詩人:どるとる | [投票][編集] |
愛した人の数だけ
狡くなりました
愛された人の数だけ裏切りました
愛を知ったつもりになって 大切なことを忘れました
今日と明日のあいだに架けた アーチ
雨上がりの虹のように 希望に代わるでしょうか
少し強い陽射しのようなあなたの優しさは明日の笑顔になるよ
春の雨のようなやわらかなどしゃ降りは生きる強さになるよ。
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一輪の花にさえ 思いを寄せる程
僕の心は 優しく にじんで 丸くなって
夕暮れの中を 歩き疲れたら たまらず
こぼれたため息が風に乗って 何処かに行った
冬は もう 待たなくても 目と鼻の先に咲いている
花のいのちのはかなさに 己のいのちを重ねては
なぜ、生まれてきたのか なぜ生きていくのかを思う
いくら考えても答えは出ないよ 悩みばかりが増えてく
ああ 目を閉じて 夜の中に探すの
いつかなくした優しさを 手放したぬくもりを
むやみに愛されないようにと口をふさいだ愛の言葉を
花のいのちのはかなさに 己のいのちを重ねては
なぜ、生まれてきたのか なぜ生きていくのかを思う
いくら考えても答えは出ないよ 悩みばかりが増えてく。
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どこまで泳いでいけるかなこの夜の中を
円を描くように下手くそに水をかく ナイトスイミング
夕闇の中に 優しく灯る街明かり
目を閉じても浮かぶほど目映い光は
果てしなく広がるこの夜を包み込んで
魔法のように 夢のように 不思議な世界へ僕を連れていく
マジックアワー
魚のように 上手に人波を かき分けて
邪魔くさい車も 夜の中ではきれいな光に早変わり
物語の幕が開くように 何か楽しいことが待っているようなそんな予感が
ただそこにある 悲しみや喜びまで ひとつの色のように なくてはならないピースのように ひとかたまりになってひとつの世界
宛もない日常描写は 走り書きするように
忙しなく 明日を追う
時の早さについていけず間に合わない
猫の手も借りたくなるほどなんだ
果てしなく広がるこの夜を包み込んで
魔法のように 夢のように 不思議な世界へ僕を連れていく
マジックアワー
ただそこにある 悲しみや喜びまで ひとつの色のように なくてはならないピースのように ひとかたまりになってひとつの世界。
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いともたやすく夕闇に追い越された
いつの間にか 夕暮れも通りすぎて
もう夜と呼んでも差し支えないほど
あたりは薄暗くて足許さえ見えない
僕はまるで一人じゃ何も出来ない
孤独になったとたんに寂しくなる
雨粒に紛れて 涙を流していたこともあるんだよ
夕闇の中に浮かぶ 光は僕の涙 あの明かりの一つ一つも
もしかしたらあの街に住む 誰かの涙かもしれない
暗闇に灯すランプ それは明かりをとったり暖をとるだけが役目じゃないことも誰も知らない
ほら、誰かの涙がまた雨になって
ぬかるみのようにほほを濡らしたら
あなたの中の寂しさと混じりあって
優しさの形になって あなたを包むだろう
あなたを包むだろう
言葉にならない気持ちの傍らに
そっと灯る優しさ それはランプ。
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日が沈んだ街並み 公園の側を通ったら
ブランコが風に揺れて まるで誰かがこいでいるみたいだったよ
君に教えてあげたいな 今日見つけたきれいな花や 秘密の近道
空がよく見える丘のこと
そんなことを考えながら 家路を急ぐ
夕暮れ 橙の空 カエェオレ色の雲
さよならまた明日 ただいま おかえり
あちこちから漂う美味しそうな 夕飯の匂い
僕のおなかも鳴ったよ 寄り道しないで
今日は家に帰ろうかなあ
涙のにじんだ景色の向こうに 浮かぶ
夜の街 キラキラと七色に輝いている
悲しかったことも 嬉しかったことも
伝えたい 届けたい
君に 聞いてほしいことがたくさんある
大切な人たちの顔が浮かんで離れない
流れ星 見つけたよ あの屋根向こう
愛してる 大好きだよ 聞こえる言葉
闇の中に 明かりのように灯った小さな星
ふいに思い出す 手を繋いだときのぬくもり
君の 笑顔を見たくなったよ
あなたのために 下手くそだけど
ひと針 ひと針 縫ったんだ
当たり前だけど ありふれてるけど
愛してるの代わりに 歌う愛の歌
瞬くような星の言葉 聴いて 聞き逃さないように耳をすまして
夕暮れ 橙の空 カエェオレ色の雲
さよならまた明日 ただいま おかえり
あちこちから漂う美味しそうな 夕飯の匂い
僕のおなかも鳴ったよ 寄り道しないで
今日は家に帰ろうかなあ
優しさいっぱい 拾い集めて 空にかざろう
悲しみばかりに目をうばわれて夜に迷わないように。
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切ないとか 悲しいとか 寂しいとか
言葉にしないとわからない
それはもっともな話だろう
だけどそれがすべてだろうか
耳や目で見たことがすべてだというには
僕らは心の中に気持ちをしまいこむだろう
隠れた傷痕にも気づけないようでは
優しさなんて何のためにあるのかな
誰かの なりふり構わない 優しさに
触れて僕は今 気づくよ
優しさはいつでも 遠慮のないものだから
優しくされるほうも遠慮なんかいらない
たとえば 疲れはてて眠った僕を 背中におぶさってくれた
いつかのやさしい背中のように 言葉なんかじゃ言えない
気持ちが 生まれたとき 僕は本当の愛を知ったような気がした
何が悲しいのか 何が嬉しいのか
表情から読み取れることは少なくない
だけど多くもない 顔に出せない 悲しみもある 喜びもある
ふれた指先が ほんのり あったかいのは
血が流れているからだけどそれだけかな
時には 遠慮していたら いつまでもわからないことがある
だから傷つけることも覚悟して
傷つけながらも 傷つけられながらも
何が愛かを 知ろうとすることが愛だよ
優しさはいつでも融通の利かないものだから 時に無遠慮にさせるよ
たとえば わかりあえずに喧嘩したあの夜
言い過ぎたかなと気に病んでしまった
そんな 気持ちの中に 優しさはそっと息づいている
叩いたこの手が知る痛みが いつか いつの日か優しさだと気づければいいな
叩かれたほうも痛い
でも 叩いたほうはもっと痛い
愛されていないと なぜわかるの
厳しさは愛の裏返しだよ わざわざ痛みを抱えることは優しさがないと出来ないことだ
だからあなたは十分愛されている。
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薔薇色のイメージ 赤 青 黄色の パレード
心の余白を染めるような そんなイメージ
楽しいことを ただ やりたい やりたい
心がさわぐような ことをただ してみたい
そんな 汚れのない思いが 世界を染める色になる
世界というキャンバスに
好きな色の絵の具で絵を描くような
そしてその出来上がった絵を
色づけるようなそんなイメージで
僕は 芸術家 生き方は自由自在
決まりなんかない
好きなように染まればいいだけだ
この世界はイロトリドリノセカイ
モノクロを塗りつぶせ。
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人いきれの街並み 通り過ぎていくのは
いつか ここにあった幸せのかたちだろう
思い出と呼べるものを僕も この街でつくったよ
下手くそだけど 不器用だけど 見てほしい
きっと 君が見たらあなたらしいって笑うかな
そこで泣いている誰かの
涙は 目には見えない
だから あなたの傷痕にふれたいんだよ
ただなにもせずに 見ているだけの人には 死んでもなりたくない
「傷つけるかも知れない」なんてそんな
台詞を吐けるほど僕は出来たやつじゃない
だから、かまわず君の心に立ち入るよ
目を閉じても 消えないんだよ 誰も皆 それぞれに苦労していて
様々な迷いや悩み 僕が知り得ないような悲しみに 苛まれているのだろう
おざなりだけど 優しくさせておくれよ
此くらいしか 出来ない僕だけど 許してね
いつも 裸足のままで 自分のことなど気にもせずに
誰かのために 涙を流してる君を見てる
君のすべてを知っている訳じゃない
だけど知っていることもたくさんある
だから知っていることだけで いつも君と向かい合うから
傷つけることもあるし救えることもある
君が傷つくなら 僕も同じように傷つきたい
君が雨に濡れるなら僕も同じ雨にうたれよう
いつでも大事なのは君と同じ気持ちになること
君になったつもりで生きること
僕と君は違う人だからすべてをわかりあえない
そんなことは百も承知さ
だから 知りたいと思う
知らなきゃいけないとも思う
そこで泣いている誰かの
涙は 目には見えない
だから あなたの傷痕にふれたいんだよ
ただなにもせずに 見ているだけの人には 死んでもなりたくない
「傷つけるかも知れない」なんてそんな
台詞を吐けるほど僕は出来たやつじゃない
だから、かまわず君の心に立ち入るよ
裸足のままで 君の心に お邪魔するよ
間違いなくそれを愛と思い込んで。
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たとえば誰かを傷つけて その誰かが
傷を負ったとしたら僕にはその傷痕が見えないとしたら
それは厄介な傷痕だ 目に見える傷ならまだ治る でも心に負った傷は消えない
後遺症のように あなたをいつまでも
悲しみの中に置いてきぼりにするくらいなら
傷つけた僕に そばにいさせてよ
一生かけて 償わせてよ
償いきれないその罪を 理由に君を愛してもいいですか?
僕は いつの間にか君を忘れられなくなっていました
いつの間にかあなたはその傷痕を愛してしまっている
歪んだような 曲がったような
平行線を 引きながら 真っ直ぐに歩いてるつもりでも レールから逸れた
地平の向こうから朝陽が街を照らした
答えなど 知らない 空欄はいつまでも埋まらない
絶え間ない答え合わせに疲れたなら
思い出してよ いつかあなたをわざと傷つけた僕を
あなたが忘れられないくらい 深い傷痕を心に刻みたい
それは間違った方法なのかもしれない
でも 正しさなんて探したところでも何処にもない
だから間違いも正しさもない
いつの間にか僕らは間違いに 気づきながら その余韻に浸ってた
ああ あなたがつけた傷痕は やがて
僕の中で 大切な大切な後遺症になって
このまま忘れたくないくらい 永遠のない世界でも永遠のものにしたくて
あなたがわざと傷つけたようにわざと愛すんだ
僕はずっと素直にでも下手くそに君を 愛していたんだよ
傷つけた僕に そばにいさせてよ
一生かけて 償わせてよ
償いきれないその罪を 理由に君を愛してもいいですか?
僕は いつの間にか君を忘れられなくなっていました
いつの間にかあなたはその傷痕を愛してしまっている。
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早口言葉のように捲し立てる
饒舌な罪人の恐るべき陰口が
あの曲がり角の向こうから 蔑んでる
隙あらば 誰かの弱味につけ入って
それを理由に あなたの傷口を広げるの
あなたは なぜか 暗闇を 恐れない
だけど代わりに 太陽の光を嫌悪する
差し込む月明かりは唯一の良心なのに
あなたはそれにさえ背中を向け
怖じ気が走ると 鳥肌を立てる
ありもしないような月光恐怖症
それはまるでコインの裏表
手のひら返すような悪魔の素顔
優しさなんて知りたくない
悪意のある 優しさなんて知りたくない
計算高い 優しさなんて知りたくない
だから僕は光に背を向ける
月明かりなんて最も嫌いだ
僕をよけてくれ僕を照らさないで
いつか 裏切るように この手を離れる
月明かりなんて嫌いだ憎むべき対象だ
だから永遠にさよならだ。