詩人:どるとる | [投票][編集] |
真夜中の 焦燥
胸の真ん中に 心を咲かせてよダーリン
明日よりずっと先へペダルを漕いでいく
悲しみに歌歌うよ
夢から覚めた僕は一人きりだった
青い波にさらわれていく
ぼやけたイメージ 月の満ち引きで
繰り返される命の約束事
どうか明日も 凡庸であれ
変わらぬ声で 僕は歌うよ 小さな生き物たちに愛のうたを。
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ふと目をつむってみれば 笑った顔が浮かぶのに
でも なぜだろう 君が悲しいときには 君の笑顔が思い出せなくなるんだ
つむったまぶたをふと開けば そこには僕が知らない涙目の君がいた
弱虫のくせに人一倍強がりで素直じゃない
すぐにむくれるし そんな君を嫌いになったこともあったけど
今ではなぜかそれが心地いい
知っているよ君が本当は人知れず泣いていること
僕には心配かけさせまいと無理に笑っていたことも
僕はそんな君に心から笑うことを知ってほしいと思うんだ
だからそのために君と一緒にその悲しみに向き合うよ
言葉を知らない心に話しかけながら 僕は君が打ち明けるのを待つんだ
長いため息のあとに雨のように降りだした涙を
指の腹ですくってみれば そこには素直な君がいたんだ
僕が知っているだけの君を 心の画用紙に描いたら
君のすべてを知っているつもりでまだ知らない君がいることも知った
アイラブユーなんて言葉でごまかすような愛よりも
知らない君を知ること それが大事みたいだね
何か特別なことできる訳じゃないけど一生懸命愛すよ
頑張るよだなんてありふれたことしか言えないけど でも頑張るよ
君がそばにいてほしいとき そばにいれる そんな人に僕はなりたいと思うよ
プロポーズはそんなんでいいかな?
知っているよ君が本当は人知れず泣いていること
僕には心配かけさせまいと無理に笑っていたことも
僕はそんな君に心から笑うことを知ってほしいと思うんだ
だからそのために君と一緒にその悲しみに向き合うよ
言葉を知らない心に話しかけながら 僕は君が打ち明けるのを待つんだ。
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色とりどりの 夢が風に踊る季節は
窓の向こうの 緑たちが笑ってる
花も 空も ポケットの中の未来も
引き出しの中の思い出も
どっちつかずの心も 曖昧であやふやな覚悟も
ぼんやりとしたままの輪郭も
揃わない歩幅も 口笛の矛先に消える
春うらら おいで 隠れん坊はもう終わり
大きなくしゃみひとつ
つぼみが花開いたよ
星をつなぐように離れ離れの光を
指先で 囲えばほらね形になる
回りながら揺れる 風見鶏も
なくした 帽子の行方も
西日差す部屋の微睡みも 頼りない影も
まだ青い林檎の心も
優しい痛みも 棘のように 突き刺さる
春うらら 暖かい風よ冬を吹き飛ばし
夢の終わりに 目覚めた僕を迎えてくれる
はぐれ猿の 旅は続く
宛もなく さまよう季節を行き交いながら
花も 空も ポケットの中の未来も
引き出しの中の思い出も
どっちつかずの心も 曖昧であやふやな覚悟も
ぼんやりとしたままの輪郭も
揃わない歩幅も 口笛の矛先に消える
春うらら おいで 隠れん坊はもう終わり
大きなくしゃみひとつ
つぼみが花開いたよ。
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にぎやかな季節が すぐそこまで来ている
鳥の羽ばたき 花の甘い香り 川のせせらぎ
色とりどりの 夢
ひとにぎりのロマン
春のうたよ 僕のこのしみったれた
心を その 色で染め上げて
桜の国へ 猿の惑星へ
僕は 旅に出る
希望をトランクに詰め込んで
行こう。
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今にも雪が降りだしそうな空
この街に ジングルベルが鳴る頃には
天気予報がしらせた 明日の天気は
「概ね全国的に雪になるでしょう」
待ちわびたあの夜が誰かの胸のざわめきを
ひとつずつ丁寧に白く染めていく
空に差し伸べた手のひらに
こぼれる雪のかけら
少しの温度ですぐに解けてもう跡形もない
もしも明日この街に雪が降るなら
そう願ってた僕の祈りが
空に届いたのかなあ
なんて笑う 僕のその手には
目には見えない幸せが輝いていた
つないだ手のぬくもりだけで
どこまでも飛べそうな気がしたよ
朝、目覚めたら雪が積もっていた
枕元のプレゼントを開けてごらん
寝てる間にサンタクロースがくれた
大きな箱につまった宝石の数々
ホームに 風の羽ばたき 凍えそうな寒さ 窓硝子が溜め息で曇る
瞼の裏に映った 消えては浮かぶイメージ
君が僕の心に書き残した置き手紙
もしもこの思いが君に届いたなら
今すぐ 君を抱きしめたい
今夜も眠れそうにない
でももう出会うことのない二人
交わした最後の口づけは
二度と出会えない別れを意味した
つないだ手のぬくもりだけが
今もかすかにこの右手に燃えている
さよならと 窓ガラス越しに 呟いたのに
声は 届かず 閉まったドアの向こうで
思い出が遠ざかるのを見ていた
僕は君くらいに 愛した人はいないけど
遠い街でそんな人とまた出会えるかなあ
もう冬は 銀色の翼を広げて 僕の知らない季節に
飛び去ろうとしてる
空に差し伸べた手のひらに
こぼれる雪のかけら
少しの温度ですぐに解けてもう跡形もない
もしも明日この街に雪が降るなら
そう願ってた僕の祈りが
空に届いたのかなあ
なんて笑う 僕のその手には
目には見えない幸せが輝いていた
つないだ手のぬくもりだけで
どこまでも飛べそうな気がしたよ。
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通り過ぎてく景色を眺めながら
窓から 消えてく思い出を 見送る
言葉もなく僕は ただ君の瞳を見ていた
その悲しみひとつも癒すすべもなく
大袈裟な メッセージとか
驚くくらいの 愛とか
そんな特別な ものはあげられないけど
ただそばにいる そんなありふれた時間の中で
君にゆっくり伝えていきたいよ
僕がどんなに君を愛しているのかを
たまには 急ぐその足を止めて
流れる風の音を 聞いてみよう
川のせせらぎ 季節の移り変わりに
色を変える花 空の表情や雲の形
窓の向こうに広がる他愛もない人々の暮らし
そんなものに 心を奪われていたい
歩いていこう このまま明日にまっすぐ伸びた道を
休む暇もなく 時間は僕を急かして
先へ先へと 背中を押すようにせがむ
急ぐ人の群れを 僕は 抜け出して
考えてみたよ 生きることの意味とかを
途方もない 夢やロマンよりも
すぐそばにある 当たり前な気持ちに 目を向けていたい
心が 空を見上げるなら 心は空と同じ色に染まる
心が 君を見つめるときは 心は君の心と同じ形になる
時間から はみ出した場所で生きよう
時計は 置き去りにして旅に出よう
目を閉じて やっと見える大切なこと
たとえば君が流す涙の向こうの景色
耳をすまさないと聞こえない 命の小さなさざ波
そんなものに いつでも寄り添っていたい
生きていこう 広く青い空に抱かれながら
何に悩み何に迷い 風の中に 立ち尽くすのか
答え合わせなど 意味はない 答えのない毎日だ
たまには 急ぐその足を止めて
流れる風の音を 聞いてみよう
川のせせらぎ 季節の移り変わりに
色を変える花 空の表情や雲の形
窓の向こうに広がる他愛もない人々の暮らし
そんなものに 心を奪われていたい
歩いていこう このまま明日にまっすぐ伸びた道を。
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大切な人はあなたにはいますか?
その大切な人はどんな人ですか?
あなたにとっての一番大切な人の
一番大切な人があなたでありますように
喧嘩もしながら 時には 背中あわせで
見えないはずのあなたの心が 離れてはじめて見えてくる
一年365日 あなたといれたら
どんなに幸せなんだろう
笑ったり 泣いたり
ふざけあったり
そんな 何気ない毎日が当たり前に続いていくことが
幸せなんだと気づいたときに
今までないがしろにしていた すべてを愛せるようになっていたよ
そんな ありふれた答えを出すために ずっと 道を迷っていたんだ
辞書になんか載ってないよ 愛する方法は
自分で考えなきゃ 計算は役に立たない
あなたの喜びが僕の喜び あなたの悲しみが僕の悲しみ
ばらばらなはずの心 がひとつになるのは
心と心が リボンのように結ばれているから 固く結ばれた心はもうほどけない
一年 365日 短いようで長い時間
どんなふうに過ごすかは その人次第
無駄にするのも しないのも自由
あなたを愛して あなたに愛されて
ただそれだけで 大概のことは 笑って見過ごせるさ
心に花が咲いたように 解き放たれたような気持ち
そんな思いに出会うために僕はずっと 道に迷っていたんだ
行き交う 思いと思い 付かず離れず
けっして すべてを分かりあえる訳じゃない
それでも 揃わない歩幅でも 定まらない心でも頼りない 背中でも
お互いを大切に思う心が 明日の空に虹を架けること 僕は知っているから
離れ離れの手と手を繋ぐよ。
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何か楽しいことの始まりは
ショーの幕が開く前のドキドキに似ている
太陽が溢した光の雨が街に降り注ぐ
君が踏み出した一歩は明日に届くかな
夢を乗せた気球は行く 世界の果てまで
何を求めて 君は傷つき 涙するの
火にまかれ 水をまとい 物語は佳境へ
行こう 時の流れるままに。
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約束の雪は降る 窓の外は白い冬
子供たちは夜を待ちわびている
プレゼントの箱の中身が気になるよ
サンタクロースも大忙しだ
東へ西へ南へ北へ
ひとりぼっちで膝を抱えて泣いている
君にも サンタクロースは会いに行く
世界の果てまで 夢を届けにやって来る
メリークリスマスって笑いながら
今夜はかけがえのない夜になる
そんな気がするの
教会の十字架さえも白く染めて
高い屋根の上まで雪はかぶさって
願い事はあるかい?君には
叶うといいな 今夜は魔法の夜だから
クリスマスもない子供もいるんだよ
ご馳走もケーキも食べられない子供もいる
世界を見渡してごらん
君は幸せだ
ありあまるほどの幸せを手にしている
にもかかわらず 君はまだ足りないって幸せを欲しがる
足跡を 雪の道に つけて行く
この夜の中にはたくさんの夜がある
君はどんな夜を誰と過ごすだろう?
ひとりぼっちで膝を抱えて泣いている
君にも サンタクロースは会いに行く
世界の果てまで 夢を届けにやって来る
メリークリスマスって笑いながら
今夜はかけがえのない夜になる
そんな気がするの
すべての人の幸せを願うのは
今夜はクリスマスだから。
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この夜の片隅で 誰かが見上げる空に
星がひとつ 願い事をかけたよ
言葉にせずに胸の中で祈った
どうか 明日も平穏無事でありますように
自分のことばかり考える人たちがいる
そんな世の中であなたはいつもいつでも
誰かのためにあろうと生きている
そんなあなたの優しさにふれたときに
あなたの中に 未来が見えた気がしたよ
たくさんのことはもう言葉にせずに
ただ流れる時間に身を委ねてみよう
宇宙の物語 星が語る 神話に
耳をかたむけ 遠い声を聞く
この世界に生きる星の数ほどの
命の名前を 知るすべなどないけれど
大切な人たちの名前をせめて覚えて
命あるかぎり 呼び続けよう
愛すことになんのためらいがいるだろう
毛先ほどの 小さな痛みに 僕は何度でも思い出す
僕も人だということを
この世界に生きる星の数ほどの
命の名前を 知るすべなどないけれど
大切な人たちの名前をせめて覚えて
命あるかぎり 呼び続けよう
愛すことになんのためらいがいるだろう。