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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[7398] ハックルベリーフィン
詩人:どるとる [投票][編集]


1 2 3 数を数えながら
階段を 一段飛ばしでかけ上がるストーリー

約束は多分いらない
明日も 花が咲くなら会えるだろう

あらゆる常識に囲まれている
しかも阻まれてる
規制概念に 逆らえない体は 心さえも縛りつけるよ

ハックルベリーフィンは 木の上から
街を見下ろし 群衆の中に紛れてる僕を笑った

「おまえはどうしてそんなに悲しそうな目をしているんだ?」
僕はただ おまえの試すような目を見てた

空から落ちてくる 太陽は 風を読む力に長けているらしい

本を開けば 知らない世界は いくらでも
見えるのに 残念ですふれられない幻

嫌われ者は 退散 退散
私はあえて こんな格好
みすぼらしさに 憧れているよ

トムソーヤにはなれない ハックルベリーフィンは
君に似てとてもまっすぐな背中をしてる

「いいさべつに一人でも僕は僕なりの冒険をするよ」

僕は僕自身を 試すような目で見てた

落ちてく 意識の向こうに そっと
朝を描いて 手を伸ばす 太陽をつかむイメージで
ありふれた魔法で世界を 君より先に 見に行くよ

ハックルベリーフィンは 木の上から
街を見下ろし 群衆の中に紛れてる僕を笑った

「おまえはどうしてそんなに悲しそうな目をしているんだ?」
僕はただ おまえの試すような目を見てた

さらに向こう側にいる君に話しかけてた。

2016/02/19 (Fri)

[7397] キラーチューン
詩人:どるとる [投票][編集]


暗く暗い部屋の中でいつまでそうしてるつもりだ
閉めきったドアを蹴破って出ておいで打たれ弱い心よ

アランクォーターメインや
トムソーヤが探した夢を 探しもしないで
腐るだけを待つ日々なら
悲しみに 一度はさいなまれてみるんだ

16ビートで刻む 雨が打ち鳴らすメロディ
台風の夜に 革命は起きた
「こんなんじゃだめだって思った」だから歌う

歌え世界中に発信 あらゆる常識を笑い飛ばして
だれた頭脳を切り刻め切れ味抜群のキラーチューン

届けキミの心に配信 電波をジャックしてネットにアップ
風に ぶたれて走れ 引きこもりからの果てしなき大脱出劇

そういや 昔こんな映画があった 気がする
主人公は 監獄からの脱出のために 命懸けになってた

ロジャーラビットは 飛んだり跳ねたり
目玉が飛び出すほどに驚いてまた跳ねる

日常にちょっとしたユーモアを
刺激の強いスパイシーなナンセンスを

五線譜を 行き交うように さまよう思いは 新しい 音楽の可能性やらを 求めたりしているんだ
思いを声にする作業

歌え世界中に発信 あらゆる常識を笑い飛ばして
だれた頭脳を切り刻め切れ味抜群のキラーチューン

届けキミの心に配信 電波をジャックしてネットにアップ
風に ぶたれて走れ 引きこもりからの果てしなき大脱出劇

どこに行くとしても ちょっとやそっとじゃ帰らない旅
夜明けが ほら急かしてる だから行こう

「僕の世界は僕自身が変えなくちゃ」
だから歌う。

2016/02/19 (Fri)

[7396] 花のおもい
詩人:どるとる [投票][編集]


青い空に 浮かぶ雲に 桜の花びらが
ひらひらと 舞い踊る
そんな 午後の昼下がり
誰かを思って ほくそ笑む

咲いたばかりの気持ちの 行方占うように 手探りの蝶々

花は 笑わず 泣かず
おごらず 寒さに堪え忍び暑さを忘れ 風に揺られ

空に思いを 書き綴る 真っ白な 画用紙いっぱいの空白
余計な願いは ひとつもない
だからあんなに きれいに咲くのでしょう
だからあんなに きれいに咲くのでしょう

夏の陽射しの中で
冬の 厳しさの中で
花は花の命を全うするだけ

雪に 身をたくし
光に つつまれ
闇に かくれてあなたの生きる世界の片隅であなたと同じ時を 過ごす

花は 笑わず 泣かず
おごらず 寒さに堪え忍び暑さを忘れ 風に揺られ

空に思いを 書き綴る 真っ白な 画用紙いっぱいの空白
余計な願いは ひとつもない
だからあんなに きれいに咲くのでしょう
だからあんなに きれいに咲くのでしょう。

2016/02/18 (Thu)

[7395] 蝉しぐれ
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ラズベリー色の 空の向こう
金網を よじ登る夜中
プールに忍び込んで
君は 得意そうに笑った

水のない水槽には塩素のにおいがまだ少し残っていた
擦れたタイルに 夏を見た

真夏のうだるような陽射しは 消えて
少しだけ うすら寒い夏の夜のこと

君の唇の柔らかさとほろ苦さを知った
少しだけ大人になったつもりの少年

炎天直下を 逃げ回り 日陰に
逃げ込む アフタヌーン
ふれた指先 手放し運転で駆け抜けた畦道

下心だけで 満たされていた
拾ったエロ本 湿った肌に 雨の洗礼
あわてて 屋根の下に 避難したよ

雨宿り 午後6時 濡れた制服に欲情
息をするたび 香る甘い果物の匂い

「雨、やみそうにないね」なんて言うから
意地悪く 僕は傘を忘れた君をおちょくる

あの日の万華鏡のような
日々の中にあった 光は今ではもう
二度とは手に入らない幻
揺れるかげろう
誰もいない 下駄箱
カンカン照りの 校庭
あの頃世界には自分を偽る嘘などいらなかった

そしてまた 僕はあの日に 帰る
思い出した 記憶をたどりながら
おぼろげな記憶を 手繰り寄せる 夢の中

真夏のうだるような陽射しは 消えて
少しだけ うすら寒い夏の夜のこと

君の唇の柔らかさとほろ苦さを知った
少しだけ大人になったつもりの少年

雨宿り 午後6時 濡れた制服に欲情
息をするたび 香る甘い果物の匂い

「雨、やみそうにないね」なんて言うから
意地悪く 僕は傘を忘れた君をおちょくる

それはきっと君がくれた愛のせいだ
なんて 言葉を 伝えそびれた僕は迷子
いつまでも あの畦道をさまよう蝉しぐれ。

2016/02/18 (Thu)

[7394] 僕が考える飛行学
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うなるエンジン アクセルを握りしめて

景色は面白いくらいに 彼方に飛ぶ

閃光のように走る 小さな体は風になる

空を飛ぶことを夢見た遠い昔の偉人は

どうすれば空を飛びたいか考えるより

空を飛んだ あとのことを考えていた

翼が目に見えるものではないとしたら

この心にも それらしいものがあって

その翼で空を飛ぶことだってできる

ふわり 体が宙に舞うような感覚が僕を 空に連れていく

思いのほか静かな心と同調するエンジン

ゆるやかなカーブを描くような軌道

景色が モザイク模様に ぼやけてる

僕は愛のなんたるかなんて知らない

同じように空のなんたるかも知らない

僕も事が済んだあとのことを考えてる

飛びたいと願う心が僕を連れ出す

知らなかったたくさんの光に出会える

描いた翼は僕に似て少し不恰好

翼を開くまでが少し 勇気がいるよ 飛び立てばあとは道なり

辞書の中にある 言葉にも 光はある

しかしながら言葉では 足りないものがある

それを埋めるように存在する 閉ざされたドアを開ける鍵

それが 所謂、想像力だ
イメージして ごらん
目を閉じて広がる闇の先にある 光にぐっと手を伸ばす 感覚

翼が目に見えるものではないとしたら

この心にも それらしいものがあって

その翼で空を飛ぶことだってできる

ふわり 体が宙に舞うような感覚が僕を 空に連れていく

一歩前の 世界に連れていく 幼いままの君を。

2016/02/18 (Thu)

[7393] 青春病
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青春を 謳歌する為のささやかな痛みを請け負っているよ

それはまるで マゾに属する人間の それに近い快楽

大人になる為の ささやかな罰を請け負っているよ

僕の尊敬するバンドマンは言った
「大人になることは罰」だと

流れ込むように 落ちるどこまでも

水の 勢いは止まらない すぐに
水没する 意識
眠ってた自我を解放

僕らは きっと永遠に青春の中に生きる

僕らは きっと永遠に青春の街の住人。

2016/02/17 (Wed)

[7392] イエスタデイワンスモア
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暮れゆく街並みを背に君はうつむいた
悲しむその理由を聞くこともないまま

流れていく時間はこわいほど早くて
あっという間に朝が夜に変わる

君の 明日がどんな日でも素敵な日になるように
僕はただ願うことしか 出来ません

それでも 君が笑ってる世界には 悲しみなんか ないような気がする

カーペンターズを聴きながら帰ろう
君と交わす終わりのないしりとり

イエスタデイワンスモアが一番好きで
何度でも繰り返し聴いていたよ

明日が来ることを待たなくなったのはいつからだろう
群青色の 思いがにじんでとけ出す

目を閉じて描くのは明日の笑ってる 僕
その隣で笑っている 君

僕の瞳に落ちる 太陽は ひび割れて
卵のように黄金色に ひときわ輝いて
暗闇にのみこまれた
そのときの痛みを 覚えていたい

君の 明日がどんな日でも素敵な日になるように
僕はただ願うことしか 出来ません

それでも 君が笑ってる世界には 悲しみなんか ないような気がする。

2016/02/17 (Wed)

[7391] トビウオバタフライ
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一見、優しいふりして見下した
僕は君をひそかに見下した
そのついでに優越感に 浸った
君は地上 僕は空
神と人間ほどの違い
ひれ伏せ 愚か者

トビウオの跳躍力でバケツに飛び込め
水しぶきが跳ねる夏

炎天下に 揺れるかげろう うだるような夏

本日、快晴ナリ。

2016/02/17 (Wed)

[7390] 飛び込み台から落ちるリズム
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助走をつけて 飛べるところまで僕は行くのさ

羽もなければ翼もない僕らは 往々にして不便な生き物

プラスチックでできた
心はすぐに 涙に暮れる

目映いばかりの光で
この世界の闇を照らし出せば

そこに浮かんだ 世界は
否定して肯定してそんな繰り返しに明け暮れた
そんな毎日を 笑ってくれるかな

届け空に伸ばしたこの手を 熱く燃やした温もりに
無駄な説明はいらない

ただ光ってて 誰より
世界に唯一無二の あなたであってほしい。

2016/02/17 (Wed)

[7389] びいどろ
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浮かんだイメージは 僕には叶えられそうにない

勇気のない 僕には よしんばある翼も開けない

追い越し 車線の向こう じっとにらんで

今か今かと待ちくたびれたので

追い越しをやめて そのまま道なりに

悲しみに 濡れた 今日の痛みも

残された 傷痕も重ねていけば思い出に

やがて思い出に。

2016/02/17 (Wed)
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