詩人:どるとる | [投票][編集] |
言葉にしなければいけないことと
言葉にしなくてもいいことの違いもわからない
愛してる それだけをただ つぶやくなら
言葉では与えられないぬくもりを あげなさい
償いとか 見返りとか 関係ないところで
あなたの為にきれいな花を咲かそう
愛は言葉にしなくても伝わるものだから
伝わるように 届くように ちゃんと
眼差しを向けて 声に耳を傾けて
今なにが 悲しいのか
今なにが嬉しいのか
心が 受け取った痛みや 心地よさを
素直に あなたに 歌にして贈ろう
ありがとうとか ごめんなさいとか
最近めっきり聞こえない世の中です
感謝をすることさえ忘れてしまう
助けられてもありがとうのひとつも言えない
人への関心が なくなってしまったのかな
それでも僕は誰かを助けたいと思う
愛は届ける人を選ばない
有り難迷惑でも余計なお世話でも
差し伸べた手を引っ込めたくはない
あなたが迷うところを
あなたが悩むところを
僕にも話してよ聞かせてよ教えてよ
そんなおせっかいな気持ちが愛ならいいのになあ
いつでも 人と人の心と心をつなげてる
目には見えない 頑丈なはずの縁の糸が
些細なきっかけでぷつりと切れたなら
結び目をもう一度結び直せばいい
そこからまた 僕らの明日は続いてく
風の向かう方へ
愛は言葉にしなくても伝わるものだから
伝わるように 届くように ちゃんと
眼差しを向けて 声に耳を傾けて
今なにが 悲しいのか
今なにが嬉しいのか
心が 受け取った痛みや 心地よさを
素直に あなたに 歌にして贈ろう。
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陰鬱な路地裏に
夜の闇が 広がった
理由もなく
意味もなく
僕は僕から
少しもはみ出せない
見え隠れする
幸せの尾を
つかみかけてはまた取り逃す
ああ 僕らは このまま
幸せの青い鳥に
翻弄されたまま
朝と夜の 真ん中で
心を 揺らしている
見上げた空に雨雲
ひどくぼんやりとした絶望の影
きっと何もかも
遅すぎる
乾いた 笑い
からからと
喉を鳴らして
下手くそな嘘で
空欄を埋める
ああ 僕らは このまま
幸せの青い鳥に
翻弄されたまま
朝と夜の 真ん中で
心を 揺らしている
見上げた空に雨雲
ひどくぼんやりとした絶望の影
或いは すべての夢の終わり
行き着く先のない旅は続く
延々と闇を広げる夜の向こうへ
飛び立つ 弱々しい羽音。
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夜と朝の 周りをぐるぐると
回り続けるような
誰かのくだらない概念にとらわれて
世界は 色も形もなく
自由に そこにあるというのに
僕らは いつも 何もかもに
とりあえず適当な形や色を与えたがる
でもそれはわがままな押しつけなのです
信じていた世界は やがて逆さまになって
天と地が ひっくり返って君を裏切る
その時を きっと僕らは待っていたんだよ
今ありふれた奇跡のはじまりはじまり
時間のループで 始まり終わるものを
見捨てるようなら
見限るようならここらでおしまいだわ
結果ばかりを気にする世界で
何より結果を気にしているのは
結果を嫌うあなた自身だ
いくつものその時を必死に
駆け抜けてきたのにチャンスを逃した
立ち会いたいのは涙に濡れた世界よりも
終わりを受け入れたときのあなたの笑顔
いわばそれは繰り返し迎える奇跡の瞬間
ほらありふれた 奇跡のはじまりはじまり
笑って 泣いて そんなんで 日は暮れて
気づいた僕は何かを思い出して
目を閉じる 瞼の裏に描く もう出会えない
いくつもの 場面
ああ夜は 明けて ページは先を急ぐ
ドアを開けよう 窓を開けよう
いつも その先をイメージしよう
信じていた世界は やがて逆さまになって
天と地が ひっくり返って君を裏切る
その時を きっと僕らは待っていたんだよ
今ありふれた奇跡のはじまりはじまり。
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心の余白に描いた 憎しみは
余裕のあらわれなんかじゃない
余裕のなさのあらわれだ
呆れるくらいに 誰かを憎んだ
次々に 埋めていく
自分の 足りない部分を無理やり補うように
目を閉じると 僕は途端に 寂しくなって
孤独に 耐えきれず強がってるふりをして
誰かを憎むことで弱さを必死に隠して
心など見えないように見せないように
雨を降らすようにモザイクをかけるんだ。
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ドアを 開けて
待ちわびている
君が 来るのを今か今かと
名前も知らない
気持ちと気持ちが
重なって 生まれた
ささやき声のような
小さな 希望を
はらんでいる
大切なことは
目を閉じたままでも見えるんだ
そうやって 始まり終わるすべてを
愛しながら 時に 憎みながら
僕らは揃わない歩幅でもいつの間にか
手をつないで 感情論で 笑いあうだろう
奇跡は起こらない
期待しないでよ
楽がしたいだけでは幸せになれない
色も形もない
今日と明日が
重なって 生まれる
そう遠くない未来
枝先につぼみをつけている
歩き続ければ たどり着く場所がある
遠回りでも 回り道でも いいから
今日という日を思いきり抱きしめて
味わい尽くしたらもう悔やむことはない
出来立ての 優しさが空欄を補うだろう
やがて 空は 終わり
僕らは物語の完結を迎えるだろう
その時、恥のない
さよならを言えるように
傷ついておこう
愛されておこう
なるべくたくさんのことを
見聞きしよう
ねえそうしようよ?
そうやって 始まり終わるすべてを
愛しながら 時に 憎みながら
僕らは揃わない歩幅でもいつの間にか
手をつないで 感情論で 笑いあうだろう
ただ 単純に 思ったんだ
君を 愛していたいって
君に 愛されていたいって
その気持ちが きっと僕を限りなく人たらしめてる。
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待ちわびているだけじゃあまりにつまらない
会いに行こう幸せに
会いに行こう喜びに
待ち望んでいてもいなくても夜は明けるから
どうせなら笑おう
どうせなら楽しもう
生きている ただそれだけで
楽しい うれしい 恥ずかしい
いつか この喜びを言葉に変えて
空の彼方に 届けよう
海の果てへ 届けよう
待っていても多分バスのひとつさえ来ない
とりあえず歩き出そう
好奇心が先に立つ
追い越したり追い越されたりのレース
順位なんてないなら
焦る必要なんてない
自由が許されてる ただそれだけで
ツイてる 運がある
得してる
胸躍らせる この喜びは 永遠
僕を司るすべてにありがとう
僕を取り巻くすべてにありがとう
神様なんていない世界には
出来合いのような
即席のような
ルールが我が物顔で正しさを語る
矛盾した悪意は巧妙に
大人の手で隠され
見えない 聴こえない
生きている ただそれだけで
楽しい うれしい 恥ずかしい
いつか この喜びを言葉に変えて
空の彼方に 届けよう
海の果てへ 届けよう。
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昨日降った雨のせいで
なんとなく 落ち込んで
薄曇りの 空を見上げてた
誰かが 死んだって
気づかないまま
笑ってる 人たちを責める道理はない
知りすぎた 悲しみを
知らない 幸せに
僕は どうにか
雨に濡れずにいられる
それが幸せなのかは
わからないけれど
とりあえず今は
なんとなく今は
目の前の 幸せに笑う
今日が明日になっただけで
昨日の傷は今日の傷
少しも癒されやしない
誰かの 悲しみより
誰かの 苦しみより
自分のことが可哀想で周りが見えない
抱えすぎた 優しさを
捨てきれない醜さ
誰かのために 涙を流してる
持ち前の 優しさは
隠しても隠せない
とりあえず今は
なんとなく今は
自画自賛してみよう
自分の中に 流れる
あったかい血潮が
時々 憎くて でも
同じぶんだけ愛しくて
生きてる ただそれだけのことが
たまらなく うれしくて悲しくて
言葉にならない
だから このまま
すべての終わりを目指して 行く
知りすぎた 悲しみを
知らない 幸せに
僕は どうにか
雨に濡れずにいられる
それが幸せなのかは
わからないけれど
とりあえず今は
なんとなく今は
目の前の 幸せに笑う。
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明け方の街並みには
頑なな誰かの思いを
そっと ほどくように
弱い雨が 降った
あなたは 笑ってた
やさしい 笑顔で
真っ白な ノートには
僕の ちっぽけな意思が見え隠れ
まっさらな 青空に
描いた 白い雲
まるであなたのようで
ほんの少しだけ
明日が 見えた。
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時には 人のことを嫌いになる
人の嫌な顔が 見えてしまうから
時には 人のことを好きになる
見返りなど求めないあなたの優しさに
助けられたとき僕は涙が出るほどうれしかったよ
ありがとう
微力な 力を 重ね合わせれば
重たい荷物も 軽々持ち上げられるんだ
そんなふうに 人は一人一人の力は弱くても
1+1が 2になるように 倍の力で 出来ないことも出来る
ほらね 僕をいつでもあたたかく見守ってくれる
誰かの声がする 誰かの眼差しがある
人のいい面だけを見ていたいよ
人の醜い面なんて見たくないよ
だけど人を知れば知るほどに
人の良さの影に隠れた悪意に
嫌でも気付いてしまう勘のいい僕が居る
それでも
何度も人を嫌いになっては人を好きになる
その繰り返しの中で僕らは生きてるんだ
その連鎖の輪の中からは誰も 抜け出せない
1+1でも足りないのなら さらに誰かの力をかりればいい
たくさんの人が 集まればそれだけ出来ることは増える
明日につながる 橋の柱になる
今日も 人を愛したよ
そして人を 憎んだよ
でも僕は人が好きだ
人の優しさを知っているから
人のぬくもりを知っているから
僕は人を嫌いになれない
どれだけ 冷たい風にさらされても
微力な 力を 重ね合わせれば
重たい荷物も 軽々持ち上げられるんだ
そんなふうに 人は一人一人の力は弱くても
1+1が 2になるように 倍の力で 出来ないことも出来る
ほらね 僕をいつでもあたたかく見守ってくれる
誰かの声がする 誰かの眼差しがある。