詩人:どるとる | [投票][編集] |
部屋の片隅で燃えてる小さな命が
スペースシャトルで宇宙に飛び立つ
夢の中を 遊泳するイメージが
服を着て 闇を闊歩する
踏み出す一歩で 世界の果てまで行く
ほらね不思議 世界中の悲しみや喜びが
夜を 彩って 涙さえキラキラ光ってる。
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田畑に 降り注ぐ
太陽のお恵みで
作物は 芽を出して
果実を ふとらせる
鳥の羽ばたき
伸びたり縮んだりする影
花の言葉は いつか
屋根の上に降る雨
風を運ぶ船になって時計のない海に浮かぶ
さよなら 夜を抱いた
腕の中で眠る 安らかな寝顔を飽きるまで眺めて。
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忘れられた街のどこかでまた夜が明ける
誰かが開いたドアの向こうに朝が輝く
迷ったり悩んだりしている間にひと悶着
開いたり閉じたりするまぶたを
今だけはしっかり開いているんだ
不意を突くように落ちる星
踊る影法師 光と影のいたずら
真っ赤に燃えてすぐに黒焦げになる
いつか旅立った光景を遅れて見てる
ほら今新しい一歩を踏み出したあの星は
本当はもう 光ることはないのに
地図にない道を行こう 目を閉じて探すよ
どこにあるかもわからない宝物を
答え合わせとか辻褄合わせとかいらない
そもそも答えなんてあるのかすら怪しい
ならば邪魔な思い込みは捨てて 行こう
弓矢を放つ人の形 夜明けの空から
放たれるサテライト 闇を切り裂いて
隠れてた太陽を引きずり出すよ
恥ずかしがってないで出ておいで
君がいなくちゃ僕は笑うことさえできない
僕にも余りある光をください
雨のち晴れを 飛び越えて
また晴れになる
繰り返す 生き死にの中で
回り続ける ループ
不意を突くように落ちる星
踊る影法師 光と影のいたずら
真っ赤に燃えてすぐに黒焦げになる
いつか旅立った光景を遅れて見てる
ほら今新しい一歩を踏み出したあの星は
本当はもう 光ることはないのに。
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今はいないあなたを思うと
胸の ここらへんが痛むんだ
会いたい気持ちを抱えても
二度と会えないことに何度も気づく
笑ってた顔も 泣いた顔も
昨日のように 思い出せるのに…
なぜあなたじゃなければ いけなかった
そんな気持ちのせいで 空がにじんでく
まだ言えないさよなら ポケットに入れた
数えきれない約束も
同じだけある嘘も
今では すべてが私の宝物になった
またひとつ季節は変わるのに
隣にいるはずのあなたはいない
花が咲いて散るだけの季節です
これじゃ目をつむっているのと同じだ
今も 変わらずあなたを呼べるのに
何度呼んでみても返らない 声を
探しながら さまよう手に嘘をつかせてる
君は あの日、最後まで一緒にいれなくてごめんね
そう言う私に 笑って 愛してくれてありがとうって 言ったね
愛してるのは 私も同じのに
あなたの愛には とても届かなかった
なぜあなたじゃなければ いけなかった
そんな気持ちのせいで 空がにじんでく
まだ言えないさよなら ポケットに入れた
今も 変わらずあなたを呼べるのに
何度呼んでみても返らない 声を
探しながら さまよう手に嘘をつかせてる。
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まだ寒い夜 君を呼ぶ声が少しふるえてる
届くか届かないかの距離から送る眼差し
近づいては離れてく歩幅
揃わない 不規則なリズムで
不器用に歩く二人
何を話せばいいのかな
すぐに途切れる会話を
やっとつなぎながら
笑うあなたを僕は 見ていた
幸せなんてものがこの世界にあるなら
多分こんな気持ちなんだろうなって
イメージと重ねてみる
あなたが笑うだけでなぜだろうってくらい
幸せになれてしまうんだ
恥ずかしいけどこれは紛れもなく愛だ
踏切をひとつ 通り過ぎて アパートに帰る
階段の小さな踊り場で キスをする
満ちては欠けてく月
押し寄せる波のカタチ
命もまた 同じ光りかた
愛したことだけを 述べてしまえば
きっと素敵な思い出になるのに
思い出は悲しみで濡れる
まるで屋根のない雨宿り
幸せなんてものがこの世界にあるなら
多分こんな気持ちなんだろうなって
イメージと重ねてみる
あなたが笑うだけでなぜだろうってくらい
幸せになれてしまうんだ
恥ずかしいけどこれは紛れもなく愛だ。
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徒然なるままに 過ぎてく日々を数え
明くる日の自分のイメージを越えられず
少しへこんで つぶれたアルミ缶の様相
反復横跳びで 世界を知ったかぶり
浅い知識で 抱擁ののちそれを愛と宣う
否定的論文はすべてなすすべもなく
依るべもなく 打ち崩され 理論によって大破 大破 大破
ピエロになって 自分は裏方に徹する 覚悟で この夜を飛び越えて
言葉の粗を探して指摘。
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流れ去る 流星を ひとつ つかまえて
君にくれてやる 今夜くれてやる
お好きな席に 腰掛けて
時にラブロマンス
時にアクション
泣ける 感動巨編
様々な シチュエーションを用意して待ってるよ
画面の中へ入っておいで
君もまたこの映画の出演者さ
踊り明かす夜もあれば
涙 抱えて泣く夜もある
今夜はどんな夜かな
知りたいから 今日がある
スクリーンの向こうはもう 真っ白な朝だ
悲しみなんか 影も形もないんだぜ
逃げ去る 怪盗のマントを引きちぎって
君にくれてやる 拒まれてもくれてやる
席の取り合いなんかしないでいい
君には君にふさわしい席がある
喜劇のような今日
悲劇のような今日
劇的な人生が君を 待っている
客観的なんて つまらない
当事者になってみないかこの物語の
どしゃ降りの夜もあれば
星のきれいな夜もある
今夜はどんな夜かな
飛び越えて たどり着く夜明け
スクリーンの向こうはきっとお祭り騒ぎだ
ハンカチなんかの 厄介にはならないんだぜ
まばたきするのももったいないくらいの毎日が
君の手に落ちたら
そのちょっとだけでもいいからさ
僕にも 見せてさわらせて
その笑顔の理由を知りたいんだ
踊り明かす夜もあれば
涙 抱えて泣く夜もある
今夜はどんな夜かな
知りたいから 今日がある
スクリーンの向こうはもう 真っ白な朝だ
悲しみなんか 影も形もないんだぜ
腹を抱えて笑う 理由になるんだぜ。
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痛みは 残るだろう 傷痕の消えた 道の上にも
忘れなきゃと願うたび 鳴き声がする
寂しさは昼飯同様 一人ぶん
お茶碗 ひとつですんでしまう
ああ この寂しさは いつから 僕だけのものに また 変わったのだろう
美しいものは 美しいままに 消えたのに
老いた姿も 写せぬままに 見かけ倒しの幸せ
声も出さずに 泣いた夜
覚えているのは 最後の口づけ冷ややかに
罪悪の種類で 選ぶなら僕に裁きは下るだろうか
満ち足りた時間に 突然訪れたエピローグ
名付けるならば ひどく単純なもので
いくつもの言葉を知っている筈なのに
ああ この 喜びは いつからこんなに味気なくなったのだろう
世界には 何度でも君がいなくても 朝は来るのに
もう何が幸せなのかも 今では判別がつかない
やめたはずの煙草を吸う夜
すがれるものならなんだっていいんだ
押し寄せる 波が 止まって見える
街も人も まるでスローモーションさ
心も体も仕事をしようとしない
美しいものは 美しいままに 消えたのに
老いた姿も 写せぬままに 見かけ倒しの幸せ
声も出さずに 泣いた夜
覚えているのは 最後の口づけ冷ややかに
レコードの針を落とす 指先に
見覚えがある いつかの面影夢に見る
ありし日の ビューティフルデイ
それでも物語は先を急ぐように続いてく。
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過ぎてく車窓の風景を 刻むポラ
まばたきのシャッターが降りる
形にはならない思い出だから
思い出してもぼんやりとかすむ
だけどそれがまた味があっていいね
笑うあなたを 風がそっと包んでる
手のひらに上手くのせた声を泳がせて
今日という日は特別なんかじゃない
でも特別な日よりずっと覚えてる
夜の真ん中めがけて走らせる
くぼんだ 気持ちに涙がたまる
カレンダーに つけた意味深な丸印
消しようのない愛の形が 残されて
涙をいくら流しても埋められないことを教えるように残酷
笑うあなたを 風がそっと包んでる
手のひらに上手くのせた声を泳がせて
今日という日は特別なんかじゃない
でも特別な日よりずっと覚えてる
傷痕の 底に残ってるたしかな 幸せを
打ち寄せる波が 運んでくる
「一人の人が一人の人を命懸けで愛した証」です。
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まっ逆さまに落ちてきて
スライドするように 低空飛行
からかうように水面を撫でる 海鳥は
レコードのような甘い音色で鳴く
今がどんな季節でもかまわない関係ない
幸せだわって 歌うだけ
幻ならばそれもいい
言葉にすれば幻もふれられるんだ
絵日記の中にあるような
思い出のひとつが
ただの世界を あざやかに染めている
僕は ずいぶん 恵まれた 場所にいる
ありがとうなんて言葉がすぐに形になる
だから つぶやくのは 愛より手前。