詩人:どるとる | [投票][編集] |
この胸を躍らせる
喜びに笑いましょう
遠慮なんかいらない
準備なんかいらない
どうして笑わないの
恥ずかしい訳でもないのに
笑え子供みたいに
手を 叩いて喜ぶ君の顔が見たいから
この世界は もっと
面白くなっていく
昨日より今日より
楽しい明日
今日の今日よりも
楽しい未来
今までよりもこれからが楽しくなる
スマイリンブギ!
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いつも何が正しいかを 僕らは
判断しながら生きている
同じ世界にいくつもの生態系を築く
人も動物も隔たりなんかないんだ
答えなんて物に惑わされたくない
道に迷うときはそっと目を閉じて
あなたを呼ぶ声を探して 見つけて
たどり着いたその場所で
あなたは幸せそうに笑いかける
あたたかな陽射しのようなぬくもりが
まるで約束されていたようにあなたを包む
まぶたを閉じれば何も見えないよ
でも確かに世界はここにあって
悪あがきするあなたを置き去りに
流れ移り変わる季節を連れている
正しさ それこそ道に迷う要因
生きるっていう簡単なことを少しばかり
難しく考えすぎていた僕がいた
何気ない風景やなんでもない会話に
幸せは人懐っこく寄り添っているから
気づいてよ 隠れん坊してるその幸せに
少しだけ見ている世界を いつもとは違う角度から見ればいい
朝が来て 夜になって
目覚めたら もう夕方だった
暮れゆく空に 雲が流れて わけもなく切なさに包まれる
道に迷うときはそっと目を閉じて
あなたを呼ぶ声を探して 見つけて
たどり着いたその場所で
あなたは幸せそうに笑いかける
あたたかな陽射しのようなぬくもりが
まるで約束されていたようにあなたを包む。
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置き去りにされた自転車置き場の傘
無造作に壁に立てかけられただけの人生
誰かの代わりは誰も出来やしないから
痛みを肩代わりしてあげられないよごめんね
あくびする猫 路地裏 枯れた鉢植え
焼けたポスター 滴る蛇口の水
どれもこれもどうだっていいような
でもだからこそ大切なような
思い出の中にある 貸すかな小さな光
まだ やりたいことがたくさんある
間違っても死ねない
だから 死なない。
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宛もなく探したよ 君の笑顔を
空の中 引き出しの中 胸の中
大切なものはいつもたくさんあるのに
見失ってしまう 忘れ去られてしまう
だから君の手を 離さないという強さが
意地にも似た 強がりが僕を光らせる
ああ もう少しこのまま 意地を張らせてよ
つまらないプライドを守りたい僕を
見守っていて。
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午前23時君は生まれた
元気な産声上げて
まだ開かない目を しばしばさせてた
小さな手にふれるとぎゅっと指を握った
生まれてきてくれてどうもありがとう
でも、残念なお知らせ パパは不器用だから
愛をうまく伝えられるかはわからないけど
君を思うままに 愛したいと思うから
遠回りしながら 寄り道しながら
たくさん 君に教えたいことがあるよ
これから楽しみだ。
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胸の窓に映るのは
いつか忘れた誰かの涙
君が乗ってたパジェロが 駐車場に停まってる
なんとなく気晴らしに夢の続きを見たくて
昼間から昼寝と洒落込めば いつの間に夜でした
君は ただ 僕を心底愛していて
僕も ただ 君を同じように愛していて
でもそれが なんだかうまくいかなくなった
さよならと言ったのは 僕からだった
君は泣いていたけど僕はあんまり泣かなかった
もう何もかもが嫌になってしまった
気づいたら随分いろんなものをなくした
気づいたら長い間寂しさに縁がなかった
通り過ぎたら 懐かしくもなるさ温もりも
君が好きだった 花を窓際に飾ってみたよ
勝手なことくらい知ってるから言わないで
あの日見た夢の続きが見たくなった ただそれだけで
君が あの頃よりずっと愛しくなってしまう
でもそれは僕のわがままだろう
適当にあしらって欲しい
愛は いつもあとになってから欲しくなる
数えきれないくらいしたキスの味も思い出せない
愛していたのはただ僕のエゴだったのかな
気づいたら随分体重も 軽くなってた
気づいたら悲しいほど涙もろくなってた
優しさなら 腐るほどあるのに 無意味に膨らんでいくよ君への愛が
さよならと言ったのは 僕からだった
君は泣いていたけど僕はあんまり泣かなかった
もう何もかもが嫌になってしまった
気づいたら随分いろんなものをなくした
気づいたら長い間寂しさに縁がなかった。
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高架下から見上げる
星空は今日もあるよ
終電過ぎの街並み
すべてが光輝いて
嘘みたいに心が落ち着きはらってる
月が出てる 誰に言うでもなく
月が出てる ささやけばなんとなく
寂しさも少しだけ紛れるんだ
それだけ。
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居場所が欲しいなら
草臥れた椅子で事足りる
だけどあなたの膝の上なら
どんな居場所より心地いい
あなたにふれたい
飽きるくらいに 何度でも何度でも
あなたに愛されたい
好きだよとささやいて 数えきれないくらい
チェアー それは心を座らせる場所
チェアー それは宛のない夢の終着点
チェアー それは見果てぬ夢のせめてもの
慰めにも似た それは僕の帰る場所
「ただいま おかえり」
言い交わしたら今日もやっと 終わる。
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雨が 止みそうな気配はない
明日も引き続き 降り続くらしい
東京の街は ひどく冷めていた
誰かのぬくもりさえ探すのも難しい
差し出しされた手がもしも愛なら
償いなんて求めないで欲しい
愛は いつだって無償だと知ってる
僕も君も 傷つく人を見捨てられない
だから、見返りなんか気にせずに
ただ 誰かの涙のそばに寄り添って
弱い人たちの居場所になりたい
にわか雨のようにすぐに変わる天気
予報にない雨が傘を忘れた人を濡らす
流行りの歌が流れてるコンビニの中
聞きあきたような台詞がうざったい
履き違えたような愛ばかりが
愛と名乗り 蔓延ってる
愛はそれほどきれいな物じゃないから
傷ついて醜く歪んだ物こそ愛らしい
言葉なんかなくても心はここにあるよ
愛してるもアイラブユーもいらない
ただ雨降るように静かに在るべきと
目を閉じたら まるでスクリーンのよう
映るのは暗闇ばかりで寂しいけれど
思い出があれば あざやかに見えるだろう
愛は いつだって無償だと知ってる
僕も君も 傷つく人を見捨てられない
だから、見返りなんか気にせずに
ただ 誰かの涙のそばに寄り添って
弱い人たちの居場所になりたい
気休めでも傘の代わりになりたい。
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喋ることを忘れた人形になりたい
ただ黙って 人様の暮らしを眺めていたい
映画の中のワンシーンに過ぎない
この ひとときを 雨が 濡らす
さよならの数だけ 朝は訪れて
昨日とはまるで違う今日だ
昨日会ったあの人に明日も会えるかな
ありふれた毎日が何より大事だと
気付けない僕を否定しておくれ。