詩人:どるとる | [投票][編集] |
君の笑った顔が今も胸の中に揺れるよ
あの日の泣いた顔も思い出せるよ
そんなふうに あやうく生きてるから
時おり僕は心配で何度も振り返ってしまうの
もう戻らない君の声が今も 僕を呼んでる
でもその声には返事はできないんだ
だっていくら呼んでみたって君は
空の向こう ただそこには青すぎる空があるだけ
朝が来るたびに君の淹れてくれた濃いめの珈琲が
恋しくなるのはどうしてかな
見てないと 転んでしまいそうで
傷だらけの君を見るたびに僕も同じ傷を抱いたんだ
もう戻らない君を僕はいつの間にかまた
呼んでいる 出口のない 寂しい夜には
心がね 君の温もりを思い出して泣くんだ
僕も君のいるところに行きたい きっと君はそれを望まない
悲しみの中で 手探りで 泳いでみた
闇に迷い 孤独にふるえ それでも光を探したよ
たとえば僕の希望が 君だったとしても
もう君はいない
だから新しい 希望を描けるのは 僕しかいない
だから行くよ ドアを開けてあの向こうへ
もう戻らない君の声が今も 僕を呼んでる
でもその声には返事はできないんだ
だっていくら呼んでみたって君は
空の向こう ただそこには青すぎる空があるだけ
君のいない世界が
続きを求めて明日にさすらうだけ。
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イモ虫みたいな電車が レールを走る
たくさんの人を乗せて夜空を駆ける
ドラキュラは牙をむき
美女の耳元で 愛の言葉をささやく
おしまいね こんな物語では
誰の心も ざわめかない
消えかかった街灯にぶら下がって 逆さまの街を見ていた
鏡の世界だ ほらね 空が地面で地面が空で 天地逆転
満塁ホームラン
赤い流星 宙返り 行きつ戻りつの旅
こうもりの 黒い影 マントを翻して
神様は神様で 大きなお尻に目がない
くらくらのゆらゆら 目がハートマーク
おしまいね こんな世界じゃ
先が知れてる さよならしよう
消えかかった街灯にぶら下がって 逆さまの街を見ていた
鏡の世界だ ほらね 空が地面で地面が空で 天地逆転
満塁ホームラン
栞をはさもう 昨日の続きから始めよう
やがて思い出したように動き出す世界。
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靴の片っ方 なくしてしまったみたいだ
物語のずっと先で待っていてくれないか
落とし物が多すぎる
忘れ物が多すぎる
さよならの向こうには
新しい朝があるのに
夜明けは 傷跡まで消してはくれない
それでも 残ったものだけがあなたの宝物になる
ひとつひとつ大事にしようきらめく砂
ざらめのように甘い夢のかけら。。
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がら空きの電車の一両目の 一番前の席に座る
終電が 走り出す 夜の闇の中を
うとうとしてると 夢を見たりする
今日あった出来事 反芻したみたいな
胸の真ん中に青い花が 咲いたような
恋の渦巻き ぐるぐる あなたはもう虜
引き返せない 道を歩いている ほらね
しわくちゃのポスターの厚化粧のグラビア
なんとなく見つめてると 降りる駅に着く
改札を出ると 月がぽっかり浮かんでる
寂しそうに たたずむ街路灯が会釈する
物語の盛り上がり場面は僕にはいらない
退屈な時間を愛せないようならこのまま
終わりに直行 僕にはどうやら幸せは似合わない
余韻に酔いしれることができるのは
ほんの少しの間だけ おごれるな
胸の真ん中に青い花が 咲いたような
恋の渦巻き ぐるぐる あなたはもう虜
引き返せない 道を歩いている ほらね
愛を忘れたような日々 咲いた花も散る。
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とびっきりキレイな星を君に見せたくて
自転車 転がして 長い長い坂道を かけ上った真夜中
坂の頂上に着く頃には 流れ星が
ちょうど 間に合わせたように僕らのことを待っていたように
いくつもの光が 弧を描いて落ちた
闇の中に 青く 輝くあの星に 願いをかけた
「こんな時間が永遠に続けばいい」
獅子座流星群 君は見たことないらしい
図鑑で調べて僕もわかった でもちょっとだけたよりない
目をまんまるくして見上げた 夜空に
まばたきするのももったいないくらいの景色だったよ
たくさん星があるから願い放題だねって君が笑ってた
僕は そんな君にみとれてた
好きという言葉さえちっぽけだった
ポケット 探る あめ玉ひとつ 君にあげた
残ったもうひとつは僕が 頬張った
噛み砕くとレモンの味がした
酸っぱいけど 甘くて美味しかった
坂の頂上に着く頃には 流れ星が
ちょうど 間に合わせたように僕らのことを待っていたように
いくつもの光が 弧を描いて落ちた
闇の中に 青く 輝くあの星に 願いをかけた
「こんな時間が永遠に続けばいい」
あの日の願いは きっと届いたよ。
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電車の窓が スライドショーみたいに
次々に移り変わる ページを捲るように
光る魚みたいな 街明かりが
ビー玉みたいに はじけて飛び交う世界
ナイトスイミング 暗い海に飛び込みたい
飛び魚みたいに ためらいもなく波を味方にして
どんな切なさも どんな悲しみも全部
抱きしめては味わっては 乗り捨てて
あきらめては 途方に暮れてしまう
退屈紛れはいつまでも終わらない
夢のように めまいのするような
目眩く七色の歌に乗せて
名前のない明日を目指す
僕のスピードに 着いてこれるかな
予言者は 言うよ 饒舌 言葉巧みに
どんな本当もまやかしも同じ色
ナイトウォッチャー 泡になって消え去りたい
自己の破滅を望みながらも 幸せも欲しがる贅沢者
どんな ぬくもりも どんな 優しさも全部
光と影を抱く 綺麗なままではいられない
汚れても美しい ほら見た目じゃないんだよ
傷だらけでも泥だらけでも輝くすべを知る
目眩く 七色の夢に うなされて
理由のない 雨に うたれてる
つながるように 重なるように
やっと出た言葉は 曖昧であやふやな影みたいな かすかな余韻を残す
空白を埋めるためだけの ひと時なら
あまりある 人生を生きる意味などあるでしょうか
どんな切なさも どんな悲しみも全部
抱きしめては味わっては 乗り捨てて
あきらめては 途方に暮れてしまう
退屈紛れはいつまでも終わらない
夢のように めまいのするような
目眩く七色の歌に乗せて
名前のない明日を目指す。
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フリルのついたフリースタイル
ふらふらの ぼうふら フラダンス
どこまで行っても 終わらない空
終わらない夢のようなまてんろう
入り口なのか 出口なのか
最果てなのか 地下なのか地上なのか
わからないまま 生きてきました
わからないまま 死んでしまいました
死神と 交わす キッス
あの世にまたがる橋でタンゴ
世界の終わりにダンス
決め細やかな網目のレース
太平洋までぶっ飛んだセンス
和洋中 取りそろえた コース。
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言葉なんて 役には立たないと思うよ
君の涙の前じゃ 希望なんて塵に等しい
悲しみを受け流す傘ひとつないけれど
君のそばにいるから どうかそれを
希望のかわりに 受け取ってくれないか
悲しみの向こうに 描く太陽は
すべての 涙を 照らすほどに赤く 熱い
ほらね いつの間にか 雨は上がって 嘘みたいに晴れ渡る空
君の笑顔が水たまりに映って揺れた。
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生きているって顔してごらんなさい
コツはおなかの底から笑うこと
君の世界は こんなに広くて どこもかしこも
色に溢れた世界で あまりに眩しくて 目がくらんでしまうよ
くらくらで ゆらゆらの気持ちを
サンダルみたいに 引っかけて
軽はずみな態度で 心に結わえつける ちょっとしたアクセサリー
どんなつまらない毎日だって
見方しだいで がらりと変わる 変わる
ほらね魔法なんて使えなくなって
安月給だって ありあわせの奇跡で
間違えながら はみ出しながら
昨日よりほんの少し生まれ変わるよ
見たこともない色に染まってごらん
ちょっとした好奇心を目覚めさせるのよ
ページのずっと先を目指していたはずなのに
たどり着いた今日が楽しすぎてもうここから一歩も出たくない
わがままでなりふり構わない気持ちが
スプリンクラーみたいに跳ね回る水しぶき
心の先っちょを濡らして もう我慢できない 心飛び出しそう
どんな退屈だって 味つけしだいで ごちそうに 大変身 大変身
ほらね 計算で割り出せない答えは
ベランダとかに咲くありふれた奇跡で
ととのえながら ねじ曲げながら
温めたり冷やしたりして生まれ変わるよ
所詮、一筋縄ではいかない世界だ
ならば引かれた線を飛び越えて
僕から 少し脱皮するよ 羽は手に入らないけど
それに代わるものならばあるから
どんなつまらない毎日だって
見方しだいで がらりと変わる 変わる
ほらね魔法なんて使えなくなって
安月給だって ありあわせの奇跡で
間違えながら はみ出しながら
昨日よりほんの少し生まれ変わるよ。
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夜の明かりがビー玉みたいにはじけた
遠くの街ではいつぞやの雨をまだ引きずってる
ためらいの言葉を浮かべたよ水面に
すぐに沈むけれど
電車の窓に映る景色がスライドみたいに 移り変わる
スナップフィルムの記憶が
通りすぎた思い出映し出せば
割りきれないことばかりだ
こんな毎日はもうたくさんだ
僕の下手くそなバタフライで
なるべく波を立てないように泳ぐ
つまらない 誰かが引いたレールの上を
ただなぞるように歩く日々の情けなさ
50メートル切ったあたりで息を切らして
息継ぎして見上げた世界にご満悦
「退屈も見方によっては幸せ」だと
気づいてしまった僕はもう岸には戻れない。