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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[6575] アリスの歯車
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拷問機械の針が貫いた正義

悪夢は続く マリアを血に染めて

断たれた首が風にさらされて

物語を運んでくる

自転車に乗った猿が怪しく笑う

言葉をばらまく詩人の手には

見えない台本があるようで

次々に歌われる言葉の明瞭さに

驚く暇もなくアリスは聞き入る

世界を動かす歯車は誰の手にも握られているというのに

それを恐れるあまりに人は戦争やいじめという手段で
己の弱さを隠している。

2015/10/11 (Sun)

[6574] たとえばグリムの童話の中に
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不思議な国へ ようこそ 連れていっておくれよ

血だまりの海を泳ぎ 骨の森を抜けて

終わらない悪夢から覚めてもまだ

消えない痛みを 見つめている

僕は邪な夢見る無邪気な子供

回転木馬の上で小人が踊ってる

吊るされた人形は

秘部をさらけ出し

悪意をえぐり出す

少女の笑顔はひきつり

陰惨な童話を

きれいごとでおおった

だから僕らはきれいな世界だけしか見えない。

2015/10/11 (Sun)

[6573] 自画像
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心に映る 悪しき自分を 消し去ろうとした
君を傷つけた昨日の僕は嘘にはできない

空に天気があるように 僕もいつでも青空を抱いては生きていけない

時に 荒れ模様 君につらくあたってしまう

ああそれは 君の心は僕を映すちょうどいい鏡

僕の醜さ 僕の浅ましさ 自分が迷った時には

君の表情に しぐさに 自分の足りない部分を見つければいい

愛は自ずと見える

君が愛してくれる
自分が描ける。

2015/10/11 (Sun)

[6572] うたかた
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よくできたドラマの結末を期待してたわけじゃないけど
君の悲しみを少しでも 和らげさせてあげられたなら

そんなことを思いながら 君と手をつなぐ

いつかなくしてしまうぬくもりを
永遠のものにするには その場しのぎの気持ちじゃ追い付かない

だから いつでもあなたを思うこの気持ちだけは どこへ行くのにも 手放さないようにと

なんとなく空を 見上げながら イメージしているんだよ
幸せな時間でも いつか君を置いて死ぬんじゃないかと

泡のように消える時間にも永遠があるなら

あなたが笑えば ただそれだけで 世界から悲しみが
ひとつ残らずなくなってしまったような気持ちになれる

そんな気持ちをいつまでも宝物にしていこう 情けなくてすぐに泣いてしまう僕の愛した人は君だけ

思い出がひとつふたつ だんだんと増えてく
空っぽだった心が満たされてゆくのがわかる

いつかなくしてしまうぬくもりを
永遠のものにするには その場しのぎの気持ちじゃ追い付かない

だから いつでもあなたを思うこの気持ちだけは どこへ行くのにも 手放さないようにと。

2015/10/11 (Sun)

[6571] 瑠璃色夢通り
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それはまるで それはまるで いつか見た

光のような 優しい闇のような ぬくもり

瑠璃色の夢が 誘う幸せだけが憩う場所

そんな夢の続きがあの向こうに

自己満足でも ままごとの延長でも

日々を繋げていこう。

2015/10/11 (Sun)

[6570] 物語のはじまりはいつも
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移り気なふりをして 同じ場所をぐるぐる回ってる

あがりを目指す旅は再び振り出しからのスタート

色とりどりの世界は僕らの心の色が映っているだけ

この世界を染めているのはほかの誰でもない僕らの命だ

うるさいくらいの拍手で夜明けを迎えろ

物語のはじまりはいつも頼りない一歩から

同じ色したドキドキ脈打つ音色

この気持ちを忘れなければ

何度でも同じ気持ちで歌えるさ

生きていること それ以外

楽しいことはない 幸せなことはない

戯れているのさ おどけたふりして実はもう限界なんだ

気持ちを偽れるほど器用でもない だから涙はぬぐえない

さよならが 染めていく 季節を新しい色に

君が見つけた希望
やがて花となり 未来をにぎやかにする

悲しみなんて殴り飛ばして 笑顔で今日を迎えろ

どんな物語もはじまりは無防備だ

それは誰にとっても等しく同じルール

ただひとつ例外はないと知っているなら

何度でも同じ気持ちに立ち返れるさ

生きていること それ以外

生きていることを証明する手段はない

心を満たす すべはない

物語のはじまりはいつも頼りない一歩から

同じ色したドキドキ脈打つ音色

この気持ちを忘れなければ

何度でも同じ気持ちで歌えるさ

生きていること それ以外

楽しいことはない 幸せなことはない。

2015/10/11 (Sun)

[6569] 雨上がりの願い
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そして降り出した雨が鏡になって物語の結末を映す

昨日のことなのにもう遠い昔のような夢の中の出来事

僕はただ通り過ぎるのを待つ 忘れるための痛みが

今日という日が いつか 思い出になって

振り返るその先に もう取り戻せない

何かを残しても それでもいいと願ってしまった

忘れられるならばそのほうがいいと願ってしまった。

2015/10/11 (Sun)

[6568] 名探偵の人差し指
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脈略もなく 世界はただそこにあって

複雑な仕組みで僕の目の前に横たわる

さよならのその時まではまだ時間がある

僕らにはただひとつも弁解の余地もなく
答える筋合いでもない

固く結ばれた 片結びを ほどくように

解かれたパズルのその後のストーリー

後日談は空回りしながら先を急ぐ

振り落とされた人差し指が導く答えは

君が信じる世界を塗り替えてしまう

ありったけの希望という希望が笑う

いつの間にかもう 謎は解けている

Xの値は 空欄を補うためのアップリケ

間に合わせるだけならば間違いでもいい

そびえ立つ未曾有の未来に武者震い

そうして導き出された答えが 君の明日を

どんなふうに変えてゆくのだろうか

名探偵の雄弁な語り口が真実を暴く

もはや謎は平らげたあとの空っぽの皿

謎は一切合切 解けました 余すことなく

君が見てきた世界の本質までも揺るがす

答えは来るべき未来を楽しみにさせる

いつしか僕は君という謎に魅せられている

そして探偵は、固く閉じられた

口を開く 「真相をお話しましょう」

物語の主人公のように
指揮をとるように 一方的なまでに

君の世界が 僕の世界を侵す

固く結ばれた 片結びを ほどくように

解かれたパズルのその後のストーリー

後日談は空回りしながら先を急ぐ

振り落とされた人差し指が導く答えは

君が信じる世界を塗り替えてしまう

ありったけの希望という希望が笑う

いつの間にかもう 謎は解けている

いつの間にか僕の世界は君の世界と

ひとつに重なり同じ世界になる

もうそこには 君という謎以外 僕が知りたいことはなかった。

2015/10/11 (Sun)

[6567] 寂しさは風
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レールを外れて どこへゆくのか
宛もなく 探しているのさ 愛の影を

下手くそな優しさで 不器用に縫いつけた
縫い目はすぐにやがてほつれてしまう

僕はふいのめまいに見舞われてしまう

痛いほど知っている
僕は孤独だ だから寂しいんだ


ぽつりぽつり 街の明かりが 灯って
何処からか夜を連れてくる

寂しさは風 この胸をつらぬいて。

2015/10/10 (Sat)

[6566] ぬくもり
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いつの間にか寝てしまった
目覚めたときには空はすっかり暮れていた

寝過ごしてしまった なんとなく切なくてつなぐ手を探した

ぬくもりが足りないよ 君のその手に
僕の手を重なれば なんとなくそれらしく見える

愛がどうのとか 言うよりも 僕が今 君を思うこの気持ちがすべてなんだ だからそばにいて

昨夜見た夢の中にも見上げた空にもない
引き出しの中にもない 愛は目の前にある

ぬくもりが足りないよ 君のその手に
僕の手を重なれば なんとなくそれらしく見える

愛がどうのとか 言うよりも 僕が今 君を思うこの気持ちがすべてなんだ だからそばにいて

情けなくて 頼りないこんな僕を支えてくれますか? お手数ですがあなたのぬくもりが今必要なんだ。

2015/10/10 (Sat)
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