詩人:どるとる | [投票][編集] |
私の心の中にあるあなたを 描いて
愛しいぶんだけ色を つけていくの
重ねた思い出はいつの間にか輝いて
夢から覚めても消えない 幻
あなたを僕は絶え間なく 思ってく
握りしめた 見えないペンを走らせていく
画用紙は 埋まっていくよ 君の笑顔で
画家ってこんな気持ちなのかな
うまくわからないけど
いつか たどり着く
その日まで僕は 生きるよ
僕の心の中に あなたは まだ 残ってて
その胸の音で 居場所を知らせてくれる
言葉は やがて 音になり 声になり
僕の琴線をふるわせて 歌になる
額面を飛び出して会いに行く
思ったままを言葉にしたり 文字にすることって
思ったよりずっと難しいんだね
でも、紡いでくきめ細やかな糸
偶然を運命って 呼びたいから
僕は一瞬を 永遠と思うんだ
たとえば 明日命をなくしても
今日あった ありふれた出来事の
一つ一つは 消えないで
ここにずっと 灯ってるんだ
握りしめた 見えないペンを走らせていく
画用紙は 埋まっていくよ 君の笑顔で
画家ってこんな気持ちなのかな
うまくわからないけど
いつか たどり着く
その日まで僕は 生きるよ
描き出した 自画像は 生彩を 持って
魂を赤く燃やすんだ。
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誰もいない 道の彼方まで 見渡せる
静かな朝 時間だけが降っている
まだ 猫も眠りの中で夢を見ている
夜明け前の 音もない うす暗闇の中
駆け抜ける 時間だけが 先を急いで
物語をせかしてる
昨日降った雨のせいで 濡れた道路に
日射しがあたって
キラキラと輝いて
宝石の雨が瞳を おそうよ。
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昼下がりの公園は 犬の散歩する人と
キャッチボールする子供たちの笑い声
雨上がりには とっておきの冗談を
虹の配色は 赤と青と緑と何だっけ
色褪せたベンチの上に降る 時間は
名前のない 幸せを僕らにくれるんだ
甘んじて受け入れよう 抱きしめよう
ぼやけた頭で ありのまま世界を見渡そう
川の流れを 見ていた 夕暮れの出来事
缶コーヒーと カロリーメイト
薄汚れた カーテンと 硝子のひび割れ
今、ここにある 疑いようのない現実
いくら声を積み重ねても届かない空
それでも 届けばいいなあの風船みたいに
少しの風に乗って 遠い国へも行ける
明日を探す旅に出るんだ
ページは めくられる 見えざる手で
時計は回る
名ばかりの幸せが 笑う
そしてまた雨は降る
変わらぬ営みの上に
色褪せたベンチの上に降る 時間は
名前のない 幸せを僕らにくれるんだ
甘んじて受け入れよう 抱きしめよう
ぼやけた頭で ありのまま世界を見渡そう
遠くて見えなかっただけで きっと幸せはすぐ側にある。
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繰り返されていく日々を
行ったり来たりするだけ
同じような昨日と今日を
振り子の 軌道を描いて
またスタートラインにたどり着く
幸せは 目には見えない でも
差し出した手をギュッと握るとき
ぬくもりは 確かにここにある
繰り返されていく営みは
悲しみと喜びを 等しく用意して
僕らを 泣かせたり笑わせたりする
そこに 悪意や 善意は存在しない
同じアングルから眺めてる風景を
とらえたのは 都合のいいものしか見えない瞳だ。
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永遠に 離したくないと つないだ手を
どうして僕らは 離したがってるんだろう
むすんでひらいて 繰り返した 日々は
いつの間にか 大切な思い出に変わってた
ふとしたことで君が笑えば幸せになんて 簡単になれた気がしたよ
余計な言葉なんて多分僕らにはいらないんだろう
あの頃の僕らには もう願っても戻れない
でも忘れないで
どれだけ時間があっても足らない 今が確かにあったこと
暮れる街並み 寒がる右手を 見つめて
気づいた 寂しさは本物だ
笑って泣いて たまには怒ってみたりね
まだ知らない君を 知ったときの喜びは
同時に知らなかった自分を 知ることが出来たよ ありがとう
季節は ゆっくりと過ぎていって
見上げた空は高くておまけに 透き通っている
記憶には録画機能なんて付いてないからすぐに忘れるよ でも残るものもある
瞼に焼き付けた 君の涙を
そのあとの 笑顔を
どうやら僕では
背負いきれなかったみたいだ
ごめんだなんて 言葉は言わないけど
君との 日々は 無駄なんかじゃない
もらった愛は 返せない
でも本当は返したくないんだろう
余計な言葉なんて多分僕らにはいらないんだろう
あの頃の僕らには もう願っても戻れない
でも忘れないで
どれだけ時間があっても足らない 今が確かにあったこと
そしてそんな時間はもう 二度と味わえないこと
今、静かにつながれた手が ほどけてく。
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夜明け前の まだ少しうす暗い道
自転車で 走る 風になった気分で
君は 多分僕の気持ちの半分も
理解してはいないだろう
それでも行くのさ遥か先の果てまで
この世の 終わりはいつになるのかな
境界線もないから時計は止まれないぜ
ただのひとつの曇りも陰りもない
僕のけがれない瞳を 染めて広がるブルー
誰かが 高らかに謳ってた大義名分
正しさの基準は 如何なるものか
この街のだれた空気に 慣れるな
深呼吸して また走り出す
「たゆまぬ努力」の上に結果が伴う
それは 揺るがぬ事実さ
答えあわせはもうたくさんなんだと投げ出した
解答用紙が 涙に濡れている
憧れることの 喜びと悲しみに 苛まれ
まだ踏み出せないけどつま先はアクセルの上
出来ないと決めつける 自分をそろそろ
捨てないか?
いい加減重荷だろう
代わりに 無謀なくらいの 勇気を 抱きしめてみないかい?
答えあわせはもうたくさんなんだと投げ出した
解答用紙が 涙に濡れている
憧れることの 喜びと悲しみに 苛まれ
まだ踏み出せないけどつま先はアクセルの上
ただのひとつの曇りも陰りもない
僕のけがれない瞳を 染めて広がるブルー
僕の 痛手を 簡単に笑ってくれる ブルー
いつも気づけば視界にある 色さブルー。
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言葉を 突き刺すようにいい放つ人がいる
言葉に 手のひらを添えて手渡す人もいる
どんな風に 言葉と向き合っていこうか
そう言った自分も傷ついているようじゃ
むなしいから オブラートに包んで
あなたに 捧げましょう ただの言葉を
いつでも 人間らしくいるために
頭の悪いばかな でもまっすぐな瞳で
目の前にいる 大切なはずの人を
幸せにしたい そう思う毎日がある。
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吐き出したため息が白く煙って
通りは 赤と緑のお決まりのカラー
駅前で待ち合わせしている僕は
さっきから時計ばかり気にしてる
見上げた空には ダイヤモンドダスト
キラキラと 輝きながら ダンスの練習
誰もが今夜を きっと楽しみに待っていて
かさ張る仕事も早めに切り上げて
今夜だけは 恋人や家族と過ごすのだろう
プレゼントの用意はバンタン
ポケットにしのばせたシルバーリング
待たせたぶん 君には 楽しませてもらうからね
今夜はどんな奇跡も起きそうな
淡い期待で胸を いっぱいにしてる
流れ星を見つけたら君の幸せを祈るよ
君も僕の幸せを祈ってくれるかな
遠い昔の 小さな僕が思い出の中にいる
大人では味わえない喜びを 知ってたね
今夜だけはみんなに同じだけの幸せを
約束してほしいよ もしも神様がいるなら
今夜は涙なんか似合わない夜だから
腹を抱えて笑うくらいがいいんだよ
寒い夜でも 手をつなげば温かい
僕のプレゼント 気に入ってくれるといいな
冬の寒さは きっといじらしい二人を近づけるためにある
いつまでも恋人のままじゃ いられないんだ
キスから始めよう 恋人より 大切な存在になるために
誰もが今夜を きっと楽しみに待っていて
かさ張る仕事も早めに切り上げて
今夜だけは 恋人や家族と過ごすのだろう
プレゼントの用意はバンタン
ポケットにしのばせたシルバーリング
待たせたぶん 君には 楽しませてもらうからね。
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積み重ねられた日々の重さに
つぶされていくちゃちなプライド
しわくちゃの シャツにも染みてる
涙のあとが 夥しく
小さな雨の降りだした最初の一粒が
濡らしたものを今から 探しに行く
つま先で鳴らす 貧乏揺すりはメロディ
群青に 霞んでく 空は昨日を 映してる
既成概念とかで 固められた理論
論破したいよ 完膚なきまでに
映画の結末を 言わないでほしい
どんなラストだとしても
言葉にならない 思いに急かされて
身動きとれない僕らはかごのなか
社会に囚われて 常識を捨てれずにいる
死にたくなるほどの退屈が 蔓延って
どうしたって 変わらないものを
どうにかして 変えたくて
悪あがきをする
まるで答えのない答えあわせだ
小さな雨の降りだした最初の一粒が
濡らしたものを今から 探しに行く
つま先で鳴らす 貧乏揺すりはメロディ
群青に 霞んでく 空は昨日を 映してる。
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淡くにじんだ 夕暮れの空
渋滞が 進まない
名前も知らない花の死なんて知らない
そっぽ向いた 先に揺れる涙
時々僕らは わがままで とても残酷だ
だから出来すぎた運命を嘲笑いたくなる
飽和してく 思いがゆっくりほどけて
ありふれた 幸せが彼方に 浮かんで
僕は 何も出来ずただここにいる
マジックアワー 溶けて なくなる
時を 慈しむ
眩しくて 目を反らしたんだ
あまりにも 優しくて泣きそうになる
感情があるせいで 僕はもうひとつ 悪者にはなれない
まばたきするように輝くプリズム
海辺に浮かんだ船の影が遠くなる
ああこの気持ちをうまく言葉に出来たなら
ただ、過ぎてく時間の 中に大切な思い出は
輝いているのに 忘れていくのが どうやらルールで
飽和してく 思いがゆっくりほどけて
ありふれた 幸せが彼方に 浮かんで
僕は 何も出来ずただここにいる。