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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[6907] 僕は君の何を知っているんだろう
詩人:どるとる [投票][編集]


見覚えのある傷痕だ
それは僕がつけた真新しい傷痕だ

愛しているなんて言葉でごまかしてきたけれど
気づけば 僕は何度も君のこと裏切ってる

どうして 大切なはずの人を傷つけてしまうのかな
僕にもよくわからない
でも聞いて この気持ちは嘘じゃないんだ

沈む夕日を眺めながら
泣いているときまって君は
「あなたは以外に涙もろいんだね」って 笑ったんだ

僕は君のすべてを 知りたいと思うけれど
君を愛するということは君の嫌いなところも愛せなければ

君の醜さも君の汚さも
すべてを 知りたいと思う僕になりたい
そしてそのすべてを迷いなく愛せる僕になりたい
そして僕の醜さや汚さも君に見せたい
そして同じように愛してほしいと思う

肌を傷つければ赤い血が流れるけれど
心が傷ついたときには涙が流れる

僕は君の何を知っているんだろう
君は僕の何を知っているんだろう
お互い知ったような顔してる

ずっと愛しあえる秘訣は お互いにあまり隠し事はせずに
ありのままの自分を見せあうことだ

それもせずに 愛を語ることはおこがましいのさ

見たいところだけ見て 見たくないところから目をそらす
そんな ことで大事なものは見えない
だから君のすべてを見逃すことなく
この目で見たい そしてどんな醜い君も
同じように君だと思いたいんだ

君の醜さも君の汚さも
すべてを 知りたいと思う僕になりたい
そしてそのすべてを迷いなく愛せる僕になりたい
そして僕の醜さや汚さも君に見せたい
そして同じように愛してほしいと思う。

2015/11/28 (Sat)

[6906] ナイトグライダー
詩人:どるとる [投票][編集]


僕の未来を 君の未来を 運んで行く

素敵な夜の真ん中へ波を立てて進む

僕の背中には未来へ飛んでいける

不思議な翼がひとつあるんだよ

ナイトグライダー 世界をもっと

この瞳に映させて 見せて聞かせて

この心ざわめかす ときめきの正体を

今、見る間に変わる 世界に 僕は立ち会う

歴史的な場面にいるよ 今に見ていろよ

君のすべてが君のすべてになるんだよ。

2015/11/28 (Sat)

[6905] 産声
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雨が 土をけずり
陽射しが 畑に降る

小さな種から 芽を出したばかりの命が

精一杯笑ったり泣いたりする様を

僕はただ見つめていた言葉をなくして

あなたの手はなんて温かいんだろう

まるでお日さまみたいだと笑ったら

僕の心にもきれいな花がひとつ咲いた

産声の向こうに
愛が 見えた気がした

はじまて抱いた小さな命の手ざわりだ

これが僕の血の分けた命なんだね

僕のすべての言葉が役に立たなくなった

あなたの手はなんて温かいんだろう

まるでお日さまみたいだと笑ったら

僕の心にもきれいな花がひとつ咲いた

言葉はただの言葉になるよ

あなたの笑顔を目の前にしてしまえば

どんな怒った人も笑ってしまうよ

なんてことを思ったらいつの間にか

泣いていた僕は すっかり笑顔になってた

それはまるで魔法です。

2015/11/28 (Sat)

[6904] ツバサ
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両手を広げてイメージの翼で空を飛ぶ

僕らは背中に羽を持たないかわりに

心があって風を描くのはそいつの役目だ

嵐を巻き起こすのは自由が欲しいから

夜明けの街に 朝が七色の光を溢せば

その目を開いて 土を踏みしめて

生きているって 色に染まりたい

声を上げて叫ぶよ 溢れ出しそうな愛を

この世界を もっと間近に感じたいだけ

だからレールを外れた物語の向こうへ

悲しみがなければこんなに笑えなかった

悲しみを知らなければ強くはいられない

いつしか忘れたあの揺るがない思いは

翼になって旅人のように何かを探してる

新しいページに涙の海が広がってゆくよ

悲しみ越えた先にある喜びに出会いたい

痛みを知ったあとの優しい雨に濡れて

幸せの正体が朝焼けのようなものなら

僕らは明日を探さずにはいられない

たくさんの後悔とそれと同じだけの懺悔

胸に刻んだ もう僕はただでは負けない

だから傷つこうが破れかぶれだろうが

何度も立ち向かうのさ夢という化け物に

こんなところでいつまでも立ち止まってる弱虫になるな

その目を開いて 土を踏みしめて

生きているって 色に染まりたい

声を上げて叫ぶよ 溢れ出しそうな愛を

この世界を もっと間近に感じたいだけ

だからレールを外れた物語の向こうへ

神様の書いたあらすじにない物語が

この小さな一歩から今まさにはじまる。

2015/11/28 (Sat)

[6903] さよならまたあした
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窓の向こうの空がきれいなオレンジ色

今まさに 夕陽が沈もうとする頃合い

いつもの帰り道 いつものあの歌

口ずさみながら 帰ろう 寂しさ紛らして

所在なく立ち尽くす影と風に揺れるブランコ 通り道咲く名前もわからない花

言い尽くせないありがとう 大好きだったあのメロディ

言い交わす 言葉は 重なりあってひとつになる

さよならじゃなくて
またあしたねって言うのは

明日も同じ今日が続くから

あしたの無事を祈りながら

過ぎた今日一日を労って

感謝の顔で手を振ろう

少し長い夢を見ていただけの昼下がり

見渡す景色は ただ一面に有り体の世界

昨日と同じ景色 同じ人に同じ空

間違い探しはしないよきりがないから

誰かが捨てたアルミ缶と昨日降った雨が残した水たまり

言葉にできない愛してる つぶやくようにそっとささやく

風が変わった 少しだけ冬の色に染まってる 寒いね

さよならよりも優しい言葉がある

またあしたねって言えばあしたも会える

あしたもまたあしたねって言えばきっと

明後日も明明後日も僕は君に会えるだろう

だからあしたも言うのさ またあしたね

チャイムの音が 心を揺らす 涙をさらっていく

切なさが じんわりと広がるよ 波紋みたいに

だから 寂しそうな手をつないでください

ぎゅっと 離さないように 強く優しく

またあしたねって言うのは

明日も同じ今日が続くから

あしたの無事を祈りながら

過ぎた今日一日を労って

感謝の顔で手を振ろう

だからあしたも言うのさ またあしたね

さよなら さよなら またあしたね。

2015/11/26 (Thu)

[6902] マトリョーシカの夜
詩人:どるとる [投票][編集]


誰かの帰りを首を長くして待ってる

誰かがもしかしたらこの街にいるんだ

早く帰って来ないかな夕飯冷めてしまうよ

この街には人の数だけいくつもの物語

同じ時間でも 異なるタイミングで

絶妙にすれ違いながら折り重なる

ひとつの夜の中にたくさんの夜がある

こんなに星はあるけれどどれひとつ同じ星はないように

あなたの夜はあなただけのもので

僕の夜は僕だけのものです

同じ世界に生きてても僕には僕の暮らし
あなたにはあなたの暮らし

夜の中にもまた違う夜がある

マトリョーシカみたいに仲良く重なってる

待ち合わせしてる 夜の8時 駅前で

なかなか時間にルーズな人はいい加減

さっきからメールを何度送ったかな 返事もない

この街には 人の数だけ 色違いの物語

花を染める色にグラデーションがあるように

同じ花でも少しずつ色に濃淡がある

ひとつの夜の中にたくさんの夜がある

こんなに星はあるけれどどれひとつ同じ星はないように

あなたの夜はあなただけのもので

僕の夜は僕だけのものです

同じ世界に生きてても僕には僕の暮らし
あなたにはあなたの暮らし

夜の中にもまた違う夜がある

マトリョーシカみたいに仲良く重なってる

いくつもの人の生きざまがこの世界の形になっている。

2015/11/26 (Thu)

[6901] 待ち合わせ
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時が止まったような夜の静けさもまるで

行き交う車のライトがまぶしくて台無し

リピートで流れてるあのヒットソング

忙しい人は誰かを待ちくたびれて

そわそわする頃に見上げた空に

星がひとつ すーっと流れた

早く会いたい気持ちが 胸のリズムと

重なって 生まれる七色のメロディ

この街の色に染まるのもわるくはない

ただなんとなくそんなことを想いながら

さっきまで君のことを 待っていたよ

予定より少し 数分遅れの待ち合わせ

「ごめん」の一言で片付ける彼女の笑顔

容易く許してしまう僕も大概だなと思う

クリスマスの陽気な気分にあてられて

少し早い雪の気配を敏感に察した心

君と手をつなぐために手袋をわざと脱ぐ

こうしてつないでればあたたかいから

愛してるだなんて言葉にしたくなるよ

どうかしてるなこんな気持ちにさせるのは

一体誰の仕業だろう 不在の犯人探し

なんとなく入った店を冷やかしながら

君の仕種や表情を盗み見る僕なのさ

遅れて来たことなんてもう忘れた顔

なんでもない こんな時間が

積み重なって やがて思い出になって

やがて いつか 振り返るその時

その場所に君は まだいるかなあ

そんなことを考えながら僕は君を見てる

ああそれなら未来の二人と待ち合わせだ

何度 会っても足らなから何度でも出会いたい だから僕らは待ち合わせる

早く会いたい気持ちが 胸のリズムと

重なって 生まれる七色のメロディ

この街の色に染まるのもわるくはない

ただなんとなくそんなことを想いながら

さっきまで君のことを 待っていたよ

予定より少し 数分遅れの待ち合わせ

今夜も 来るか来ないか 今か今かと待ち合わせ。

2015/11/26 (Thu)

[6900] 宛名のないラブレター
詩人:どるとる [投票][編集]


愛してるなんて 口が裂けても言いません

だって愛は言葉で届ける物ではないから

言葉に出来ぬその思いはこの手のぬくもりが伝えるよ

特別なことは何もできないけれど

君のそばにいつまでもいられないけど

いつかは君を一人にさせてしまうけど

覚えていてこの手に燃えるぬくもりを

それが僕から君への宛名のないラブレター

抱きしめたときの体が恥ずかしがるのは

いつからでしょう 大人になった証だね

憎しみは涙でふやかして優しさに変えてしまえばいい

喧嘩しながら答えを見つけるんだよ

お互い愛されたり愛することに不慣れで

いつだって正直には向き合えないけれど

忘れないで僕と君が重ねるこの時間を

価値ある宝石をちりばめたダイアリー

欲しくても買えない
あなたと過ごした時間
笑った日 泣いた日
喧嘩した日 いろんなことがあったね
それもいつか思い出になるのかな
今は手の届く場所にいてもいつかは
ふれられなくなってしまうのかな
なんてことを思ったんだ

特別なことは何もできないけれど

君のそばにいつまでもいられないけど

いつかは君を一人にさせてしまうけど

覚えていてこの手に燃えるぬくもりを

それが僕から君への宛名のないラブレター

そっと封を切って読んでみてくれないか?

僕のほんとの心がそこに書いてある。

2015/11/26 (Thu)

[6899] 大人が言う大人になれなかった僕たちの言い分
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大人ってなんだろう
本音と建前 使い分ける ずる賢い人を大人と呼ぶなら 僕はそんなものになりたくない

大人ってなんだろう
大人がよく言う言葉で いい大人になりなさいのいい大人って一体なんですか

世の中のために無心で働いて ただ心を空っぽにして
思いやりや気遣いよりも 計算で生きるような
そんな大人になるくらいなら 僕は子供のままでいい

優しさや愛を忘れて何よりも自分を優先するような
大人にはなりたくない

だから大人が言う大人になれなかった僕たちの言い分は
間違っているけれど正しい答えだよ

よく考えてみればわかるんだ
子供の心残してるから
大人ははじめて大人になるんだと思う。

2015/11/26 (Thu)

[6898] 頑張れ泣き虫くん
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すぐに泣いてしまうよ 悲しいことがあったときには

顔に出やすいんです 素直なだけですほっといて

昔から変わらないそんなとこだけは

頑張れ 泣き虫くん
ゴールまであと少し

一番になれなくてもいい 最後まで走るきること
これはやぶれない自分との約束だよ

途中で間違えちゃってもいい
なんだそんなことかと笑い飛ばしたら

また 歩き出せば 泣き腫らした空も
ゆっくり 暮れていく
ほら見てごらんきれいな オレンジ色です

嘘をつくのが下手くそでごまかすのが苦手

本当のことしか言えない 損な性格です

真面目すぎるのはそんなにダメですか?

頑張れ 泣き虫くん
膝小僧 擦りむいても

一番になれなくてもいい 昔誰かが言っていた言葉
子供はいいよね なんでも誉めてもらえる

大人ならそうはいかない 間違えたらすぐさま怒られる

でもね大人は子供よりずっと 自由気ままな生き物です
給料で好きなものをたくさん買えるんだ

今日も何か いやなこと あったような
顔をしてうつむく君に歌うよ この能天気な僕の歌 どうか
ほんの少しでも君の心が救われますようにと祈る

一番になれなくてもいい 最後まで走るきること
これはやぶれない自分との約束だよ

途中で間違えちゃってもいい
なんだそんなことかと笑い飛ばしたら

また 歩き出せば 泣き腫らした空も
ゆっくり 暮れていく
ほら見てごらんきれいな オレンジ色です。

2015/11/26 (Thu)
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