詩人:どるとる | [投票][編集] |
青と緑の田畑に命の種を蒔いて
あなたの笑顔が咲くその日を待つのさ
産声が朝に夜明けを連れてきたら
すべてのはじまりのはじまり
物語はここから動き出す
望むなら ただどこまでも
変わらない 幸せを
ありふれた 今日のような青空を
ただそれだけをくださいな
さよならは いつも誰かの胸をこがして
はじめてのことばかりさ うまく出来るかな
いつも それだけが心配なんです
望むなら ただどこまでも
変わらない 幸せを
ありふれた 今日のような青空を
ただそれだけをくださいな
この世界に
すべての人の今日に
すべての人の明日に
今を生きる 僕らに。
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僕らはせっせと積み上げる
時間を空の果てまで積み上げる
てめえの命を終わらせるために
天高く時間を積み上げる
太陽の熱光線にとけないように
真冬の寒さに凍てつかないように
他人の言葉に惑わされないように
それぞれの解釈で積み上げる
太陽に手を伸ばすように積み上げる
命をかけて積み上げる
今日も明日も昨日に放り込んで
果てなき果てを目指す
地平線と同じ高さのタワー。
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そして僕は目を閉じる
愛はここで終わる
雨が降りやむように
本を閉じるように
ぬくもりさえも
指先を離れたらもう
余韻さえ 残らない
僕が君を愛せなくても
君が僕を愛せなくても
君は君が愛せる誰かを見つけて
僕は僕が愛せる誰かを見つけて
その人に 二人が 愛せなかったぶんだけ
ラブミーテンダー
涙さえ包むように
あなたのすべてを抱きしめて
やがて音は消えて
朝は夜に変わる
夢から覚めるように
我に返るように
ここにあった幸せは
過ぎ去った昔を語る
でも季節は過ぎてく
僕は君を 愛せなかった
君は僕を 愛せなかった
ただそれだけのことだと笑って
いつまでも離せない手を振り払って
可愛そうだとかそんな気持ちいらないから
ラブミーテンダー
出会ったことを悔やむなら
幸せになったあとでもいい
僕が君を愛せなくても
君が僕を愛せなくても
君は君が愛せる誰かを見つけて
僕は僕が愛せる誰かを見つけて
その人に 二人が 愛せなかったぶんだけ
ラブミーテンダー
涙さえ包むように
あなたのすべてを抱きしめて
あなたのすべてを受け止めて
いつかただひとりの人を愛せるように。
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世界地図を広げてみても
分厚い辞書を開いても
わからない君の愛し方
不器用なのがばれたくなくて
下手くそな嘘で繕ってきた
いつの間にか 汚い縫い目はほどけて
綿みたいに涙がはみ出してしまったよ
時を刻む この命が
やがて 静かに
その時を 止めても
「愛してる」ってあと何度言えるかな
あとどれくらい キスができるかな
春は 待たなくてもすぐにやって来るのに
何時も 気づけば通りすぎたあとです
愛し君へ どんな言葉も 君の笑顔には勝てない
花が咲いては散っていく
命の始まりから終わりまで
僕らは種から育てる
風にあおられて 雨にうたれても
花は負けることなく咲きほこってる
そんな小さな命に教えられたから
こんなでかい図体の僕が負ける訳にはいかない
何を忘れても 何を忘れなくても
あなたのことだけは忘れてはいけない
愛されているという心強さがある
「愛してる」ってあと何度言えるかな
あとどれくらい キスができるかな
春は 待たなくてもすぐにやって来るのに
何時も 気づけば通りすぎたあとです
愛し君へ どんな言葉も 君の笑顔には勝てない
愛し君へ 伝えたいことはいつもその笑顔に消えてく
あとに残るのはあなたを思う気持ちだけ。
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夕暮れの街並みは 優しさで満ちあふれてる
切なさを ばらまいたような 通りに木枯らしが吹く
望まなくても手に入る幸せは
望む望まざるに関わらず僕を生かす
目をつむってごらん今日という日が
あなたにとってどんな日だったのか
涙だったり笑顔で訴えかけてくる
誰も知らない 僕が何を悲しみ
何に喜んでいるのか ただそれさえ
人はただ通り過ぎるだけ
断りもなく人の人生のワンシーンに映り込む エキストラ。
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くたばってよもう二度と
立ち上がれないくらい
叩きのめされてしまいたい
死にたいくらい打ちのめされたから
なんとなく死を望んでみたりする
昨日の僕は 生きていることを
それはもう 嘘みたいに喜んでいた
完膚なきまでに叩きのめされたいよ
消し去りたいよこのちんけな命
呪いのように つぶやいている
産み落とされたあの日僕は
あんなにも幸せそうだったのに
ぬぐいきれないキラーミュージック
ぬぐいきれないキラーミュージック。
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びっしりと飾られた
標本の数々は記憶
その記憶の一つ一つがあなたのかけら
心臓から 脳
爪先にいたるまで
細胞一つ一つが
あなたの目であり耳であり口だ
日々標本は増える
あなたが感じ
見聞きしたすべてが
あなたのすべて
世界のすべて。
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僕らは何かにつけて比べたがる
すべての物が左右対象ではないことを
知りながら無理やり肩を並べる
線からはみ出すこともできなければ
違う色に染まることもできない
道行く人が同じ顔に見える
何かに操られているように
同じ動作をしているように見える
僕と君では決定的に何かが違うのに
違う形を無理やりねじ曲げたようで
人混みに立っているだけで目眩がする
僕らは 神様を気取って生きている
誰もが正義で誰もがこの物語の主人公で
誰もが褒め称えられるべきヒーローだ
戦争を引き起こそうと人を殺めようと
多くのことにあまりに自由すぎる
きれいごとすら言わない人がいる
正しさばかりをやたらに叫ぶ人がいる
叫ぶこと以外何もできない人がいる
そんな自分に酔いしれている人がいる
天使の皮をかぶった悪魔が卑しく笑う
左右対称のはずなのにズレている
正しさとはなんだ
間違いとはなんだ
なにが正しくあるべきで
なにが間違いであるべきか
僕の中で 回り続ける
そんな答えのない間違い探し
道行く人が同じ顔に見える
何かに操られているように
同じ動作をしているように見える
僕と君では決定的に何かが違うのに
違う形を無理やりねじ曲げたようで
人混みに立っているだけで目眩がする
見せかけの美を装う世界が澱んで見える。
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通り過ぎてく 雨の背中を 眺めていたら
いつの間にか夜が あたりに広がってた
悲しいことなんかはもう消えたから
そろそろ笑ってみてもいいんじゃないかな
気づけば いつも
あと少しで 間に合わず
乗り遅れてしまうその時に
さよなら さよなら
何度も叫んでも まだ
消えちゃくれない
あなたのあの笑顔
焼きついたまま
忘れたはずの愛を
捨てることができず
思い出の中に心を置き去りにしたまま。