詩人:どるとる | [投票][編集] |
色鮮やかな未来と待ち合わせしているんだ
楽しいことばかりの未来なら誰も泣かないのに
世界は なにかが いつもねじれていて
僕の頭でもわかるくらいおかしいぜ
ねえ今、約束しよう 僕は生まれ変わるよ
少しだけ 誰かを思いやれる僕になって
誰かに優しくしたい
誰かを気遣いたいな
そんなありふれた気気持ちが いつも大事なことなぜか忘れてしまうんだよ
光り輝く 未来なんてくだらないし夢のまた夢だろう
いつか僕もそんなふうに ロマンを笑うようになった
世界の正しさは僕の正しさとは
少しだけ形が違うことに気付いて
それは何年後かにやっと果たされる約束だ
少しだけ 世界と折り合いが悪くなって
それでも信じるべきものを信じたくて 愛したくて
光と影が 混然としたこの世界で 僕は僕である以上 僕を見失わない
いつまでも埋まらない空欄を
埋めるために 用意された間に合わせの
代用品ならばいらない 僕は僕の手で探すよ
この世界の本当を
裏でも表でもない
その真ん中にある答えを
ねえ今、約束しよう 僕は生まれ変わるよ
少しだけ 誰かを思いやれる僕になって
誰かに優しくしたい
誰かを気遣いたいな
そんなありふれた気気持ちが いつも大事なことなぜか忘れてしまうんだよ
故意に見逃されてしまうだよ。
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坂道は まだまだ続く この悲しさも
寂しさは しつこく僕につきまとう
おどけた調子で 涙を流すふりがうまいね
君をだますつもりはないけど
愛嬌見せたい
なんとなくいつの間にか
だめになってしまう
動かない僕の心
こんな 女々しい気持ちは
炭酸水で流し込んで
すぐさま 忘れたい
もう 後戻りできないことも知っているから。
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雨降りの駅は 憂うつを抱いて佇んでる
僕は 肩先についた雨粒をはらっている
持ち合わせた優しさは所詮嘘だから
すぐに 醜さがはみ出してしまう
通りすぎた雨の余韻がまだ
幸せの青い鳥を 追いかけていた
そこにあるのに手を伸ばしても
けっしてつかめない光
笑ってくれよ せめてこんな僕の醜態を
愛に紛らせて なんだってきれいに見える
そんなつまらない工作はもうやめるべきさ
絡まってしまって糸がほどけない
こんなにも僕らはいつの間にか
変わってしまったのは僕らだろう
時間は悪くない 空も水も同じ色なのに
僕らの心が それを愛せなくなったんだ
不意に立ち止まる道の途中で
振り返る 僕の瞳に君の涙が見えたけど
僕は追いかけることが最後までできなかった
通りすぎた雨の余韻がまだ
幸せの青い鳥を 追いかけていた
そこにあるのに手を伸ばしても
けっしてつかめない光
笑ってくれよ せめてこんな僕の醜態を
たった一人の人さえ愛せない僕を。
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この生えそろわない羽でどこまで 飛べるかな
何もいらない 肝心なことは置き去りのままさ
くちばしに幸せを運んできておくれ
僕は相変わらず 空っぽさ
甘い 甘い チェリー 二つ寄り添いながら
枝先にぶら下がる あなたの胸みたいに
たわわに膨らんだ その赤い実にかぶりつきたい。
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小さなときめきを抱いて
歩き出した旅はもう次の季節を連れて
名前のない切なさを手渡すだろう
何ひとつ 変わらない街並みに
今日も 待っていたように朝焼けが
生まれ変わるよ 心も体も昨日までとは
まるで違う 僕になって 君に会いに行く
生まれ変わるよ ページを破り捨てて
まっさらなページに再び舞い降りる
ペン先が 描き出すのは
昨日と何も変わらない世界だ。
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行け はやぶさ 君のそのイメージは世界を染めて
どこまでも広がる
僕は ただの冒険者 あとは何もすることなどない
たちまち夜は口を開けて 光を飲み込む
屋根より高く 飛びたい
そんな気持ちが 先を急いでる
はやる気持ち抱いて
行け はやぶさ 君のそのイメージは世界を見違えさせる。
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飛び立ってゆく想い
いつか この窓辺に
幸せを描くとき 君の笑顔が絵の具だよ
僕は ズタボロの翼でこの世界の果てまでも飛んでゆく
イメージの彼方へ
その最果てへ
世界が待っていた
君を待っていた
君は奇跡の卵
存分に笑うがいい
楽しみはまだまだ
盛りだくさん。
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疲れはてた僕たちは泥のように眠った
気づいたらもう次の日の朝だった
悲しいことなんて何もないような顔して
大きな荷物を背負っているんだろう
流れる 雨のしずくがほほを伝えば
いつの間にか雨粒に涙が混じるの
それは映画の終わりに
そっと 流れるエンドロール
それによく似た雨の夜
今日あったすべてのことを忘れさせるように
抱えた痛みごと 洗い流してくれる
なんとなく 生きているような毎日でも
生き甲斐は誰だって欲しいものです
今日も窓の外を赤く染める夕暮れは
泣いちゃうくらい優しい色をしている
今日一日だけでもたくさんの出来事があった
まるで記憶のダイジェスト
それはなだらかに落ちていく
一分一秒がいくつも折り重なって
その人の人生のすべてになるんです
こうしてあなたが生きている今は
紛れもなく 人生の貴重なワンシーン
そして 映画が終わったあと
誰もいなくなった 映画館には
エンドロールを最後まで観ていた
人だけにおとずれる至福のときが
幕を降ろすように あなたを光が包む
それは映画の終わりに
そっと 流れるエンドロール
それによく似た雨の夜
今日あったすべてのことを忘れさせるように
抱えた痛みごと 洗い流してくれる。
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涙は 優しさに 運ばれて向こう岸に渡る
僕は沈む夕日を眺めながら今日に手を振る
うまく出来るかな
そればかり考えてしまうから
うまく出来なくても
一生懸命やればそれでいい
頑張ったぶんだけ報われるならいいけど
結果ばかりのこんな世の中では 頑張ったことなど見てもらえない
人の心には 冷たい風が吹き荒れる
誰かを思いやることより誰かを妬み憎むことに忙しい
住宅街をあとにして夜のど真ん中を歩く
頬にふれた風はもう冬の色をしていた
大丈夫って 言い聞かせながら
今まで歩いてきたけど
たまには泣き言も言いたいよ
指を差されてばかにするような人は
自分のおろかさを鏡で見たことがないのかな
覚えておくといい 他人を指差し笑うことは自分を笑うことだ
行き交う人の中にぬくもりを求めれば
本当に優しさはあるのかと疑ってしまうほどの世の中だ
僕の心は 見た目より傷だらけだよ
ほら見えない傷をみんな抱えているんだ
結果ばかりのこんな世の中では 頑張ったことなど見てもらえない
人の心には 冷たい風が吹き荒れる
誰かを思いやることより誰かを妬み憎むことに忙しい。
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どこまでも 高く 高く積み上げる
涙も笑顔も材料にしてしまおう
あなたの思い出を道連れに
ああ 今日もあなたの一日が終わります
そして ため息が出鼻をくじいても
さよなら また明日ねって 言えば
夜が来て すべてのいろいろは
片付いて あとはただ真っ白なシャツのように
夕陽が焦がしたフライパンの上の目玉焼きのように。