詩人:どるとる | [投票][編集] |
途方もない旅のはじまりはいつも
頼りない一歩から 風をつかむところから
翼を広げたばかりの鳥のような
情けないところまでちゃんと見ててね
言葉にならない もどかしさを
痛みをはらんだ愛しさを
受け入れるだけの懐はあるさ
出会いがあればまた別れもある
それでもさよならの向こうには
昨日と変わらない新しい朝があって
ほらすぐに夜明けはやって来る
口笛の矛先に 消えていく時のかけら
僕が見つめているのは今よりもっと先
季節は音もたてずにページをめくるように
いつの間にか 散らした花を咲かす
言葉にならない もどかしさを
痛みをはらんだ愛しさを
受け入れるだけの懐はあるさ
出会いがあればまた別れもある
それでもさよならの向こうには
昨日と変わらない新しい朝があって
ほらすぐに夜明けはやって来る
黄金色に輝く太陽に背を向けないで
陽射しを胸いっぱいに吸い込めば
ほらはじまりの風が吹く
なんてね 笑ってね
通りすぎるまま
見送る言葉もなく
風に記した思い出は消えずに。
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伝えたい気持ちが 届けたい気持ちが
溢れ出しそうなほどこの胸を満たす
ありがとうや愛してるじゃもう 伝えきれない
でも言葉が見つからないよ だから
このぬくもりの中に
愛をそっとしのばせて
これからあなたと過ごす時間の中で
少しずつあなたに伝えていくよ
言の葉ダイアリー。
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季節が過ぎるのがこんなに名残惜しいよ
花が咲くのが待ち遠しいのは
あなたと出会ってからなんだよ
恥ずかしくてとても言葉にはできないけど
本当はありがとうって今すぐ伝えたい
何気ないようで でもさりげない優しさがある
幸せは なんでもない日々の隅っこに
気づかないくらいささやかなものだから
うずくまる猫みたいにいつの間にかそこにあるの
すやすやと寝息をたてながら。
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季節が過ぎるのがこんなにも
名残惜しくなったのはいつからだろう
目もくれなかった花が咲くのが
楽しみになったのはいつからだろう
ひとつ ひとつ またひとつ
数えたそばから増えていく思い出
砂に足跡が刻まれていくように
次から次に 心が満たされていく
喜びをありがとう
悲しみをありがとう
痛みをありがとう
安らぎをありがとう
指折り数えても 数えきれない
たくさんの思い出が僕の隙間を埋めていく
愛されている ただそれだけで
僕は明日も 笑っているよ
愛している それだけで 僕には
何よりの自信につながるから。
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決まりきった一連の流れがいつもの
朝を連れてきて まだ「希望」はここにあるよと
わざとらしく もったいつけながら 急かすだけ急かす
ループするのは 時間だけではなく
存在する ありとあらゆるすべての仕組みだ
いい具合に青く染まったままの心が
叫ぶんだよ まだ負けてないんだって
うずたかく積もった宿題の山は
まだまだ僕を楽にはさせてはくれないな
それでも向き合うべき現実とにらめっこしながら
沸騰したような 鍋みたいに 奮い立つ
抵抗するように行きつ戻りつのループする感情
五線譜に 並んだ音符を 辿るように
音を生み出していくこの指先が世界の神様なら
愛と平和の歌さえあれば 戦争なんて笑い飛ばせるのに
スクロールしていくように 移ろう季節に 花が咲いては散る過程を スローモーションで味わう
対象外の正しさを 一々排除していたら
きりがないんだよ だからとりあえずは
目の前にあるめぼしいすべてを食べる
是非を問うのは 僕のいい加減な舌だ
推し量るように 勝手な価値観で物を見る
それが正しいか間違いかを決定するのは
物差しみたいに 目盛りのついた 規制概念ではなかった筈なのに
決まりきったような計算で 答えを導きだそうとするならば
世界は狭くなってしまう
だから、目や耳じゃ見極められない 何かをとらえる心がある
いい具合に青く染まったままの心が
叫ぶんだよ まだ負けてないんだって
うずたかく積もった宿題の山は
まだまだ僕を楽にはさせてはくれないな
それでも向き合うべき現実とにらめっこしながら
沸騰したような 鍋みたいに 奮い立つ
抵抗するように行きつ戻りつのループする感情。
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流れを読むのさ 風を受け止める
風見鶏みたいに 十時の方向に回れ
たったひとつのときめきのために
港を出てからいくつの季節が過ぎたでしょう
遠い思い出の中に 置いてきた忘れ物
今から 取りに行こう
カバンには ありったけの奇跡をつめこんで
それは遥かな置き手紙 僕を魅了する光
ねえ知っているかい?言葉の背中には翼があること
どこにだって 飛んでいけるんだ 行きたいって気持ちがあれば。
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ただ 目の前を染める一面の青
この世界の果てまでも染めている
色も形もない それが世界なら
自由にさせてもらうよ 世界の見方くらい
だからうれしい悲鳴を聞かせて
隠し事ばかりの世界をぶち壊して
光りの中へおいで
お日さまの下においで
それはまるで 翼を抱くイメージで
すべての悲しみや喜びを 見届けに行こう
どこかで明ける夜も瑠璃色の朝焼けも
僕は 見たいよ。
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まるで温室みたいな
汗もまとわりつくような
そんな夜
僕は 我慢できずに吐き出したよ
彼奴の 嫌いなところ
ライトがまるで 狂ったように
明滅を繰り返し
繁華街を妖しく浮かび上がらせる
今宵は 少しばかり
はめを外しちゃいな
淫らに踊り明かそう
この街の色に染まり
吐息さえも 濡れて
紫色の下着に 愛が零れる
終わらない闇みたいに
口を開けている 手招きする悪魔
僕は 上手に 嘘もつけない
口説き落とせない あ・な・た
いやらしい服で挑発するのは
安い酒の匂いをおびた厚化粧の女
はだけた胸元に作り物の乳房が見える
今宵は 少しばかり
はめを外しちゃいな
淫らに踊り明かそう
この街の色に染まり
吐息さえも 濡れて
紫色の下着に 愛が零れる
深夜六本木は 夢に溺れた人々の憩いの場
深夜六本木は 愛に飢えた人々のオアシス
帰る場所などない
あとはただ 従順にイキ果てるだけ。
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頭の上は一面の星空で
絶え間なく降り注ぐ光りの雨
その手でめくろう 新しいページを
闇を切り裂いて 太陽をあぶり出せ
この世界を濡らす悲しみも
消えない傷痕も いつか
遠い昔話になればいいなあ
優しさになって このちんけな思いは
出来損ないの頭で割り出した答えで
空欄はいつの間にかなくなって
そこにはただ果てしない世界があって
まだ生きる僕を飽きさせない
ささやかな配慮が 流星のように輝く
両手でつくった望遠鏡で世界をはるかに望めば
そこには 作りおきの正しさがあって
誰もそれを頑として疑わないから
境目はなくなって 唯一無二になれない色は 枠からはみ出して
後ろ指をさされる
鉛みたいに沈んで どっちつかずの表情で
世界を見渡す僕の目に映る世界の全容
足元しか見えてない狭い世界の一端
それだけを世界と誤認して覚えている
星屑はえてしてどれも違う形なのに
僕の目にはどれも同じ光に見えたんだ
少しだけ 見方を
変えるだけ それだけで
世界は違って見える
たとえば 左目と右目で見た世界の違いみたいに
微々たるものさ それでもその違いを楽しんでいたい
優しさになって このちんけな思いは
出来損ないの頭で割り出した答えで
空欄はいつの間にかなくなって
そこにはただ果てしない世界があって
まだ生きる僕を飽きさせない
ささやかな配慮が 流星のように輝く。
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新しいページを その手でめくったら
ここから歩き出すのさあなただけの物語
花びらも日記帳も連れて行くよ
吹かせてみせよう今は遠い あのあたたかな春風も
ときめきのスキップ
何かが 始まりそうなそんな予感がする
相も変わらずどっちつかずの表情で
気分はいつでも春うらら
握りしめたペンが描き出す先を心は追う
行き着く先のない 旅は風まかせ
ブレーキのいらない旅さ。