詩人:どるとる | [投票][編集] |
ふと気づけば言葉はちりあくた
何にも 役にはたちそうないぼろ切れ
がらくた かき集めて築き上げた砦
やがて でたらめな魔法で宝物に変わる
それなりの暮らしの中に
恥ずかしがりのロマンスが見え隠れ
僕は ミニカーに夢を乗せて 夜空を旅する流星になる
さよなら 物語の結末までは知らない だから行くのさ
またひとつページをめくる 気の長い旅。
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これは何の歌なんだろう
まるで要領を得ないでたらめな歌だ
天高く積み重ねた 日々もやがて
ぬるま湯になって ちょうど良くなって
あなたの毎日をそっと彩るよ
君が連れてきた 遠い季節の風
この 心を ときめかせる大げさな魔法
お願いだ まだこのドキドキを止めないで
夜明けがもう待ち遠しい。
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とんでもないような いかしたポーズで
舞台の上 拍手で迎えられた朝なのに
どこか 悲しみをはらんだ幕が上がる
終わらない日常描写
ペンを走らせる手が描き出す明日は
気まぐれが 僕のコンパス
どこへ行くにも 風まかせ
それくらいがきっと僕らしいんだと
笑えたなら 幸せなんてこの手の中さ。
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散らばっては 集まって
線と点で結ばれていく
さみしがりやの心は
いつも 誰かと手を繋いでいないと不安がる
遠い昔の物語を 星々は語る
はるかな昨日からたどってきた
物語はまるで旅の記録のようさ
僕は 何一つ意味を知らず ただあるがままでしか
世界を見つめられない
星の巡りは 今日も宛のない進路
それは僕らの世界の外れで続く神話
寝ている間も 星たちは旅をしている
聞かせてよ 遠い旅の話を 世界の果ての話を。
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僕らは 落ちていく どこまでも
スローモーションの速度で 落ちていく
さよならのその時に間に合うように
重なるように 寝ても覚めても 闘いだ
ウィークエンドを目指すだけの毎日
終わりなき道しるべ 物語を描いていく
レールを辿るだけの簡単な道なのに
幾度も坂道に出会う
恋しあう僕らは まともな価値観とやらで
描きあげた 夢までの一本道は いとも容易く風にかき消された。
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少しばかり安い挑発に乗ってみるのも悪くはない
お気に入りのあの歌を道連れにこのままページの向こうへ
花は待ちかねている 君が笑うその時を
遠い昔のあの歌が ラジオから
飛び出すような そんな夢を見たあとの
幸せな気持ちのまま どこまでも 歩かせてよ
マシュマロのような雲が浮かぶ空に
描いた希望の光は 遥かな未来を照らして
僕らは バカみたいに 今日という日を迎えられた ありふれた幸せに笑うのです
登りつめたら なんてことのない山だ
少しだけ 見上げすぎていた世界
今だけは この瞬間は ひとりじめさせてよ
せっかく手にいれた喜びだもの ねえお願いさ
遠い昔のあの歌が ラジオから
飛び出すような そんな夢を見たあとの
幸せな気持ちのまま どこまでも 歩かせてよ
マシュマロのような雲が浮かぶ空に
描いた希望の光は 遥かな未来を照らして
僕らは バカみたいに 今日という日を迎えられた ありふれた幸せに笑うのです
これから先の道筋は 折れ曲がったコンパスが頼り。
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汚れなき人よ この真っ白な思いを
捧げよう 捧げよう
愛とはつかの間の休息
優しさとは気の迷い
そんな戯れ言が海に水を注ぐ
猫は日向で あくびをしている
そんな日々の 片隅に咲いた
白百合、一輪。
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これっくらいのお弁当箱には たくさんの愛がつまっている
朝早くからつくっている お母さんの愛がつまっている
いつもは気づかないしぐさや なんでもない言葉の片隅に
そっと愛を つめこんで大好きなあなたに届けるの
愛してる なんだか恥ずかしいね でも大事な気持ちさ。
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夜の街はなぜか言葉にならない涙を抱いている
人いきれの中を 犬のように遠慮もなく歩いた
ベランダには いつもの夕陽が
落ちて 少しだけ寂しい影が
ガラス窓に映って行ったり来たりする。
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悲しい報せはいつも君を悲しませる
そんな当たり前が君の君の斜め右を歩く
さよなら もう出会うことのない旅だ
風の吹くほうへ とりあえず南の島にでも
君と二人なら 何も恐くない
バナナサンデーと ビーチサンダルがあれば
いざというとき馬鹿馬鹿しくて笑えるさ
くだらない 訃報のせいで僕も泣き顔
君の街は遠ざかっていく
楽しみにしてた 夏休みも遠ざかっていく
悲しい報せはいつも君を悲しませる
そんな当たり前が君の君の斜め右を歩く
世界の斜め右を歩く。