詩人:どるとる | [投票][編集] |
傘を持ってきたよずぶ濡れの君のために
今僕にできることを精一杯ただすることそれが僕の仕事だ
不器用だけど頑張ってるところもちゃんと見ていてくれる
君のために僕が 何かしたいって思うことは珍しいことさ
なんとなく心が動いていくほうへ
僕は行く いろんなことを片手間にしながら
アンブレラ ひとつあればいい
傘の下に 隠れて 雨をしのぐ毎日
今日も 不器用さ全開で僕は行く
笑ってくれたならもうけもの
ラララ ラララ
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言葉は いつだって
深い海の中に眠る
たくましい鼓動
宝石になるなら
ただの石ころでいい
ああ 夜が 広がる
青く 透き通る感情
回る地球の片隅
高鳴るひとつの音
波打つ 旋律は
紛れなくこの世界の音楽
さあ 手にとってごらんその命を
血に濡れた 体も
熱く 脈動して
僕の腕の中で
産声を上げた
新しい世界の夜明けを呼ぶように。
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たとえば世界のはじまりが一輪の花だとして
学者はただ言葉巧みに見えないものを否定するだけ
卵の中から こんにちわ
蕩けそうな 頭を奮い立たせろ
ソクラテスの 学説に 誰かが唱えた
ちんけな 世界構造は 真実からかけ離れ
びっしり文字に 埋もれた書物の中に
ハテナマークを書くことを恥ずかしがる
だから、強がりで未定と 宣っている。
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遠く 遠い 太古からのプレゼント
遺伝子レベルで つながる知恵の輪
イメージが 翼になる 羽ばたいてみようありもしない空に
花が落としたひとつぶの種がやがて
この世界になったようにいつか君も
手にした物差しで世界を計るなら
それはなんとも馬鹿馬鹿しい所業
原色より 少し薄くなった血潮でも
誰かを 愛することくらいお手のもの
アンモナイトが渦を巻くその理由を
探しながら やがて僕がその渦に巻かれ
命の起源を 解き明かそうとした罰として僕は生きている
絵の具の中のひとつを指差して
これがすべてだと手放せない世界
まだまだ楽しいのはこれからだから
目が離せないよこの世界の行く末は
夢の跡形に消えてく甘い理想像
花火のように散らばる枝分かれした
答えは計算することを放棄した
もう 僕は今日から鳥くらいに自由だ
花が落としたひとつぶの種がやがて
この世界になったようにいつか君も
手にした物差しで世界を計るなら
それはなんとも馬鹿馬鹿しい所業
原色より 少し薄くなった血潮でも
誰かを 愛することくらいお手のもの。
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苦悩の森に 迷い込んだ 僕はうさぎです
アリスという名前の物語に憧れただけ
暗い夜が 森を包み込めばもう帰れない
目を 閉じても 目をそらせない
雨が 突き刺さる
僕が 始めたゲームは
終わりを知らない
悲しみを知らないあなたは
いつまでも 命に
時間が あると笑う
そして歯車は動き出す
つかの間の幸せ
悪魔が退屈しのぎに回す世界
このよくできた感情もまやかしに過ぎない
それでも 少女は愛を信じる
瞳を輝かせ この世界に降る
悲しみを 見つめてる。
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言葉には できないけど
確かな その思い
白く 染まっていく
街並みに 浮かんだ
涙の舟 静かに 帆をたたむ
誰もが 急ぎ足で生きるのに君だけは
時を忘れたように 一歩を恐る恐る
確かめながら 歩く
映る 鏡の向こう
よこしまな 心に
醜さが 見え隠れ
若さが捨てきれず
あやふやな視線
ぼやけていく輪郭
暦はジュニアリー
もうすぐで 終わる
今年も 終わる
あと 少しの命
落ちて 沈んで
また 這い上がる
暦は ジュニアリー。
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あてどもない気持ちに降る理論の雨
レールをはずれた曖昧で あやふやな行程
このまま 宛もなく時間の外れで 世界と離ればなれ
さしずめ それはシューティングスター
きれいなものだけが目に映る
汚いものは 見えないふりだ
身ぶり手振りのパントマイムの 格好で
嘘とごまかしに首尾よく彩られた正義
泣いたり笑ったりするのも演技力が試される
いつまでも 悪と正義の勝負はあいこでしょ
譲り合うこともしないし 手をつなぐこともない
背中合わせの左右対称 きつねとたぬきの化かしあい
揺るぎない 正しさを 否定しあうゲーム
優越感に浸りたい心が 他人の積み上げた正しさを崩す
悪逆非道の積み木遊びは続く 世界の終わりまで
手のひらの裏と表
空と大地の違い
たとえば相反するものの相反するところ
求められる間違い探し
存在するすべての物の否定肯定の議論
あるなしクイズみたいにより分ける世界
見えないだけで ないと見なされたすべては不透明
それでも 触れられるものは感情さえも 受け入れる
勝ち負けにこだわり過ぎて 存在の是非は置いてきぼり
トマトとカボチャ程度の違い そんな安いプライドは捨てろ
見えるか 見えないか
聞こえるか 聞こえないか
それくらいの 違いで世界を見るなら
つまらない 手にした物差しは
何を計るためにある?
見えないものに勝手な形を押し付けてるだけのまやかしだ
身ぶり手振りのパントマイムの 格好で
嘘とごまかしに首尾よく彩られた正義
泣いたり笑ったりするのも演技力が試される
いつまでも 悪と正義の勝負はあいこでしょ
譲り合うこともしないし 手をつなぐこともない
背中合わせの左右対称 きつねとたぬきの化かしあい。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
絵に描いたような 幸せな未来を
待ちわびていたよ何の構えもなしに
どこへ行くというの こんな 無防備な心で
疑いなんか 知らない
裸のままの無邪気さは
傷つくことに不慣れで すぐに逃げたがる
愛とか優しさとかじゃなくて
その醜い 傷跡さえも愛したい
よこしまな 感情にさえもふれたい
そばにいたいと思えば思うほどに
僕は弱くなってしまう 情けなくなってしまう
鏡に映った 僕の姿は愛を知ったことで 優しさを覚えた
君のせいってことにして 迷わず手を握ることにしたよ
ショウトフィルムのなかの主人公とヒロインみたいに
定められた愛に生きる二人は 正義で
レールをはずれた二人は悪なのですか
もし 愛に 定義や基本姿勢なんてものがあるなら
本にでもして 形にしてくれないと すぐ道に迷ってしまう
抱きしめた まだ完璧じゃない手つきで
頼りない 背中でおぶってしまった
間違いだらけでも間違い探しはしない
答え合わせも 確かめ算も無意味だ
弱いまま 情けないまま 愚かなら愚かなままで
線をはみ出すくらいの覚悟で 生きていきたい
そうして見えてきたものを たとえば愛と名付けよう
街にあふれる いくつもの
つまらないラブソングに
吐き気を催すようになったのは
いつからだろうか きれいごとが 散乱した言葉に辟易して
愛を愛してると解釈するにはいささか素直過ぎるな
それとも僕が年老いたのかな
愛とか優しさとかじゃなくて
その醜い 傷跡さえも愛したい
よこしまな 感情にさえもふれたい
そばにいたいと思えば思うほどに
僕は弱くなってしまう 情けなくなってしまう
鏡に映った 僕の姿は
愛を知ったことで 優しさを覚えた
君のせいってことにして 迷わず手を握ることにしたよ。
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気づけば もう さよならの時間
早く帰らなきゃとただいまって言葉を
胸にしまいながら 駆け足で家路を行く
歩道橋の真ん中に来たときに
ちょうど沈む夕日が見えました
なぜか いつの間にか僕は涙を流していた
その時の涙の色を僕はいつまでも忘れない
だってとてもやさしい色だったから
こうやって 大切なものを一つ一つ
僕は手にしながら 同じように
何か大切なものを なくしていくだろう
だけどそのなかで きちんと何が大切なのか
判断できるだけの心を 養っていく
心が帰る場所は ひとつだけ 温かなあなたが待つ
いつまでも色褪せない思い出という屋根の下
時計が 忙しく刻む時間も
空と同じように 心を宿してる
悲しみや喜びがこの胸に伝わる
お腹が鳴るのは どうしてなんだろう
どんなに 悲しい日もお腹だけはすくよ
泣きながらも 考えている夕飯のこと
生きたい気持ちをなくしてもそのたび 僕は気づくのさ
生きたいと思う気持ちは消えないこと
生きていくなかで 見つけた大切なものを
拾いながら あるいは落としながら
形あるものにはない見えないものに心は 気づくんだ
人が最後に抱きしめていたいのは思い出だけだと思った
まだ道は続く これから先もまだまだいろんなことがある
悲しいこと 嬉しいこと たくさんのことに出会いたい
途方に暮れても帰る場所だけは 消えない
この世界にひとつだけあなたがいる場所
こうやって 大切なものを一つ一つ
僕は手にしながら 同じように
何か大切なものを なくしていくだろう
だけどそのなかで きちんと何が大切なのか
判断できるだけの心を 養っていく
心が帰る場所は ひとつだけ 温かなあなたが待つ
いつまでも色褪せない思い出という屋根の下
「おかえり」と「ただいま」が交わせる場所。