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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[6958] ティーンエンジャー
詩人:どるとる [投票][編集]


宛もなく 探したよなくした君の声を

何処に行ってしまったんだろう

気づいている癖にさ 気づいてないふりをする

離した手のぬくもりを 思い出すたびに

僕は 弱虫になってしまう 泣き虫になってしまう

強がれなくなってしまう 情けなくなってしまう

全部ひっくるめて君のせいだよ

よくあるドラマのワンシーンにあるような

くだらない愛の言葉も 優しく輝いて

ただの キスも 魔法のように 思えたんだ

あの頃の僕たちは何も知らなさすぎた

愛しているだけで 好きなだけで それだけでいいと思った

愛されているだけで 好かれているだけで 幸せなはずだった

だけどいつからか ボタンをかけ違えた

正しいことや 間違ったことを
ただありのままに 言葉にしたら
この世界は きっと あまりに 狭すぎる

離した手のぬくもりを 思い出すたびに

僕は 弱虫になってしまう 泣き虫になってしまう

強がれなくなってしまう 情けなくなってしまう

全部ひっくるめて君のせいだよ。

2015/12/04 (Fri)

[6957] 二番線
詩人:どるとる [投票][編集]


二番線のホームには冷たい風が吹く

僕らはつたない言葉を縫い合わせながら

いつまでもごまかしていたよ

なんとなく 言い出せなかった
さよならの一言が

離したくない手 振りほどいたら

君が泣きそうな顔で行かないでって言った

ドアが閉まる瞬間窓越しに 君が手を振る

あの時の君は どんな気持ちだったかな

さよならさえも言えない弱虫な僕を

愛してくれた君を僕は生涯かけて愛せるだろうか

白い冬の空に 小さく呟いた愛の言葉

手のひらにこぼれてやがてとけて消えた

よくあるドラマのワンシーンの真似して

ホームに着くなり走って君を抱き寄せた

点数つけて 30点って悪戯そうに笑う

たくさんの思い出を 抱えているけれど
ちっとも重くない

笑ったこと 泣いたこと 喧嘩したこと

泣き腫らした夜は 星を眠くなるまで数えた

すっかり 日の落ちた街並みを 懐かしそうに眺める僕と

そんなにたいして変わってないって顔の君

僕らには少し 距離ができたね

だけどそんな距離などまた 埋めれば いいことだ

ほらね 手を繋げば隙間なく

心はほどよくあったまって いい具合

明日はどこかに行こうか 土曜日だし

たとえば 君の悲しみも
たとえば 僕の悲しみと
少しも違いなんかなくて
だけど 同じでもない
だから、探すんだよ
君が何を 今悲しんでるのか そして何に苦しんでるのか

節穴の目でも 少しは 役に立てる

ドアが閉まる瞬間窓越しに 君が手を振る

あの時の君は どんな気持ちだったかな

さよならさえも言えない弱虫な僕を

愛してくれた君を僕は生涯かけて愛せるだろうか

白い冬の空に 小さく呟いた愛の言葉

手のひらにこぼれてやがてとけて消えた。

2015/12/04 (Fri)

[6956] 
詩人:どるとる [投票][編集]


レンズの向こうに見ていた君の笑顔

出来上がったばかりの写真は

ピントが少しばかりずれていた

寝坊助の桜の咲く季節に

僕らは はじめてキスをした

遅咲きの恋は 静かに 歩き出したよ

君と 行きたい場所がある

君に 見せたい景色がある

君に聞かせたい 事がある

あんなこと こんなこと

たくさんありすぎてとてもじゃないが

時間がいくらあっても足りやしない

きっと桜が咲くたびに 僕は今を

思い出して どうしてあの日君の手を

離してしまったのかと 何度も何度でも

後悔と懺悔の境を 行ったり来たりするよ

君が最後に見せた涙の理由をあの時の僕はまだ知らない

今なら 痛いくらいにわかるのに 手を伸ばしても

君の 笑顔はもう僕のものじゃない

はじめての給料で買った銀の指輪は

君の指に合うかな 見劣りしないかな

君があまりにきれいだから

そんなこと考えながら君に会いにゆく

さよならのあの日 冷たい雨が降ってた

別れ際交わしたキスは恋の幕を降ろした

新しい本や 映画を見つけても

君に似合いそうな靴や服を見つけても

僕らはもう恋人じゃないと気づく

今じゃ どこにいるかもわからない

帰り道、宛もなく呼んでみた声は

白い冬の空に とけて消えた

もうじき訪れる春の足音を聞きながら

風の中に 雨上がりの空に 君の面影を探すよ

僕は君を愛していたなくしてはじめて気づいた

それはまるで花が咲くように

未練がましいヤツだと笑ってくれ

誰かに愛されてる君はもう僕の知ってる君じゃない
似ていても違う色さ。

2015/12/04 (Fri)

[6954] メリーゴーランドストーリー
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向かい風が吹いて でっかい太陽がすぐ目の前に迫る

コンパスなど必要ないさ
楽しむためなら命がけだ

ロマンは危険な薔薇の香り
大冒険には いつも災難と 隣り合わせ

メリーゴーランドのように 回るよ この世界は

なぜ僕たちは それほどまでに探し続けるんだろう

この世界のどこかにあるきらめくような宝物

この手でつかむまでは終わらないストーリー

さあ 夜明けとともに船出の準備だ 白い帆を揚げろ 面舵いっぱい

しぶきを上げて 船は進む 波を かき分け次の島へ

泣いている暇があるなら
僕はダンゼン笑っていたいね

夢を見たよ こんなにちっちゃな頃に
心に地図を広げ イメージしていた

この世界の果てまでも青く広がる 海原

いつからか 同じ夢を追いかけていたよ

手を取りあい 同じ旗の下で 誓いあった

あの夢は 追いかければ追いかけるほど 遠ざかる

またひとつ 大切な思い出の足跡がこの胸に刻まれる いつまでも消えない傷痕だ

離ればなれの 僕たちは やがて

ひとつの 夢を叶えるために

小さな 一歩を踏み出した

あの頃からどれくらい 大きくなれたかな
どれくらい 変わっただろう

少しは マシに なれたかなあ

照れくさそうに笑う

メリーゴーランドのように 回るよ この世界は

なぜ僕たちは それほどまでに探し続けるんだろう

この世界のどこかにあるきらめくような宝物

この手でつかむまでは終わらないストーリー

さあ 夜明けとともに船出の準備だ 白い帆を揚げろ 面舵いっぱい。

2015/12/04 (Fri)

[6953] 愛すべきものへ
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僕の心を 染めるすべてを
風の形を 空の感情を
滴る水の息づかいを

見えないもの見えるものに関わらず
存在するすべての足元に揺れる影を

僕はただ見つめていたいその声に
耳を傾けていたい
愛すべきものへ ただ心を あずけて

言葉を知らなかったあの頃のように
心と心を向かい合わせて やがて訪れる夜明けを待つんだ。

2015/12/04 (Fri)

[6952] ごくありふれた日常
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味わうことだよ 噛みしめてごらん世界を
毒もまた 薬さ 悲しみもまた喜びさ

それはまるで終わらない答え合わせ

誰かが書いた物語に付け加えしてるだけ
神様もいないこんな世界には台本なんて
ありもしないのに誰もが同じ顔同じ言葉

先入観や価値観を捨てるなら今だ

ごくありふれた日常に巣くうまやかし

毒されていたのは正しさを信じる気持ち
まっすぐ歩こうとしても歩けるわけない
この世界には正しい道なんてないんだよ

だからいつもどおりに今日も迷うだけさ。

2015/12/04 (Fri)

[6951] 花の色
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僕はただ雨の音を聞きながら目を閉じた

聞こえるもののすべて
見えるもののすべて
それが世界と 思い込ませる色や形を
一体何が 正しいと決めつけるんだろう

人の命も 動植物のかすかな息づかいも
僕には同じに聴こえるのに 誰かがそれを 卑しくも否定する

うすべに色に 染まった 夕暮れに
長く 伸びた影を 見つけるだけで
どうして 切なさは この心を たずねてくるんだろう

土足で踏み荒らすような 悲しみは
この頬に 雨のカーテンを描くよ

さよならと 言葉にするたび 美しいはずのすべては とたんに悲しい色に染まる

たとえば瞳に寄り添うように片隅に映る花の色さえも
僕の世界を 水彩絵の具みたいに淡くする。

2015/12/04 (Fri)

[6950] きつねとたぬきの間
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色のない日々 どことなく 曖昧なわく線

途切れ途切れに 繋がってゆく

宛もなく 世界の始まりから続いてる

どことなくとか なんとなくとか

形容しがたい あやふやな感情に付随する

花の色は 声も絶え絶えに季節の美しさを叫んだよ

それでも 濁ったような心は 捨てきれず

きつねとたぬきの間でどっちつかずのぼやけた輪郭線

その程度の迷いならいっそ誰かにくれてやればいいのに

その中途半端さがいつの間にか僕のすべてになっていた。

2015/12/04 (Fri)

[6949] 水の器
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ひどく透明なその体躯には

悲しみも喜びも例外なく映す

だから、優しい君は悲しみから

目をそらすこともできないんだね

それが とても悲しい

腰をおろすための 受け止めるための器もない君は

いつも 風の中に立っている。

2015/12/03 (Thu)

[6948] スペード
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僕をときめかせる

このドキドキワクワクの向こうへ

足踏みしながら待っているその時

夜明けは 今静かに街に色と光を降らす

立ち止まってる時間が勿体ない

迷い悩む 時間が もどかしい

ならば行こう たとえば今よりもっと深い水底へ
魚のふりして飛び込むのさ

駆け出す夜のスピードで雨をよけ進む

つかみかけた スペードのエースのカード

笑わないで 聞いてくれ夢見がちな僕には
まだまだ こんなもんじゃ心は膨れないよ。

2015/12/03 (Thu)
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