ち尽くす
冷えてしまった右手をもて余しながら
見上げた空に 星が流れてったのを見た
今の僕を 包み込むように抱きしめてる
悲しみだったり切なさだったり
ちょっとしたもどかしさだったり
一つ一つ 相手にしてたらきりがないよ
だから、片っ端から抱きしめてしまおう
涙も明日には笑顔に変わる 気がする
ホームに着いた電車はどこに行くのか
名前も知らない駅の中で唯一知っている
僕の住む街にある小さな駅
夕暮れの街を 包み込む 夕げの匂い
歩道橋の 階段 一段飛ばしでかけ上がる
あなたに聞きたいことがたくさんある
聞いてほしいこともたくさんある
今すぐ帰るよ首を長くして待ってて
ダンスをするように軽やかな足取りで
角を曲がれば 見えてくるマイホーム。
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悲しみを受け流せず 受け止めた心が
涙を流しているのをただ見つめている
傘がない 人の心に安らぎの花を咲かせたい
餓えてしまうそのまえに お腹を満たしたい
そんな願いは モルダウの川に沈んでしまう
目を閉じて 暗闇を歩くような
危うい僕らは 命に宝石を見つけられず
また誰かを 傷つけてしまう
血に濡れた ナイフが悲しく光る。
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幼いとき僕は大きな犬を飼っていて
庭の隅で 誰かの帰りを待ってる
イメージは 曖昧だからすぐにぼやけてく
夕暮れの道に見覚えのある花が咲いてた
つないだ手のぬくもりがくれた無言の愛を
僕の心が優しく受け止めた 雨の火曜日
壁にはたくさんの写真を飾ろう
ラベンダーの香り 星の王子様の絵本
夜の空に浮かんだ 金貨みたいな星を
つまんで ポケットに詰め込んでしまおう
盗まれていく誰にもあげたくない気持ち
なぜだろう君にならすべてあげてもいい
つないだ手のぬくもりがくれた無言の愛を
僕の心が優しく受け止めた 雨の火曜日
壁にはたくさんの写真を飾ろう
ラベンダーの香り 星の王子様の絵本。
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東京と地方で離ればなれの親と子を
つなぐのは 月に数回の手紙のやりとり
携帯もパソコンもなかった時代の話
電話するのもいいけど言葉に出来ないこともあるから
そんなときには 手紙が役に立つ
僕からあなたへと手紙を書いているよ
相変わらずの調子で仕事も忙しいです
「お体に十分気をつけて下さい」
普段は言えない感謝の言葉が
明日を頑張る 確かな力になっていくよ
ありがとうって言葉が言えないときには
言葉にするよりも文字にして伝えるよ
十円握りしめて 電話ボックスで
話をするようなこともなくなったね
遠く離れても離れた気がしないのは
それもまたちょっと悲しい気がする
会いたいと思うときに限って忙しい
今月も手紙だけのやりとりになりそうだ
どんなことを書こうかなあ
伝えたいことばかりが筆を遅らせる
少し弱気になって素直になってもいいかな
僕からあなたへと手紙を書いているよ
相変わらずの調子で仕事も忙しいです
「お体に十分気をつけて下さい」
普段は言えない感謝の言葉が
明日を頑張る 確かな力になっていくよ。
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空き地の隅っこに 落ちている思い出が
タンポポの綿毛が風に舞うように
宛もない旅に出てゆく 背中を見た
夕暮れの 街に豆腐売りのラッパが鳴る
懐かしい 写真の風景を訪ねて歩く
知らない街の知らない空に 抱かれて
大人になれない僕達はいつまでも
探してる なくした思い出の場所を
「なくしてしまったものは もう帰らないのだろうか」
色褪せてしまった ズボンの青が
継ぎ接ぎだらけでカッコ悪いや
本の中に しまわれた物語が続くのは
読む人がいるからだとあなたは笑う
いつか見た夕暮れの赤にまた
出会える日は来るだろうか
あの日の空と今見てる空が同じならきっと
ネジを巻いて 動き出す 時計の針が追う明日を 僕も 追いかける
風の向こうを 知りたくて旅に出る
大人になれない僕達はいつまでも
探してる なくした思い出の場所を
「なくしてしまったものは もう帰らないのだろうか」
詩人:どるとる | [投票][編集] |
クリスマスの街に 白い雪が降ってる
アスファルトを白く染めてゆく
吐き出すため息も白く煙ってる
君に会いたい気持ちがふくらんでゆく
電話の声だけじゃ満たされないよ
レンガの街を 歩く君と二人
同じ歩幅で 互いを気にしながら
近づいたり離れたりする その微妙な
距離感が今の僕らには似合ってる
君に贈ろう 愛してるの言葉
枕元に吊り下げた靴下じゃ小さすぎて
破けてしまうかもね だから 手渡すよ
受け取ってくれるかな 僕の思いを。
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夜明けの街に 落ちた光が 開いた目に突き刺さる
今、船出の時
空回りしている自信 目の前にある数ある論理
正しさは なんだ
間違いとはなんだ
せめぎあい たぎりあい
ここまでやって来た小さなプライドが
花になって 風になって そのすべてが僕を 形作る礎になってく
旅立ちは 晴れた日の朝がいい
こんなふうに 青い空に抱かれて
まだ白紙のページに刻まれていく足跡
いつか 何でもない今日が思い出になるように
僕らは 今を笑って生きているんだ
時々は 雨に濡れるのもまたいい
さあ今日も夜が明けてゆく
新しい物語の始まりだ
未来まで引かれたスタートラインに立つんだよ
「夢」という名の帆をかかげて
手にした 地図には載ってない 場所だから
時には諦めの言葉にすがりたくなる
自分とは なんだ
何者なんだろうか
負けて 勝って 引き分ける
その 闘いの中で 手にしたものはきっと かけがえのないものなんだろう
夜明けの街に 落ちた光が 開いた目に突き刺さる
今、船出の時 あらゆる波を越えて 目指す場所へ
流した涙が いつか笑顔になるその日まで
終わらない冒険さあこんなところで立ち止まってる暇はない
さあ 今日も 物語を始めるよ
保証された 旅なんかはしたくない
いつ何があるかわからない旅だから おもしろい
自分がどんな宝より 価値ある財産
重ねていく それぞれのストーリー
数えきれない秘めたるヒストリー
いくつもの 出会いと別れ
また 繰り返される日々の向こうに
放て 渾身の一手
僕らは 今を笑って生きているんだ
時々は 雨に濡れるのもまたいい
さあ今日も夜が明けてゆく
新しい物語の始まりだ
未来まで引かれたスタートラインに立つんだよ
「夢」という名の帆をかかげて。