詩人:どるとる | [投票][編集] |
回る ドラムロール
目が 回りそうな
天も地もない世界
たった500円の洗濯
洗剤の匂いがする
コインランドリー
宇宙を描くループ
わりとシャープ
ひたすら 待つだけ
わずか数十分
堪え忍ぶ
コインランドリー。
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コインの裏表 世間の表裏
まず疑うことから 始めよう
裏切りは 常套句
素晴らしい慣用句
嘘で世界を牛耳る
偽りこそ正義
騙せ 黒を白にする
組み立てられた完全犯罪
舌先さん寸で渡るよ
唇に 嘘をのせて
世界を ひっくり返す
常識ってのがまず罠
きれいごとがまず罠
愛が仕掛けた罠
心を込めて 憎みます
心を込めて 恨みます。
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五線譜に並んだ どうでもいい音符を
たどって 聴こえる音はどんななんだろう
見上げた空はばからしいくらいに透き通ってて
すべての 悲しみを笑ってた
移ろってる 思いは相変わらずだ
大丈夫心配ない 嫉妬の必要もない
僕は 君より三下の存在
うだるような夏の陽射しにやられて
逃げ込んだ日陰 つかの間の休息
ゆるやかに下ってく坂道は続いてて
約束もないままに 命は空にまた一歩近づく
悲しいかい?って聞くも間もないくらいに
ただ過ぎる毎日に 最近は預けっぱなし
お得意の嘘とジョークで
乗りこなしたはずの世界にやがて裏切られ
洋画劇場を 観ながらつまむポップコーン
大団円 迎えても 終わらない連続殺人
犯人は 神様 とんだ確信犯
殺人的な 暑さに やられて
軽いめまいで世界が回ったサンデー
誰かの思惑通り 僕はしっかりと 年を重ねて
バニラ色の空を見上げ 涙の川を渡る
おはよう おやすみ
また 明日
たまに 長い夜
そんなふうに過ぎてくエブリデイ
展望は 思うよりずっと 見晴らしがいい
悪くはない 雨降りの日も 以外や以外フラットで軽いフットワーク
うだるような夏の陽射しにやられて
逃げ込んだ日陰 つかの間の休息
ゆるやかに下ってく坂道は続いてて
約束もないままに 命は空にまた一歩近づく
手を伸ばす先にある光 つまりはそんな希望じみた展開。
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バスに揺られること 15分弱
窓の外ばかり気にしている
猫と戯れながら 夜明けを待ってた
詠み人知らずの 唄のようさ
誰かこの気持ちを 代弁してほしい
目が覚めたときの まだぼんやりとした頭のままで
ふと思った 「あなたに会いたいな」
僕が好きな歌うたいは
悲しみさえも笑って 歌ってた
僕もまた 同じ志持つ人
甘くて酸っぱいブルーベリーを口にして
ふと目を閉じてパッと
目を開けたら 世界が変わった
そんな気がして でんぐり返しで飛び込む 蜃気楼。
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昨日の今日は明日になるのがひどく 楽しみだったのに
なんでだろう 今日になると 急に雨降りだ
傘もないから 雨宿りしてんだよって
強がるだけしかできない
ちっぽけな自分にヘドが出る
ちょっと前にゆくだけ それくらいの勇気さえも足りないよだから世界に太陽を描く言葉。
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あれどうしちゃったんだろう
僕の心が どうやらガス欠だ
補充しなきゃ 心のガソリン
ちょうどいいところに コスモス石油
なんでもない 毎日
でも、素敵なことがたくさんある
街にひとつ またひとつ
あなたの暮らしに寄り添う
ガソリンスタンド
ありがとうございました
元気な挨拶 輝く笑顔
あなたのそばに いつでもコスモス石油
あなたのそばに いつでもコスモス石油。
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窓の外には 飛んだら気持ち良さそうな夜空
鳥たちは羽をあずけてる
マイディアーフレンド
ささやかな贈り物
月がつくった光の道を僕は今 歩いてるところ
目を閉じたまぶたの裏にも 果てしない宇宙が
ああ 心は 空っぽのまま
ビューティフルライフ
歌う声に 秘めた
思いは変わらないよ
時を越えて
ポストに届く。
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昨日とはまるで違う毎日を
なんとなくそれとなく過ごしてるよ
通り過ぎてく窓の外に流れる風景に
見惚れながら 憂いながら
今日もまた 長い夜が明ける
詠み人知らずの 詩のよう
移り気な心は迷ってばかりで
いつまでも答えを出そうとしないんだ
重ね重ね すみませんねなんて笑って
積み重ねてく日々は過ぎていく
僕らのなんでもない人生のほんのワンシーンに過ぎない 今も確かに 思い出になってく
明日には 忘れられない思い出になってる
おどけたように笑っても仕方ないや
このまま なるようになれって流れに乗る
ライフイズビューティフルって映画を観た
笑って 泣いてたまに怒って
そんな日々を彼らは生きていた
油の足りない タイヤ 空回り
潤滑油を 注いでくれよ頭に
ちょっとなりふりかまってもいられないんだ
いつも どうもありがとうねなんて笑って
腹では 憎んでるようなこんな僕ですが
僕らの 人生で一番輝くときは今なんだ
記憶に残るのはなんでもない日の なんでもない日常のありふれた一幕だよ
変わってゆく 変わってゆく
季節も人も何もかも
それを悲しいというのなら
もはや生きるすべはないんだ
なんてことを 思いながら
君とのことをうやむやにしながら
一人思い出し笑いしているLIFE
重ね重ね すみませんねなんて笑って
積み重ねてく日々は過ぎていく
僕らのなんでもない人生のほんのワンシーンに過ぎない 今も確かに 思い出になってく
明日には 忘れられない思い出になってる。
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波が 押し寄せては引いてゆく 満ち引きに
大切な誰かの命の終わりを 重ねて見てる
刻まれた たくさんの思い出がまぶたの裏に映る
笑っていたことと 泣いていたことは
同じ 思い出の中にしまわれてる宝石
世界の時計が たとえば同じ時間を
刻むのなら すれ違うこともない
僕らは いつでも離ればなれ 背中あわせで
昼夜逆さまの今日を 過ごしてる。
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ゆっくりと 流れる川
河川敷は今日も 夕日が落ちるところ
なんだか疲れちゃって 背中丸めて
とぼとぼと歩く 幼稚園の子供に 簡単に追い抜かれた
自分の影を 見つめながら 生きることとは何かについて今さらだけど考えていた
人は誰でも 生きることに躓くことがあって
だけど、それでも 生きるのはなぜだろう
必ず生きることが正しい訳じゃないし
死んだって かまわないはずなのに
どんなに悲しくても命はやっぱり 惜しい
それは一番、大切ななくしちゃいけないものだって 知っているから。