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昔々 どこかにクリスマスのない国があったという
その国には当然サンタクロースなんてものも信じられていなかった
聖なる夜には 雪が降るのに 子供たちは
寒がって 外にも出なかったというよ
でもあるときそれを不憫に思った
神様がクリスマスのない国に魔法かけた
いつの間にか クリスマスがない国に
クリスマスの日ができたというよ
サンタクロースはプレゼントを配るのに大忙しだ
クリスマスのない国はこれで世界にひとつもなくなったという
サンタクロースは来年も来るねと 鈴の音を鳴らして
サンタの国へ帰りましたとさ
めでたし めでたし。
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見慣れた駅の見慣れた改札口
水彩画みたいに 淡い景色が 広がる
描いていく 雨の水玉もよう
ふるさとの街は 少し変わってしまった
なんとなく 街を歩くと見慣れた景色に出会う
レールを辿れば 思い出は道の向こう
同じ空と空でつながっている
何が変わっても 変わらなくても
帰る場所はひとつ いつでもここにある
いつでもここにある。
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星空輝く 街を包む夜
静かな 水面のように 広がる 夜
あなたに 会いたい気持ちが膨らんで
そんな気持ちにあなたもなるのかな
誰にだって 大切な人がいて
その人にも 大切な人がいて
誰にだって 守りたい思いがあって
そんな思いをひとつひとつ繋いでいくと
星座みたいに 形になる
たとえば 君の牡牛座みたいな
眠れぬ夜に思うことが ふと 宙をただよい
煙草の煙に のって夜空に 消えてく
湯気を立てる珈琲 心地いい風がほほを撫でた
一番星見つけたよ 君も見ているかな。
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喧嘩してしまった いつもの僕の言い過ぎが
君の心を深く深く傷つけてしまったみたいだ
君がいなくなった部屋は 僕一人には広すぎて
寂しさが 込み上げたよ
君がいなくなって気づいたことがたくさんあるんだ
洗濯物もまともに たためないし
料理も下手くそで 何がどこにあるのかもわからない
帰ってきてよ ごめん 僕から素直に謝るから
ちょっと言い過ぎたよ
なんて また上から目線かな
なんてことを考えながら いつの間にか
泣いていたよ 君の笑顔がないとどんなに楽しいことがあっても 喜びは半減さ だから お願いだ
君が残した置き手紙を涙ながらに読んだ
「寂しさに我慢できなくなったらいつでも電話して」
君は 喧嘩しても僕の心配してくれるんだ
気づいたよ やっぱり僕は君を愛してる
けんかのあとで気づいたんだ
いくつもの 謝罪の言葉 チラシの裏に書きまくって
どんなふうに謝ろうか 考えていたら零時を過ぎた
面白いテレビもやってないし ちょうどいい気晴らしもないし
あとは眠るだけだ
夢の中でも君のこと考えていた
夢の中でも 君は優しくて 僕を愛してくれる
帰ってきてよ 結局は いつもそんな答えに行き着くんだ
君がいない寂しさほど 耐えきれないものはない
愛を知ってしまったから 僕はもう愛されずには いられない
君が残した置き手紙を涙ながらに読んだ
「寂しさに我慢できなくなったらいつでも電話して」
君は 喧嘩しても僕の心配してくれるんだ
気づいたよ やっぱり僕は君を愛してる
けんかのあとで気づいたんだ
そして君が 電話に出た よく知る
優しい声に 涙声でもしもしって
呟いたら 君は 笑って大丈夫?って言ったのです
もう僕をとっくに許してくれてたみたいです。
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庭で子供が遊んでいる お父さんとお母さんが
肩寄せあってる 微笑ましい日曜日
多くの言葉はいらない ただ あたたかな眼差しが言葉以上の愛を語るよ
愛している 愛している 何度言葉にしても足らない
愛している 愛している 明日も 明後日も
夜も朝も 何曜日でも
君が 僕のことを嫌いにならないかぎりは
庭いっぱいに花が咲いたよ 君が植えた種が芽を出した
ほらごらん なんて名前の花かな
ギターを 引っ張り出して 下手くそな歌を歌うよ 名前のない歌 君に 歌うよ
愛している 愛している 君の心に染み込むまで
愛している 愛している 何気ないとき 何でもない場面
クリスマスもお正月も お盆でも こんな日曜日の朝でも
愛が 言葉にならない僕の代わりにしゃべるよ
お日さまいっぱい浴びた君の笑顔はまるで太陽だね
愛している 愛している 何度言葉にしても足らない
愛している 愛している 明日も 明後日も
夜も朝も 何曜日でも
君が 僕のことを嫌いにならないかぎりは
僕が 君の前からいなくなったそのあとも
気持ちは変わらない 同じ色のままさ。
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僕たちは へとへとになって疲れるまで 遊んだ
公園の砂場に 二人でつくった 砂の城
明かりに照らされて きれいだったな
君のママが迎えに来た 手を振る君に
僕も 小さく手を振った
そんな 記憶があるよ
涙の中にいろんな 思い出が 光る
笑ったことも 泣いたことも
何もかもが 昨日のように思い出されるよ
それは血の通った生きたドラマみたいだ
僕は 君のヒーローになれたかな
ちょっとドジでかっこつかないくらいが
私にはちょうどいいわって笑ったから
今日も僕は君の隣で泣くよ 笑うよ
そしてたまには 見事なくらいに転ぶよ
そんな僕を見て君は笑うよ 泣くよ
そしてどんなときも僕を愛してくれるよ
僕も愛しているよって君に囁くんだよ
それは 万華鏡に映す一瞬の芸術
もう二度と 同じ景色は 映さない 映せない
僕は 君のヒーローになれたかな
ちょっとドジでかっこつかないくらいが
私にはちょうどいいわって笑ったから
今日も僕は君の隣で泣くよ 笑うよ
そしてたまには 見事なくらいに転ぶよ
そんな僕を見て君は笑うよ 泣くよ
そしてどんなときも僕を愛してくれるよ
僕も愛しているよって君に囁くんだよ。
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自転車転がして 集合 真夜中の待ち合わせ
今夜、流星群が見られるというから
テレビの天気予報は 晴れの予報さ
きれいな 流れ星が見れることだろう
どんなお願い するか決まったかい?
あれも これも たくさんありすぎてとてもじゃないがすぐには決まらないや
真夜中、零時
あとちょっとで 明日になる
日付が変わるその瞬間
隙をつくみたいに流れた シューティングスター
少年の瞳に 映ったあの日 見た光景は
今も忘れずに宝物みたいに
胸の引き出しに しまってあるよ
ほら、散らばった星の欠片が
今も胸の中に 刺さってる 心地よい痛み
それは 僕を 語る上でなくてはならない光
イヤホンから好きな歌が流れてる
いつか聴いたあの歌 変わらないメロディ
誰かの真似だってかまわないさ
とりあえず 夢を見てる 勝手気ままに
あの日願った願い事 を紙に書いて タイムカプセルに入れて埋めた
掘り起こすのはやめよう 夢は夢のままがいい
十年後も今と変わらずに みんなで
笑いあえると信じてた僕らは今
それぞれに違う場所に散らばってる まるでシューティングスター
それぞれ異なる 光りかたで 生き方は違えども この世界に輝く星になったよ
ほら 遠い場所から 同じ空と空でつながってるから 空を見上げればいつでもそこにある光
もう乗ってた自転車も 小さくなって 乗れなくなった
秘密基地なんかの地図もなくなった
あの頃の僕らを 確かめるものは 何ひとつないよ
それでも、この手のひらを広げれば
あの夜つかんだ無数の星が涙になってこぼれるよ
真夜中、零時
スタートラインから旅立つ僕らを何度も思い出す
自転車に乗った 僕らの背中が目指す未来がその先にある。
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おそろいのマグカップで珈琲を飲むのが好きだった
愛とか そんなんじゃなくて 多分馴れ合いみたいなもんだったよ
でもいつの間にか 僕のほうは君に惹かれていた
君は気づいていたのかな そんな僕の気持ちに
会いたい もう一度だけ君のあの笑顔を見てみたいんだ
もう二度と会えないと知っていても心が君を忘れようとしないんだ
あの日この手を離さなければ そんな後悔だけが
砂糖もミルクも入ってないブラックの珈琲みたいに胸を 熱く焦がすよ
素直じゃないし ちっとも優しくもないけど君となら ありのままの僕でいれた
日曜には 二人で自転車に乗って サイクリングに行くのが 日課だったよね
君が 僕を嫌いって 避けた理由を僕は 最後まで知らなかった
「あなたを悲しませないように」なんて君といれないほうが僕は悲しいよ
冷たい北風が吹く 並木道を 二人で手を繋いで歩いたことや
お互いの好きなこと 眠るまで 言い合ったあの夜 忘れないよ
君がいなくなって残ったのは 数えきれない思い出とマグカップ
珈琲を淹れたけど 君の淹れた珈琲の味には遠く及ばなかったよ
あの日流れた涙が もしも君の 元に 流れて行ったならば
この思いも 運んでください 「あなたと一緒にいれて 僕は幸せだったよ」と
会いたい もう一度だけ君のあの笑顔を見てみたいんだ
もう二度と会えないと知っていても心が君を忘れようとしないんだ
あの日この手を離さなければ そんな後悔だけが
砂糖もミルクも入ってないブラックの珈琲みたいに胸を 熱く焦がすよ
数分もかからずに飲み干した マグカップには
思い出だけが 残って 僕は 寂しさでいっぱいになった
そしてふたたび注ぎ足される珈琲は どんな味がするだろう。
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どんなに強い風に あおられても
向かい風に 押し戻されても それでも
前に進む君の姿に 僕は勇気をもらう
花のように 散っては咲いて
繰り返す 生き死にの中に 大切なものは見えるか
ふと見上げた空に星がひとつ 希望のように輝き
君を遠くから照らしているんだ
迷わないように 悩まないように
生きてきたけれど 僕は間違っていた
悲しまないように 泣かないように
生きている僕らは どこかで間違えていた
生きることは 間違わないことじゃない
生きることは 何が間違いを 知ることだ
間違ってはじめて その間違いの何が
間違いなのか 気づくためにあるんだ
他人のことなどお構いなしに生きる
そんな人たちの心の闇を 見つめたら
病気みたいに理由や原因があるんだろう
だけど 人の冷たさにふれた僕の弱い心は 愛することを忘れて憎むことしか出来なくなる
こんなにも たくさんの人が街にはあふれているのに
誰一人 泣いてる人に手をさしのべる人はいない
間違うことは 何が正しいかを知るための
ひとつの手がかりだ それを忘れないで
生きることは 迷うこと そして悩むことだ
迷って悩んで たどり着いた答えこそが
生きているというただひとつのたしかな
揺るぎない 証になることを頭に置いといて
今日もまた 僕は見えない雨にうたれながら
それでも 光を見失わないように生きてる
星さえない明日が見えない暗い夜
こんなところで立ち止まってしまわないで
君が知らない 幸せがまだこの先に咲いているんだから
歩いていこう きりもなく生きてやろう
諦めることならばいつでも 出来るよ だから
歩いていこう きりもなく 生きてやろう。
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遠い昔の人たちは 空を見上げるたびに
空を飛びたいと願ったという
羽根を 広げた鳥のように
両手を広げても 風ひとつつかめない
僕らは 空の飛びかたをどこかで忘れてしまった
まだ、アリンコみたいに小さな微生物だった頃に
最初の遺伝子が「人間になりたい」と願ったんだとしたら
僕らは飛ぶことより地面を蹴って一歩ずつ歩くべきだと笑う
そして大切なものを見つけるため生きるべきだと 思う
そして見つけたものがやがて宝物となって
君の心をいろんな色に染めてくれる
宇宙に思いを馳せた人たちがいた
昆虫や動物に心奪われた人たちがいた
僕らはどんなものに思いを馳せたりするのかなあ
まだ幼い少年の瞳にはこの世界がどんなふうに見えているのか
たくさんの夢を抱いて 「なりたいもの」に向かって歩いてく
そんな 旅に出る前の旅支度をしているのなら 涙も忘れず持っていけ
笑顔だけでは ままならない 旅になること 知っているなら
小さな 瞳 輝かせて
見上げる空には雲が流れて
目を閉じれば 幾億もの思い出が星のように心にきらめく
僕らは 空の飛びかたをどこかで忘れてしまった
まだ、アリンコみたいに小さな微生物だった頃に
最初の遺伝子が「人間になりたい」と願ったんだとしたら
僕らは飛ぶことより地面を蹴って一歩ずつ歩くべきだと笑う
そして大切なものを見つけるため生きるべきだと思う。