詩人:どるとる | [投票][編集] |
生きていてもいいですか
不器用だから 間違えてしまいます
それでも生きていたいのです
人に笑われることには
慣れていたつもりなのに
いざ笑われるとやっぱり胸が痛いんだ
生きることが時々ね なんだかよくわからなくなる
生きているはずなのになんだか 自分の体が自分のものじゃないみたいだ
生きていてよかったと思える瞬間を
何度でも積み重ねる それが生きるということ
それが生きているということ
悲しいや 寂しいや切ないや痛いや
たくさんの辛いことがあるのにね
悲しみに出会うたび僕は 生きる意味を知る
たったひとつだけ こんな僕にもありました
最後まで生きること
それが僕の目標だ
大切なのはいつでも太陽を見失わないこと
それが明日を探す手がかり
明日を生きる僕らのしるし。
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雨の冷たさを こぶしの痛みを
知っているのならそれは愛の残した
けっして消えないあたたかな傷痕です
ありがとうとか 愛してるとか
もうそんな言葉では伝わらない
僕はそっと言葉を胸にしまって
ただあなたの ぬくもりにうずくまる
学んできた事が何も役に立たない
そんなときは 頭でっかちの知識は捨てて
ただ心のままに全身で抱きしめるの
あなたの海に 肩まで浸かる僕はもういない
愛をくれてありがとう
厳しさをくれてありがとう
優しさをくれてありがとう
たくさんのことをあなたは教えてくれた
笑っちゃうくらい下らないこと
泣いちゃうくらい大切なこと
それがすべて私の欠片
浜に上がった貝殻のように
きれいな七色に輝いてる
陽射しのあたたかさは人肌の温もりだ
冬の空に吹く風は戒めるようだ
優しさだけを欲しがる大人にならぬよう
無償の愛を教えるために お金の無意味さを教える
どんなに たくさんのお金も心の貯金箱は満たせないと あなたは言う
小手先の言葉で すべてを綴らぬよう
簡単でも心のこもった言葉を知るよう
読み始めた本の間に小さな栞を挟むのさ
慰めてくれて ありがとう
情けをかけてくれて
信じてくれてありがとう
あなたが教えてくれたすべてを覚えてはいない
でも覚えてるだけのことを胸に秘めて
これからの長い道を生きていきます
だからどうか見守っていてください
遠い空の向こうから
愛をくれてありがとう
厳しさをくれてありがとう
優しさをくれてありがとう
たくさんのことをあなたは教えてくれた
笑っちゃうくらい下らないこと
泣いちゃうくらい大切なこと
それがすべて私の欠片
浜に上がった貝殻のように
きれいな七色に輝いてる。
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遠い物語の伝説にある
いまだ誰も知らぬ桃源郷
遥か西を目指せ さすれば
旅の果てで天竺の扉は開く
僕らは行く どこまでも
雲の向こう 険しい山河を越えて
僕らは行く 仲間と行く
ありがたいお経を授かりに
ここからすべては始まる
いつか この旅路を誰かが語るだろう
誰も知らないのに誰もが知ってる遠い昔々の物語
木々には甘い実がなり蝶が舞を踊る
七色の夢が あなたを待っているのです
いつか 夢見た憧れのシャングリラ
奇々怪々妖怪変化を打ちのめし
僕らが目指すのは 光の国 天竺
三人のお供を従え三蔵は行く
お経は 心で読めばわかるんだ
意味など きっとないのだろう
夜明けとともに 朝陽が希望のように
屋根に 光の雨を降らせる
遠い未来でいつか誰かが読み聞かせる素敵な物語
いいかい? この物語はもしかしたら
本当にあったのかも知れない
でもなかったかも知れない
それは きっと誰も知らない
だけれど天竺への道は心の中に 続いていく
辿れば その先に あなただけの物語
僕らは行く どこまでも
雲の向こう 険しい山河を越えて
僕らは行く 仲間と行く
ありがたいお経を授かりに
ここからすべては始まる
いつか この旅路を誰かが語るだろう
誰も知らないのに誰もが知ってる遠い昔々の物語
誰もが 求めるのに誰も行けない幻の都 千年前の物語。
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夢を描いてみた子供の頃の夢を
だけど 何を夢見てたのか忘れてしまったから 画用紙は真っ白
空に夢を描いてみた 音符のかわりに星を譜面に並べてみた
一人の夜にろうそくを並べてみた
何をやっているんだろう僕は
どんな夢を 描いていたのだろう
あの頃の僕だけが知ってる。
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夕暮れが 僕の影を 追い越して
すっかり 薄暗くなった街には
名前のない優しさが広がってた
商店街の 寂れた感じが好きなんだ
いつものあの店の売れ残りのコロッケ
変わらない味がした
帰り道 気づくと一人はぐれて町外れ
赤トンボを追いかけているふりをして
いつも孤独や寂しさを戯れに紛らせた
でも気づくといつも泣いていたんだ
本当はそんな僕を愛してくれる
夕暮れみたいな優しさが欲しかったんだよ
夜は案外 好きなんだよ
都合の悪いすべてを 見なくていいから
悲しいことまで思い出とは呼びたくない
だから、こっそり道端に捨てたい
だけど なぜか捨てようとするんだけど涙がきれいに見えた
捨てるに捨てられずやむにやまれず 持ち帰る
月のあとを追いかけていくけれど
いくら追いかけても追いつけないのは
遠くにあるからだよって気づいたときに
月はあんなに広い夜空に一人でいて
寂しくないのかなとって ふと思ったら泣けてきた
わけなどなく生きてます
意味など知らず生きてます
答えも出さず生きてます
それでも生きていていいだろう?
この涙が明日の僕を笑顔にしてくれると信じてるから
赤トンボを追いかけているふりをして
いつも孤独や寂しさを戯れに紛らせた
でも気づくといつも泣いていたんだ
本当はそんな僕を愛してくれる
夕暮れみたいな優しさが欲しかったんだよ
夢を追いかけているふりをして
希望を追いかけているふりをして
悲しみのあとを追いかけていたよ
気づいた僕は一人ぼっちだった
僕は一人だ 気づいたとき 僕はやっと孤独だと気づく。
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眠れない夜には 涙があふれてしまうよ
いつの間にか悲しいこと考えてるから
今日あった 涙を流したぶんだけ
悲しくなった 笑ったぶんだけ嬉しくなった
ああ 風さえも泣いてる 気がする そんな夜には
高架下で 電車の走り抜ける 音を聞いて
風をよけるように 缶珈琲で体を暖めて
道草する 言い訳にしようなんて 笑う
月があまりにきれいだから見とれてしまうよ
ちょうどいい言葉なんかいらない
ため息ひとつ 冷えた風が体の熱を奪っていく
ああ 夢さえも 見れない つまらない夜には
路上で歌う誰かの歌が身にしみてくる
「誰でもいいから愛しておくれ」
なくした愛の所在を求めるように歌う
案外、愛して欲しかったんだよ
愛して欲しいと思っているんだよ、僕も
高架下で 電車の走り抜ける 音を聞いて
風をよけるように 缶珈琲で体を暖めて
道草する 言い訳にしようなんて 笑う
笑う ふりして こっそり一人で泣くのさ。
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真夜中、雪がこんこんと降る街
子供の僕はサンタを待っていた
東の窓に 群れからはぐれた迷子の風が
迷い込む夜には きっとプレゼント
たくさん抱えた サンタクロースが来るよ
プレゼントの箱を開けてみてごらん
何が入ってるかな秘密のあのメロディ
クマのぬいぐるみ カッコいいロボット
着せかえ人形 ゲームソフト 新しいグローブとバット
どんな 素敵なプレゼントよりも
その夜の思い出が 何よりのプレゼント
僕は知ってるの
真夜中、雪がこんこんと降る街
子供の僕はサンタを待っていた
東の窓に 群れからはぐれた迷子の風が
迷い込む夜には きっとプレゼント
たくさん抱えた サンタクロースが来るよ
夢にあふれた子供の心にたずねてくる
子供の頃だけ見れる夢
不思議な国へのチケット
さあ 銀河鉄道に乗って
夜空の旅へ
サンタクロースが運転手さ
そんな素敵なクリスマスなら
笑いが 絶えない 夜になる
今夜、僕は幸せの真ん中へ
ジングルベルに さそわれてゆく
サンタのおじさんがくれたクリスマス
いつか会えると信じてる
それまで さよなら
それまで さよなら
サンタのおじさんにもメリークリスマス。
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もう二度と返らない 時が こぼれ落ちていく
砂時計の形をした 命が刻む 限りある時間
数ある出会いと別れ 誰かを愛したこと 誰かに愛されたこと
沢山の思い出は 色のない心を染める絵の具
ありふれた風景描写 空と雲を描いて
君と僕を描いて
人の一生は とても短いものだから
そのたったいちどの人生を生きる
この街にはいくつの笑顔や涙があるだろう
たとえばろうそくみたいに優しく灯るならいいな
今年は 特別な夜になる気がして キャンドルの明かりの向こうに見てた君の顔
去年とはちがう 形の笑顔が 見つかるかな なんてね 考えてたよ
窓を開ければもう雪の気配 ほら このほほを染めてく。
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いつか聴いた歌とレコードを道連れにして
このまま 宛もない旅をしよう 名前のない虹を探して
終わりのない 長い雨にうたれながら
僕たちは 果てのない答え合わせをする
カレンダーは めくられる 花の香り匂わせて
風は旅をする ミニカーのゼンマイ巻いて
走り出すまだ知らぬ物語の向こうへ
波をかき分け 新しい 旋律と言葉を探すんだ
いつか聴いた歌とレコードを道連れにして
このまま 宛もない旅をしよう 名前のない虹を探して。
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洗濯物をたたむ君の 背中を眺めてる
僕はそれだけで多分幸せになれる
それは淡々とした 風景描写
まだら模様の猫がいて 晴れた空があって
いつもそこには君がいる
ああ 水玉みたいに 描いていく 指先を絵筆にして
思い出になるだろう 景色のすべてを
なんでもない暮らしのワンシーン
何気ない アングルでとらえたカメラはピンぼけ
そして 今日も一日は暮れていく
夕暮れの空が 優しいオレンジ色に
染まったら 帰っておいでこの家に 甘さひかえめな優しさに
名前のないこの風景に 変わらない幸せを描いて そして。