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全ての始まりが
全ての終わりだとしたら
この世界のシナリオが出来たとき
同時にこの世界の結末も出来ている
全てが始まったように
全てが終わることも
定められた運命なら
僕たちが生きることも死ぬために用意された時間なのかな
そんなの 嘘だ
終わりがあるから
生きるんじゃない
僕らは終わりがある中で生きていられる時間の中で幸せを探すため生きてる
そう考えたほうが素晴らしいだろう
どうせ終わるなら
楽しく生きよう
生きてるんだ
生きていられるんだ
せっかくのこの時間を輝かせよう
エンド・オブ・ザ・ワールド 世界が終わるまで世界が回るなら僕も回る
命もくるくると。
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自分の存在を否定するのは本当は誰かに認めてほしいから。
認められていないことがその人を孤独にし、また存在を否定させている。
非のないふりしている周りが助け舟を出さないと沈んでしまう舟だってあることを忘れないでね
見て見ないふりはいちばんの罪なんだよ。
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まばたきしているまに景色が移り変わる
移ろう季節のように
まばたき数回で鏡の中の僕も目の前のきみも大人になる
それはまるで何かのドラマのように劇的に
素晴らしい 未来なんて見たくなきゃ見なくていいさ
まばたき数回しただけで期待が絶望に変わるなら
心の中で逆さまにしよう
流れ落ちる砂時計の時間の砂粒のひとつひとつを今 逆さにしてまた新しい今日を始めるのだ
わけもなく涙がまばたきひとつで笑顔に変わる それもまた真実
だけれどまたまばたきしたら 泣き顔になる
そんな不思議抱きしめ 振り返れば短く思えば長く 時間はいつでもまばたきするように通り過ぎればとてもはかないもの
時の流れの切なさ
それをいちばんに影響を受けている僕らは少しずつ花開いてやがて萎れる
その過程を人生という時間の中で実証する
まばたき数回で
僕は悲しくて
まばたき数回でまた
僕はうれしくて
言葉にもならなくて
ただ涙や笑顔が言葉にならない部分を助けるのさ
今はまだ死なない
その事実だけで
僕は悲しいし
そしてうれしい
そんな僕は僕自身でも不思議というしかないくらい不思議だ。
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いつも仲良しの僕らだってたまにはケンカくらいするんだよ
背中合わせたように
互いの生活が見えなくなるだけでなんだか孤独な気持ちさ
言葉にすればなんだそんなことかという理由でいつもなぜかケンカしちゃう
『ごめん』のひとつも言えないまま
今日も何も話せずに夜が来て
こんな気持ち 謝ればすんでしまうようなものなのにお互いに意地ばかり張って
そっちが謝るまで許さないぞって雰囲気かもし出している
もしかたら愛してるより難しいかもしれない
ごめんって言葉さえ言えたなら 言えたなら 世界はその瞬間から輝くのに
まだふたりとも地球の反対側で 俯いている
本当は
本当は
言いたいのに
何をやってるのかって思ってるのに
きみも僕も意地っ張りだから たやすく謝れない
ごめんの一言が
まるで 出てこない。
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たいしてうまくもないのに誇らしそうに吹いてみせる口笛のような僕の日々
見栄っ張りな心丸出しの毎日さ
弾けもしないのに買ったギターをポロンと鳴らした時のあのどうしようもない無意味さが今の僕のダメなところまで奏でた
全てがなんだか ばかばかしい夢みたいで
早いとここんな夢終わりにしたくて
それでも日々は僕を逃さずに 毎日毎日僕をこたえのない問いをきりもなく投げかけてきて悩ませる
たかが六畳とちょっとの部屋に明かりがともって夜が来たなと思ってもほらただ眠るしかないだけのこの切なさに心が燃えてしまう
明日の予報は
風当たりが強いでしょう
そんなのいつものことでしょう
ここはでらために西高東低の気圧配置
どこからか拾った言葉で埋め合わせるさ
だからなのかな
ダメになってゆくのは
涙が今 流れてしまうから
どうか 傘をください
もう 我慢できない
溢れ出す悲しみがそこらじゅうを水浸しにした
目の前のきみの姿さえうまく見えない
なんだかなあ…
間違い探しはまだ終わらないかい?
世間的には僕には間違いありすぎて探しきれないよ
そう 言ってほしいのかい?
なわけないでしょう?
間違いなんか これっぽっちもないよ
獣の血走った目で
荒ぶる輩を前に
牙をむき出しにして
抗う今日の僕は
思いのほか強いのだ
さあ 誰彼かまわず
かかってきなさい
全て 片っ端から
叩きのめしてやるさ
とはいえひとりぼっち
強い強い独り言
僕は声だけでもと張り上げてみた
世の中に逆らう力はまだないけど
いつか…
願いだけ手紙にして風船に結びつけて空にはなった夕暮れ
カラスですらまっすぐ家に帰るというのに
僕はまだ 帰り道の途中
長い長い道草さ
僕にだって僕にだって迷いや悩みのひとつやふたつはある
いやそれ以上
世の中に言ってやりたいぜ。
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もし子供のころの僕に
大人になった僕から何か助言とかができるなら何を言うのかな
べつに間違いなんて何もないとは思うけど
どう転んだって僕は僕だから僕にしかならない
だから僕のまま大人になりなさいと言うだけだ
幼い僕がおもちゃの万華鏡からのぞいたきらめく世界
少しずつ現実に汚されていった理想
理想と現実の狭間で少しずつわかりはじめてきた僕
夜明けは案外遠いぞ
指をちゅぱり舐めて
風がどこから吹いてるか 確かめて そう確かめて
地図は破り捨てて
無謀なくらい 宛もないいちからの旅を始めるよ
夢なんて変えることができる
なかったことにするのだって頭の中で消したことにすればそれでいい
幼いころは手のひらを太陽に透かした
今はタバコをふかしてる
なんだか 悲しくなるけれど
僕よ これが現実だ
受け止めようが受け止められまいがこれが現実だ しかと見よ
目を逸らすな
『現実の前に倒れた理想の未来』
そういうにふさわしい将来を今 かいま見てる ほら おそれていたことがついに起こった
それでもなぜか流れない涙
不思議にあたたかい胸
その矛盾が唯一の光。
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いつか『僕が僕に生まれたその理由』を見つけたい
人はくだらないと平気で笑い飛ばすけれど
僕には大事な大事なことなのさ
時々自分自身のことなのに自分が自分でわからなくなる
光と影のあいだを
その境目を
さまよいながら
柱時計の振り子のように
死のうか 死にまいかずっと考えてる
谷底 見つめてる
日々さ
心配なんか要らないよ
励ましなんか求めてないよ
慰めなど邪魔なだけ
消えてくれ
そういうの嫌いなんだよ
頭の中で全てが全て卑しいきれいごとに無理やりすり替えて
わかってほしいのは
嘘じゃないけれど
わかってほしい
そう思うたび自分の孤独さがその思いを必要としなくなる
さあとっとと始めようか
新しいくだらない1日を
早く 死に顔を お披露目したいぜ
世界にさらしたい
そんな 縁起でもないこと言いつつも
死にたくないから今 生きてるんだと言われたら 何も言えなくなるな
未だ光にも影にも落ち着けず まだ その境目をさまよい歩く
狡い 僕なのさ
人知れず流れる涙が胸の中の傷をひらいて じわりと 滲ませてゆく 現実
僕にはもう何の言葉も逃げ道も残されていやしなかった
だから 中途半端に光と影のそのあいだをうろちょろしている。
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落とし穴にはまっただけ
それだけで世界が終わったような絶望にも似たせつなさがこの僕を今包んでゆく
多分僕の切なさや
言わんとしていることを他人に言ったって
他人はわからないだろう
生まれながらに孤独が性に合ってしまう僕の気持ちとはまるで別の世界にいる人だから
闇に沈んだ夜の街
何がきれいだというんだよ教えてくれ
何もきれいなんかじゃないさ
僕は今目の前の悲しみで何も見えないからそう見えるのかな
この叫びだしそうな思い
心臓が飛び出しそうな気持ち
誰かに伝えても
それはただの時間の無駄
そんなもどかしささえ笑う世間ってやつを僕は生涯憎む、そんな世間を愛想で乗り切ろうとしている奴らも僕は憎んでいる
残された力で自分を愛す
そしてたまには笑う
そんな日々もけっして悪くはない
日々、増してゆく
何かへのいら立ち
そして自分への愛情
傷ついたからだに
傷つきやすい心に
もともと合わない
世界なのさ
辻褄合わせなど
もうしたくない
用意された線路をただ歩くだけでたまに笑えればいい
夢など見ないさ
理想など捨てたさ
残っているもの
大事にしたいもの
それは たったひとつの命綱
離したら 暗闇へ真っ逆さまさ
憎悪と愛情の傘下で今日もつかみ所のない暴れ馬のように僕は誰かの厄介者
そしてそんな君は僕の厄介者
お互いがお互いに嫌い
お互いがお互いを憎んでいる
それでも うまくやっていられるのは腐っても生きているから
自分を 愛せるから
強く 見えるだけだ
世間はそれを笑い話にする だから嫌いだ。
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パズルのように組み上がる僕のありふれた生活
だけれどどこかが窮屈で噛み合わない歯車のように 潤滑油 注いでみても動きゃしない
返事やら敬語やら嫌なこと 言うときには出ない声もパスって後回しにしたりやめたりするときに出す声だけは高らかに響く
ああ、世界は広いな
だけれどその分だけ切なさはところ狭しと
涙で滲んだ 僕の心の中の日記帳
思わず イメージしてしまった 不安がそのまま文字になる
なぜ、僕は生きてるのだろう?
その場の景色や空気に合わせて からだの色を変えるカメレオンみたいに 僕も周りの状況や空気を読んでしまって やりたくもないのに 愛想など振りまいてしまう
それは半ば 誘発的に引き起こされた結果のようでもある
しきりに 目を泳がす
後ろめたいことだらけさ
誰かにたずねられる前に白状しておこう
僕はカメレオン まるでカメレオン
カレンダーみたいに
日々、色を変えて
その場しのぎの愛想とお世辞で 乗り切ろうとする だめな現代人
そのうち暴発するかな
いつも思うことは
早く家に帰りたい
切ないくらいそれだけだ 願いは叶うけれど
今日もただそれだけを考えて 涙 押し殺す
目をくるくる動かしては周りの空気をハエのようにその長い舌のかわりに見えないアンテナで 素早く察知して 愛想の準備をする お世辞を振りまく
さながら 僕はカメレオン 緑色した立派なからだの色をわざわざ汚してまでほかの色に染まろうとする
いや染まるしかない
悲しいカメレオンさ
その 泳ぎっぱなしの目にも涙が光る
それは 誰にも見せないから見えないだけだ
ほら物陰で今日も悲しみがその姿を露わにする
遠くには沈む夕陽
なんとも 儚げな景色
涙は 余計な力が加わり さらに激しく降った
かれきった声をともなって。
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なんてことのない夜だ
毎日似通った なんでもない夜だ
窓の外にはきれいな夜空が広がり
星や月がそれぞれに輝いている
今日も1日 ごくろうさまと自分で自分に言うのだ
誰にもできないくらいのめいっぱいの愛情でもって
ちょっと 眠れないな
どうしたのかな 僕は
今日も やっぱり泣いちゃうかな
理由は秘密だけれど
まるで 生きた心地がしなかった 浮ついた1日の中 唯一の救いは君に会えたこと
そして夢の中へ
心 救われて
また始まる
続いてゆくニューデイズ
生まれ変わった気持ちでも昨日の悲しみや傷だらけの記憶はいつまでも古いまま僕を夜のさらに奥にある真夜中にさそう
せつなさはじける
そして僕は
遠吠え 高らかに
嘆き あえぐ
幸せは はるかずっと空の向こう
喜びは 彼方に
呼吸をやめれば
たちまち静寂に包まれるよな夜
僕を切なくさせたまま 置き去りのこの仕打ち
僕は夜の片隅で迷子の気分
きれかかった蛍光灯だけが僕の傍にいてくれる
それはまるで命の残量あらわすみたいに
もう 弱々しくてさ
泣きたくなる
泣きたくなるのはこっちだよと世の中に言われても
この夜を飛び越えるのは難を要すること 世の中は知らないだろう だからこそたどり着いた 新しい朝に工事の音で目覚めさせる
なんてね ご愛嬌。