詩人:どるとる | [投票][編集] |
ポケットの中には 少しのロマン
それときれいな嘘を紡ぐ唇
行ってみたいなよその国
たどり着きたいその場所
星を 掴みたくて手を伸ばした夜
芝生に寝転がり 見上げた 星空
カシオペアって言うんだとあとで知った
僕らの瞳の 中にあるもうひとつの宇宙
言葉は いつも唇の手前で 立ち止まる。
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世界の果てを 見てきた訳じゃないのに
世界のすべてを知っている口振りだ
足元に 伸びてる 道はどこまで
続いているのだろう
道しるべを 見失ったところから
本当の旅は始まる
分かりやすいスタートラインなんかないんだよ
人生は いつだって自分との勝負だから
いつもどんなときでも スタートはたった今だ
合図を 期待せずに
走り出すほうが 先だ
砂ぼこり舞いあげながら 走る風
境界線を踏み越えたその先のストーリー
ゴールなんて 決めつけなきゃ 終わりなんてない
終わりなき成長のあるいは 進化の途中にある
スタートラインにやっと 立てた気がする
目には見えないけど 胸の中で スタートの銃声がしたよ
向かい風の中を 走る 覚悟のある者にだけ見える明日
膝小僧の傷なんて笑い飛ばしてやるさ
「夢をつかんだその瞬間に 今までの苦労なんか なかったことになる」
僕も同じ気持ちになれるかな
尊敬する あなたと同じ場所に行けるかな
道を外れたメロディラインを 追いかける
分かりやすいスタートラインなんかないんだよ
人生は いつだって自分との勝負だから
いつもどんなときでも スタートはたった今だ
合図を 期待せずに
走り出すほうが 先だ。
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夜が 明けて 雲間から日射しが 差し込んで
気づいたら もう昼を回っていて
僕はあわてて 身支度を整える
鞄には 少しのお金と ありあわせの勇気を入れて
笑顔を絶やさないように 気をつけながら 行くよ
たいした 訳もなく悲しくなってみたり
ふいに脈絡もなく嬉しくなったり
簡単に 幸せにもなるし 不幸にもなる
つまりはわがままで 気まぐれなんだよ
おはようから 始まる1日が
お休みで終わる 1日が
何度 繰り返されるんだろう
この先ずっと
同じような 今日を迎えては 見送って
同じようなことで 悩んで 同じように迷って
隙あらば思い出し笑いなんかしているよ
打ちのめされながら 思い知らされながら
生きている 喜びをかみしめているんだよ
大好きな 人や大嫌いな人にも出会って
引き出しは思い出でいっぱいになって
少しは 一人で出来ることも増えたよ
物で溢れかえった 部屋の中で 欲望は尽きず まだまだ足りない
一眼レフを 構えて 写真を一枚 撮って
フレームの中に 世界を閉じ込めても
世界をまだ僕は半分も知らない
おぎゃあと 生まれた あの日
世界は僕の目にどんなふうに映っていたのだろう
考えたらきりがない
明日どうなるかわからないから
今日やりたいことはすべてやりたい
後悔がないように生きても後悔してばかりだ
自分の 小ささや 愚かさに気づかされながら
それでも 向かい風に抗って 生きてるよ
嫌々生きてる 人もいる
好きで生きてる人もいる
大半は後者かな
でも 愛する人がいる人生なら
きっと そんな人生も悪くはない
問題は 山積みだ
宿題は 何歳になってもあるんだよ
おはようで 始まる1日が
お休みで終わる1日が
また 夜明けと 共に始まる
今日はどんな日になるだろう。
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日が暮れてしまうその前に
伝えなきゃいけないことがある
でも誰に何を 伝えればいいのだろう
下ろし立てのギターのCとGのコードで
下手くそな 声をメロディに乗せて
通りの木々の葉っぱも 散ってしまう
季節は もうじき冬を迎える
凍えてしまいそうな 手を擦りあわせて
見上げた空に 見つけた流れ星
たったひとつだけ願いが叶うなら
何を僕なら 願うだろう
「あなたに この気持ちが届いたなら」
忍ぶように 胸に秘めた淡い 恋ごころ
言葉では 伝えきれそうもないから
全部は 言い切らずに大切なことだけ
曖昧であやふやな 思いだから
確かに 伝えるには些か難しい
真っ白なノートのページめくって
描いた 相合い傘 君と僕の名前
窓の外に 北風が吹いて 寒そうだ
油断すると 切なさに焦がれてしまう
恋なんて 通りすぎたものだと思ってた
でも気づいたらまた恋に落ちている
手をつながれただけで 幸せになれるなんて 信じられない
小指に結ばれた赤い糸 たどれば 君がその先で僕に微笑む
出会いとは ほんの少しの小さな奇跡
縁が あれば またどこかで出会う
そういうものだと 運命が 笑うよ
見過ごせない 気持ちに気づいたなら
それはもう恋だ
凍えてしまいそうな 手を擦りあわせて
見上げた空に 見つけた流れ星
たったひとつだけ願いが叶うなら
何を僕なら 願うだろう
「あなたに この気持ちが届いたなら」
忍ぶように 胸に秘めた淡い 恋ごころ。
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燃えるような茜空 黄昏に染めて
渋滞の道で 信号待ちしている
夕日の反射光 眩しくて目を細めた
やっと動き出した 渋滞にほっとする
開けた窓から 覗く空は もう
焼け焦げたみたいに真っ暗で
イメージだけで遠くへ行ける
自由は いつも僕に手招きしてる
ため息の多い 毎日だけど
揺るぎない思いひとつ
落とさないように 風に乗るグライダー。
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寒さをごまかすように話をつなぎながら
白い息を吐き出してどこまでも歩いた
終電を少しばかり 過ぎたあたりの
駅の近くのコンビニ 雑誌コーナーで立ち読みした
窓の外には 終わりのない闇が広がっている
宛のない 想像で 隙間を埋めながら
不安をどうにかしてかき消そうとした
へとへとになるまで歩いた
疲れはてて もう何にも考えられない
見上げた空に 星をひとつ見つけた
若すぎる僕は 鋭い感性に 振り回されてた
寒いねってわかりきったことを
わざわざ言葉にするのはなんでだろう
雪でも降りそうな 寒い夜には
誰かのぬくもりが ありがたい
何をすればいいのか それさえ曖昧だ
僕たちは 宛名のない手紙のようだった
行き場なんか ない
頼りないのはわかってるさ だけどそれでは 心許ない
手のひらに 伝わる熱で じんわりと
かじかんだ手が 温められてく
この気持ちはなんだろう 名前をつけられないなあ
言葉では 伝わらない 気持ちは なぜ手をつなぐだけで簡単に伝わるのかな
海を照らす 灯台のように
道に迷わないように 光を届ける道しるべ
それが 君だと気づくのに時間は かからなかった
宛のない 想像で 隙間を埋めながら
不安をどうにかしてかき消そうとした
へとへとになるまで歩いた
疲れはてて もう何にも考えられない
見上げた空に 星をひとつ見つけた
若すぎる僕は 鋭い感性に 振り回されてた。
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手の届かない 空に伸ばした小さな手
空を見上げれば あまりにも僕はちっぽけで
踏み出した一歩が 簡単にぬかるみに埋まる
お金や愛に 困った時は
親や友達が助けてくれる
人生に 迷った時は
自分が自分を 助けるしかない
行き先なんて そんなのは 元からないよ
この道は ただ地面に根を張り 伸びるだけ
目的なんて そんなのは 言い訳なんだよ
意味のない 人生に生き甲斐を 押しつけて
この世界に 産み落とされた
この 悲しみを 笑い飛ばすだけ
風にたゆたう花のように
生まれ持った この体と心で
思いのままに 声を歌にするだけ。
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いつの間にか降り出した雪がちらほらと
どこまでも伸びた道に 白い絨毯を広げて
誰もが そわそわしながら待っていた
夜がついに やっとことさやって来たんだ
吐き出す息で 冷えきった手を温めて
凍えないように コートの襟をピンと立てた
壁に寄りかかって 見上げた夜空に
流れ星がひとつ 駆けていった
願い事は 言えなかったけれどいいんだ
待ち合わせてる 君に出会えれば
名前も知らない どこかの街で
なれそめも 知らない人たちが
恋に落ちて 手なんかつないだりして
クリスマスの夜を 思い思いに過ごしてる
サンタクロースはいるかいないか
わからないけど もしもいるならば
今夜くらいは奇跡を起こしてください
泣いてる暇もないくらい 笑って 過ごせたならいいな
大人になってからはクリスマスなんて
年末の忙しさに 忘れてしまったりする
カレンダーを見てやっと今日が
クリスマスイブだと気づくしまつで
いつもは受け取らないポケットティッシュ
出し抜けにメリークリスマスと 言われた
寒い中ティッシュを配って 白い息 吐き出すあの人にも恋人がいるのかな
だとしたら 仕事が終わったら 恋人に会いに行くのかな
段ボールいっぱいのティッシュ
その一つ一つにあるドラマ
受けとる人と受け取らない人
無視をする人や睨んでくる人
段ボールが空になる頃 恋人に電話を入れる
路地の陰に隠れて 会う約束を取り付ける
少し遅れるけど 走って行くから待ってて
そんな会話が イメージできてしまうんだよ
受け取ったその時の笑顔は きっと
恋人に会える嬉しさの あらわれだろう
だとしたらありがとうと 言うべきだったかな
なんてことを考えながら ティッシュで鼻をかむ夜
聞こえないけど 少し遅れてありがとうと寒空に呟いた。
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何の前触れもなく
落ちてくる思いに
うなずいたのは
昨夜の出来事で
名前も知らない
誰かの死を
知ったのは
今朝のニュースで
どうでもいいよ
忘れればいいよ
消えればいいよ
跡形もなく
ただ過ぎてく時間に追われていた
途中で 入れ替わった
僕が追われるほうだ
カメラは写すだろう明日の 世界を
そこに笑顔があるなら
惹かれてしまう 涙があるなら
レンズの向こうに 現実を映すよ
嘘偽りのない 今を伝えるよ
戦地の土に骨をうずめて
平和を 誰より 願いながら
その礎に なれたならと。
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結局僕は君のついた嘘を 許してしまうんだろう
何度だって 裏切られて でも許してしまうんだろう
好きなだけで いくらでも ばかになれる
泣いたあとの笑った顔が見たくて
僕は 君をわざと許すんだよ
マシュマロみたいな 柔らかな 頬
少し 赤らめて
林檎みたいに 膨らませた
幸せは いつでも
そばにあると 知る。