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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[7318] 夜間飛行
詩人:どるとる [投票][編集]


時間泥棒が 朝を盗んでゆくのを見た

あまりの早業に 僕の目はくらくらさ

屋根から屋根へと飛び移り

星を 盗んでゆく手際のいい魔術師

今度はどんな魔法を見せてくれるの?

種も仕掛けもない夜に 起きる奇跡

夢から 飛び出して僕に会いに来る

幸せの羽ばたき 楽しそうに
ステップ刻む足音

僕は世界を少し甘く見てた

この世界が こんなにも眩しいなんて

手のひらに 思い出を映しては笑う

夜間飛行の真っ最中 行き先はない

同じところを行ったり来たり

箱の中から飛び出す仕掛け

目には見えないファンタジー

常識なんてまるで 通用しない

魔法仕掛けの 不思議な出会い

出し抜けに咲く 名前も知らない花
つまりは君の笑顔

僕は少しだけ 明日を待ちくたびれたよ

一足先に 明日に会いに行こう

色眼鏡で 見る世界は すべてが

つまらなく見える だから裸眼で

心はさらけ出したまま傷痕を抱いて

この世界を 飛び回る自由すぎる翼

種も仕掛けもない夜に 起きる奇跡

夢から 飛び出して僕に会いに来る

幸せの羽ばたき 楽しそうに
ステップ刻む足音

僕は世界を少し甘く見てた

この世界が こんなにも眩しいなんて。

2016/02/03 (Wed)

[7317] 二人の恋
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波が打ち寄せる 胸のひだを撫でてく

冷えた手を握ったあの夜は長かったね

愛したぶんだけ愛された日々

出会いと別れを繰り返す中で

知った優しさを たとえば得意気に

誇示しあって 二人の恋はそれでうまくいく。

2016/02/03 (Wed)

[7316] 青の街
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寂しさだけが この街を染めている
泡みたいに 生まれては消える
ただの数秒の中にある 光が見える

銀色のバスが 夜の闇の中を 行く
流れ星のようにライトが 尾を引いて

風が走るこの街で
雨に濡れたほほを
幸せそうにゆるませて
君は笑った 君は笑った

目をつむったままで描く写実的世界
真夜中の画家はその類いまれなる才能で
この街を彩り豊かな色に染める

誰かが 勝手に名付けたすべてに
背を向けて 僕は茨の道に歩き出す

夜風を切って 走る 雨を はじきながら
お腹を空かせてるから
得意料理で もてなして

窓に映るような ささやかな暮らしの場面
涙と笑いのエピソード
あなたが抱いたひそやかな 悲しみも
僕なら 引き受けてみせるから

風が走るこの街で
雨に濡れたほほを
幸せそうにゆるませて
君は笑った 君は笑った

あの日、はじめて離ればなれの
心がふれた気がしたよ。

2016/02/03 (Wed)

[7315] どうしようもない
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どうしようもなくなってたどり着いた夜
やることといえば自慰に耽るくらいで

締め切りのカーテンと日当たりのわるい窓
天井のシミと会話する日々

暑いなあとか寒いなあとか
季節も いつなのかわからない
失った 大切なもの
一つ一つ指で数えた

風に揺れるブランコ
明日へと 漕いでく

寂しさに 素直になれずに案の定
ふるえる羊のように朝まで泣いた

意味もなく 回る時計
息を止めたい 縁起でもない
行きたい場所は あの世です

したいこととか やるべきこととか
特にない 探そうとも思わない
遠くに見える星
一つ一つ 指で数えた

ドアを開けたり閉めたりするのが
一日の中で一番 力を使う仕事

暑いなあとか寒いなあとか
季節も いつなのかわからない
失った 大切なもの
一つ一つ指で数えた。

2016/02/02 (Tue)

[7314] みんな昔は猿だった
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みんな昔は猿だった
石斧を手に 大地を走り回ってた

みんな昔は猿だった
獣を狩り 裸に毛皮

夜は 今よりずっと暗くて
機械なんかもない
それでも不便はなかった

便利な道具に頼りすぎた僕らは
多分、その良さがわからない。

2016/02/02 (Tue)

[7313] 綿毛の旅
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うつろなまなざし
吹けば消えてしまいそうな願い
残された思い出に小さな胸を焦がして
何度でもプレイバックするあの日

恋にやぶれた人は皆 涙を抱きしめて
歩き出す機会をうかがっているというよ

出来すぎたあらすじを はみ出して
僕は風に吹かれて 旅人になる

忘れたくない思い出を手に
寂しいときも悲しいときも 生きていく。

2016/02/02 (Tue)

[7312] シューティングスター
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夕暮れの空にとけてる 誰かの笑い声

宛もなく 行こうこのまま風に乗って

終電に 間に合った ホッとして席に座る

白いため息が 浮かんでは消えるホーム

夜の街並みが 七色に光る
月も負けじと 星と競ってる

まばゆいばかりの 光に 目が眩んだ

駅の改札ぬけたら 深海みたいな真夜中

軽やかなステップで飛び越える水たまり

夜空の果てから シューティングスター

放たれた 一撃が 化粧っ気のない夜を飾る

ほらね おめかしすれば ビューティフル

素敵な夜ね

奇跡を待ちわびた人は奇しくも笑われて

夢を見るために 生きてるのに勿体ないよ

旅に出ないなんて 幸せを探さないなんて

いつも見えないものと追いかけっこしてる

目をつむったまぶたの裏だけに 広がる
自分だけの世界を 今夜も追いかけよう

確かなものを 追いかけるよりも

夢やロマンスに燃えていたいの

あり得そうもない物語の中に飛び込めば

数えきれないほどの シューティングスター

輝きをまとってこの夜を飛び越えていく

ほらね 奇跡だって起きそうだよ

素敵な夜ね

なくしちゃいけない気持ちだ
明日を夢見る気持ちだけは

軽やかなステップで飛び越える水たまり

夜空の果てから シューティングスター

放たれた 一撃が 化粧っ気のない夜を飾る

ほらね おめかしすれば ビューティフル

素敵な夜ね 素敵な夜ね。

2016/02/01 (Mon)

[7311] あした
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足踏みして待っている明日を
待ち遠しくさせるのはなんだろう

夜が明けるのも焦れったいのは
明日の世界が楽しみだからだ

明日の僕は笑ってるのかな 泣いてるのかな
どんな人との出会いがあって 別れがあるのかな

いくつものきらめく言葉がこの世界を 染める色になる

ありふれたことが当たり前なら
変わらず明日も 世界は輝いてる

夢心地のまま 夢から覚めて気づいた
あまりに 夢を見すぎたことに

出会いが僕を変えていく
まだ知らない僕に出会う

出会いが新しい出会いをくれる
魔法みたいだ 今はまだ知らない明日の君に会いたい

目に見えるすべてを少し角度をつけて見ればあら不思議

ありふれた世界が見事に変わる
手玉にとったように世界は僕の味方さ

加速してくスピードに委せて落ちていく
ちょっとだけ楽しくてちょっとだけ明るい
そんな明日をいつでも期待しているんだ

そのくらい聞いてくれたっていいだろ神様?

いくつものきらめく言葉がこの世界を 染める色になる

ありふれたことが当たり前なら
変わらず明日も 世界は輝いてる。

2016/02/02 (Tue)

[7310] 観覧車
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回るメリーゴーランド
誰かを乗せて 手を引くよ

空は日暮れて 赤い色に染まって
言葉にするのも 悲しいから黙るよ

運んではまた運んでゆく命は繰り返す
まっすぐ引かれた線の上で 生きる。

2016/01/31 (Sun)

[7309] パントマイマー
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どうして そんなにムスっとしてるのかい?
人生は少なくとも楽しむためにあるものだ 忘れちゃいけない

ぐるっと回ってまた振り出しから
きりもないくらい 繰り返す毎日さ

僕の真似して笑ってみてよ
僕の真似して泣いてみてよ
嘘をつく必要も意味もない
よってあなたは 僕の前で素直になるべきだ

ほらね、心をさらけ出せば 楽になるんだよ
見えないはずの 悲しみを 描き出す役目を担う手足
君はまだ半人前のパントマイマー
まだちょっと心を描くのが下手みたいだ

何か悲しいことでもあったりしたのかい?
それならば何より僕に相談すればいい 支えになれるかはわからない

時計はここに置き去りだ
今日くらいは時間をはみ出したい

僕の中にある 君に笑えば
君の中にある 僕も笑う
そんな不思議な 言葉を使わない会話
明日を楽しみにさせるものを二人で探しに行こう

涙も傷痕ももう 隠す必要はないよ

そこにはないものを 形にするような面倒な表現で
君は 生まれ変わる新しい君になる
本物より寧ろ本物みたいな見えない力で

踊りは苦手さ だから つまずくまでの数秒を しっかり数えていて
あわよくば 負けそうな僕に気づいてほしい
今から 見えない壁を飛び越えて 心だけそっちに飛ばすから

僕の真似して笑ってみてよ
僕の真似して泣いてみてよ
嘘をつく必要も意味もない
よってあなたは 僕の前で素直になるべきだ

ほらね、心をさらけ出せば 楽になるんだよ
見えないはずの 悲しみを 描き出す役目を担う手足
君はまだ半人前のパントマイマー
まだちょっと心を描くのが下手みたいだ。

2016/01/31 (Sun)
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