詩人:どるとる | [投票][編集] |
寝惚けたように ぼんやりとして目覚めた朝に
カーテンを まず開いて こぼれる光に包まれる
白紙のままの 思い出の片隅に
咲くように 影落とすあなたの笑顔
まるで 今も昨日のように僕をあの日に返すよ
真新しく あるべきものの形をそっと
縁取って 変わらないままのあの仕草を
ストロボで焼きつけた季節よ
短すぎる命は蝉時雨 そっと夏を 染めた
神社の長い階段 川に流した送り火
二度と咲かない花火 たくさんの夜店
すべての 景色があの日の僕を 覚えてる
だから 涙が 溢れ出すんだろう。
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降り続く 雨に傘なんかいらない
傘なんか放り投げて ままよ 濡れよう
宇宙飛行士の 気持ちになって
浮遊するのさ
呼吸するたびに 熱い 吐息が
白く曇る まだ少し夜は冷えるな
見上げた空の 向こうに輝く 星の名をつけた
年老いた 夢追い人は 明日の自分に手紙を託した
「未来はポケットの中で息づいてる」
大切な言葉にしよう
いつかその言葉に恥じない歌 歌えるように
「宇宙飛行士への夜想曲」
イメージしてるのはそんな絵さ
さあ 行こう
冒険活劇小説の 主人公気取り
流星が雨のように降り出せば
夜空は 大きなスクリーン
クリントンイーストウッド
バックトゥザフューチャー
時々 ウッドペッカー
大好きなものにある 光に 魅せられてる
僕という物語のテーマにしよう
いつか大切な誰かに教えてあげられるように
ちぐはぐで曖昧 足取りはきわめて 重く
とても 完走できそうもない
だけど 山高々に 頂を 見上げれば
案外 めざす場所は近いんだな
見上げた空の 向こうに輝く 星の名をつけた
年老いた 夢追い人は 明日の自分に手紙を託した
「未来はポケットの中で息づいてる」
大切な言葉にしよう
いつかその言葉に恥じない歌 歌えるように
変わらない気持ちと声で。
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ビルの屋根の上 ツバメが見下ろす街
定点カメラみたいにツバメの視点で
すっ飛んでゆく 翼
雲を 突き抜ける
風を かすめてく
胸くそ悪い ニュースは時計の 外へ
ゴミのように放り出して
人混みかき分けて 会いにゆく
ギターを たずさえて彼方へ
地上に落ちる隕石 炎にまかれて粉微塵
別れ別れの旅 ツイてない運命を笑う
地図上に 着陸
風速 30メートル
流れ去る風景
東京の街 川をはさんだ丘に咲く
桜の花びらが 風に乗って 遊んでる
くちばしに 季節をつまんで
水溜まりよけて物語は確信へ。
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夜空に浮かぶ星に名前をつけた人が
明日には 誰の瞳からも消えてしまう
そんなことだってある
生まれたばかりの子供に名前をつけた人が
愛してるの言葉だけ残して 消えてしまう
めくられてく暦
365日の中に 一体どれだけ
笑えた日があるかな
そして 生きていてよかったと
思った日はどれだけあるかな
ふと何気なく思ったことが
僕にこの世界との向き合いかたを教えてくれたんだ
ほら心なしか昨日より少し 前を向いてる爪先
国道17号線を走る 開けた窓から
風がこんにちは
このまま道なりで
約束をかわす 指と指が
離れてしまうときは百年先くらいにしてよ
いつまでも 離したくなくて ひき止めたぬくもり
365日の中に 一体どれだけ
笑えた日があるかな
そして 生きていてよかったと
思った日はどれだけあるかな
ふと何気なく思ったことが
僕にこの世界との向き合いかたを教えてくれたんだ
ほら心なしか昨日より少し 前を向いてる爪先
夜が明けたばかりの街に 新しい 一歩を踏み出す。
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疲れ果てるまで歩いた 道に落ちてくる爆弾みたいな太陽
廃線になったレールは錆び付いて
突き抜けるような青い空が 覗いてる
雲のあとを 追いかけて
風に 乗って ゆく
気まぐれな旅人が たどってゆくのは
いつか 誰かが歩いた夢の 軌跡
スターライト 眩しいくらいに輝いて
星座をつなぐ 見えない レール
指でなぞって 星から星に旅をした
あの夏を 今も 忘れてないよ
後回しにした宿題 遊ぶことのほうが 大切なんです
五月雨 蝉しぐれ 畳に寝転んで見た 夢
見えない宝物が たくさんあった
打ち上げれられた花火の 音と光
赤 青 黄色の花 咲いては散る
明日も休みだ明日はどこに行こうかな
心と 話し合って 予定を立ててみる
自転車一台あれば 遠くにだって行ける
あの夏は 思い出の中に泳いでる
誰かがまた 夢の続きを見ている
僕がもう 見れない夢の続きを見ている
それは少年や少女だけにゆるされた特別な時間
気まぐれな旅人が たどってゆくのは
いつか 誰かが歩いた夢の 軌跡
スターライト 眩しいくらいに輝いて
星座をつなぐ 見えない レール
指でなぞって 星から星に旅をした
あの夏を 今も 忘れてないよ。
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雨に 濡れた午後 差し出した手のひらは
傘になって 君を守るよ
繰り返し 繰り返す
命の めぐり
行き交う 刻の中で
出会い
別れ そしてまた 出会う日々
とりとめもないことさ ある日僕は
跡形もなくなって 夢の後先
透明の羽根は 飛んでゆく
誰も知らない 空の果て
新しい 色を探して
いつの日か また同じ気持ちに
出会えるために。
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逃げも隠れもしないから
そっと雨に差し出した手のひらに
降りておいで 温かい涙をください
時計が王様の 顔で
時間を にぎってる
街に不規則な羽ばたきをひとつ
流れる 川の閑静を 乱すように
夜を 揺らすよ 闇にささやきかけて
目を閉じたら あと数分 気づけば夢の中
僕は 開けたままのドアの前立ち尽くす
早まるな まだ飛ぶには 些か 早すぎる。
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砂漠で 水もなくさまようような
果てない乾きに あえいでる
「ねえ知ってるかい?退屈は人を 殺すんだ」
目を閉じて訪れる夜を つかまえて野に放つ光
ここは世界のどこでもない場所
いつか君が 行きたがっていた場所
さあドアを開けて
ゆっくりと静かに泡になろう
二人で仲良くだめになろう。
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夜明けの空に 開く翼
咲かないはずの花が笑ったように見えた
面倒なことは 相変わらず山積みで
大人になっても終わらない宿題に奮闘してる
またひとつ 何かを失くして
またひとつ 何かを手にして
そんなことの 繰り返しの先に何がある?
疑問符ばかりが 世の中の大半を
占めていて 若いだけで期待は膨らんで
勝手に 要らない荷物を背負わされて
気づけば他人の期待に応えるための人生
そんな自分を変えたくて 走り出す
背中に翼を抱くイメージでフライアウェイ
つぶれた空き缶 落書きだらけの高架下
錆びに埋もれた ただの憧れになった夢
東京23区 ビルばかりの風景の中に
数えきれない人々の夢の蕾が実ってて
どこかで誰かが泣いていて
どこかで誰かは笑ってる
そんなことを 思うこともないまま 過ぎる
どんな夢を 叶えたかったんだろう
今では 諦めることに慣れすぎてしまって
夢見ることをしないことが悲しいと
気づくこともできないまま生きてる
そんな自分から 抜け出したくて 走り出す
もう空は 飛べそうさ恐がらずに フライアウェイ
忘れな草が 揺れて
遠くに消えた光を
追うように 眼差しは
あなたの背中追いかける
疑問符ばかりが 世の中の大半を
占めていて 若いだけで期待は膨らんで
勝手に 要らない荷物を背負わされて
気づけば他人の期待に応えるための人生
そんな自分を変えたくて 走り出す
背中に翼を抱くイメージでフライアウェイ。
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五月雨に 濡れないように
傘を差していこう
陽射しをよけて 高気圧の死角を狙う
放物線を描いて 空に架かった虹のアーチ
渡るには まだもう少し 勇気がいるよ
出来合いの羽で どこまで飛べるかな
それは 果てしない計算の果てにある
これ以上割りきれない絶対値を探す
うわべで飾った 言葉でも いいから
君はアイラブユーって笑っていて
気まぐれな 天気に左右される 毎日
魔法さえ 満足に 使えない世界では
一歩ずつがとても果てしない道のりだ
涙は夜明け前に消えて跡形もないよ
嘘にまみれた 本当のことを
愛さずにはいられないのは
本当のことだけでは心もとないから
雨の前に なすすべがない僕らには
諦めの悪さがただひとつの武器
出来損ないの プライド たずさえて
カッコいい気になってた
昨日の僕を殴り飛ばしたい気分だ
うわべで飾った 言葉でも いいから
君はアイラブユーって笑っていて
気まぐれな 天気に左右される 毎日
魔法さえ 満足に 使えない世界では
一歩ずつがとても果てしない道のりだ
涙は夜明け前に消えて跡形もないよ
だから、もう二度とかえらない思いを
何度でも確かめる 何度でもかみしめる
いつの日か 世界から 僕の存在が 消えてしまうまで。