詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰かの為についた嘘はやがて
本当のことに姿を変えて君を傷つける
ナイフの刃先に ふれた心が流したのは
赤い血じゃなく 青い涙だった
先を急ぐ僕らの行く手を遮る雨雲 また行き止まりだ
嘘に惑わされて 見えない本当の自分が
割れたガラスに映っていびつに見えた
回るレコード どうしようもなくノイズが走る それらしい優しさで隙間を埋めて
ぬるま湯程度のちょうどいい温度になったらって思ってる。
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神様なんて信じない
見えないものはすべて嘘
つまらないペテンにだいぶ
惑わされている世界は輪郭さえぼやけて
何が本当かを時々錯覚させる
それは いつか誰かを傷つけてしまう嘘になる
その場しのぎで免れても あとになって困るのはあなただ
だから 下手くそな嘘は往生際がわるいからやめなさい
本当のことだけ聞きたいよ
本当のことだけ聞かせてよ。
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言葉を知りすぎた人はやがて
野を耕すことをやめ鍬を捨てた
僕は中身のない歌ばかり歌いながら
いつぞやの栄光に酔いしれている
悲しみよ 僕を戒めておくれ もうそろそろ引き返せなくなってしまう
昨日の後悔が 今日の罪なら それは懺悔という名の罰をうけ
雨の冷たさを この全身で受け止めている強さが最後の希望。
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この手が届かない場所なら
いくらでもあるさ
だから探しに行くの
誰かが信じる正しさなんてまやかしなんだ
レールをはみ出したところから本当の旅は始まる
青い空が手招きする 晴れた日に僕は誘われてく
すべてを知りたい
だけど知りたくない
悲しみも 喜びも まだ知らないことだらけ
この世界は 遠くまで ロマンに満ちている
好奇心がひとりでに動き出す
何が決めるんだろう 僕や君の色や形を
絵に描かれたような 誰かが引いたレールのような
道は所詮足掛かり すべてを信じやしない
悪いわね 僕は根っからの疑り深い性格なんだ
すべてが不明瞭
穴ぼこだらけの世界
空欄を埋めているのは出来合いの科学
計算が役にたたなかったら 途方に暮れるよ
僕は知っている その答えを
だから旅に出るのさ わかりきったことでも この目で確かめなきゃわからない
すべてを知りたい
だけど知りたくない
悲しみも 喜びも まだ知らないことだらけ
この世界は 遠くまで ロマンに満ちている。
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夜の中に 隠れ潜む
寂しさがひとつふたつ
闇に紛れ込んで 僕の行く手を阻む
そっと目を閉じて あなたを描くの
もう会えない 人のぬくもりだけでも
手のひらに残されたプレゼント
君がいたことのあかし 枝先にちょこんとつぼみをつけた明日
悲しむことはない
まだ 希望はある
ここにある
許されない罪もやがてほどかれていく
指先にメモリー めくるめくドラマ
七色のメロディ 愛をささやく唇
それは僕が君を愛したしるし 今にも芽吹きそうな明日のつぼみ
果てしない流れの先 を見つめている
未来はそのはるか向こうで待っている
そっと目を閉じて あなたを描くの
もう会えない 人のぬくもりだけでも
手のひらに残されたプレゼント
君がいたことのあかし 枝先にちょこんとつぼみをつけた明日。
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自我が目覚めて 僕は一筋縄じゃ
いかなくなって親に逆らった
正しいことを疑うことを知って
何が正しいかを見極める目を持って
ちょっとずつ大きくなった僕は
背伸びしなくても大人になったよ
何が僕らを 変えたんだろう
僕らを見る誰かの目が変わった
どっかから借りたような言葉が いつの間にか杖になった
骨組みは いつでも安っぽいプライド
覚めない夢を どこかで待っている
アイデンティティという名の怪物を
飼い慣らすにはまだ僕は手持ちぶさただ。
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気をつけなきゃね すぐに崩れてしまう
アンチテーゼなの それはなにがしかの
つまりは はぐらかされて 置いていかれて
後の祭り 水の泡 みる影もない
さよならの街に 灯る思い出が
今日もさみしそうに誰かの帰りを待ってる
僕はおしゃれをする元気もなく 干からびたミイラ。
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なんて気持ちのいい心地よさだこと
僕は酔いしれてしまうその魔法に
悲しまないでまだ宵の口
くたばるには早いよ
ドミノがくずれてくように 階段をかけ上がってゆく
足並みのそろわぬ不協和音が なぜか癖なってく
もっと もっと 欲しいよ君が
もっと もっと 感じたいよ世界を
言葉をください 足りない僕の心に。
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こっちにおいで 君を招待するよ 楽しい世界へ
浮わついた 気持ちだけ
はみ出したまま 心臓はもうトレモロ
飛び出しそうなほど脈打ってる
手の鳴るほうへ さあ鬼さんこちら
夕暮れの中を 走る風になれ
子供は風の子 元気なだけが取り柄
さあさあ お入んなさい 輪の中へ。
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スローの景色が 目の前を流れていく
移ろうような季節が雨のふりをする
夕暮れの優しい色を真似てみても
空振りするように風が笑うだけ
迎えに行こうよ この雨が止んだら
気が済むまでわがまま言ったら
忘れていたことも思い出すだろう
すっかり日も短くなったよ
寒いねって呟けば手をつなぐ理由になる
さっきまでのさみしさはあっという間に
木枯らしに消える 冬の並木通り。