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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[7078] ただいまが待っている場所へ
詩人:どるとる [投票][編集]


通り過ぎてく 窓の外の景色を染める色や

空の流れや 人々の営みを眺めながら

ぼんやりと 頬杖ついて その向こうにある

まぶしいほどの 輝きに見惚れながら

こっそり君のことを考えていた

笑われちゃうかな 嫌われちゃうかな

こんな 浅ましい気持ちになる僕を

理由もなく 生まれる焦燥を 片付けられず

いつの間にか 夕暮れの中
暮れてく空が 街並みを抱きしめてる

懐かしい風に出会うたびに同じ気持ちに抱きしめられる

僕はきっと 帰る場所を知っているんだ
心はたどるだろう 来た道を戻るように

あなたの ただいまが待っている場所へ

変わらない営みの中で 君が笑うだけで

それ以上何も 欲しいとは思わない

君がそばにいる それだけのことが

どうしてだろうってくらい僕を強くする

愛してるなんて 言葉にするのは
恥ずかしいから せめて

君が先に 言うのを待っている

人の足も まばらになって 静けさが包む夜
振り返る瞳に映る君が笑った

なぜだろうまた僕はそれだけで 幸せなどと容易く思える

君がいることが こんなにも僕のすべてになっていたなんて気づかなかった

扉を開けてこぼれる光 夕飯は何かな?

きっとこのありふれた物語には
タイトルなんていらないよ

だっていつか跡形もなくなってしまう
それを知りながら愛されてるの命懸けで

懐かしい風に出会うたびに同じ気持ちに抱きしめられる

僕はきっと 帰る場所を知っているんだ
心はたどるだろう 来た道を戻るように

あなたの ただいまが待っている場所へ

今日も帰るんだ。

2015/12/26 (Sat)

[7077] 旅立ちのうた
詩人:どるとる [投票][編集]


思えばはじまりはいつも夜明けだった

君は笑いながら「じゃあね」と言った

始発電車に飛び乗って誰も知らない未来へ

旅人気取ってみたはいいものの

どうすればいいかわからずに僕らは途方に暮れた

どっちつかずの思いに暫く頷けず

弓を射るように 空の彼方から

サーチライトが 街の闇をつらぬいて

まばたきしてる間にすべての奇跡は片付いた

いうなればそれはささやかなほんの少しだけの僕だけに使える魔法

頼りないこの歌を道連れにして

誰かのせいにした昨日の僕は忘れてよ

日々生まれ変わっていくよ 僕はもう僕じゃない

雨をよけ進む電車のスピードで

雨粒を飛ばしていく 僕はもう振り返らない 二言はない

堆積する不安の数だけ高まるビート

旅立ちのうた 明日の僕に残す置き手紙

誇りのように 恥のように 刻む足跡

寝ぼけ眼の猫が大きなあくびをする

すぐそばにあるありふれた 幸せに ちょっとだけ感謝する

アイラブユーだけで 構築された
しかたのないラブソングより

どうしようもないほど情けない
そんな 歌に 聞き惚れたい
たとえば こんな晴れた日の朝に
出会う 真っ白い気持ちのように

どっちつかずの思いに暫く頷けず

弓を射るように 空の彼方から

サーチライトが 街の闇をつらぬいて

まばたきしてる間にすべての奇跡は片付いた

いうなればそれはささやかなほんの少しだけの僕だけに使える魔法。

2015/12/25 (Fri)

[7076] 君を思う
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ねえ 今から 数を数えるから
少しの間だけ目を閉じてくれないか

誰かの為に そんな大袈裟なものじゃない
でもね 誰かにそばにいてほしいと願うよ

騒がしい街の中で ふと寂しさに出会ったら

空いてる気持ちのほんの隅っこで君を思うよ

素直じゃないのも意地っ張りなのも全部残さず

愛してほしいんだよ 抱きしめてほしいんだよ
こんな気持ち わがままかな

絨毯みたいに暗闇を広げた夜が
どこまでも帰り道を覆い隠す

たとえば 手持ちぶさたな右手を
握ってくれるもうひとつの手がほしい

日の落ちた 街並みはひどく冷えるから

君の笑顔があれば心もあったかいのに

不器用なのも 笑うのが下手くそなとこもお互い様だね

愛されてほしいんだよ
抱きしめられてほしいんだよ
好きの一言が言えたなら

眠れない夜 一人明かりに寄りかかる
あたたかい 人肌を求めて さまよう

素直じゃないのも意地っ張りなのも全部残さず

愛してほしいんだよ 抱きしめてほしいんだよ
こんな気持ち わがままかな。

2015/12/25 (Fri)

[7075] クリスマスの夜
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空の果てまで輝く星で 飾り付けられたクリスマスの夜

この街にはどれだけの 幸せがあるだろう
指折り数えてみても足りないよとても

瞳を双眼鏡にして 未来を覗き見

口先だけでやって来たよ今まで
騙し討ちは 得意だ
頭のいいやつなんか煙にまいてやろう

それは遠い昔からの名前のない約束

君が笑えるように 神様がくれたプレゼント

今夜、降り注ぐ あなたの元へ 光を降らせて

メリークリスマスって 歌ってる。

2015/12/25 (Fri)

[7074] プール
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五月雨に濡れながら 僕たちは宛もなく探してた

ふいの思い出し笑いの理由だったり
明日の天気を予想しあったり
そんなくだらないことに夢中になってた

あの頃の僕たちには 恐いものなど なくて
小さな勇気と少しの好奇心があれば いくらでも笑い転げた

夏が来たから 夏なんじゃなくて 夏に会いたいから 夏なんだ

理由なんて きっとどうだっていい
ただひたすらに 遊ぶことに夢中さ

広がった青い空はまるで大きなプール
飛び込んでみよう お気の済むまで

天気予報は ここ最近めずらしく外れてばかり

ふとした 妙案を思いついたり
ある日突然旅に出てみたり
僕らは不自由な世界で自由に生きてた

ビー玉を太陽にかざして のぞき込んだ
レンズの向こうに広がっていた世界は
何も不思議なことなどなかったけど

青と緑の世界の真ん中で 僕らは奏でた 風鈴を鳴らす音

小さな 勇気をふるいたたせて 飛び乗った電車の行き先を僕は

知らなかったけど なぜだか 不安はなかった 君がいたから

中央線の窓の外を気持ち良さそうに泳ぐ入道雲が見えた

長い長い夏休みの一頁が 少しずつ遠ざかるのを見てた

あの頃の僕は 万華鏡の中にいたんだね
きれいなものに 目をうばわれていた

夏が来たから 夏なんじゃなくて 夏に会いたいから 夏なんだ

理由なんて きっとどうだっていい
ただひたすらに 遊ぶことに夢中さ

広がった青い空はまるで大きなプール
飛び込んでみよう お気の済むまで。

2015/12/25 (Fri)

[7073] プール
詩人:どるとる [投票][編集]


心ごと 飛び込んだ青い世界
このまま真夏の真ん中へ

子供たちが プールバックを抱えて
陽射し照り返す お日さまの下へ

金網の向こうに大きなプール
夏休みの 静かな校舎には 蝉時雨が降る

絵日記には 描ききれないほどの
たくさんのきらめくような思い出

溢れだしそうなほどの気持ちを
今すぐ伝えたい 水しぶき上げて

会いにゆくよ瞼の裏に描いたあの夏へ

心ごと 飛び込んだ 青い世界
このまま真夏の真ん中へ

はしゃぎすぎの夜 黒い肌に白い歯
いろんな色の花火が咲いては散って

その時だけしかない大切な瞬間をストロボみたいに刻む 思い出を焼きつけて

誰かに話したいことがこんなにたくさん
夏休みの宿題はいつもなぜか後回し

はみ出したままの気持ちをしまえない
自転車で駆け抜けたあの日々

会いにゆくよ 何度でも同じ夢を見る

もう待てないって 飛び込んだ
あの空と同じ青い色に 染まるんだ

カモメが 鳴いている 海の匂いと渦巻く貝殻

ビーチサンダル 浮き輪と ビーチパラソル
裸足のままで 水につま先を浸して
ひゃっとするその感覚 永遠に閉じ込めたい 終わらないで僕らの夏

絵日記には 描ききれないほどの
たくさんのきらめくような思い出

溢れだしそうなほどの気持ちを
今すぐ伝えたい 水しぶき上げて

会いにゆくよ瞼の裏に描いたあの夏へ

心ごと 飛び込んだ 青い世界
このまま真夏の真ん中へ。

2015/12/25 (Fri)

[7072] 名前のない感情
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少しだけ 有り余った余計な 感情を
他人のために 使ってみたりする

そして見えてきたいろんな余計な
悲しみや喜びが 僕を違う色に染めてく

愛したり 愛されたりの繰り返しの中で
気づいたこと 見逃したこと
一つ一つ 言葉にしてみよう

あなたと出会えて ただ 嬉しかった

それだけの 思いを手にするために

あなたと 過ごせて とても幸せだった

そんな きれいな気持ちに染まるために

生きてきた この年月を 僕はためらいなく
思い出と 呼びたい

姓どころか 名前もない感情に染まって

愛さずにはいられない 気持ちになる

憎むことしか知らないような顔しても
気づけば 誰かを思っていたりする

思ったり 思われたりの毎日の中で
失ったもの 手にしたもの
全部あますことなく宝物にしよう

人生最後の日には 笑って ありがとうって

愛してくれたすべての人に感謝できるかな

その日は晴れたいつもの青い空が

白い雲を抱いているような日がいい

生まれたことの本当の意味を 死を持って僕は知るだろう

この胸を くすぐる風が 冬の白い道を吹き抜けていく

カレンダーはまた 一枚めくられて もう新しい年が近づいてる

ほんの少しだけ 振り返ってしまうのは 昨日の涙が僕にとって意味のある 涙だったからだ

あなたと出会えて ただ 嬉しかった

それだけの 思いを手にするために

あなたと 過ごせて とても幸せだった

そんな きれいな気持ちに染まるために

生きてきた この年月を 僕はためらいなく
思い出と 呼びたい。

2015/12/25 (Fri)

[7071] いろとりどり
詩人:どるとる [投票][編集]


正しさというあやふやな定規で計るには
この世界の縮尺はあまりにも曖昧だ

軌道を外れた 想像が行き着く先を 知らない僕たちは
迷子よろしくさまよって 行き交う柱時計の振り子

ありもしない常識という模範解答に 惑わされながら

迷わされながら やがて僕たちは気づくんだ

正しさなんてものは計算したりするものじゃないと

そしていつしか 心を満たしていくのは
間違いだらけでも輝くような 生き方

まやかしなんだよ そもそも常識という概念が

絵に描いたような理想ばかりに 急かされて

足並みそろえて生きることがさも正しいように間違えられた世界には
個人の意思なんて 規律を乱すだけの障害物

赤子が手にしたばかりの命には 目盛なんかなくて

ただ 笑ったり泣いたりするだけで 生きていた

でもいつからか 僕たちは計算することを覚えてしまった

余計なくらいに賢くなった そのぶんだけたくさんの大切なものが見えなくなった

見渡す世界に色とりどりの光がこぼれて
僕は僕という色になり
君は君という色になる
でも 多分もう 昨日の僕には染まれない
今日は今日の僕だ
今日は今日の君だ
色褪せていくのがどうやら世界のルールだ

ありもしない常識という模範解答に 惑わされながら

迷わされながら やがて僕たちは気づくんだ

正しさなんてものは計算したりするものじゃないと

そしていつしか 心を満たしていくのは
間違いだらけでも輝くような 生き方。

2015/12/25 (Fri)

[7070] 生きるとは
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通り過ぎていく窓の外の景色を眺めながら
空の流れとか 雲の形に見惚れながら
こっそり君を思ってみたりしたんだ

溢れる人混みに 迷わないように 流されないように
生きているつもりなのに いつの間にか誰かと似たような色してる

僕は 一体 何のために生きているんだろう
僕は 一体 誰のために生きるんだろう

それがわからなくていつも 立ち止まる

誰のために笑い 誰のために泣き
誰を愛し 誰に愛され 誰を憎み 誰を羨み誰を思い 誰に思われるているのか

解答欄は いつも空欄のままさ
誰か教えてよ 生きるとはなんだ?

深夜零時を過ぎても人通りはおさまらず
人でごった返す 駅前商店街 こんなにもたくさんの人の中にいながら寂しがる心

途絶えぬ 人波に流されていけば 幸せって見えざるものが見えるのだろうか
そんなことを考えながら 理由もなく込み上げる焦燥に苛立つ

僕は この先 どんなふうに生きてゆくのだろう
僕は 今まで 誰のために生きてきたんだろう

たったそれだけのことも解らないんだ

僕のために笑い 僕のために泣き
こんな僕のために 誰が愛をくれるだろう
手持ちぶさたな僕はとりあえず有り余った優しさで自分を慰める

強がるばかりの心は本当は誰かに愛されたがっている
この気持ちはなんだろう

存在の証明なんて たいそうなものは求めてはいない
ただ 自分っていう唯一無二の存在を 印象づけるような
なにかが 欲しいだけさ

それがよしんば愛だとしたなら 僕は誰かを愛すべきだろうか
僕は誰かに愛されるべきだろうか
生きることの答えはその時 やっとわかるのだろうか

誰のために笑い 誰のために泣き
誰を愛し 誰に愛され 誰を憎み 誰を羨み誰を思い 誰に思われるているのか

解答欄は いつも空欄のままさ
誰か教えてよ 生きるとはなんだ?

2015/12/25 (Fri)

[7069] ナイトスイミング
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光の魚が 泳いでいく
水面に映る影が ぼんやりと揺れる

窓を過ぎる景色の向こうには
誰かの 心が 見える
誰かのこと
浮かんでは消えるイメージ

夜の中を 泳いでく
波もたてずに
すいすいと
ナイトスイミング。

2015/12/23 (Wed)
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