詩人:どるとる | [投票][編集] |
死にたいなんて悲しい祈りは
そのほほに涙の川をわたらせる
刹那に終わる花の一生は
人の命に似て 儚げだ
名前のない気持ちが 胸の中を
優しさで満たしたら誰かを思い出す
感情の波が 押し寄せて僕はもう
今の気持ちを言葉にすることができない
つぶさにあなたを思い出すから
まだ僕の思い出の中にいてください
変わらないままの姿で。
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音も光もない形も色もない
感情が僕を突き動かしてはじまる旅
世界の端から端まで知ったような口振り
でも本当はここから見える世界しか知らない
それは夏の日の蜃気楼みたいにおぼろげだ
でもどこかあと引く味わい
なんだっていいんだよ多分
理由になるなら それに乗じてしまえばいい
ふと意味もなく木星を目指すような
脈略のない旅でもかまわない
ふとわけもなく流れ星みたいな涙
流れ去っていく いくつもの思い出を
瞳の奥に今焼き付けて
消えないように
なんだっていいんだよ多分
理由になるなら それに乗じてしまえばいい
ふと意味もなく木星を目指すような
途方もないロマンのために
思いつくすべての今望めるだけのすべてために。
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たとえば足元に 何かを区切るように
あるいは 何かと何かの境目のように
引かれた見えない線があるなら
それはなんだろう
見えないはずの線なのにそれを誰もが
気づいているんだ だからその線から
はみ出そうとはしない まるで踏みとどまるように
幸せ過ぎても 幸せにはなれない
行き過ぎた幸せは悲しいから
だから幸せの一歩手前で我慢している
立ち止まり 時が過ぎるのを待つように
色を変える季節の花たちを眺めながら
僕の旅はここまでとひそかに決めたのです
たとえば足元に。
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とりとめもないことでまた青く染まる
あまりに若すぎたのさあの時の僕らは
なんだってできるようなつもりでいた
世界を手にしたような気になっていた
僕らなど ちっぽけな星屑とも気づかずに
宇宙から見た 地球はどんなだろう
宇宙から見た 僕らはどんなだろう
ただどこまでも続いていく日々は
変わらぬ流れでどこまで行くんだろう
遅すぎもせず早すぎもしない
一定のスピードで川は流れていく
果ての果てまで 何もない無を目指して
私の心を染めた深く優しい青よ
傷痕を残したままでも優しくなれる
悲しみを知った今なら優しくなれる
これから出会うすべての人に
昨日とまるで同じ僕を見せられる。
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ハンマーで殴られたような
衝撃が 日常を一変させた
誰かが言い放つ常識を覆すような
既成の世界を塗り替える言葉
はみ出したとたんにがらりと世界は変わる
線の外側に出たときが本当の世界だ
途切れそうな言葉を何度だって 繋ぎあわせて
橋をつくるように向こう岸に渡るためのきっかけをくださいな
歩き出したらもう止まらない 利かん坊みたいな若気の至り
賽の目を転がしたような
運任せの旅ならつまらない
いつか僕が当たり前に歌っていた
七色に輝くロマンに満ちた言葉
正しさを疑い始めたときから
それはふつふつと僕の中で沸き上がる
絶対的な何かに歯向かう自分が出したもうひとつの答え
腹を満たすだけの答えなら 見た目や味など気にしない
世界が歪みだしたとき 僕の中で出た答えこそが正しいんだ
今の今まで世界を計っていた物差しは ただの棒切れさ
そんなもので何を計ろうとしてたのか
そんなもので何を計ろうというのか
もう役に立たない既成概念
枠からはみ出すようなつもりで
少し へそを曲げてやれ
途切れそうな言葉を何度だって 繋ぎあわせて
橋をつくるように向こう岸に渡るためのきっかけをくださいな
歩き出したらもう止まらない 利かん坊みたいな若気の至り。
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僕は顔のないマイノリティ
いつも、身ぶり手振りで
パントマイムみたいに
道化をしているのさ
このまま 世界の果てまで
とりあえず土星経由で
すべての正しさを思う存分
あざ笑ったら 既成概念なんて
放り投げて 好きなように生きるのさ
人生を楽しめない奴にはなりたくない
型にはまらない時代の色に染まらない
生き方で 飛び回れ。
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言い残した言葉はいつも 雲間に消えて
いつかの思い出が見上げる空を染めて
もう何も言わなくてもいいんだよ
時ははるか遠く彼方よりまだ遠く
悲しみも 喜びも同じ色に染まって
君が笑うその時を待っている
ドアはいつもあなたの帰りを待ってる。
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積み重ねた言葉はまるで
楽譜に並んだ音符のようだ
夜空に瞬く星のようだ
手の届かない世界なら 窓の向こうに
羽を広げて 果てしない旅に出る
雲の足取りを追いかけて
窓から見える景色が遠ざかっていく
ここからの眺めは明日をはるかに見下ろす。
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目を閉じた暗闇の中にも消えない光が
あなたを一人にさせない
大丈夫なんていい加減なこと言えないけど
この手を握っているから
なんとなく形になる
いつの間にか 色づく
あなたのために染まる気持ち
鏡に映る 醜さまで
僕だから 愛してくれるなら
僕の闇も 抱きしめて
僕の海に 肩まで浸かって
ただそこにある それだけで世界は
あなたを中心にして 広がる
果てしない宇宙の中のたったひとつの被写体
ガラスに反射していくつもの光が
パラパラと雨のようにこぼれ落ちる
どんなときも安心なんてできないけど
この瞳があなたを見つめているから
輪郭をかたどって
ストロボで焼きつけて
僕の心に あなたを刻む
あなたから目をそらす その時には
どうぞ僕を嫌いになってください
でもそれまでは好きでいてください
僕はあなたという水がないと
枯れてしまう花だから
あなたがいる それだけで僕は
あなたの目の届く場所に咲くから
枯らさずにどうか あなたの手厚い愛に育てられたい
そしてまた僕は目を閉じる
何も見えない暗闇の中でも
あなたを見つけられたなら
それは、愛のなし得た小さな奇跡
そんなことを言ってみたところで
何が変わるわけじゃないけど
鏡に映る 醜さまで
僕だから 愛してくれるなら
僕の闇も 抱きしめて
僕の海に 肩まで浸かって
ただそこにある それだけで世界は
あなたを中心にして 広がる
果てしない宇宙の中のたったひとつの被写体。
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そして僕は瞳を閉じる
あなたの声を思い出すように
記憶の糸を手繰り寄せてみる
離ればなれの 点と点は
地球と太陽のようです
闇に浮かぶ光 鏡に映る昨日の傷痕
ほら跡形もない 泡のように消えたから
まるでなかったことみたいに
真っ白に塗りつぶした世界
地平線をなぞるように線を引く
でたらめな呪文でやり込めた
宛もない祈りは宇宙をさまよう
衛星みたいに 行き場をなくした
まぶたの裏に ぼんやりと
浮かぶ あの日のこと
ゆっくりと 褪せていく 思い出は水性さ
溶けだした絵の具がにじんでしまえば
その先へつづいていく ひとつの道になって
今日と明日をつなげていく 夜明けを紡ぐ
闇に浮かぶ光 鏡に映る昨日の傷痕
ほら跡形もない 泡のように消えたから
まるでなかったことみたいに。