ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 新着順表示

どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[7028] 君が幸せになっているそのあとのこと
詩人:どるとる [投票][編集]


愛という字を 手のひらに書いてみた
くすぐったい想いではあるけど
まっすぐに 見つめられるかな君の素直すぎる瞳を

冬のせいで かじかんだ手をどうしよう
君の 手に重ねたり ほおずりしたり
やり方は たくさんある

積み重ねてく日々は流れていく 星に願いをかけてしまう夜
いつもよりも 僕はどこか弱くて でも優しさがあふれて
ふいに君に会いたくなる

だから 君の名前を何度でも呼んでみる
相変わらずの ダメなままの僕です
それでも 君が笑ってくれるようにと
わるい頭で 考えてみる

君が幸せになることよりも君が幸せになっているそのあとのことを

君の顔を思い出せるだけ思い出してみた
いつも見慣れてるはずなのに なぜかな
鼻はどうだったか 口はどんなだったか うまく思い出せない

知っているはずの君のすべてを 僕は多分知っているふりしていただけだね
だから君は涙を流す

忘れてしまったことも 通り過ぎた雨も
今はもう ひとつの記憶の箱の中

うまい言葉は 思いつかないけど とりあえず愛を歌ってみる

後ろ姿まで君を この胸に焼きつけたい
君が笑うと どんなに悲しくても 立ち直れる その笑顔に 救われているのです

君が泣いているよりも君の笑ってる顔を見たい それだけ

愛とか大袈裟なことじゃないんだよ
どっつつかずの思い に 今なら向き合えるかな
さあ片付かないままの宿題を終わらそうか

積み重ねてく日々は流れていく 星に願いをかけてしまう夜
いつもよりも 僕はどこか弱くて でも優しさがあふれて
ふいに君に会いたくなる

だから 君の名前を何度でも呼んでみる
相変わらずの ダメなままの僕です
それでも 君が笑ってくれるようにと
わるい頭で 考えてみる

君が幸せになることよりも君が幸せになっているそのあとのことを

雨降りの今日のことよりも 晴れ渡る明日の青空を 描こう。

2015/12/15 (Tue)

[7027] ギフト
詩人:どるとる [投票][編集]


雪を待つように 窓の外を頬杖ついて
見上げる夜には 一面の星空が見える

クリスマスも近づいて
緑と赤の色たちが妖精みたいに
駅の真ん中のツリーを飾ってる

誰を待ち焦がれているんだろう
さっきから時計とにらめっこして
そわそわしている白いマフラーのあの人は

誰もが その時を静かに待っているんだねそれぞれの思い出の中にあるクリスマスには
ちゃんとサンタクロースだっているさ

手放さないようにとつないだ右手は
しだいに君の熱で火照っていく
疑いようのない幸せがここにある

名前のない 気持ちに包まれたなら
楽しいのはまだまだ これから
駆け出そう子供みたいに 君がくれる このひとときはギフト
大切に 抱きしめてる

ポケットにしのばせた指輪と今すぐ伝えたい思い

白い雪降る街並み 寒さに頬を赤くした
君は笑って 僕の心配ばかりをする
今日ばかりはそんなありふれた優しさもいつにもまして愛しい

人は恋をすると どうして気持ちを言葉にすることができなくなるの

どっつつかずの想いもいまだ変わらぬ毎日も よれよれのシャツも全部まとめて 抱きしめたい

君の帰りが 待ちきれなくて
駅へと走る 今か今かと電車を待つ
ドアから降りてきた君に 駆け寄れば
ほらホッとして泣いちゃうんだ

どうかいつまでもそのままの君でいて
そう願った今の気持ちを忘れないで
星が降る夜の帰り道に寄り添い歩いた

付かず離れず二人の歩幅は 追い抜いたり 追い抜かれたり
ばらばらだけど いつの間にか こうしている毎日が当たり前になった 何気ないいつもの言葉 それがギフト
毎日が記念日のようだ

そして雪は降り止み 固くかじかんだ手もほどけていく
冬の命は短いから
大切にしよう 今というひとときを
与えられている 一度きりの時間を。

2015/12/15 (Tue)

[7026] ギフト
詩人:どるとる [投票][編集]


命がある この幸せに 僕は この上ないほどの喜びを知る

プレゼントをあげよう まだこの世界が石ころだったころ

僕らの先祖が踏み出した大いなる一歩みたいに

今君の中にも確かに受け継がれている遺伝子の足跡

眩しいくらいに輝く生命の神秘 それはギフト。

2015/12/15 (Tue)

[7025] 羽ばたき
詩人:どるとる [投票][編集]


真っ白な紙に降る
インクの雨が

次第につながり
ひとつの形になる

動き出す手足も
平面のひらひらの蝶々

蹴っ飛ばされても
殴られても
痛みさえ 論外

遠い宇宙の外れで歌うひとりぼっちの歌

なけなしの勇気で恥ずかしながらも

飛んでみたのさありもしない空を

空想で満たされたイメージのプールに

飛び込めばほら明日はこの手の中

神様もいないこの世界にはルールなんてもはやいらない

悪いも正しいも自分で決めるのさ

悪いけど同じ色には染まらないよ
僕は線をはみ出した

なけなしの勇気で恥ずかしながらも

飛んでみたのさありもしない空を

空想で満たされたイメージのプールに

飛び込めばほら明日はこの手の中

石も浮かせない小さな 羽ばたき

どうか未来を 塗り替えてくれ

悔いた今日の自分を 忘れないために。

2015/12/15 (Tue)

[7024] 線を引く
詩人:どるとる [投票][編集]


優先席に座る老人

さっきやっと空いた席に座る

つり革は届かない

ポールは冷たい

すっかり白髪になった頭を撫でながら

年寄りに優しくない世を嘆き 人を嘆く

いつになれば わかるだろう

私のこの 苦しみや辛さが

世間はただ ビラをまくように

正しさを装ったきれいごとを叫ぶだけ

物言わぬ街並みと人の冷たさ

変わってしまったのは 人か 私か 世間か

空を見上げ 小銭を数える老いた指先

忘れてしまったからまた最初から

きりがないので 数えるのをやめる

誰かが目の前で 煙草をポイ捨てする

そんな小さな出来事が心を打ちのめす

それが 今の世の姿ですか

代弁をしても 聞き流される

歌にしても 聞き入る耳を持たない

私は私 あなたはあなた

人のつながりをなくした街は

他人と自分との間に隔絶する為の線を引く

見えない 線はまるで人の侵入を
拒むように引かれ 少しでも
自分を隠したがる世の中は 心に目隠ししているようなものだ
だから 肝心なことは いまいち わからない
言葉にすることも 近頃は 面倒に思う

僕の足元にもいつの間にか 線が引かれてる

世の中と自分を隔てる 孤独という寂しさ極まりない線が

いつになれば わかるだろう

私のこの 苦しみや辛さが

世間はただ ビラをまくように

正しさを装ったきれいごとを叫ぶだけ

物言わぬ街並みと人の冷たさ

変わってしまったのは 人か 私か 世間か

多分その すべてだ。

2015/12/14 (Mon)

[7023] 子供の瞳
詩人:どるとる [投票][編集]


喧嘩する お父さんとお母さんを見つめる子供の目は

さぞかし するどい目をしているだろう

正しいこと 間違ってること 子供は大人よりわかってる

言葉はまだ多くは知らないけれど
心は大人よりまっすぐだ

大人は世界を斜めに見るけれど
子供は世界をまっすぐに見つめる

子供が見上げた空はどんな色かな

子供が見渡す街並みはどんな表情かな

子供の目に映るあなたはどんな顔かな

その目の奥に揺れる心に 愛はあるかい?

まだ、漢字すら知らなかった頃に出会った絵で

お父さんとお母さんの顔を描いた

ありのままの姿がそこにはあった

怒った心なら怒った顔
笑った心なら笑った顔

嘘を知らない子供はごまかすこともなく
瞳に映るそのままのあなたを描く

なんの理由もなく叩かれたその意味も

親は知らんぷりでも子供はしっかり考える

親が忘れた痛みを子供はいつまでも覚えてる

どうして 叩かれたのか ほほを撫でて考える

その答えが八つ当たりでも子供はあなたを憎まない

子供は 親をけっして 悪とは思わない
必ず 自分をまず反省する

親はそんな子供に おんぶする
だからいつまでも親は子供の背丈を 越えられない
こんなに大きな大人がまるで子供みたいに 小さな心を たずさえている
恥ずかしげもなく

子供が見上げた空はどんな色かな

子供が見渡す街並みはどんな表情かな

子供の目に映るあなたはどんな顔かな

その目の奥に揺れる心に 愛はあるかい?

君の瞳に映る僕らは子供が願うような親の姿かい?

わからない僕らにわかるように教えてよ。

2015/12/14 (Mon)

[7022] 夜明けのうた
詩人:どるとる [投票][編集]


今は夜の中まぶたの裏描いた太陽は
ポケットの中にしまっておこう

行き交う車も 途絶えることのない人足も
やがて静かに なり
あとはただ星がささやくだけ

しんと静まり返った真夜中には
誰かの願いを抱いた星が流れる

この夜を誰かが 待ちわびているとしたら
そわそわしながら ドキドキしながら

胸の中の引き出しを開けたり閉めたり
落ち着かない気持ちを煙草でなだめながら

遠い夜明けを 眠れずに 待ち焦がれてる

ずっと昔に聞いたおとぎ話の続きが
ふいに気になってしまった僕は

イメージをふくらまして夢の中に旅に出る 空想力がためされる
ありったけの想像力を総動員

珈琲で時間をやり過ごし 壁の時計とにらめっこしてる

この夜を誰かが 必要としているとしたら
なんでもない寂しさもまた味わい深い

夜明けの空は 僕らに何かを言いたげで でもそれは何かはわからなくて もどかしさだけが残る

光が街を照らせば カーテンがオーロラみたいに輝く

ふいに目をつむるととたんに やってくる闇に
僕らは 何を恐がるのか
こんなにも 優しい夜が
今まであったでしょうか
僕は 今まで見えなかった世界に気づく
ほら 耳をすませば聞こえる おはようの声

この夜を誰かが 待ちわびているとしたら
そわそわしながら ドキドキしながら

胸の中の引き出しを開けたり閉めたり
落ち着かない気持ちを煙草でなだめながら

遠い夜明けを 眠れずに 待ち焦がれてる

待たなくても必ず明ける夜なのに

朝を探して 一足先に羽ばたく翼。

2015/12/14 (Mon)

[7021] 星を探す
詩人:どるとる [投票][編集]


トムソーヤや ロビンソンクルーソーに憧れてた
少年の日に 僕は 一人旅に出た

寂しさに気づいて 自分が一人じゃないと気づいたとき

僕は 世界の果てに行っても一人になんかなれないと気づいた

星ひとつない夜に 輝く
胸の中の ほうき星
僕の涙を さらっていく
その時の僕に言葉はいらなかった

ピーターパンや 不思議のアリスを読んで
空想を広げたよ あの頃は魔法も使えたんだ

痛みなんて見えるはずもないのに 誰かの心に自分と同じ
傷痕を見つけたとき僕はいつの間にか君を抱きしめていた

降るように 流れる星の雨
見とれてしまう 願い事も忘れてしまうほど
ありあまるほどの幸せはもういらない

こんなに 星はたくさんあるならひとつくらい くれたっていいのに
どんなに手を伸ばしても つかめない
ああ今日も この街の夜を照らす星を探すよ
ペダルを前に踏み出して

星ひとつない夜に 輝く
胸の中の ほうき星
僕の涙を さらっていく
その時の僕に言葉はいらなかった

星はきっと遠くにあるから きれいなんだよ。

2015/12/13 (Sun)

[7020] エブリデイ
詩人:どるとる [投票][編集]


うす紫色の空に 星が輝いて
無愛想な人は言葉もなく背を向ける

飲み干した ワインをぶちまけたような夜
このまま抱いていて僕の寂しさごと

ゆらゆら 揺れる
花びらのような形
唇に咲いた

明日のその向こうでまた出会おう

他愛ない話も くだらない出来事も

相変わらずの毎日も 片付かない部屋も

過ぎ去っていく 窓の向こうで

あとは夜が明けるのを 待てばいい。

2015/12/13 (Sun)

[7019] シューティングスターライドマーチ
詩人:どるとる [投票][編集]


口笛の矛先に 消えてく誰かの産声

ささやかな魔法のように降る陽射し

七色に輝いて 夜明けを呼んでいる

君に今すぐ会いに行くよ

ささやくように つぶやくように

祈った星の夜 魔法のステップで

かけ上がった 見えない階段

つかまえようシューティングスター

渦巻く銀河 流れる星の川 銀河鉄道

夜空いっぱいに 敷かれたレール

君となら 何もこわくない

花にうもれて 笑おう

奏でるように 歌うように

ばらばらの音をつなげていく

下手くそな歌だけどきらめいてる

ほうき星のしっぽを追いかけろ

目をつむり 広がる闇
宇宙は 語りかける

おまえの中にあるのだ イメージが君の世界を 広げてく

ささやくように つぶやくように

祈った星の夜 魔法のステップで

かけ上がった 見えない階段

つかまえようシューティングスター。

2015/12/13 (Sun)
8416件中 (1511-1520) [ << 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 >> ... 842
- 詩人の部屋 -