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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[7158] 最後の日
詩人:どるとる [投票][編集]


たとえば どこかの誰かの命が
今日で終わりを迎えるのなら

僕は名前も知らないその命に
どんな言葉を ささげられるだろう

黙ったままでいくつもの季節を
随分 遠回りしてきたけど
意味のない ものなんて何もない
何もなかった気がするんだ

花ひらく その瞬間の 刹那を

笑顔で迎えた僕らは 最後の日 涙に濡れて

手を振ることもできず 項垂れていた

重ねた唇の ぬくもりを思い出せば
ぼやけた輪郭線 途切れたレール

呟いた言葉には 何の意味もなく
ただ こぼれるだけだ 陽射しみたいに

忘れていくことが 正しいのかは
わからない ただそれが悲しいのなら
覚えておこう 見聞きしたすべてを
思い出の中に そっとしまって

あんなにも 楽しそうに笑っていた昨日

嘘にしてほしい 今日の日の さよなら

もう 言葉は必要ない 届かない声だから

空の 星を見つけたら私だと思って

見つめてねなんて きれいすぎる別れ

でも痛みは残る 消えない傷になって

花ひらく その瞬間の 刹那を

笑顔で迎えた僕らは 最後の日 涙に濡れて

手を振ることもできず 項垂れていた。

2016/01/08 (Fri)

[7157] グッドモーニング
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新境地 あるいは新天地 目指す旅

喜びに 似た感情が 走り出す 今すぐ

抱きしめてよ
そこにあるすべてを
理由なんていらない
愛のままに 走る

君の笑顔をつくる
小さな喜び 集めて
光を放つ 朝の 足元へと駆けていきたい
この歌を道連れに。

2016/01/08 (Fri)

[7156] 私の名を持つあなたへ
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不思議だね 血を分けた あなたがいる

ただ笑うだけで こんなにも幸せな気持ちになれる

不思議だね 私と同じ名前のあなたがいる

似たような顔でも どこかしら違う顔

手をつなぐと はにかむその横顔に

僕は 似合わない愛なんて言葉をささやく

私の名を持つあなたへ 僕はあなたの舟になりたい

不思議だね 同じ世界に同じ名前

だけどあなたは僕とは違う 何もかも

手をつなぐと はにかむその横顔に

僕は 似合わない愛なんて言葉をささやく

私の名を持つあなたへ 僕はあなたの舟になりたい

いつか 思い出になってもあなたの中で私は生き続けて。

2016/01/08 (Fri)

[7155] ネイビーブルー
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閉じたまぶたの裏にあなたを描いて

笑ったり泣いたりするのを 見ていた

思い出の中ならいつでも会えるのに

失ったものにはもう二度とふれられない

ただそれだけの 紛れもない 世界

明日も 夜は明けるのに
朝を迎えてもおはようを交わす人もなく

残された 思い出と手をつないで生きてく
君がいた この場所で僕だけが 生きてく

いくら笑っても 笑ったそばから泣いてしまう。

2016/01/07 (Thu)

[7154] せい
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君のせいだ 僕は悪くない
君のせいだ 君も悪くない

許してね何かのせいにしたいのさ
許してね 自分を責めたくないのさ

君のせいだ 僕は悪くない
君のせいだ 君も悪くない。

2016/01/07 (Thu)

[7153] 雪の街
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その日雪が降った いつもより
早めに 目覚めた寒い朝

どこまでも白く染まった道に
誰かがつくった雪だるま

冷たい手をこすりあわせて
寒いのを我慢して僕は君に会いに行く

羽を広げたイメージが
飛び立つように 見えたのは

幻じゃないと 思うけど キラキラと輝く雪の結晶が

世界を 美しく 飾ってる 雪の街。

2016/01/06 (Wed)

[7152] 
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手を伸ばせば 届きそうなほど
空は あんなに 近くにあるのに
いくら手を伸ばしても 届かない

暖かな春の日に 僕は 少し 生き方に迷ってた
あんなにも軽かったはずの命が 今さら重たい荷物になっていた

桜の花びらに ふれた指先が
まだ肌寒さを ぬぐえずに
こすりあわせた 朝のベランダ
ため息を 吐き出すと白く煙り やがて消えた

だいぶ歩いてきたような 気がするのに
振り返ってみても スタートラインからそれほど離れてない
まだ 若葉の私

目を閉じて つくった 小さな逃げ場所は
やがて 思い出で いっぱいになったけど
求めたのはそんな寂しいものじゃない

一歩が こんなにちっぽけだから
疲れ果てるまで歩いても 夕暮れには追いつけない
季節の 暦が 少しずつ変わっていっても
相変わらず私は私のまま 生きていくのに

新しい ページに降る 白い雪
降りしきるほどに 切なく 透明な空から落ちてくる 冬

桜の花びらに ふれた指先が
まだ肌寒さを ぬぐえずに
こすりあわせた 朝のベランダ
ため息を 吐き出すと白く煙り やがて消えた。

2016/01/06 (Wed)

[7151] 君だけのヒーロー
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ずっと 長い道のりを歩いてきたけれど

少しも変わらないね 君も僕も

大まかな意味では 同じといっていい

ああ 二人で餃子をつくろう

餡を 皮でまいて

茹でる 夕暮れ

君がママになる日には
僕はパパになるよ

変身だね でも誰に頼られるわけじゃない

君だけのヒーローさ 僕は地味なヒーローさ
それでいい
お決まりの台詞は愛してる
それで万事解決さ。

2016/01/06 (Wed)

[7150] フォークとナイフの関係
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あの頃と少しも変わらない
形をした 気持ちを見つめて考える

永遠を誓った僕の言葉は どれだけ時間を重ねても
変わらない 思いだから

パンにピーナッツバター塗って
目配せをして目と目でお話

フォークとナイフのような関係の二人

いつでも 一緒じゃなきゃしまらないの

だから、そばにいてね いつかこの命

空に 昇る その日も愛してるって言って

ハチミツの光沢が必要だよ 潤いのない毎日には

夢だけじゃお腹はいっぱいにならない
そんなことを言うようになったら おしまいね

ちょっとだけ 体がうずいたら 苦笑いしてないで手を繋いで

スプーンが足りない でもそのくらいがベスト

ちょっとだけ 危なげな足取りで進もう

ずっとそばにいるよ 君が先でも僕が先でも

最後の日には 愛してるって聞かせてね

ああ 今日も長い一日が終わる

いろんなことがあったよ
疲れ果てた僕らは 眠るしかなかった

でもちょっとだけまた今日も あなたが欲しくなるの

何度も求めてしまうよ

フォークとナイフのような関係の二人

いつでも 一緒じゃなきゃしまらないの

だから、そばにいてね いつかこの命

空に 昇る その日も愛してるって言って

当たり前のように いつもみたいにさあ

愛してるって言うよ。

2016/01/06 (Wed)

[7149] 二匹の悪魔
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波の形した 揺らめきに街はゆがんで

疲れ果てた人たちはうなだれて

帰り道を 急ぐ力もなく足取りは重たい

夕暮れが 赤く染めた空を見上げたまま

動かない 体を心が包み込んでる

誰かと競ってるわけじゃないのに

置いていかれてしまいそうで

一人になるとすごく不安になるんだ

だから、この手を握って
たまには 抱きしめてほしいと思う

愛が何かなんていまだわからずじまいだ

でも 思ったよりも愛なんてささやかなものです

まばゆいばかりの光に照らされた朝は

道しるべがなくても歩いて行けそうだ

希望なんて言葉はてんで信じないけど

期待って言葉ならまだ信じられる

希望がなくても期待できる未来であれ

不安になったときは歌を歌って

悲しんでる僕を慰めてみるのさ

それでも悲しいときは夜が慰める

汚れきったような愛でいい
互いを思いあう心さえ 確かなら

悪魔になって 君を汚してあげよう

ほら 何も恐いことなんてない 二人なら行ける

みかんがテーブルの上に2つ

所在なさげに ぽつんと 転がる

僕らは そんな存在だ

いつの間にか 意味さえなくしたように

虚ろな日々を過ごしてる

誰かと競ってるわけじゃないのに

置いていかれてしまいそうで

一人になるとすごく不安になるんだ

だから、この手を握って
たまには 抱きしめてほしいと思う

愛が何かなんていまだわからずじまいだ

でも 思ったよりも愛なんてささやかなものです。

2016/01/06 (Wed)
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