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どるとるの部屋  ~ 新着順表示 ~


[7368] たまご
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宇宙の片隅に
生まれた命は
丸い箱の中で
命をあたためて

ちょうど雛鳥が
孵るように
この世界に
生まれてきた。

2016/02/14 (Sun)

[7367] いないいないばあ
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あなたがいなくなって 僕は寂しいのさ

得意なはずの嘘も近頃じゃ不発だよ

なんだっていいと思った
君を幸せにできれば

だけどもそれではあまりに 悲しすぎるね

ひとりぼっちの部屋の中には

流れる時間などない

あなたが笑う 明日の空を ただ描くだけだ

そしてやがて泡のように 沸き立つ感情

残された 優しさで傷をなめあうだろう。

2016/02/14 (Sun)

[7366] 夢の中に
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何もかもが全部嘘でしたって
そういうことにして幕を降ろそう
すべて世界のせいにして
逃げ込めばいいさ 夢の中に。

2016/02/14 (Sun)

[7365] 春雨
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君のスカートが 風に揺れる午後には

赤い自転車が 風のように走ってゆく

さよなら 手を振る帰り道は 遠く

誰かの背中に そっと送るテレパシー

午後から降りだした春雨に

ほんの少しだけ 胸のうちをさらしただけ。

2016/02/14 (Sun)

[7364] 一枚の手紙
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喧嘩して しばらく口を利かなかったね
君は耐えかねて家を出た

机には 一枚の手紙
丁寧な 君の字で さよならとあった
僕は一晩中泣いた

よくあることだが君がいなくなってからわかった
失ってから気づく大切なものに

一人で作り食べる飯
一人で取り込みたたむ洗濯物
一人で観るテレビ
一人で迎えた朝
一人で眠る夜
一人じゃやっぱり寂しいよ
挨拶さえも交わす人もいない
だから、今度ばかりは僕から先に謝るよ
僕はさんざん傷つけて気づいたよ
こんなにも君を愛していたことに。

2016/02/13 (Sat)

[7363] 明日の僕に宛てた手紙
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踏み出した一歩は どこに僕を
連れて行ってくれるのだろう

たどり着いた明日が雨なら
雨に濡れながらでも 笑うさ

見上げた空に 誰かが見つけた新しい星

たとえば僕ならば どんな名前をつけようか

笑ったり泣いたりするのも 億劫なら

忙しさに 心を隠してしまえばいいだけなのに

どうしてか僕は 正直にしか生きれない生き物

だから天気を選べるなら晴れより雨を選ぶよ

雨の中で 強く笑う君をずっと 見ていたいんだよ

そんな僕を 知っていてほしいんだよって思った

そんなことを 適当に 書いた明日の僕に宛てた手紙

ざっくばらんに 並べられたたくさんの靴
潰した かかとが物語る そいつの生き方

一概には言えないが大半を占める
どうしても隠せない傷のある箇所

進む 科学の先にある 誰かが待つ未来

計算で割り出した答えが照らすある種の闇

手を 閉じてまた開くような 命の満ち引き

消えたあの星は今どこに輝いているのかな

つまらない感動仕立てのドラマに 涙を流すくらいだ

感情は腐るほど持ち合わせているはず

人間臭い 目指すのはそんな ありふれた存在です

たとえば帰り道にふと見上げた空に輝く星の欠片を

封筒に ひとつ入れて 明日の僕に手紙をしたためる

裏返しの 舞台

涙と笑いの悲喜劇

あべこべパントマイム

隠した手のひらの下にある ドラマ

見せてごらん きれいな傷痕を

愛したいのは悲しみを知ってる 君さ

笑ったり泣いたりするのも 億劫なら

忙しさに 心を隠してしまえばいいだけなのに

どうしてか僕は 正直にしか生きれない生き物

だから天気を選べるなら晴れより雨を選ぶよ

雨の中で 強く笑う君をずっと 見ていたいんだよ

そんな僕を 知っていてほしいんだよって思った

そんなことを 適当に 書いた明日の僕に宛てた手紙。

2016/02/13 (Sat)

[7362] 手の鳴るほうへ
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クラップ ユアハンズ 手を叩けば
大概のことは きれいさっぱり消えていくのさ

屋根の上に 回る風見鶏
羽もないのに あんなに自由に
空を飛ぶ鳥より むしろ優雅です

さあ お時間があるなら 世界中の幸せを
探しに行くよ その手段や方法は問いません

海へと続く道 落ちるように 転がる坂道

自転車のタイヤが 焼けそうな

陽射しで焦がされた アスファルト

手の鳴るほうへ おいで こちらです

幸せの入り口は案外 身近にある

ナイトアンドデイ
夜を明かせば
見知らぬ 物語の ページがめくられて

まだ夢の続きをさまよってるような
かすかなまどろみに揺られてる

頭を振って 思い直す 記憶を追いかけて
地図なき旅路に出掛けてゆく風来坊

海へと続く道 落ちるように 転がる坂道

自転車のタイヤが 焼けそうな

陽射しで焦がされた アスファルト

手の鳴るほうへ おいで こちらです

幸せの入り口は案外 身近にある

たとえばあの 丘の向こうに

たとえばあの 屋根の上に

探したら案外簡単に見つけられる。

2016/02/13 (Sat)

[7361] ミチナリ
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明けては暮れる毎日
思い出し笑いしながら
今日も 相変わらずの暮らしぶり

大切な人の帰りを待つ
大切な人の大切の人は 待ちくたびれて先に寝てしまう

そっと帰った僕は 机を枕に寝てる君の背中に 毛布をかけた

今どれくらいの人が笑いながら 泣きながら夜を過ごしてるの

多分世界中の人たちの指をかりても数えきれないほどの

涙や笑顔が この世界中にはあふれていることを僕は知ってる
あなたの今が夜でも朝でも あなたのそばにいる大切な人が笑ってる

そんな今を過ごしているのならば 明日も 道なりに 進めばいいだろう

落ち込んで立ち直る毎日
下世話な話を軽やかにかわして
鼻で笑ったら さよならをしよう

大切な人が泣いているとき 力になれないのが一番辛いよ
でも肝心の僕は頼りない

だから時々お互い気づきゃなきゃね いなきゃいないで寂しいってことに

今、僕と同じように 夜明けを待ちわびているのは誰ですか?

焦れったいほどに夜明けが遅くて そわそわしている気持ちも

残さず伝えたい 目の前の夢の中にいる大切なあなたに

明日の天気はどうでもいいよ とりあえず僕のことより君が心配

願えるのなら どうか明日も君の笑った顔が たくさん見れますように

もう夜明けが待てない
そんな気持ちに させるのはなんだろう おしえて

今どれくらいの人が笑いながら 泣きながら夜を過ごしてるの

多分世界中の人たちの指をかりても数えきれないほどの

涙や笑顔が この世界中にはあふれていることを僕は知ってる
あなたの今が夜でも朝でも あなたのそばにいる大切な人が笑ってる

そんな今を過ごしているのならば 明日も 道なりに 進めばいいだろう。

2016/02/13 (Sat)

[7360] 遠い空
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誰かを愛する 気持ちを総称して恋と呼ぶならば
この思いも また隔てなく恋なんだろう

胸を突き刺すような痛みが 走るのは
そういえば君と目が合ったときなどで

胸の奥に 相容れぬはずの幸せと痛みが同居してるような
そんな気持ちの 僕は恋わずらい

それを恋と 知った時僕は思ったよ
うれしい反面気づきたくなかった だって 届くはずもないから

いくら手を伸ばしても 届かない 君のまっすぐな笑顔
恋をしている それだけで精一杯で

打ち明けることなんか とてもできなかったよ
とうとう言えなかった 「好き」の一言
それはもう過ぎた雨

朝の霞がかったような空に浮かぶ雲に似ている
うすらぼんやりとした気持ちが僕を宙に浮かす

時々言葉をかわすだけの関係
すれ違っても 挨拶するのがせいぜい

君と僕を はかりに乗せて あまりにかけ離れた二人に
ますます君は僕から遠くなり 空の上

青空に 浮かぶ白い雲になりたい
君という空に浮かぶたくさんの雲のひとつになりたい

そして時折 君を見つめていられれば 幸せ
それくらいの恋ではいけないでしょうか
少し 情けなく頼りない恋ですが

そんな恋もしてもいいでしょう
伝わらないのではなく伝えないままの 思いもまた恋です

たとえるならば 遠い空を見上げる人の瞳が見つけた 星のひとつに 見惚れていた時間
僕は そんな幸せな時間を生きていた
だから僕が伝えるべきは好きではなくありがとうです

それを恋と 知った時僕は思ったよ
うれしい反面気づきたくなかった だって 届くはずもないから

いくら手を伸ばしても 届かない 君のまっすぐな笑顔
恋をしている それだけで精一杯で

打ち明けることなんか とてもできなかったよ
とうとう言えなかった 「好き」の一言
それはもう過ぎた雨。

2016/02/13 (Sat)

[7359] 写真
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ふいに押し入れから出したアルバムに
ピースサインで 笑う君の写真が出てきた

あの頃、僕はバカをやっていた
ただ過ぎてく時間なんか気にしないで
その瞬間その瞬間がいちいちきらめいていた

写真に映る あなたにまた恋をするなんて

そんな恥ずかしさを風が笑った 日曜日

覚えていますか?あの桜の咲いた道を
君と二人で歩いた日のことを

僕は今も鮮明に覚えているよ
つないだ手のあたたかさまで真新しい

僕ら 二人はもう別々の道を歩いてる
でもこの旅のどこかでまた出会えたら
出会えたらいいな

苦手なお酒も飲めるようになったよ
少しは 君の理想に届いた気がするよ

新しい 服に袖を通した日に なにかが変わった気がしたけど
何が変わったというんだろう まだ僕は一人ではうまく歩けない

写真を 手にとって懐かしい君を見たとき

涙の粒が 写真にこぼれて君の顔が滲んだ

流れていく日々の中を風のように渡り
季節は幾度もこの体を通り過ぎた

交わした口づけは今も君だけなのに
もう一度誰かと重ねたいとは思わない

季節の終わりは新しい季節の始まり
好きな服の好みが変わるように 容易く気持ちを動かせたなら

心は今も 君のもとにある
返してください 君と過ごした日々のすべてを
なんて 罪深いことを考えてしまう僕を
君は 愛せなかったってことも わかっているのに

覚えていますか?あの桜の咲いた道を
君と二人で歩いた日のことを

僕は今も鮮明に覚えているよ
つないだ手のあたたかさまで真新しい

僕ら 二人はもう別々の道を歩いてる
でもこの旅のどこかでまた出会えたら
出会えたらいいな。

2016/02/13 (Sat)
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