詩人:どるとる | [投票][編集] |
世界の終わりを 待たせたまんまで
どこかで 聞いたような言葉にすがる
優しさと 甘えを履き違えた僕らは
まだ 心におしゃぶりさせたまま
ゆるりと ただ流れていく無益な時間
切り刻め 時計よ僕の情けない弱さを
群青に染まる 夜明けを追い越した先にあるものを
不老不死あるいは 世界の終末理論について
僕らは いつまでも同じところを
ぐるぐる 回ってる
今日も明日も 行ったり来たりの往復
一時間そこらの 道のりを
時計が急かすままに 足を前に前に 動かして
相も変わらず世界の終わりを待たせてる
昨日 咲いたばかりの花も散るような世界
ララバイ ララバイ 言い残せるのなら。
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無様な奴が街を 蹂躙
この街に落ちてきた住民
今日からはれてよそ者ハッピー
オーバーリアクションで
渦巻いてる感情を さらけ出して
オーバーリアクションで
逆巻いてる感情を フォークで掬って
明日の僕に 食べさせる
あるいは口移しで食べさせる
規制概念はやや薄味
塩をかけて丁度いい
今日は雨だ 明日も雨だハッピー
ロックンロールまで持ち出して
抱え込んだ 葛藤を言葉に変換
カルフォルニアあたりで死にたい
うろ覚えの 世界の終わらせ方で
世界を今日で 終わらせて
最後の一息まで 飲み込んで
暗転また 暗転
暗闇に 見つめる光
希望などないはずの街に わずかにある幸せは
優しさを巧妙によそおう
オーバーリアクションで
渦巻いてる感情を さらけ出して
オーバーリアクションで
逆巻いてる感情を フォークで掬って
明日の僕に 食べさせる
あるいは口移しで食べさせる。
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存在するすべてのものに ある影を
今、明日へと伸ばして 大きく手を振る
よく見えるほうの目で 見渡した世界は
幸せの意味さえぼんやりとしている
僕はなにがしたくて
何になりたいのだろう
それさえわからないから 迷いながら
悩みながら探してる光にかわるものを
存在するすべてのものに ある影を
今、明日へと伸ばして 大きく手を振る君に僕は手を振る
笑って みたりする たまには泣いてみる
そんな ばかばかしい毎日がループして
何度でも振り出しからのスタート
いくら食べても またお腹が空くように
同じ味を何度だって堪能するのさ
舌なめずりして 待ってるご馳走を
夜明けが 風に乗せて運んでくるよ。
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流れていくだけの日々は なだらかに
絶望へと ただいざなわれてゆく
怠惰な僕を生きることを許してくれ
僕の瞳に落ちる 冷たい太陽にふれた
指先が 凍えてしまいそうなんだよ
こぼれ落ちた光の涙が濡らしたのは
どこまでも続いてそうな道
壊れたラジオから 不快な音が漏れてる
愛を歌った人は 教えてくれなかった
愛されないときの為の逃げ道を
ひたすら求めてる あの太陽が欲しくて
追いかけたよ 離されてくばかりだけど
なぜだろう 手のひらの温もりは
太陽によく似た たしかな温度
ビルの群れを 通り過ぎて 影が揺れる
夜中の 寂しい路地裏にもあるさ
忘れられたような幸せだけど
僕の瞳に落ちる 冷たい太陽にふれた
指先が 凍えてしまいそうなんだよ
こぼれ落ちた光の涙が濡らしたのは
どこまでも続いてそうな道。
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ハローって 笑って
また今日も過ぎてく
スローモーションの景色がビル群に汚される
ガラス窓の向こうの街並み
まぶたの上を 歩くのはイメージとはかけ離れた世界
それでもいいと 君は笑った
いちぬけたって 走り出した 君は
僕より先に この幼稚な遊びに飽きた
気づいたのかい?
この遊びには得るものよりも失うものの方が大きいと
残り幾ばくもない命を 華やかに飾るように
高いビルの最上階を目指すなら
這いずってやるさ うごめいてやるさ
夢の中に 沈んでく心はもう うわのそら
もう二度と君を思い出すこともない
あの高台からの景色も今ではとうに
忘れた 忘れたふりをしてるだけだけど
イメージの寄せ集めで描いた新世界は
寧ろ 想像をはるかに越えた出来映え
それなのに君は血の通わないその世界を
愛することなくこの世を去ったのです
君を引きずったまま僕の不滅のはずのストーリーは 終わった
そして夜は無情にも 明けていく
いちぬけたって 走り出した 君は
僕より先に この幼稚な遊びに飽きた
気づいたのかい?
この遊びには得るものよりも失うものの方が大きいと
ふれることさえできない幻に ふれたつもりのこの僕から 君は目を反らした。
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影あるものたちがこぞって集まる 真夜中の会合
誰も彼もが同じ顔で 笑う街に
どれひとつ愛せる色はなかった
この世界では 優しさなんか 多分嘘で
愛なんて口にしようものなら 唾を吐きかけられる
十分の一以下の 幸せを手にするためにみんな血眼
互いの温度を確かめあいながら駆け抜けるホームグラウンド
いつまでも 降りやまない 雨の中でもきこえる鼓動
いうなればそれは何かの信号 格好をつけるならサイレン
今日も 誰かがその音を頼りに 未来に歩いてる
喫茶店に憩う 珈琲いっぱいで粘る 土曜日の退屈
半分は惰性で 生きています あと半分は世のため人のために
遅れてきたヒーロー 利口な猿は鼻息を荒くして 世界に混沌が渦巻くのを待ってる
正義なんてそんなものがこの世界にあるなら
今ある悲しみもなかったのかなと一瞬イメージに侵される
慌てて とり戻した意識の中で僕は 悪魔に魂を売った
神様なんかいないから天に唾を吐いても僕は無罪のまま
こんなつまらない世界に生まれてきた
百年戦争の行方を 見守りながら
やがて来る 大きな波に身を引き締めた
十分の一以下の 幸せを手にするためにみんな血眼
互いの温度を確かめあいながら駆け抜けるホームグラウンド
いつまでも 降りやまない 雨の中でもきこえる鼓動
いうなればそれは何かの信号 格好をつけるならサイレン
生きていることを 確かにするために 鳴る生まれ持った証明。
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軽やかな舌先で
言葉弾ませ
君は何様のつもり?
明くる朝には
激震が走る
テーブルの上の
完成された理論
ぶっぱなして マシンガンを
胸を撃ち抜く 正論
いい加減なたちまち僕は餌食
ターゲットはなんだ
あわや弾切れだ
マシンガンは 空砲だろうと
殲滅するまで
トークは続く 苦笑いでもいい
何か リアクションをください。
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時計のように 時を刻むだけで
みんなの役に立っている
そんな人になりたい
生きているだけで 誰かの
役に立てるような 生き方を
探しながら 生きていたら
誰かが 僕に言った一言にずいぶん救われた
「あなたが生きているだけで誰かが生きている」
そんな 気持ちをはじめて知りました
生きているからには何かをしなきゃいけないと
勝手に決めていたのは 僕の勝手な思い込みだったよ
何ひとつできないこの僕に君がくれた大仕事
僕が死ぬまで 君だけを愛し続けること
暇をもて余したこの僕に君がくれた大仕事
命をかけて 誰よりも君を幸せにすること
時計のように 時を刻みながらも
存在する それだけで誰かの 命を支えてる
そんな 人になりたい
そんな 人になりたい
命を持った人の 生き死にを見ている
泣きもしなければ笑いもしない
感情なんて ありません
生きているだけで 誰かを 幸せにできたらいい
不器用な僕にもできること
探しながら 生きていたら
通りすがりの人が僕に言った一言が刺さったよ
「生きていることなんてなんの価値もない」
僕は すごく悲しい気持ちになった
生きていることに意味がなかったら
僕らにはもう なにもない だからだから全力で否定するよ
何ひとつできないこの僕に君がくれた大仕事
僕が死ぬまで 君だけを愛し続けること
暇をもて余したこの僕に君がくれた大仕事
命をかけて 誰よりも君を幸せにすること
時計のように 時を刻みながらも
存在する それだけで誰かの 命を支えてる
そんな 人になりたい
そんな 人になりたい
決められた 時間の中で 僕らは生きる
笑ったり 泣いたりする ありふれた毎日
今日もまた 暮れていく空を 見上げて
何気なくふと 思うこと
僕は時計だ 時計なら時計らしく
歩き続けよう いつか途切れる道でも
終わりを 目指して。
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真っ白な ノートに花が降り積もる
手紙を綴るように 言葉をつないでく
眠るように 静まる夜明けの街並み
笑うように 泣いて
真面目な顔でおどけた
心と体が つながらない季節は過ぎてく
朝一番でポストに届いた春の便り
桜の花びらが 一枚 紛れ込んだ
手にとってみると 風に舞って
手のひらを離れ どこかに行った
どこかに行った
まばたきの隙間に 落ちた光
ほっそりとした体にしっかりとした心
優しい君には似合わない強がり
流されるように 歩いて
何度でも明けては 暮れる日々
上書きするように涙を嘘がかき消したよ
特に意味はない 強がりのせいで
流すつもりもない涙がほほを伝った
花は 雨の中でも咲いて 笑ってるように見えるのに
悲しそうに見えるよ
泣いてるように見えるよ
どれだけの言葉を 繰り返しても
もう 意味はないのです
それでも 繰り返す愛の言葉
アイラブユー アイラブユー
伝えたいよ その気持ちの半分でも いいから
朝一番でポストに届いた春の便り
桜の花びらが 一枚 紛れ込んだ
手にとってみると 風に舞って
手のひらを離れ どこかに行った
どこかに行った。
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疲れたなあなんて そんなことを
言いながら 僕は帰る
悲しいことは相変わらず尽きないけれど
それもまた 人生と笑ってた
駅前広場の 賑わいと打って変わって
静かな 路地には 猫のあくびと君の小さなため息
窓の外を見てごらんほら夕日が沈む
いつまでも焼き付いて離れない
真っ赤な夕日に 顔まで染められて
寒そうに君が手を合わせてたから
そっと僕のマフラー首に 巻いてあげた
他愛もない話を 重ねながら
一歩ずつ距離を縮める
不器用なのは 昔からだから
今さら 始まったことじゃないんです
また明日会おうねって 約束したのは昨日のことで 今日もまた昨日と同じように
また明日ねって 約束を交わす帰り道
手をつないだら 伝わるぬくもりが
名前のない 幸せを僕にくれました
ありがとうを言う暇もないくらい
その幸せは 途切れなく 幸せを運んでくる
ドラマのようにはいかないなあ
やっぱり 喧嘩もするし
すれ違うこともある
でもそれが とても心地いい
離れたときに感じる 寂しさが 僕に忘れている 大切な気持ちを思い出させてくれるから
いつまでも焼き付いて離れない
真っ赤な夕日に 顔まで染められて
寒そうに君が手を合わせてたから
そっと僕のマフラー首に 巻いてあげた
マフラー巻いてあげたのは僕の方なのに
マフラーを巻いてもらってるのは僕の方
だって 心はこんなにあったかいから。