詩人:どるとる | [投票][編集] |
紫色に 染まった空 待っていましたとばかりに
メトロの闇に 消えていく光
少しだけいつもとは勝手が違うの
誰もが切なさを抱いて 今の気持ちに似合う言葉を探してる
早送りする景色を 飛ばす 快速電車
連れていってどこか知らない街へ
ここではないどこかへ 心ごと連れ去って
きのう見た夢の続きの続きを
今夜 見よう きのうと変わらない
ありふれたときめきに 出会おう
変化の乏しい世界で 変化を求めるなら
生まれ変わるのは世界ではなく 心
移ろいゆく窓の外の風景に重なる記憶
いつか見ていた 空の色と同じ瞳
ここではないどこかで 今も続く物語
どっちつかずの思いを 手に
失ったものの数だけ 手にしたものの大切さだったり価値だったり
色褪せてもまた色づいていく 感情が歩き出す
早送りする景色を 飛ばす 快速電車
連れていってどこか知らない街へ
ここではないどこかへ 心ごと連れ去って
いつか 重ねた足跡が輝くその時まで
終わらない旅を この世界がさせてくれる。
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圧倒的な リアリティーを
押しつけるような世界には
ぼんやりとしたままの輪郭がお似合い
誰かさんが 書いたあらすじをたどる
そんな くだらない毎日にバイバイ
地中を抉って突き刺さる ビルの森
東京の街は今日も どこか冷めた顔
愛想笑いの 偽善的な正義を要求
少し歯向かうだけで見限られるなんて
そりゃないよなあって空を仰げば
やがてフェードアウトするアングル
背徳的ボーイミーツガール
言葉の意味も知らずに呟く
薄っぺらいロックンロール
愛さえあればよかったそんな世界は嘘になったの
現在地は絶望の少し手前
かすれた声で歌う満ち欠けする心
内面と外面で使い分けない本音、本心
夢など忘れろって忘れられるくらいなら
最初から夢なんか見ないだろうってさ
大きなため息を吐いたなら行こう
被写体のないレンズから覗く世界へ
目を閉じた 優しい暗闇に 見覚えのある
いつかふれた気がする 柔らかな手触り
真綿のように傷跡を包み込んでく
地中を抉って突き刺さる ビルの森
東京の街は今日も どこか冷めた顔
愛想笑いの 偽善的な正義を要求
少し歯向かうだけで見限られるなんて
そりゃないよなあって空を仰げば
やがてフェードアウトするアングル。
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水溜まりがひとつ 大きな海になる
あなたが流したぶんの涙が海になる
筏をつくって 花に囲まれて
たまには 宿題の相手をして
傷ついて 眠れない夜には
心が 愛を探す
こんなにたくさんの人がいる 街で
なぜか人の数ほど 心は見えなくて
時に 迷いそうになる
空の重みにつぶされてしまう
頑張っている 証しは いつか
目に見える形で 償われるかな
そんなことを 考えながら笑えるはずもない 今を 耐え抜いている
風のささやきが 雲を散らす 波を立てる
きのう見た夢の続きの続きも見たいよ
誰かのやさしさにふれたとき
心があったかいのはなぜだろう
人と向き合うなら 心を向かい合わせて
見えない心を描くんだ
こんなにたくさんの人がいる 街で
なぜか人の数ほど 心は見えなくて
時に 迷いそうになる
空の重みにつぶされてしまう
頑張っている 証しは いつか
目に見える形で 償われるかな
そんなことを 考えながら笑えるはずもない 今を 耐え抜いている
一人一人のささやきは小さくて
泣き声さえも ちょっと離れてしまえば聞こえない
それでも 耳をすますことが きっと愛なんだろう
だから、最後に頼るのは頭ではなく
心が導きだした答えだ。
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涙がこぼれたら 旅人気取って旅に出よう
明日の明日はいつまでも今日で
昨日の今日もやっぱり今日で
いつでもどこにいても今日は今日です
優しさを 知らない僕は本を読む
あらすじを目で追いかけて
目を閉じてイメージを広げるよ
僕のトランクの中には夢がいっぱいさ
さて次はどこに行こうか
ページを めくればその先は知らない世界。
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長い夜が明けて 降り続いてた雨も上がる
何か楽しいことを 探しに行こう二人で
たとえば いつもは気づかない場所に
咲く花だったり 景色に出会えるような そんな淡い予感
空は 続いてるんだどんなに 離ればなれでも
明日の先にもまた 明日があって
なんとなくだって 続いていく日々
何度でも 同じ窓を開いて
同じ空を見上げながら笑い泣く日々
散らかった部屋を片付ける理由を探して
笑うついでに 泣いてみた 今日がある
真っ白だったスニーカーも時が経って
色褪せ いくつもの傷を抱いて そのぶん何かを手にした
僕が 見つめているのは 一体何だろう 何を待ってるんだ
いくら待っても来ない幸せなら
こっちから会いに行こう
追えば追うほど遠ざかる気がする 夢も
振り出しに戻ってまたスタートラインから
デイバイデイで 行きつ戻りつの旅は
宛もなく 蛇行しながらの 旅程
思い出話をするならば 夢の中がいい
きのうに残してきた涙を思い出して悲しくなるから
空は 続いてるんだどんなに 離ればなれでも
明日の先にもまた 明日があって
なんとなくだって 続いていく日々
何度でも 同じ窓を開いて
同じ空を見上げながら笑い泣く日々。
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どんなに願っても もう見えない
あなたの あの笑顔
心の中にそのかけらが
散らばっているから
もう一度 あなたに会いたい
多くのことは 望まないから
僕を知らない君に出会いたい
そしてもう一度 あなたと恋をしたい
出会うまえの二人に戻って
手をつなぐのもあの 恥ずかしかった
あの頃へ 帰りたい
来た道を 引き返して。
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恋をしたのは 寂しかったからじゃないよ
隙間ができた 心にちょうどいい
アップリケみたいな代用品が欲しかっただけ
なんて 言ってみたところで
隠しようのない ときめき
好き勝手に跳ね回る感情
僕の知らない 僕に出会うなんて
知らなかったよ 僕の中にこんな 僕がいたことなんて
なぜだろう 君を知れば知るほど
もっと君が知りたくなる
この気持ちには 嘘はつけない
だって仕方ないよ君はガールフレンド。
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あの星にふれたくて少し無理して背伸びして手を伸ばした
なだれ落ちるように弱さに負けたあの日の僕が抱いた焦燥
数々の後悔と 同じだけの懺悔
今は少しだけ遠い遠い昔話だ
持てるすべての 優しさを 持ち寄って
僕はただの ありふれた存在だと叫べば
見える世界が 昨日より開けてくる
今はまだ あやふやな覚悟
いつかは かけがえのない想いになる
今その手にある未来を守りながら
離さないようにぎゅっと抱き締めた
大切な人たちのイメージを思い浮かべたキャンパスに描いた
太陽のような笑顔が眩しくて乾ききった心に光を灯す
捨てきれない 幼さと対話しながら
答えを見つけようと奮闘してるんだ
瞳に映る世界は 少し掴みきれなくて
死にたいなんて言葉も常套句になるけど
そこにある 物語にはまだ続きがある
浮わついたり 空回りする情熱も
やがてさまになってくる
昨日も今日も明日も 未来はいつも
目の前に あることに気づいたよ
ぼんやりとした 輪郭で 笑ってるよ泣いているよ
見事なまでに寸足らず それでもここにいるよ
持てるすべての 優しさを 持ち寄って
僕はただの ありふれた存在だと叫べば
見える世界が 昨日より開けてくる
今はまだ あやふやな覚悟
いつかは かけがえのない想いになる
今その手にある未来を守りながら
離さないようにぎゅっと抱き締めた
そして やがて訪れる未来を 見据る。
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流れる 街の風景をただ 眺めている
窓の向こうに 浮かんでは消える 人影
メトロの闇に 溶けていくため息が
丸まった背中と 相まって 切ないね
そうして僕らは 忘れていくんだ いつも
目を閉じても 開いても見えない光を
宛もなく探しながら今日も 正と誤の境を無意味に泳がされてる
見つめたまま動かない瞳のゆくえは
空ばかり見ている 足元が疎かだ
まぶたの裏で思い描くすべてが
今の君の戸惑うそぶりに重なる
そうして いつの間にかあやふやになる 覚悟を
信じながら 疑いながらもて余したりする
答えなどないのだろう それでも 見えない物差しで正しさを計る
ああ たとえばありふれた概念をくずせたなら
もう少し 楽に 生きていけるのに
そうして僕らは 忘れていくんだ いつも
目を閉じても 開いても見えない光を
宛もなく探しながら今日も 正と誤の境を無意味に泳がされてる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
既成概念に邪魔されて イメージが広がらない
狭い世界で 生きているよ
笑っても泣いてもこれが最初で最後の百年戦争
「皆々様 覚悟召されよ」
戦争をやっている
そんな暇があるなら空を見ろ 海を見ろ
花を見ろ 夢を見ろ
ありふれた願いを言葉にすれば
たちまち 誰かが目や耳をふさぐ
明日の世界に「平和と愛」を束ねた 花束を
俯瞰で見た世界はあまりにも 滑稽だろう
アリのほうがまだ働き者に思える
ダメで元々 結果は二の次 一か八かの大勝負
「のるかそるかは運次第」
人を亡き者にできる度胸があるなら
歌を歌え 金を稼げ
人を愛せ 馬鹿をさらせ
頭の少し足らない ありきたりな優しさで
つまらない この世界を 塗り替えてしまえ
明日の世界に「夢とロマン」を込めた花束を
取り急ぎ 続くよ宛もなく ふらふら
誰のためでもなく世界は回るのに
なぜこんなにも 涙ばかりなのだろう
今さら 気づいてももう遅いのかな
そんなはずはないさ
戦争をやっている
そんな暇があるなら空を見ろ 海を見ろ
花を見ろ 夢を見ろ
ありふれた願いを言葉にすれば
たちまち 誰かが目や耳をふさぐ
明日の世界に「平和と愛」を束ねた 花束を。